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タイトル


 18th Future 「絶望の渓谷」


 イニシエートの元の長であるミズチは、王の座を追われ、最も死の国に近いと言われている燐炎山という山の地下にある洞窟に閉じ込められていた。燐炎山は火山ということもあり、洞窟の内部は地熱によりかなりの温度になっている。反省しようがしまいが、いずれ死が訪れるような環境だった。
 だが、洞窟に張られた結界がミズチの力を利用しようとする者に破られ、ミズチは死の一歩手前から地上に這い出た。
 現在のこの世界には、事実上ミズチの他にイニシエートを束ねる器を備えた者はいないと言っていい。国には指導者が必要であるが、ミズチを失脚させた後、後任がなかなか決まらないという状況が続いた。指導する者が不在であれば、治安も経済も悪化する。どんな指導者であっても、存在すれば良かれ悪しかれそれなりの秩序は保たれる。王が不在という状況が人々を不安にさせ、遂にミズチの復権を目論む輩が行動を起こした。国から多大な援助を受けて高度な科学技術の研究をしている各種研究所と、その直属の学習施設がまずミズチ派に狙われた。兵器に応用できる科学技術が脅威だったからである。高度な施設の利用は高度な技術と知識が必要であり、奪っても利用できないのなら破壊するしかない。施設は次々に破壊され、研究所長を始めとした所員達もミズチ派の歯牙の前に倒れた。最後まで抵抗したのが兵器とは直接関係がないような「時空」「空間」を研究しており、また所員も若い連中ばかりということで奇襲を免れた紅嵐の研究所だった。
 これが今回のイニシエートの混乱の内容である。
 そして、ここがミズチの根城「真・出雲大社」。ミズチ本人が名付けたもので、地上界にある出雲大社は偽物だと言わんばかりのネーミングである。その地下牢に、囚われの身となっている水無池芽瑠がいた。
「芽瑠、飯だ」
 鉄格子の下部にある小さな扉が開かれ、食料が差し出された。芽瑠はいつもかけている眼鏡がないためにどんな食料かは分からないが、それを持って来た人物が何者かは声で判別出来た。
「どうだ、考え直したか?」
「考えは変わらないわ・・・・風刃(ふうじん)君こそ、ミズチに手を貸すのはやめて」
 同じセリフを何度言ったか分からない。芽瑠は輪郭のぼやける相手の顔を見た。
「今のイニシエートの王に相応しいのはミズチ様だけだ」
 風刃も同じセリフで返す。
「風刃君がみんなを・・・・先生を裏切るなんて」
「裏切ったのは先生・・・・いや、紅嵐の方だ!」
 風刃は呼びなれている呼称を言い直し、紅嵐を呼び捨てにした。
 風刃は紅嵐の弟子の中では優秀な生徒で、実質一番弟子の雨竜に次いで二番手だった。ところが雨竜、莉夜の兄妹と組んでトゥラビアに「陽の玉」を奪いに行った際(第2部参照)、ゆかり達にこっぴどくやられ、紅嵐に「二番弟子降格」を命じられた。
「俺を降格させたのは紅嵐の方だ! だがミズチ様は違う。俺の力を見込んで、王直属の部隊に入れて下さったんだ! ミズチ様は見る目がある。ミズチ様の下で働けば、絶対に認めて貰えるんだ! 俺をクビにしやがった紅嵐と違ってな!」
 ミズチ一派に取り込まれ、何も知らない芽瑠を「ミズチのアジトが分かった」と言葉巧みに連れ出し、人質として捕らえることに成功した風刃は、よりミズチの信頼を得ることに成功した。その上マジカルアイテムを手に入れることが出来れば、更なる地位が期待できるというものだ。
「芽瑠、こんなものばかりだと、栄養が取れないぞ」
 風刃は自分が持ってきた食料を見て、哀れむ口調で言った。
「いい加減、俺の女になれ。そしてマジカルアイテムを奪って来るんだ。お前なら出来るはずだ。そうしたら俺と同じ地位を得られるぞ」
「そんな取引で私を手に入れても・・・・」
(そこに愛はないのに)
 後ろの部分を口に出さなかった芽瑠だが、風刃には何が言いたかったのか想像が付いた。
「芽瑠、お前は囚われの身だ。あまり態度が大きいと・・・・」
「・・・・」
「俺が今、ここでお前を襲っても誰も助けてはくれないぞ。それどころか、いい見世物になるかもな」
「・・・・そんなこと、風刃君には出来ない」
「何だと!?」
 風刃は鉄格子を思い切り蹴った、ガシャアアンと物凄い音が牢の中に響き渡り、芽瑠は思わず目を閉じた。
「馬鹿にするな! 俺だってそのくらい出来るぞ! 俺はそんな臆病じゃない!」
 それだけ叫ぶと、荒々しい足音を立てて風刃は姿を消した。
 暗い牢獄に一人残された芽瑠は、聞く相手がいなくなってから小声で呟いた。
「そうね、あなたは臆病じゃない・・・・本当は優しいから、私に酷いことが出来ないのよね」
 それにしても迂闊だった。ミズチのアジトを見付けたと言う風刃に、たった一人で付いて来てしまうとは。よもや風刃が敵に寝返っているとは。
(私がドジったせいで皆に迷惑をかけて・・・・今はまだマジカルアイテムと交換するための人質だけど、もし私と引き換えに誰かの身に危険が及んだら・・・・)
 芽瑠は右手の人差し指の爪を伸ばしてみた。さすがに鉄格子は切れないが、かなり鋭利で強度も高い。
(普通、人質に凶器を持たせたらいけないんだけどな・・・・)
 芽瑠は目の前の刃が自分の首を掻き切るシーンを想像してみた。
(痛そう・・・・)


「久し振りだな、紅嵐。こんな所に隠れていやがったとは」
 紅嵐をリーダーとする対ミズチ抵抗勢力の、現在の拠点であるこの洞窟は幅、奥行き共に申し分なく、三十ほどのテントが立ち、それぞれが戦いに備えて準備を進めていた。とは言えその全てが戦力と言うわけではなく、家を追われて逃げ込んだ子供や老人も大勢いる。
 そんなテントの約半分が既に破壊され、あるいは炎上していた。
「紫眼(シガン)・・・・ミズチの仲間になっていたとは」
 紅嵐は前方五メートルほどの距離を保って立っている、かつての同志を睨んだ。紅嵐と紫眼は研究所の付属学校のクラスメイトであり、主席を争った仲でもあった。
「おかしな言い方はやめてくれ、紅嵐。ミズチ様を裏切ったのはお前じゃないか。ミズチ様が欲していた『宝玉』をお前が横取りしようとし、挙句に『純正』と手を組んでミズチ様をだまし討ちにするとは・・・・犬でも恩は忘れないものだぞ」
「0点だ」
「なに?」
「まず、私とミズチの間には元々信頼などなかったので、裏切ったわけではありません。先に『宝玉』の研究をしていたのは私で、横取りしようとしたのはミズチです。私は地上人と手を組んだつもりはなく、地上に出たミズチとたまたま交戦しただけのこと。だまし討ちにしたつもりはありません」
「お前は理屈ばかり言う奴だ・・・・今の現実を見ろ。抵抗しているのはお前たちだけで、他の者はミズチ様に従っている」
「力で従わせているだけだ。そこには恐怖しかない。いまのこの状態を見ても分かるはず」
 テントが燃え、人々が逃げ惑う。人が次々に倒れてゆく。
(問答している場合ではない・・・・犠牲者が増えるばかりだ)
 焦る紅嵐だが、目の前の紫眼もかなりの実力者であり、おそらく自分とほぼ互角の力を持っていると推測できる。だが、一対一なら勝てると思う。
「恐怖ではない。安心だ」
「安心だと?」
「人は誰かに支配されることで安心するのだ。それが例え悪政であっても人々は徐々に慣れ、それが正常となる。命を張って無理に改革するよりも今のままでいいと思う」
「つまり紫眼、あなたもミズチが良い政治をするとは思っていないということですか」
「俺を誰だと思っている? 良し悪しの分別はつく」
「・・・・あなたも力に屈した手合いだということですね」
「お前もこれからそうなる」
 紫眼が地面を蹴った。
(覚醒せずに来る気か?)
 紅嵐は紫眼が繰り出す拳をかわして側面から後方に回り込み、反撃の為の「風」を手の平で練った。激しい回転を加えられた球体が音を生む。紅嵐に攻撃を避けられた紫眼の後頭部目掛けて風の渦を放つ。
 だが紫眼はその攻撃を難なく避け、紅嵐の腕を肘打ちで払った。
「俺が何者か忘れたのか、紅嵐」
「忘れてはいません、八つ目の紫眼。その後ろの目を狙ったのですよ」
 振り向きざまに紫眼の後ろ髪が揺れると、その中に二つの目が光っていた。
「部分覚醒ですか」
「お前を倒すにはこれだけで充分だからな」
「大口を・・・・」
 風が舞う。今度は掌だけではない、紅嵐の身体と同じほどの大きさを持つ空気の渦だ。
「次はかわせません」
 その渦が八方に散り、紫眼の身体を全方向から取り囲む形で襲い掛かった。散った渦が再び大きな渦となり、紫眼を捕らえる。
 終わったと紅嵐が思った時、空気の渦が爆発して飛び散った。
「何?」
 爆発の中から何食わぬ顔で出てきた紫眼は、口を歪ませて笑った。
「どうした? こんなものか」
「眼だけの部分覚醒状態で、あの渦を・・・・?」
 紅嵐の知っている紫眼であれば、先程の攻撃の前には手も足も出ないはずだった。
「紫眼、何をした? ミズチに何をされた?」
「おいおい、随分な言い方だな。ミズチ様は俺に短時間で楽に妖力を上げる方法を教えて下さっただけだ」
「妖力を、楽に?」
 イニシエート達の妖力の大きさは、どのような血を受け継いでいるかである程度生まれつき決まっている。魅瑠たちであれば猫又、紅嵐であれば天狗の、それぞれの潜在妖力がある。それを上げるためには、相応の経験や修行を積まなければならないはずだ。
「まさか、あの噂は・・・・」
「ここにも結構な人数がいるじゃないか。どうせなら若い女がいいよな。どうせ喰うなら」
「あの噂は本当だったのか・・・・村でよく女性が何者かに連れて行かれると・・・・そのまま帰って来ないのはミズチが食べているからだと・・・・」
「魂を喰って妖力を上げる。食事も出来て得だぞ」
「腐り果てたか、紫眼!」
 紅嵐の背中から羽根が生え、顔色が紅く染まってゆく。
 その時、紫眼の後ろにもう一つの影が現れた。
「紫眼様、そろそろ・・・・」
「ん? もうそんな時間か。分かった」
 影は一度頷いた後、洞窟の入り口の方へと走り去った。
「どうやら懐かしくて旧友との会話を楽しみ過ぎたようだな」
 それだけ言うと、紫眼もその影の後を追う。
「逃がすかっ!」
 紅嵐の鼻が伸び、顔色が紅く染まる。紫眼を追おうとした時、洞窟の奥から地鳴りのような音が聞こえた。
「何だ・・・・?」
 地震の音ではない、何かが押し寄せてくるような音。
(紫眼の後ろを横切ったのは・・・・離水!?)
「いけないっ!」
 紅嵐は慌ててテントが立ち並ぶ辺りへ向かって飛んだ。


「ゆかりん、任せた!」
「ふぇぇ、やだよ〜!」
「も〜、魔法少女でしょ!」
「ゆかり、蜘蛛嫌いだもん! ふぇぇ、動いてる〜! ほら、鳥肌、鳥肌!」
 ゆかりは腕を莉夜に見せた。確かに鳥肌は立っているが、そんなことをしている場合ではない。
「うまそうだ・・・・」
 二人の目の前には人の顔を持った巨大な蜘蛛が立ちはだかり、八本の足を動かしていた。ゆかりにとっては蜘蛛だけでも気持ち悪いのに、巨大でおまけに人間の顔があって喋っていた。
「大丈夫だよゆかりん、あれは土蜘蛛って言って、蜘蛛じゃなくて蜘蛛の妖怪だから」
「余計怖いよ!」
 土蜘蛛は、ゆかりと莉夜がどれだけ逃げてもその巨体に似合わない素早さで行く先に回り込んで来る。捕まえようと思えばすぐに出来るはずだが、怖がる二人を見て楽しんでいるようだ。
「あっ!」
 足首に妙な感触を覚えたその瞬間、ゆかりは見事に足を揃えたままひっくり返った。
「痛ぁい! な、なんなの〜!」
 ゆかりの両足首は白く太い糸で縛られていた。
(蜘蛛の糸!?)
 手で解こうかと思ったが、転んだ時に手首にも糸が巻き付いていた。
「今日はもうさんざん喰ったからな・・・・お前はこのまま繭にして、保存食にしてやる」
「やだ〜!」
「ゆかりんを離せぇ!」
 莉夜が土蜘蛛目掛けて飛び掛る。だが莉夜の身体は土蜘蛛の頭の上で二本の足にガッシリと掴まれてしまった。
「いたたた、は、離して〜!」
「うほほ、見上げるとスカートの中が丸見えだぞ。ピンクだな」
「いやぁ〜!」
「業・火・斬!」
 一筋の炎が土蜘蛛の足を薙いだかと思うと、ふいに莉夜の身体が軽くなって落下した。上を向いていた土蜘蛛の顔面に、莉夜の靴底がめり込む。
「ぎゃぁぁ!」
「うわ、気持ち悪いもの踏んだ!」
 慌てて莉夜が飛び退く。
「誰だ、俺の脚をぶった斬った奴は!」
 切り口が炭化した二本の脚を振り回し、土蜘蛛が叫ぶ。
「何やってんだ、まな板娘」
 燃え盛る剣を携えた少年が立っていた。
「か、櫂(かい)君・・・・誰がまな板よっ! もうちょっとあるんだから!」
「空しいぞ、その言い方」
 莉夜の幼馴染、櫂は、莉夜を胸についてからかうことが生きがいだ。
「それより、直滑降・・・・覚醒すればあんな蜘蛛、倒せない敵じゃないだろうが」
「・・・・それは・・・・」
「ま、いいか。おい、土蜘蛛」
 櫂に呼ばれた土蜘蛛が鬼の形相で櫂を睨んだ。
「よくも俺様の脚を二本もやってくれたなぁ・・・・小僧」
「お前こそ、よくも莉夜のパンツを見たな」
「ええっ!? そ、そんなレベル!?」
「俺だって見たいんだよ! 畜生!」
 剣を包む炎が大きくなる。
「くらえ、デラックス業火斬!」
 櫂が剣を振り下ろすと、剣先から伸びた炎が土蜘蛛の胴を真っ二つに切断した。
 ちなみに「業火」と「豪華」を掛けている。
「大丈夫か、貧乳娘」
「・・・・呼び方が気に入らないけど、とりあえず礼は言うわ。あと、大きな声で『パンツ見たい』なんて叫ばないで。恥ずかしいでしょ!」
「・・・・そっちは?」
 櫂は莉夜の抗議を無視し、ゆかりを指差した。
「ゆかりんだよ」
「ゆかりん・・・・? あぁ、あのゆかりんか」
「えっとね、こっちは意地悪な櫂君だよ」
「よ、よろしく」
 櫂を紹介されたゆかりは、ペコリとお辞儀をした。
(あのって・・・・ゆかり、有名なのかなぁ)
「ところで莉夜、いつの間に帰ってたんだ?」
「つい小一時間前だよ」
 その時、紅嵐が聞いた地鳴りのような音をここにいる三人も聞いた。
「な、何だろ」
「莉夜〜!」
 前方から猛スピードで走って来るのは、莉夜の兄・雨竜だった。
「お兄ちゃん!?」
「逃げろ、お前ら! 洞窟の外へだ、急げ!」
「ふぇ?」
 状況が掴めていないゆかりの身体を雨竜が抱えて飛んだ。
「きゃっ!」
「しっかり捕掴まっていろ!」
 雨竜の姿は、以前にゆかりが見たものとは少し違っていた。腕には銀色の毛が生え、尻尾が数本生えている。それは雨竜が半覚醒した姿だった。
「ど、どこへ行くんですかぁ〜?」
「逃げると言っただろう!」
 テントの立ち並ぶ中を駆け抜ける。通りにはミズチ軍にやられたであろう人々が転がっていた。
(ひどい、ゆかりが怪我を治したみんなが・・・・もう、あんなに・・・・)
「雨竜、こっちだ!」
 後は良く覚えていない。気が付けば、ゆかりは雨竜に抱えられて谷を見下ろす地面に座っていた。
 周りには雨竜、莉夜、櫂、紅嵐、魅瑠、萌瑠、迅雷がいた。
「・・・・」
 何が起こったのか。他の者は一人として言葉を発しない。莉夜と萌瑠はそれぞれ雨竜と魅瑠に抱かれて泣いていた。
「みんなは・・・・他のみんなは!?」
 ゆかりの問いに、誰も答えない。
「みんな、どこに行ったの? ねぇ、洞窟に戻らないの?」
 紅嵐が暗い表情で近付いて来た。ゆかりに立つように言うと、肩を持って谷が見下ろせる位置に誘導した。
「・・・・」
 アジトであった洞窟の入り口から、まるで滝のように大量の水が流れ出ていた。
「・・・・どうして?」
 紅嵐は答えない。
「ねぇ、どうして水があんなに出てるの? みんなは? 他のみんなは!?」
「・・・・ミズチ軍の中に、離水という男がいる」
 ようやく紅嵐の口が開いた。
「奴は水脈を探り、水を操る」
「・・・・」
「洞窟の奥に水脈があり・・・・奴はその水脈を使って我々の拠点を・・・・洞窟内の全てを大量の水流に襲わせた。全てが水に飲まれ・・・・」
 何度も頭を下げていた親子。
 お礼にと飴玉をくれた少年。
 ずっと手を合わせていた老夫婦。
 ゆかりの頭に次々と浮かんでくる。
「嘘だ・・・・」
 落ちた涙が地面に染み込む。
「どうして・・・・どうしてみんなを助けなかったの!?」
「他の者を助けていれば、我々も同じように水に呑まれていた・・・・自分の力で脱出出来なかった者は、可哀想だが・・・・」
「そんな・・・・そんなのって・・・・」
 ゆかりが治療した者たちの命が、一瞬にして水に呑まれていった。
 沢山の命が消えた。
(これが・・・・戦争)
(ゆかりに責任があるからって、ここに来て・・・・怪我の治療なら出来るからって・・・・でも、一瞬で奪われて・・・・ゆかり、何が出来るの? ゆかり、無力なの・・・・?)
 なおも続く洞窟の入り口から流れ出る瀑布の音が、ゆかりの耳に悲痛に響いていた。



19th Future に続く



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