●ほんとにあった!呪いのビデオ18●
●発売日にイキナリReview●

●Review by KAY.Sak
●2005年11月10日●

やっと届いた18を、やっぱり即日レビューしてくれてるKAY.Sakです。
今度から買うところ選ばないとねー。

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「ほんとにあった!呪いのビデオ18」Review By KAY.Sak
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 はい。やってきました「ほん呪18」。11月3日発売だったのに、
届いたのは6日遅れの11月9日。
 「もう、あんたんトコではたのまねぇよ。amaz○nさん」
 ということで、早速行ってみましょうか。「ほん呪18」レビ
ュー。今回から、「リアル度」というものを、評価に加えさせて
いただきます。ボクは基本的にこのシリーズ、あまり怖さを求め
てはいません。ボクの中では、
 「いかにリアルな心霊映像か・・・・・」というのが、かなり
大きなウェイトを占めているので、これから、そういう攻め方で
書いていこうと思います。

■黒狐の終末.1

 ・・・・・・・・・これ、完全にいらなかったな(笑)。
今回、投稿ビデオの完成度がかなり高く、むしろ、メインで扱わ
れている黒狐が、作品の評価を落としてしまっている印象。
散々引っ張ってコレかよ・・・・・。
 まずはプロローグですが、いつの間にか、「スタッフルームで
の異変=黒狐」という風に関連付けられてしまってます。それじ
ゃあ、Special.5でやってたの「日本人形」云々はなんだったん
だよ!ワケワカンネェなぁ・・・・。というか、イマドキ「終末」
なんて言葉使うかね。「結末」とか「最後」でいいじゃん。これ
書いてる間もさ、誤変換しまくってイライラしてんだよ。
 「黒狐の週末」
じゃあ、スポニチ芸能ニュースみたいになっちゃうだろ?

 ・・・・・・って、何にダメ出ししてんだ?オレは・・・・・。

 ところで、作中で「黒狐は狐憑きなのではないか?」という結
論に達していましたが、それならなぜ、霊能者の一人も連れて行
かないのだ?本当に彼のことを気にかけているなら、それくらい
やれば良いし、本当に「スタッフルームの怪現象=黒狐の仕業」
と思っているなら、霊能者による浄霊なくして、怪現象の解決も
ないぞ。それに、ナレーションで
 「彼と会う約束を取り付けた」
とありますが、その「約束を取り付けた一部始終」は見せてくれ
ないんですね・・・・・・
なんだかなぁ〜(阿藤 快)

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■98話目に現れた霊

恐怖度 :★★★
不気味度:★★★★
衝撃度 :★★★
リアル度:★★★★

現象:
窓の外に、人の顔のようなものが浮かび上がる。

 ほぅ〜。これはいいですね。演出の妙とでも言いましょう
か・・・・・。ぶっちゃけ、映像そのものは割とありがちな内容
で、不気味ではあるけど、あまり怖さはないですね。やはり気に
なるのは、撮影している本人が霊に気付いて、カメラを落として
しまうところでしょう。これをされると、例えこの映像が作りだ
としても、リアルに見えてくるものです。心霊映像の1発目とし
ては、まずまずの完成度なのではないでしょうか。

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■最上階に向かう霊

恐怖度 :★★★
不気味度:★★★
衝撃度 :★★★★
リアル度:★★★★★

現象:
エレベーターの窓に、謎の人影が浮かび上がる。

 これはイイ!映像にリアルを求めるボクとしては、まさに完璧
な作品といえるでしょう。シリーズ監視カメラ史上、最高傑作と
断言してもいいほどの完成度です。直前の取材において、
 「ビルの14階で自殺が・・・・・云々」
というネタフリから想像される光景を、ものの見事に映像化して
ます。リアル系心霊映像のお手本とも言うべき傑作!これが作り
だとしても、アパートの噂と取材VTRを併せて見れば、決してそう
とは思わせないだけのものを持ってます。お見事!

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■取り残された座敷わらし

恐怖度 :★★
不気味度:★★
衝撃度 :
リアル度:★★★★

現象:
解体中の家の中に、少女の人影が浮かんでいる。

 まぁ、箸休めというところですか。確かに、人影が見えますね。
髪形がおかっぱだったので、制作委員会も座敷わらしとしたので
しょう。が、ボクには「ほたるの墓」の節子にしか見えませんで
した。思わず涙がこぼれそうになった次第であります。
・・・・・以上!

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■黒狐の終末.2

 焼かれた人形の映像が微妙に怖い・・・・・・。
 というかお前ら、ちゃんと取材許可とってんのか?
・・・・・って、立ち入り禁止の場所に入り込んでんだし、取っ
てるわけネェか。
 しかしまぁ、なんだってここのスタッフは、こうも朝っぱらか
ら活動してんでしょうかね。ビデオ冒頭のシーンも、朝の4時ご
ろだったでしょ。夕方かとも思ったんですけど、いくら東京でも
夕方4時で外があんなに暗くはならんでしょう。スタッフの(か
わいい)女の子の格好から見ても、撮影は夏場だったみたいだし。
・・・・って、全然関係ないな(笑)

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■ビデオレター

恐怖度 :★★★★
不気味度:★★★★
衝撃度 :★★★★★
リアル度:★★★★★
単身赴任してるんですけ度〜:★★★★★

現象:
被写体の男の子の後ろに、謎の少女が佇んでいる。

 これもいいですね!かなり完成度高いです。後方で手を振って
いた少女が、次の瞬間、男の子の背後に現われる・・・・・・す
ごい映像だ。でも、不思議と恐怖は感じませんでした。見た目に
は、かなり不気味に映ってるんですけど、映像から、恨みとか憎
悪といった負の感情が伝わってこないというか・・・・・。
直前で手を振ってるから、それが逆に無邪気な少女の姿を連想さ
せて、怖さが軽減されたんでしょうかね?
 どうでも良いけど、取材を受けてるときのお母んの喋り方はな
んとかならんのか?なんだろ、この腹立つ感じ・・・・・・・。
取材を受けると聞いて、テンション上がっちゃったんだろうなぁ
〜・・・・・。
まぁ、ビデオの中での声も、なんか腹立つ感じの声なんですけど
ね。

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■エコー映像

恐怖度 :
不気味度:★★
衝撃度 :★★
リアル度:★★

現象:
エコー映像の中に、顔が浮かんでいる。

 ・・・・・・いきなり悲痛な話から始まったので、一体どんな
映像なのか期待してたんですが
・・・・・なんじゃこりゃ・・・・・。全然ダメじゃん。
陰影がたまたま人の顔に見えただけだって。うん。それで決まり。
 でも、取材を受けていた女性の死んだ子供って、いくつくらい
だったの?乳幼児突然死症候群ってのは、最近になって有名にな
ってきましたけど、それだったんじゃないかな?その子・・・・。
というか、なんでこの人、こんな挑発的な格好をしてるのか・・
・・・・。まぁ、目の保養にはなるけども。

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■黒狐の終末.3

 黒狐登場〜。なんでコイツ(自称高校生)、話し方がこんなオ
ヤジ臭いの?言ってることも支離滅裂だし・・・・・。兄からの
耐え難い暴力が〜みたいなことを言うんですけど、何日間続いた
か分からないって・・・・・“日数”で表現できる程度の期間な
ら、大したことないじゃん。
そのあと、スタッフの(かわいい)女の子が、「それは子供の頃
から・・・・?」見たいな事を聞き返して、慌てて「そうですそ
うです・・・・」言うとるくらいですからね。しかも、驚くこと
に「黒狐と会った記憶がある」とのたまい始めた黒狐くん。しか
も、いじめの相談までしてたというから驚き。そんなら、ここ数
日続いている“兄の暴力”も、そいつに相談せぇよ。
んで結局、彼の目的は“怨敵を呪い殺すこと”であるということ
が判明。・・・・・“怨敵”て。言葉自体は知ってるけど、耳か
ら聞いたのは初めてですよ。
 あと、ラストで
 「“次の日、呪いの儀式を行う”と言い残して、帰っていって
しまった」
というナレーションが入るのですが、黒狐本人が「そう言い残し
た一部始終」は見せてくれないんですね。
・・・・・・なんだかなぁ〜(阿藤快)

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■覗く瞳

恐怖度 :★★
不気味度:★★★★
衝撃度 :★★★
リアル度:★★★

現象:
テーブルに、逆さになった人間の顔が映り込む。

 これも嫌いじゃない。この映像でうまいのは、顔を逆さまにし
たってことでしょう。
 「テーブルに逆さに映る=テーブルのそばにいる」
ということ。すなわち、この霊はテーブルの近くからふわりと浮
かんできたことになるわけだ。うまいねぇ!本物なら問題ないし、
ニセモンだとしても、心霊映像というものをよく理解してるヤツ
が作った映像だな。
 でも、気になったのはやはり、奥の窓にずーっと映っていた巨
大な瞳。あれは、外の景色か何かが瞳に見えてるだけなのか?で
も、あんな見え方する景色ってないしなぁ〜・・・・・。しかも、
のっぺり貼り付けられたように、映像が進んでも全く動かない。
あれはなんだろう・・・・やっぱ霊じゃないのかな?

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■呪われた家

恐怖度 :★★★★
不気味度:★★★★
衝撃度 :★★★★
リアル度:★★★

現象:
逃げている男性のほかに、謎の女性が移りこんでいる。

 これもいいですよ。アプローチは嫌いじゃないですね。
ただ・・・・・ボクはスロー映像になるまで気がつきませんでし
たけどね(笑)。女性の姿より、逃げている男性の背中に乗っか
っている手のほうが遥かに分かりやすい。ボクがもし、この映像
を送るとしたら、手にしか気がつかないと思いますね。
というか、あの一瞬しか映らない女性の姿に気がついて、背中の
手に気がつかないというのもおかしな話。
・・・・・そうは思わないかい?アンタ。
 でも、霊の姿はかなりはっきり分かりますね。一瞬だから分か
らないだけで、スローになると、服装から顔立ちまでハッキリ見
えます。ただ、この映像を見ている限り、あの霊の意識は、敷地
に侵入してきた彼らには向いていないような気がしました。むし
ろ、ぼんやりと家の方向を見ているような気がしました。彼女は、
あの家とどういう関係があるのでしょうね?・・・・しかし、こ
ういう謎めいた心霊映像というのは、すごく想像力を掻き立てら
れて面白いです。まぁ、こういう心霊映像を楽しんで見てちゃい
けないんだけどね。

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■黒狐の終末.4

恐怖度 :
不気味度:★★
衝撃度 :
リアル度:

 とりあえず、黒狐編の評価は、まとめてこんなもんですな。最
後まで完全にグズグズ。次の日、“呪いの儀式”なるものが始ま
るんですけど、スタッフの(かわいい)女の子が、やたらめった
らグズりだすんですよね。誰だ?この脚本書いたの・・・・・。
いくら強力な呪いの人形とはいえ、人を殺せるような呪いなんて、
そうそうかけられないことくらい、少し心霊関係の勉強をしてい
れば分かること。それに、最後まで黒狐の“動機”には納得がい
かなかったね。結局、
 「ほん呪・陰陽師編で登場した呪いの人形を持ってこい」
というのが動機らしいんですけど、たかがその程度のことで、そ
んなことするか?住所も完全に割れちゃってたし、下手すれば、
威力業務妨害で訴えられても文句は言えないわけでしょう。それ
に今どき、呪いの人形なんてネット通販でいくらでも手に入りま
すからね。まさに不完全燃焼。ほん呪スタッフは、もう少しドキ
ュメンタリーの勉強が必要ですね。最後、ナレーションでうまく
まとめようとしてたけど、それも全然効果を上げていないし、な
により、ラストで黒狐から逃げ出すシーンも、正直どうかな。あ
んなクソガキの一人や二人、スタッフ全員でかかれば、なんとで
も抑えられるでしょ。まさかあの場に、スタッフの(かわいい)
女の子とカメラマンしかいなかったワケじゃないだろうし・・・。
なんにしても、全編通してグズグズだぁ!

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総評:

 冒頭にも書いたけど、やっぱこの黒狐ドキュメントはいらなか
ったと思うよ。今回、心霊映像そのものの完成度がかなり高くて、
シリーズでも5本の指に入る傑作揃いでした。だから、それだけ
でバシ!っと決めてくれていたら良かったんですがねぇ。
・・・・・まぁ、毎度どこかが締まらないのがこのシリーズの伝
統でもあるし、それはそれで良いのかもしれないですな。

2005/11/10 AM 8:13         文責 KAY.Sak