●ほんとにあった!呪いのビデオ14●
●発売日にイキナリReview●

●2004年12月3日●

まずは前置きから。
★Broadway社、他作品の宣伝がいくつか入ります。(ビデオ版の場合)

 「ほんとうにあった怖い話 第一夜 悪霊」
 こっちは「ほんとにあった!」じゃなくて「ほんとうにあった」なの
 だそうだ。統一感はー?

 「日野日出志のザ・ホラー 第二夜 爛れた家/蔵六の奇病」
 “これが日本のホラーの臨界点だ!”
 現在池袋辺りで公開されてるようです。
 原作を読んだ事がある人にとっては、「ついに!」感のある“蔵六”
 あの、気味悪い蔵六をどう表現してるのでしょうか?
 早期、ビデオ化希望です!

 「呪ワレ画」
 『着信アリ』などのビデオでも紹介されていたので、もう1年くらい
 になりますね。auとDocomoのみの携帯サイトの宣伝です。
 筆者は長年Vodafoneなので、無関係。情報求む!

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本編開始
 「ほんとにあった!呪いのビデオ14」
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−事故現場− 

恐怖度  ★ 
不可解度 ★ 
不気味度 ★★★
イミフ度 ★★★ 
 
 携帯電話の動画機能、事故現場を撮影後、何故か後部座席から正面の
運転席を撮影しています。無言で。一発で見つけられるとは思いますが
この時のコメント「二重にみえるように思えるのだが」と言うのが、イ
マイチ解りませんでした。(3回ほどみたんだけど)
今作の特徴である、ハイパーな編集技にて終了→表題画面へ突入。

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−白い影−

恐怖度  ★★★ 
不可解度 ★★ 
不気味度 ★★★
イミフ度 ★★ 

「ほんとにあった呪いのビデオSpecial5」のラスト作品だった、「日本
人形」の続編。「ザ」及び「2ch」等のBBSでも沢山の指摘があったが、
制作委員会対する投書も多数あったらしい。
筆者の知り合いも投書したが何の反応も無かったそうだが。

本来、制作委員会に於いて、この「日本人形」という作品を手がけて以
来、不可解な備品の落下、転倒、散乱などが相次いでおり、身の危険を
感じたスタッフが設置したのが、ちっちゃいカメラ。WebCamみたいなの。

霊に気付かれないように、なんて配慮する必要があるのか、やたらショ
ボイカメラのようで、(なんでハンディーレベルのカメラを据えない?)
とちょっと疑問に感じた。
画質はさほどよろしくない。が音声も入っている。

早朝、原付で出社した、おそらく初登場の藤屋敷隆志26才演出助手。
演出助手なのだが、何故か会社の鍵を持っている。
事務所に散乱していた、書類をあたかも日常茶飯事のように片付ける。

夏から制作委員会に続発する“不可解な異変”の一つらしいが、“続発”
の割には、何一つ映像は紹介されていない。他愛ない事過ぎるからか?
そもそも、せっかく設置したカメラは、SP5の発表以降、取り外されてし
まったのか?
「監視カメラ」などの作品を発表し続けている、制作委員会にしては、
えらくあっさりと撤退したもんだ。もっとねばってくれー!

スタッフが事故を起こしたと言う下りで、横内(演出助手)が事故状況
を藤屋敷(演出助手)に語り聞かせている時に、画面右側のドア辺りか
ら縦の直線的な影が少しゆっくり目に、横内に近付いてから離れると言
うのが見受けられるが、それが何の影が解らなかった。

「再び設置されたカメラは一体、何を私たちに見せてくれるのだろうか
・・・?つづく」

つづく!? 

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−マーゴン|MA-ON−

恐怖度  ★ 
不可解度 ★ 
不気味度 ★★★
イミフ度 ★★ 

今回の目玉です(笑)
俺みたいにレビュー者が現れて、俺みたいにgoogleなんかでもって、
「マーゴン|MA-ON」を調べて、レビューにこう書くんだろうなーって、
制作委員会の意図が読みとれ、しかもまんまと乗ってしまった筆者。
書きますよ。ええ。題名付け巧いと思うよ。うん。

「マーゴン」とは、台風妖怪でも、現象の名前でもなく、今年10/10に伊
豆半島付近に上陸し、関東を縦断した台風22号のアジア名なんだそうだ。
http://agora.ex.nii.ac.jp/digital-typhoon/news/2004/TC0422/

で!この雨の雫に反射した無数の瞳。確かに不気味だねえ。
ただ、これは、反射に因って拡散した光の中に移った、街頭そのものの
実体ではないかと筆者は思います。

そもそも、カメラが上を見上げる以前の雫にも、同じような瞳が見受け
られる。光学が専門というわけではないので、詳しい解析など出来るわ
けもないが、日常自分のビデオにこれが映ったとしたら確かに気持ち悪
いし、人に言いふらしてみたくもなるとは思う。
でもね。これは「ほん呪」で扱う程の作品じゃなかったかなと。
まあ、「いや、もっと深く追求したらこれは不可解だ!」という方が出
てきてくれたらまたココで紹介させてください!

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−安普請−

恐怖度  ★★★★★
不可解度 ★★★★
不気味度 ★★★★★
イミフ度 ★

今回の目玉はこっちか?!
同時に撮影された、携帯の動画に別の物が映っている!
やっぱり、2台のカメラで撮影って言うのは、説得力が非常に高い!

結構長めに、投稿者の解説が続くがその間、テンポ良く入り口付近から
のローアングルが挿入されている。
飽きさせない為かな?と思っていたら、ちゃんと意味があった!
が、そちらの話は後ほどとなり、本編の「衝撃の映像」に突入!

それまでしっかり「ほん呪」のペースに意図的に填り込んでいた筆者は
「それ」が映った瞬間思わず立ち上がってモニターに齧り付いたのです。
酔っぱらった女性の後ろに、酔いつぶれたように横たわる「それ」

2つの携帯カメラに捕らえられた「それ」は1台の方には、ピンクの服
らしき上半身を。もう一台には超ロングのまばらな髪の毛状で。。
過去の作品をいくつか彷彿させられる要素ではあるが、音声をぴったり
重複させてるとすれば、間違いなくリアルタイムに撮影された二元撮影
と言う意味で全く新しいものと分類しました。

惜しむらくは、黒い服の女性の後ろになって、上半身部分が見えない事。
2台で撮影した割には、同じ部分を撮影していないのが残念極まりない!

さて、ローアングルの意味だが。。。
ピンクの「それ」が倒れていたであろう場所がなんだか、不自然に歪ん
で(盛り上がって)来てると言う物。
んな歪みくらい、安普請のアパートならどこでもあるわいなっ!と思っ
ていたら、畳を引っぺがしはじめる。そして、なんか出てきた!!

髪の毛に絡まった、、黒い不気味な物体。
なんだ?!分析するのか。そりゃそーだろ。

「何かの手掛かりになれば良いのだが・・・・つづく」
あの。。。。(^^;)

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−酔払い−

恐怖度  ★★
不可解度 ★
不気味度 ★★★
イミフ度 ★

携帯動画。しかも音声よろしくなーい。
携帯の画像は回転させて正位置でみせてください。

「恐ろしい現象を、確実に捉えていた!」だそうだけど、これはちょと
解り辛いです。
ただ、撮影してる女性の揺れとも、携帯の揺れとも違う、僅かな動きを
見せるその手は、確かに足のシワとか、アンクレットの類では無い事が
わかります。安物の合成にも見えない事ないけど、既にほん呪ワールド
にとっぷり漬かってる筆者にとって、それは禁句です。

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−あたまのおかしい老人−

恐怖度  ★★★★★
不可解度 ★★★★★
不気味度 ★★★★★
イミフ度 ★

目玉は二つあるのが基本!もう一個くらい凄いの無いかな?と思ってい
たらありました!これマジで怖い!

この「あたまのおかしかった老人」。まだ見ていない人が読むと、ちょ
っと引っかかる題名センスはさすが。興味を惹くねえー。

「目があった」「会釈した」「湯飲みが実在してる!」辺りが、マコト
にリアリティーを増長させてくれます。
そもそも、見覚えのない湯飲みが、残されるだけでかなり不気味なのに、
この老人はきっちり自分で動いて(それも霊的な動きじゃなくて、普通
に立ち上がって去っていきます。はっきりと)

会釈する瞬間、「頭のおかしい」の意味がわかります。
そして、その老人は透けている!!
恐怖要素満載に付き、何度も繰り返しご覧になる事をお薦めです!

来客とはいえ、こうも普通に存在されると、もう本気で怖いよ。

で、妙な後付余韻もなく、鮮やかな編集センスを光らせ終了。

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−白い影:日本人形続編2−

やっと、「続出する異変」の一つが公開された。びっくり!
中からドアを押したり、引っ張ったりしたような空き方じゃないですね。
そして、映像を見てしまったが為に、一般視聴者にも次々起こる異変。
新たな投稿者へのインタビュー時にもそれが起こります!
テンポ良くなってきました(笑)

それはそうと、携帯で撮影した画像を回転させる技術を、制作委員会は
持ち合わせて居ないご様子。ヘ(__ヘ)☆\(^^;)それともわざとか?

江田君疾走の事実を告白する映像も、90度回転したままの映像。
XPに取り込んで、PCでみる場合に携帯の動画を回転させるには、
「Windowsムービーメーカー」の「ビデオの特殊効果」で出来ます。
悩んでいる方がいらっしゃったらやり方を教えますので、メールを。

あ、そんな事はいいんだ。。って思ってる矢先、「更に続く。。。。」
なんて文字がでて、終了。。あらあ?

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−手首−

恐怖度  ★★
不可解度 ★★★
不気味度 ★★★
イミフ度 ★

WebCamか携帯で撮影された、学生風の男の子のただの日常。
壁につり下げられたシャツに映る「それ」

ふむ。確かになんか「それ」らしき物が確認できます。
動いたら面白いんだけど、(いや、怖すぎるか)ぴくりともせず、そのシ
ャツは気味悪いので処分され、その後、男の子にも何事も起こっていない。
何か起こったら、またみしてくれ。ちょっと違和感を持てる佳作です。

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−安普請:2−

安普請のアパート、引きはがした畳の下から出てきた「何か」の分析結果
が制作委員会に届いた。
なんと、髪の毛にくるまれた「何か」は人間の乾燥した皮膚の一部だった!

音信不通だった西城さんと連絡が取れた。2台のカメラで髪の毛の方を撮
った方だ。大火傷を負って、連絡できなかったらしい。
確かに、インタビュー映像にも真っ赤に焼け爛れた右腕と右の頬にも火傷
の後が見受けられる。
何かおぞましい物を感じるが、、これにて終了。
うーん。。

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−産女−

恐怖度  ★
不可解度 ★
不気味度 ★★
イミフ度 ★★★★

シリーズ監視カメラが今回も一つだけ。
「F県道路情報提供サービス」と言うところから提供された映像らしい。
「福井」「福岡」「福島」のどれかだな。道路脇が真っ白である事から、
おそらく雪国かな?と思われ、これによると福岡はちょっと考えにくい
か?

2時間もの長時間作品となるわけだが、その間一台も人や車の往来が無い。
「福井」「福島」にはそう言う場所が、、ま、あるでしょうねー。
山道みたいだし。

映った人影は、ちょーっと無理がある。「半裸の女性」、、半裸?

ポイントは2時間後忽然と消える事。
これがないと、タダの光の加減なんて事で片付けられる物だったが、多少
の不気味度と今作品最高4つの意味不明度をマークして終了。

あ、ちなみに「道路情報提供サービス」ってどこにでもあるのね。

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−白い影:日本人形続編3−

すでに日本人形の話から発展してしまって、元がなんだったっけ?状態
だけど、江田君が都内の職安前で見つかる。

話し合いの結果、藤屋敷も江田を開放したみたい。無断欠勤者だが。。
江田の体験談は、本作最初の「白い影」に事故談で登場する横内と同じ、
人影をみて事故を起こしたそうな。限界だという。
呪いが拡散しているのか。。江田、横内、不運の続く視聴者。
「あなたの周りでも起きていないだろうか?」

起きてます。筆者は既に2ヶ月近く、原因不明の呼吸困難で現在も仕事を
休んでいる。(本当)証拠って言われても困るけど。。
なんでも結びつけようと思ったら、、ねえ。。

なんか、仕事帰りに焼き肉屋で食べ放題の藤屋敷を一瞬写しただけで、
例の鮮やか編集カット。最初の事故現場の顔画像がちらつく。
うーん。意味不明。

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−ふたり・・・−

恐怖度  ★★★★★
不可解度 ★
不気味度 ★★★
イミフ度 ★


ススキが全盛の中部地方S県。取材は最近行われたと思われる。
静岡県の富士山近くかな?霊峰富士って言ってるし。

ヘビースモーカー藤屋敷君。廃墟を散策してる映像が延々と流れていくが
その中に、今作品初の「指摘されてない現象」を発見!

散策映像が真っ黒になり白抜きで「この場所に・・」→「更に辺りを調べ
る・・・」と表示された後、藤屋敷の動きを追って、カメラが右へパンす
る。その時、画面右の中央辺りにオレンジ色の、左頬にほくろのある女性
の顔が映っています。これは確実。

もう一つ発見!
緑掛かった投稿映像、厨房らしい所に入って「coke」の冷蔵庫が映った後
ですが、右にパンするカメラ、壁と鏡面の棚との間に下目使いの恐ろしげ
な女性の白い顔が映っています!
ゲヒラが映る直前ね。

バンボルグとゲヒラ。確かに映ってますね。なんか。
バンボルグは微妙だし、他の未指摘映像の方が興味惹かれて、霞んだけど。

そして、このコーナーは「驚くべき事に、、」のあと、編集によって例の
焼肉映像に戻ります。
そして、その焼肉映像にも、藤屋敷君の今後を暗示する白い顔。
本編終了。

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−エンドロール後−

さて、エンドロールの後もまだ続きます。
藤屋敷君に起こる不可解な怪現象は、やはり次のターゲットが藤屋敷君に
絞られたという事なんだろうか?

そして、「黒狐」という明らかに子供めいた文字とネーミングの投稿に振
り回されてみましょうと言う振りを込めたメッセージで、全作品終了です。

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−総評−

今作は、実にテンポ良く、映像作品としての完成度も高いです。
そして、もちろん恐怖度も全体的に高く、今後証されていくかも知れない
未指摘ギミックもちゃんとあるようですね。(まだまだ見つけたいけど)

また、映画のような作品とは違い、ドキュメンタリーなのですが、その淡
々とした語り口調の中に、恐怖を織り交ぜる演出は、若い演出家達のセン
スをもって更に磨きが掛かっています。

これは検証ではなく、レビューなので、どの作品にも真偽のほどを追求す
る気はありませんが、あからさまに「これは違うんじゃねーの?」と思っ
た「マーゴン」だけはやっぱり指摘しちゃいました。
今後、マーゴンが何か違う形で取り上げられたらまた面白いかも知れない
けどね!

これまでもそうだったけど、非常にわかりにくいところに隠れているギミ
ックが存在します。それは音声だったり、早回ししないと解らなかったり。
そう言った物を、出来るだけ多く発見するために、先日購入したビデオキ
ャプチャーや、DVDプレイヤーの機能を駆使して探してみようと思います。

2004/12/3 PM 6:58 文責 ZING