日本の教育条件=先進国に類を見ない低レベル
日本の教育条件=先進国に類を見ない低レベル
少人数学級の実現が必要です
日本の子どもたちの教育条件は、他の先進国に比べて類を見ない低さです。1学級あたりの子どもの人数は欧米諸国より10人以上多く、国と地方の教育への公財政支出のGDP比は5年連続OECDの最下位という深刻な状況です。
その上日本の子どもたちは、「全国学力テスト」や「チャレンジテスト」などで競争にかりたてられて、ユネスコや日本弁護士連合会などから「過度に競争的」だと指摘され、人間性や多様な能力の全面的な発達を阻害される状況の改善を求められています。
すし詰め教室で「過度に競争的」な教育を受けることで、子どもたちの人間らしい発達が妨げられ、「いじめ」や不登校、高校中退、「荒れ」などにつながっています。
やめてください!教育予算のいっそうの削減
財務省の財政制度等審議会が、11月に発表した「建議」で、今の「すし詰め」学級をそのままにして小中学校の教員を今後9年間で3万7千人削減して予算を減額することを提案しました。
子どもたちを苦しめている劣悪な教育条件をそのまま放置してしまう「建議」の内容に、PTAや校長会など教育関係者から反対や批判の声が上がっています。南教組も執行委員長と各ブロック教組委員長が「国の責任で小学校2年生以上の35人以下学級の実現をもとめる要請書」を財務大臣に送りました。