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タイトル


 25th Future 「脅威が学校にやって来た」


 一見シンプルなデザインのパソコンのような四角い機器の前に座り、鷲路憂喜はヘッドホンを付け、手の平をディスプレイに向けた。数秒後、画面に女性の姿が映し出される。
「認識番号OBTS001、鷲路憂喜君ね。確認しました」
 映し出された女性が憂喜に話し掛ける。その女性も憂喜と同じようなヘッドホンをしていた。年の頃は二十代半ばと言ったところか、眼鏡をかけた利発そうな顔立ちだ。髪は長く、ウェーブがかかっている。
「チーフ・・・・どうしてオペレーターを?」
「昼休みだから、たまたま座ってたのよ。オペレーター達もなかなか報告がなくて、退屈そうだったわ」
「申し訳ありません」
「謝ることじゃないけど。で、報告を聞こうかしら」
「はい、実は研修のことではないのですが」
「あら? 違うの?」
「ええ・・・・確証はないのですが、報告だけでも入れておいた方がよさそうな内容ですので」
「・・・・聞きましょう」
 画面に赤い文字で「REC」と表示された。
「小柴博士のことです」
「被疑者として拘束されている、あの小柴博士ね」
「ええ。博士の娘さんのことで」
「冴さん?」
「いえ、妹さんの・・・・亡くなった妹さんのことです。実は我々が潜入している中学校に、小柴博士の娘さん、藍(あい)さんとそっくりな女の子がいます」
「そっくりの・・・・まさか、博士が作ったと噂のアンドロイド?」
「さすがチーフ、察しがいいですね」
「そのアンドロイドの行方が分からないと大騒ぎだからね。でもまさか、その世界に・・・・」
「私もその点は分からないのですが・・・・急いでいたもので、彼女がアンドロイドかどうかの確認はまだ取れていません。どうしますか? アンドロイドと分かれば捕獲しましょうか?」
「そうね・・・・本当だとすると小柴博士の罪を立証する重要な証拠品だわ」
 チーフと呼ばれている女性は、ディスプレイの向こうで顎に手を当て、少し考える仕草をした。
「分かりました、藍さんのアンドロイドかどうか、見極めるのに最適な人物をそちらに送ります」
「それはまさか・・・・」
「ええ、小柴冴さんです」


「そりゃ、六出ろ、六!」
 トゥラビア王がサイコロを振る。ころころと転がったサイコロは、三の目が出た所で止まった。
「おう、なんてことだ」
 トゥラビア王がコマを三つ進める。止まったマスには「浮気がバレて一家離散。慰謝料二百万ラビーと、子供の数だけ養育費として毎月二十万ラビー支払う」とあった。
「こんな愛妻家で子煩悩なウサギを捕まえて、浮気などと・・・・」
「次は私の番ですな」
 法神官がサイコロを拾い上げる。
 彼らが遊んでいるのはボードゲーム「ゴージャス人生ゲーム」である。双六のようにコマを進め、波乱万丈な人生を送るゲームで、トゥラビア王は今、妻と離婚して子供二人の養育費を毎月払い続けるはめになった。法神官は独身だが子供が一人いて、人妻と不倫している最中。チェックは借金の末に自己破産し、現在無職。先日引ったくりをして留置されている。冴は有名企業に就職したが数年後に会社が倒産、いい歳になり再就職口も見付からない、永久就職口もないまま現在に至っている。ゲームのタイトルとは裏腹に、全員揃ってゴージャスには程遠かった。
 ミズタマがプリウスによって独房に閉じ込められた為、代わりに冴がメンバーに入っていた。冴の真正面に座っているトゥラビア王は、見えそうで見えない冴の微妙なスカートの長さが気になって仕方がなかった。
「私の番ですわね」
 冴の美しい指がサイコロを拾い上げる。
「四が出れば『素敵な男性と巡り会う』ですわね」
 サイコロが冴の手から離れた時、冴の右薬指の宝石が光った。
「あら、失礼」
 冴がその宝石に向かって「冴です」と返答すると、憂喜達のチーフの声が聞こえた。これは冴の頭の中にだけ聞こえる。
「冴さん、調べて欲しいことがあります」
「何かしら?」
「実は・・・・」
 チーフと呼ばれる女性が冴に、憂喜の報告内容を告げた。それを聞いた冴の表情が硬くなる。
「藍の・・・・?」
 冴が突然立ち上がったので、トゥラビア王たち三人は思わず逃げ腰になった。
「みなさん、途中で申し訳ないのですが、用事が出来ました」
 それを聞き、チェックは「まさかゆかりん達を捕まえに行くのか?」と言った。冴はその問いに首だけ振ると、衣を翻して一瞬の内に消えた。
「・・・・何があったのでしょう」
「分からん・・・・あの様子からすると、あまり良くない事態のようだが・・・・」
 ふとサイコロに目を落とすと四の目が出ていた。


(ここか)
 春也は生徒名簿で調べたゆかりの家の前に来ていた。「姫宮」という表札を確認し、チャイムを押す。何度押してもインターホンからの応えはない。
(まぁ家族旅行なら留守だよな。旅行だから留守、それでいいじゃないか)
 春也がそう決めて帰ろうとした時、隣の奥さんが声を掛けてきた。
「姫宮さんならお仕事に行かれましたよ」
「仕事?」
「ええ、今朝、ゴミを出す時にご一緒で」
「・・・・あの、娘さんは」
「娘さんもお仕事じゃないですかねぇ、見てませんけど」
「仕事? 学校ではなく?」
「ええ、お仕事」
「娘さんは何人?」
「お一人ですよ、一人娘で、お父さんと二人暮らし」
「・・・・娘さんはおいくつで」
「ええと、確か二十七か八だったかしら・・・・あなた、どちらさん?」
(家は間違っていない。二十七? 仕事? どういうことだよ、これは)
 春也は奥さんに一礼して姫宮家の門から少し離れた。
(この家に中学生の娘はいない・・・・だったら、あのゆかりんは誰だ?)
 人影が春也の視界に入ったので視線を移すと、一人の男性が立っていた。
(あいつは・・・・)
 春也はその人物と「メロウ・プリティ」で出会ったことを思い出した。確か姫宮ゆかりの親戚と言っていたはずだ。
 ユタカも春也に気付き、互いの目が合った。
「・・・・」
 何事もなく通り過ぎようとしたユタカを、春也が呼び止めた。
「待てよ、おっさん」
「・・・・どこかで会ったか?」
「とぼけんな。俺の顔を見て逃げようとしただろ」
「逃げてなんかないぞ」
(マズったな)
 春也達のことは昨夜、透子から聞いて知っている。ゆかりがイニシエートに行ったことを隠さなければならないことも聞いた。
(ゆかりが心配になって、家に戻ってるかもと見に来たのは失敗だったか・・・・どうする?)
「おっさん、ゆかりんの親戚だったよな」
「そうだったかな」
「そうだよ! ちゃんと覚えてるぞ」
「最近、物忘れがひどくてな・・・・」
「そんな歳じゃないだろ!?」
「最近、風邪気味なんだ、ゲホゴホ。今から病院に行くから、じゃあな」
「待てよ、聞きたいことがある」
「人に物を尋ねる時は、まず自分の名前を名乗るものだぞ」
「俺は澤崎春也だ」
「知ってるよ」
「じゃあ聞くなよ!」
「名前を聞いたわけじゃない。名乗るものだ、と一般論を言ったまでだ」
「おっさん、誤魔化そうとしてるだろ・・・・」
「何をだ? 物忘れがひどい事をか?」
「もっと前だ! ゆかりんの親戚だってことだ!」
「はて、ゆかりんとは?」
 春也の手が襟首に伸び、蒼い目がユタカを鋭く睨んできた。
「ゆかりんの命が係ってんだ・・・・真面目に答えろよ」
「苦しいから、手を、離してくれ・・・・先に俺の命が危ない」
 春也の手が離れて襟絞めから逃れたユタカは、襟を正した。
「どういうことだ? ゆかりの命が係っているとは」
「ようやく真面目に話を聞く気になったか。じゃあまず、姫宮ゆかりはこの家に住んでいるんじゃないのか?」
「住んでいる」
「隣の奥さんによると、中学生の姫宮ゆかりはいないらしいぞ」
「実はあの奥さん、ボケが始まっているんだ」
(すみません、奥さん)
 ユタカは心の中で、勝手に認知症呼ばわりした隣の奥さんに謝った。
「姫宮ゆかりは確かにこの家の子で、実在する」
「そうか・・・・では父親と二人暮らしってのは本当か?」
「あぁ、がんこ寿司の看板のようなお父様と一緒だ」
「今、ゆかりんと旅行に行っていると聞いたけど、本当か?」
「あぁ、俺は誘われなくて残念だ」
「何で親子水入らずの旅行におっさんが同行するんだ!? で、念のために聞くけど、本当に旅行なんだな?」
「くどいぞ。インディアン嘘つかない」
「おっさん、インディアンじゃないだろ!? その時点で嘘じゃないか!」
「俺はインディアンじゃないから嘘をついてもいいんだ」
「じゃあ旅行ってのは嘘かよ!」
「それは本当だ。全く、扱いづらい少年だな」
「こっちの台詞だ!」
 春也はいい加減、ユタカの相手をすることに疲れてきた。
「証拠が欲しい」
「証拠?」
「旅行に行ったっていう証拠だ」
「難しいことを言うな」
「ゆかりんの携帯電話の番号を知ってるか? 電話をかけてくれ」
「実はゆかりと親父さんはド田舎に行っててな、電波が通じない」
「よく知ってるな。じゃあいいや、携帯電話の番号だけでも教えてくれ」
「何故だ?」
「純粋に知りたいから」
「君には教えられん。ゆかりの許可を得ないとな。個人情報保護条例を知らんのか」
「じゃあ何でおっさんが知ってるんだ?」
「そりゃ俺はゆかりの恋・・・・」
 言いかけて「しまった」と思い、ユタカは言葉を切った。
「恋?」
「ゆかりと一緒に小泉鏡子のコンサートに行ったことがある仲だ」
「仲・・・・? おっさん、まさかゆかりんを狙ってるんじゃないだろうな」
「いや、俺が好かれてるんだ」
「嘘つけよ! ゆかりんがおっさんのことを好きになるはずないだろ!」
「ゆかりは年上好きだぞ」
「・・・・本当か?」
 春也は少し不安な顔になったが、すぐに元に戻った。
「違う、話が飛んだぞ、えっと、何の話だったっけ?」
「辻ちゃんと加護ちゃん、どっちが女っぽい? という話だ」
「そんな話、してねぇだろ!」
 道端で漫才をしている時、二人の横を通り過ぎた人物がいた。その男性はそのまま姫宮家の門を開け、玄関へと向かう。ゆかりの父・岩之助が、土曜日なので帰って来たのだった。ちなみに岩之助には「ゆかりはうちに泊まってます」と透子が連絡してある。
「・・・・」
 岩之助が鍵を取り出し、玄関ドアを開けて中に入る。ユタカと春也がその様子を無言で見つめていた。玄関ドアが閉まって数秒後、春也が口を開く。
「・・・・今の、ゆかりんの親父だよな? 旅行に行ってるんじゃないのか?」
「あれは姫宮家が飼っている犬のポチだ」
「どう見ても人間だろ!」
「ペットは飼い主に似ると言うからな」
 もうヤケクソなユタカだった。


 咲紅は巳弥に誘われ、断る理由もないので、巳弥、透子、あずみ、みここ、こなみと一緒に昼御飯を食べていた。こなみはタカシも誘ったが、彼は年頃の少年なので、恥ずかしいと言って断った。勿体無い話だ。
「でね、あずみちゃんがどうしても体操服を着たいって言うから」
「恰好いいです、これ」
 よく分からないが、あずみはブルマーがお気に入りらしい。
「どこが? あたしは嫌だけどな」
 膝の上にお弁当の包みを開き、透子は太腿あたりを隠してしまっている。
「私もやだな」
 咲紅も賛同する。
「ねぇ、桜川さんの生まれた国って、どんな体操服?」
 こなみが質問した。こなみやみここには、咲紅が「異世界からイニシエートを討伐に来た者」という話はしていないので、純粋に目の色から「外国の人」だと思っていた。
「体育の授業なんて、ないわ」
「え〜、いいなぁ」
 羨ましそうな声を出したのは透子だ。
 言ってしまってから、咲紅はしまったと思った。この世界で体育の授業が無い国というのも、少し不自然だなと思ったからだ。エミネントでの体操着はこの世界では有り得ない恰好なので、正直には言えない。答えるのが面倒なので「ない」と言ったが、適当な服装を言っておけば良かったと反省した。
(咲紅ちゃん)
「!」
 急に頭の中に話し掛けられ、咲紅の体がビクっと跳ねた。
「ど、どうしたの?」
 心配そうに訊く巳弥に「何でもない」と返した咲紅は、頭の中で聞こえた声の主に頭の中で返事をした。
(その声は、冴さん? びっくりしました、いきなりだったので)
(ごめんなさい。それより、憂喜君から連絡があったのは、あの髪を二つに結んでる子?)
(そうです。冴さん、どこにいるんですか?)
(あなたの真後ろよ。結界で姿を見えなくしてるから)
(そうですか・・・・)
(確かに、藍そっくりだわ。父が作ったアンドロイド・・・・)
 冴の声が低くなる。
(どこまで私に恥をかかせたら気が済むの? 母といい、父といい・・・・)
(冴さん?)
(その子は貰って帰るわ。父の有罪を証明する証拠になるから。これではっきりと親子の縁を切れるわ)
(え、貰って帰る?)
「桜川さん、後ろにいるのは誰!?」
 ふいに透子が叫んだ。咲紅の後方に注意しながら立ち上がる。
「透子さんも感じました?」
 巳弥も同じく立ち上がった。
「姿を隠してても、魔力が凄すぎて漏れてるわ」
「な、何のこと?」
 咲紅はとぼけてみたが、無意味だった。透子と巳弥は既に強大な魔力の存在に気付いている。
(さすがはトランスソウル使いね。完全に押さえ切れなかった魔力を感知するなんて。でもここで騒ぎは起こしたくないわ)
 一瞬にして、咲紅の後ろから感じていた魔力が消えた。
「どうしたの? 透子さん、巳弥ちゃん」
 こなみが不思議そうな顔で訊く。
「凄く真剣な顔・・・・」
「・・・・」
(凄すぎる)
 へたり込む、といった恰好で透子と巳弥は座り直した。
(何なの、今のは・・・・)
 透子と巳弥が今までに感じたことのないほど強大な魔力だった。大河原の「魔法のノコギリ」の魔力も凄かったが、今のはその比ではない。
「ふにゅ、凄い汗」
 みここが巳弥の額をハンカチで拭いた。
 ここにいる面々は、魔法の話をしても良い者ばかりだ。透子は思い切って、咲紅に尋ねてみた。
「今のは何?」
「今のって?」
「あなたの後ろにいたでしょ、誰か」
「・・・・」
(さすがに冴さんほどの魔力なら、感付かれちゃうのか・・・・)
 隠しても仕方ないと思った咲紅は、事実とは少し違う紹介をした。あずみの話になるとややこしくて面倒だからだ。
「えっとね、私の上司」
「上司?」
「私の様子を見に来たみたい」
 上司ではないが、冴は咲紅達の先輩である。様子を見に来た、と言うのも嘘ではない。
「この世界に入り込んだ異世界の者を排除するっていう仕事が上手くいってるかどうか?」
「そうね」
「・・・・」
(ともかく、今の上司って人だけは敵に回しちゃ駄目だわ。絶対にゆかりがイニシエートに行ったことは隠し通さなきゃ・・・・)
 マラソンでへろへろになったこともあるが、食欲がなくなってしまう透子だった。


「おっさん、よく聞け」
 春也の目が真剣さを帯びる。真面目な話のようなので、ユタカもそろそろ春也をからかうのはやめることにした。
「親父さんがいるってことは、ゆかりんは家族旅行じゃないな? どこへ行った?」
「・・・・」
「いいか、もうすぐ俺の仲間が来る。ゆかりんがイニシエートに行っていないかどうかを調べるためだ。そいつに親父さんがいるってことがバレたら、やばいことになる。あいつならその時点で、イニシエートに行ったと断定してしまう」
「お前は?」
「俺はゆかりんに会って、確かめたい。イニシエートに行っていたとして、何をして来たのか。それを聞かないことにはいいことか悪いことかの判断は出来ないと俺は思う」
「なるほど・・・・で、その仲間って奴にばれたらどうなる?」
「管理局に通報され、ゆかりんは捕まる。どう処分されるかは俺にも分からない」
「罪状は?」
「トランスソウルの悪用。イニシエートは俺たちの敵。その敵の世界を救うためにトランスソウルを使ったという罪だ」
「トランスソウルって何だ?」
「こっちでいうところのマジカルアイテムだ」
「それを悪用したところで、何で関係のないお前らに罰せられる?」
「トランスソウルは俺たちの世界、エミネントで作られた物だからだ」
「何だって? あれはトゥラビアから貰ったものじゃないのか?」
「そのトゥラビアにマジカルアイテムを持ち込んだのがエミネントなんだ」
「・・・・そうなのか」
 ユタカが初めて聞く事実だった。
「で、何で君はそんなに色々な話をしてくれるんだ?」
「ゆかりんを助けたいからだ」
「ほう」
(そう言えば「メロウ・プリティ」で聞いたな。こいつがゆかりを好きだってこと・・・・)
「いいだろう、要するに危険だってことだな。君の仲間はいつ来るんだ?」
「分からない。用事が済み次第ここに来ると言っていたから、今すぐ来るかもしれないし、用事が長引けば来ない可能性もある」
「てことはまず、親父さんがいるとマズいってことか」
「あぁ・・・・」
「いいだろう。親父さんは俺が連れ出す。何分稼げばいい?」
「えっと、そうだな・・・・」
 春也は腕時計を見た。昼休みが終わるまであと二十分ある。憂喜は昼休みが終わるまでにうさみみ中学に帰るので、午後の部が始まるまで岩之助が姫宮家を離れていればいい。
「よし、十三時までだな」
 ユタカは岩之助を連れ出し、憂喜が来ても姫宮家は留守だと思わせる作戦を実行するため、姫宮家のチャイムを押した。
(あいつ、ゆかりのこと、本気で好きなのか? だとしたら俺、ライバルと力を合わせてるってことか・・・・ライバル? あんなガキが?)
 自分の半分ほどの年齢の少年を「ライバル」だと思った自分を笑おうとしたが笑えなかった。本当のゆかりとなら不釣合いだが、春也が好きなのは中学生のゆかりであり、カップルとしては不自然ではない。
(ま、決着はゆかりが無事に帰って来てから付けてやるさ)



26th Future に続く



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