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26th Love 「覚醒」
暗い山道を、月明かりだけを頼りにゆかりたちは紅嵐の後を追っていた。ミズタマとチェックもついて行こうとしたが、小さな彼らにとって山道はかなり険しく、途中で待っていることにした。
辺りには風で揺れる木々の音だけが聞こえる。時折、夜行性の鳥や虫の鳴く声も耳に入ってくるが、足音が聞こえないように後をつけるには慎重にならざるを得ない。
「どこへ行くんだろう・・・・」
「こんな山の中に、何があるのかな」
ゆかりは紅嵐が露里の体から出て行ってくれていることを期待していたが、こんな夜に山の中へ入っていくという行動は、どう考えても露里の意思ではないように思える。
(あっ)
普段は誰も通らないであろう茂みに分け入った紅嵐は、立ち止まって右腕を真っ直ぐ前に伸ばして手の平をかざした。
(何をしているんだろう?)
紅嵐の奇妙な行動を、息を殺して観察する魔女っ娘3人組。しばらく空間を触るように手を動かしていた紅嵐は、腕を降ろした。
「順調に育っていますね。これなら私も通ることが出来そうです」
独り言にしては不自然な声量で言った紅嵐は、ふいにゆかり達の方を向いた。
「さて、そこにいる姫宮さん、藤堂院さん、出雲さん」
(バレてる!)
心臓が縮み上がったゆかりだったが、透子や巳弥は「やっぱり気付いてたか」という表情で立ち上がった。
「途中からあたしたちに合わせるように歩く速度を落としたからバレてるとは思ったけど・・・・こんな所で、何をしてるの?」
「あなたが藤堂院透子ですね。私に光の矢を撃ち込んだ」
「・・・・あのカラス、あなただったの」
(そうか・・・・あのカラスの死体の始末を露里先生にお願いした時、カラスの体を借りていたイニシエートが先生に乗り移った、ということね。先生が体を乗っ取られた責任は、カラスの後片付けを頼んだあたしにもあるのか・・・・)
「先生を返して!」
ゆかりの叫びに、紅嵐は笑みを見せながら答えた。
「えぇ、そのつもりですよ。私はこれから元の姿に戻り、イニシエートに帰ります。この男の体は置いて行ってあげますよ。ですが、その前にあなた方にお聞きしたいことがありまして、ここに招待したというわけです」
「気を付けて」
ゆっくりと近付いて来る紅嵐に向かって、透子は「魔法の肩叩き」を構えた。
「近付かなければ話が出来ないでしょう?」
「な、何を聞きたいっていうのよ」
「姫宮ゆかりさん」
「ひえっ」
名指しされたゆかりは、ビクッと体を震わせた。ゆかりの前にいる男は顔も声も露里なのだが、物腰や喋り方に違和感があるので、暗がりの中では別人のように感じる。
「何故、宝玉を手放した?」
「な、何よ、あなたが奪ったんじゃない!」
「この男など気遣わずに攻撃を続ければ、宝玉を守れたかもしれない」
「そんなこと、出来ないよ」
「私には分からない。いや、お前が宝玉の持つ力を知らないだけなのか。1人の男を救うために宝玉を手放すなど、信じられない」
「それは・・・・」
(先生が好きだから、何て恥ずかしくて言えるわけないじゃない! そんな質問、しないでよ!)
真っ赤になるゆかりだったが、幸い暗いので誰にも見られることはないはずだった。
「何故、赤くなる?」
だが紅嵐には見えていた。生まれ育った環境が暗かったので、夜目が効く。
「まさか・・・・この男には宝玉と引き換えにするほどの力があるというのですか?」
「な、ないよ、多分・・・・でも、ゆかりには・・・・その、大切な・・・・人だから」
「大切、ということは何か利用価値があるということではないのですか? もしくは、この男がいないことで不利益になる何かがあるとか?」
「あなた、人を好きになったことがないの?」
透子が口を開いた。
「利用価値とか、利益とか、そんなことはどうでもいい、その人のことが好きなんだって、そんな気持ちになったことはないの?」
「まやかしです」
「まやかし?」
「人は所詮、自分に有利か不利か、利益が不利益かで行動します。自分に都合が悪ければ、愛や友情などは感じない」
「でも・・・・」
今度は巳弥が反論した。
「ゆかりんは私を友達だって言ってくれた。ゆかりんは私に何も望まなかったよ、そっけなくする私に対して、とっても優しかったよ」
「巳弥ちゃん・・・・」
ちょっと感動するゆかり。
「・・・・出雲巳弥。あなたにも聞きたいことがあったのです」
「私に・・・・」
「この男の記憶によると、あなたの両親は亡くなっているそうですが、父親について聞きたいのです」
「・・・・」
押し黙る巳弥を見て、透子は「やはり、出雲さんのお父さんには何か秘密がある」と確信した。
「言わないのならこちらから言いましょうか?」
「・・・・やめて」
ドクン、と巳弥の鼓動が高くなった。
「あなたの父親の名は、出雲牙斬(がざん)ですね」
「え・・・・どうしてこの人が知ってるの?」
巳弥に尋ねたゆかりだったが、返事が返ってこない。
「答えたくないならいいでしょう。その沈黙が質問の回答だということですね。まぁ、私は『無の玉』さえ手に入れば満足ですから」
突然巳弥の肩が震え出した。ゆかりはそんな巳弥の肩に手を置き「大丈夫?」と声を掛けた。
「な、何なのよ〜! 巳弥ちゃんを虐めないで!」
「あなたも可哀想な娘ですね、姫宮ゆかり」
「な、何がっ?」
「あなたはこの露里という男に好意を持っているようですが、この男もあなたに好意を持っていると思っているのですか?」
「ど、どういう意味?」
「言ったでしょう、私はこの男の知識を共有していると。良いのですか、本当のことを言っても・・・・」
「そこまでよ」
透子が紅嵐の背中に向けて光の矢をつがえていた。
「それ以上、酷いこと言わないで」
「酷いこと? 私は真実を教えてあげようとしているだけですよ。隠している方が残酷だと思いますが、違いますか? どれだけこの男のことを思っても、この男からの見返りは・・・・」
「やめないと、撃つわよ!」
「なら、撃てばいいでしょう? あなたがその気なら、背後から私を撃ち抜くことは可能だった。それをしなかったということは、あなたは迷っている。この体を攻撃していいのか、とね」
「・・・・」
「あなたはその矢でカラスを殺している。この男も死ぬだろうか・・・・そうでしょう?」
「・・・・」
「あなたの矢は、姫宮ゆかりの光の波や出雲巳弥の光の玉と違い、光を1本の矢の形に凝縮している。充分に殺傷能力はありますよ。それでも良ければ撃ちなさい。私を倒す好機ですよ」
「と、透子」
ゆかりに心配そうな目で見られ、透子は構えていた弓を下ろした。
「撃たないのなら、カラスの時に受けた借りを返させて頂きましょうか」
「え・・・・」
「痛かったのでね」
紅嵐の拳が左頬にヒットし、鈍い音と共に透子の体が後方に飛んだ。
「透子!」
思わずゆかりは透子に駆け寄った。
「大丈夫、透子!」
「いた・・・・」
頬に手を当て、涙を堪える透子。ゆかりは透子を庇うように、紅嵐の前に立ちふさがった。
「やめて!」
「なら、私と戦うのですか?」
「う・・・・」
「姫宮、俺と戦うのか?」
露里の口調を真似る紅嵐を睨むゆかり。
(うぅ〜、透子を守りたいし、先生とも戦えない。どうしたらいいの?)
「卑怯よ!」
その時、巳弥が珍しく鋭い声で叫んだ。
「そんな風に虐めて、楽しいの? 先生の体を盾にとって、本当は人質がなかったら私たちに勝つ自信がないんじゃないの!?」
「・・・・なんだと」
巳弥に向き直り、鋭い視線を浴びせる紅嵐。巳弥も負けじとその目を直視する。
「威勢がいいですね」
「あなたは怖いんだわ、光が。光を武器として戦う私たちが。だから先生を人質に取らないと、私たちとは戦えないのよ」
「こ、小娘が・・・・」
紅嵐は「光が怖い」という自分の弱点を指摘され、自分でも戸惑うほど逆上していた。自分の唯一の欠点だと思っている部分を子供に突かれ、頭に血が上っていた。
「馬鹿にするな、出雲巳弥!」
露里の頭から濃い霧のようなものが立ち昇った。透子が迅雷の時に見たそれと同じだ。
「出るわ! 気を付けて、ゆかり、出雲さん」
「え、な、何が!?」
「あいつの本体よ!」
迅雷の時と違い、その霧は赤かった。霧が大きくなると、露里の体は地面に崩れ落ちた。
「先生!」
「ゆかり、危ない、下がって!」
透子は、露里の体に駆け寄ろうとするゆかりの手を掴んで引き寄せた。
(ナイスよ、出雲さん。これで心置きなく攻撃が出来る・・・・!)
赤い霧が集まり、人の形を形成してゆく。やがてそれは真紅のローブを纏った、180cmほどのスラリとした男の姿になった。
(あ、ちょっと格好いいかも?)
うかつにもそう思ってしまったゆかりは、ぶんぶんと頭を振った。
「やはりいいものですね、自分の体と言うものは」
手や首を振って、感触を確かめる紅嵐。「魂化」によって自分の体をエネルギー体にしてから数日、久々に自由に動く体に戻れたのだ。
ゆかり、透子、巳弥はそれぞれ魔女っ娘の姿に変身した。3人は慌てて倒れている露里の体を引きずり、自分たちの後ろに寝かせた。
「先生、大丈夫かな」
「大丈夫だと信じよう。それより今は・・・・」
「さて、誰だったかな? 私に『勝つ自信がない』とかほざいていた娘は」
ヒュウウウ、と風が木々の間を通り抜ける音が大きくなった。ゆかりんのスカートやリボンが、とこたんのロングヘアーが、巳弥のマントが風になびく。
「私を怒らせてしまったようですね。全く、いけない女の子たちだ」
(先手必勝!)
とこたんは素早い動きでライトニングアローを放った。だが紅嵐の手の平が差し出されたかと思うと、光の矢は軌道を変えて黒い夜空へと飛んで行った。
「な、何をしたの!?」
「今度は私が!」
だが、巳弥の放ったライトニングボールも同じように飛ばされてしまい、紅嵐には当たらなかった。
「この風・・・・あいつが?」
「その通りですよ、藤堂院さん。やはり自分の体が一番ですね。さて」
紅嵐は気功の構えのような体勢を取った。空気の渦が紅嵐の腕に集まってくる。
「私の魂を貫いた藤堂院透子!」
「くっ・・・・」
「私を愚弄した出雲巳弥!」
「・・・・」
「まずはお前たちだ!!」
紅嵐の腕が前方に押し出されたかと思うと、とこたんと巳弥の身体が浮き、突風に飛ばされたかのようにはるか後方の林の中に突っ込んだ。
「とこたん、巳弥ちゃん!]
バキバキ、という木の枝が折れてゆく音が林の中に響いた。
「う、嘘・・・・」
「姫宮ゆかり」
「ひゃっ」
「お前は私には理解できない存在だ。私に分からないものがあってはならない。私に理解できないものは、すなわち不要だ。お前の存在も消す」
「け、消すって、ノートの落書きみたいに言わないでよ!」
魔法の孫の手を持ち、紅嵐と対峙するゆかりん。
「その姿なら、遠慮なくやれるもんね」
「遠慮など要りません」
ゆかりんのマジカルフェザーが開き、魔力が集まった。その光が構えている孫の手の先端に充填されてゆく。
「よくも先生に乗り移ったなぁっ! スゥィートフェアリー・スターライトスプラーッシュ!」
真っ暗な山が、眩しく光った。
「わぁぁぁぁ〜っ!!」
ゆかりんは叫びながら、出来る限りの強いスプラッシュを放ち続けた。ゆかりん自身でさえ、眩しくて目を開けていられない。これだけの魔力を放出し続ければ、孫の手自身の魔力ドームに蓄えられたものだけではすぐに尽きてしまうが、マジカルフェザーがトゥラビアの魔力転送装置からの供給を受け、それを孫の手へと送っているため、ほぼ無限にその力を使うことが出来る。
とは言え、魔法を使うには魔力だけではなくてゆかりん自身の精神力も使うことになるので・・・・。
(だ、駄目だぁ・・・・疲れた)
頭がクラクラしたゆかりんは、その場にへたり込んだ。
(で、でも、あれだけのスプラッシュを浴びたら・・・・)
だが。
紅嵐は涼しい顔で、そこにいた。
紅嵐は自分の周りに空気の渦を発生させて壁を作り、スプラッシュの直撃を全て防いでいた。眩さは紅嵐が開発した「カメレオンスーツ・改」によって遮られ、痛みすら感じなかった。
「そ、そんなぁ・・・・」
「遊びは終わりにしましょう。私も早く帰りたいのでね。むっ」
紅嵐はとっさに飛んできた光の矢と光球を空気の渦で弾いた。
「しぶといですね」
ゆかりんの前に、とこたんと巳弥が降り立った。
「とこたん、巳弥ちゃん! 無事だったんだね!」
「これが無事に見える?」
とこたんはボロボロになったスカートの裾を摘んで持ち上げた。巳弥のマントも衣装もあちこち破れている。
「空気の渦で体をねじられた時は、死ぬかと思ったわ」
髪に付いた葉っぱや木切れを払うとこたん。
「とっさにシールドを張ったから、木にぶつかったり地面に落ちたりした時の衝撃からは身を守れたけど・・・・」
帽子を被りなおす巳弥。
「参ったわね・・・・あいつ、正体を現さない方が良かったかも。あのまま先生を撃っておけば良かった」
「そ、そんな、とこたん! 冗談だよね?」
「・・・・もちろんよ」
「その間は、何なの?」
「来るわ、2人共!」
巳弥の叫びを聞き、空に舞い上がる。3人のいた辺りの地面がえぐられ、耕したばかりの畑のようになった。紅嵐の作り出した渦の仕業だ。「遊びは終わりにする」という紅嵐の言葉は本当だった。
「あんなの喰らったら、死ぬわよ」
「あっ!」
ゆかりんは露里を置いて逃げてしまったことに気付き、慌てて倒れている露里の元へ急降下した。
「危ない、ゆかりん!」
「だって、先生が!」
「罠にかかる小鳥・・・・というところですか」
紅嵐はゆかりんが降りてくるのを待ち構えた。
「ゆかり〜!」
「死ね」
紅嵐の手の平から竜巻のような渦が発生し、ゆかりんに向かって伸びた。
「きゃああああ〜っ!」
「ゆかり〜!」
「ゆかり〜ん!」
ゆかりんの体は渦に巻き上げられ、ねじられ、倒れている露里の上に落下した。
「丁度いい。一緒に葬ってあげましょう」
「ゆかり!」
とこたんが紅嵐目掛けてライトニングアローを放った。だがそれは軌道を変えられ紅嵐に当たることなく地面に突き刺さり、ゆかりんを襲った竜巻と同じ渦がとこたんに向かって放たれた。
「きゃあっ!」
「藤堂院さん!」
落下するとこたんを受け止め落下を防いだ巳弥は、ゆっくりと地面に降り立ち、とこたんを横たわらせた。
「う・・・・」
ゆかりんがうめいた。コスチュームのあちこちが破れ、痛々しい。そんなゆかりんを見下ろす紅嵐。
(何故でしょう・・・・この娘を見ていると、妙に胸がムカつきます。これほどまでに私をいらつかせる原因は何なのでしょう。自分に理解出来ない存在だから・・・・でしょうか)
「せ、先生・・・・」
ゆかりんは露里の上に乗っかったまま、彼を紅嵐から守るように覆い被さった。
(この娘・・・・)
紅嵐はそんなゆかりんの背中を踏みつけた。
「ぐっ・・・・」
(何だ、こいつは? 自分の方が傷付いているのに、まだこの男を庇おうとする)
紅嵐の靴底が、ゆかりんの腕、肩、脚を踏み付ける。
「やめて〜!」
巳弥が叫んだ。
「ゆかりんに、酷いことしないで!」
「逃げないのですか? お前に勝ち目はないと分かっているでしょう。こいつらを置いて逃げればいい」
「逃げるなんて・・・・」
(でも、勝てない。私なんかじゃ、勝てない。もっと強い力がないと、あの人には勝てない。もっと・・・・)
ドクン。
(!?)
巳弥は自分の胸を押さえた。鼓動が早くなっている。
(あ、駄目・・・・)
これは「あの」予兆だ、と巳弥は思い出した。
あの時もこれと同じ感じがした。自分の内側から何かが膨らんでゆくような感じ、抑えていた何かが一気に放出されるような感じ・・・・。
(駄目、やめて、お願いだから・・・・!)
(来ないで、出ちゃ駄目、いや、いや、いやあっ!)
紅嵐は高エネルギーが発せられるのを感じ、目を向けた。
「出雲・・・・巳弥?」
倒れた巳弥の身体が、辺りを覆う霧に包まれて見えなくなってゆく。その黒い霧の塊は次第にその大きさを増し、徐々に広がっていった。
(こ、これは・・・・!)
紅嵐はその霧が発するエネルギーの波を身体全体で感じた。突き刺さるような激しい波動が巳弥の体から発散される。
(このエネルギー体は、イニシエートの・・・・しかも、こいつは・・・・やはり出雲巳弥、あの娘の正体は・・・・!)
7〜8mの高さまで広がった霧が固まり、その姿を形成してゆく。
(我らイニシエートは遥か昔、出雲を発祥の地とする1つの小さな集落を形成していた。我らの先祖は人間に疎まれ、忌み嫌われ、時の大和朝廷の使わした者により出雲の地ごと異空間へと切り離された。そう、その地方に住んでいた人間と共に。我らの先祖と共に、彼らと同じ仲間である人間もろとも、だ。多少の犠牲は仕方ないという傲慢な人間どもの手によって・・・・)
(やがて我らの先祖は人間と交わり、私たちのような種族が生まれた。切り離された異空間の地、イニシエート。誰が名付けたか、古の処と書いてイニシエート。それが私の研究で分かった事柄だ)
(その世界において、絶大なる力を持っていたのがヤマタノオロチと呼ばれる8本の首を持つ大蛇。ヤマタノオロチを倒したと言われるスサノオノミコト、彼が倒したのはその中の1匹にすぎなかった。イニシエートでその血は脈々と受け継がれ、今のイニシエートの長もその血を受け継いでいる)
(十数年前、その血を受け継ぎし者がこの世界へのゲートを開き、この地に降り立った。それが出雲牙斬。奴はこともあろうにこの世界の娘と恋に落ちたと聞く)
(その牙斬と地上の娘との間に出来た子が出雲巳弥・・・・思えばそのままの名だ。巳弥の巳は蛇を現し、巳弥の弥は「八」を表す。ヤマタノオロチを容易に連想させる名だ)
自分の考えに浸る紅嵐の前に、巨大な8本の首を持つ大蛇が姿を現した。
27th Love へ続く
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