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タイトル


 23th Love 「3人目の魔女っ娘」


「ゆかりんを離して!」
 学生鞄を構え、巳弥はじりじりと紅嵐に近付いた。
「そんなもので何が出来るというのです」
 教科書やノートが詰まった鞄はかなりの重量があり、クラスメイトに対して殴りかかれば立派な武器になるだろうが、紅嵐相手では役に立たないだろう。巳弥もそれは分かっている。しかし、他に武器になるようなものがないのだ。
「みや・・・・ちゃん、危ないから・・・・やめて」
(あれ・・・・?)
 ゆかりんは手に温かさ感じた。握っていた孫の手が光を放っている。
(まさか・・・・孫の手が自分の意志で攻撃しようとしている!?)
 今まで何度か勝手に動いたことがある孫の手が、ゆかりんのピンチに自ら紅嵐に対して攻撃をしようとしているのだ。
(やめて、孫の手! 先生を攻撃しないで! 先生が、死んじゃう!)
 孫の手の発光に気付いた紅嵐がゆかりんに向かって念じる。
「攻撃するのですか、この私を。愛しいこの先生を?」
「やめて、孫の手・・・・」
「わぁぁ〜っ!」
 ガス、と頭に衝撃を受け、紅嵐はよろめいた。巳弥が後ろから鞄で紅嵐の頭を殴りつけたのだ。
「この小娘!」
 巳弥に向かって紅嵐の右足が飛ぶ。避けられないと思った巳弥は、思わず目を閉じた。
 だが、ドスッという鈍い音だけが聞こえ、衝撃は感じない。巳弥が恐る恐る目を開けると、紅嵐の蹴りが目の前で止まっていた。
「これは・・・・!? 何か目に見えないものが、俺の蹴りを止めている!」
「マジカルシールド!?」
 紅嵐の手が首から離れたゆかりんは、慌てて紅嵐との間合いを開けた。孫の手には巳弥に対してマジカルシールドを張った様子はなかった。
 更に、変化は目に見えないシールドだけではなかった。
「なに・・・・これ・・・・」
 巳弥の被っていた麦藁帽子が、魔女の帽子のような、黒色の鍔広のハットへと変化していた。
(帽子が・・・・変わって・・・・)
 戸惑う巳弥の体を光が包む。
「え、え、え!?」
 巳弥に起こっている現象に、ただ立ちすくむゆかりん、そして紅嵐。やがて光が薄れ、巳弥のシルエットが浮かんだ。
「み、巳弥ちゃん!」
「え、あれ、なに、これ・・・・」
 黒くて裏地が赤色のマントに、巳弥が履いたことのないようなミニスカート。普段の巳弥のファッションのように、腕や脚は紺のタイツのような布地で覆われている。だがいつもの彼女のイメージと違う所は、コスチュームの基調が白という点だ。そして頭には魔女のような帽子が乗っていた。
「ええ〜、何なのぉ」
 自分の変化に戸惑う巳弥を見て、ゆかりんはあの夢を思い出した。
(そうだ、巳弥ちゃんの麦藁帽子をかぶった時に見た、あの光景・・・・あれに出て来た魔女っ娘にそっくり! あれは、巳弥ちゃんの姿だったの・・・・?)
「トゥラビアのアイテムを持つ者がもう1人いたとは・・・・」
「えっ、まさか私の帽子がマジカルアイテム!?」
 巳弥は帽子を脱いで、手に取った。古ぼけた麦藁帽子が、綺麗なウィッチズ・ハットに変化している。
(お母さんの形見が、マジカルアイテム・・・・)
 帽子を被り直した巳弥の頭に「何か」が流れ込んできた。
 手の平で光を凝縮するイメージ、それが相手に向かって飛んで行くイメージ。
(分かる・・・・!)
 巳弥は両手の手の平を上にして、念を込めた。光が集まり、球状に変化してゆく。ゆかりんが見た、あの大蛇を攻撃した光の玉と同じだった。
「えいっ!」
 サイドスロー投法で巳弥は紅嵐に向かって球を投げつけた。一見でたらめの方向に投げたかのように見えた光の球が、大きくカーブを描いて紅嵐の腕に命中する。
「ぐあっ!」
「巳弥ちゃん、やめて! 先生が・・・・」
「大丈夫、光の球は先生の体にほとんど影響が無いわ。同化しているダークサイドの人には痛いかもしれないけど」
「むう・・・・」
 紅嵐は低くうめいた。彼は認めたくなかった。露里の体を借りている今、光を浴びてもさほど紅嵐にダメージがあるわけではない。眩しかったりはするが、体は露里の物なので、光に弱いというわけではない。
 だが、紅嵐は光が怖かった。生まれてからずっと薄暗い世界に住み、生活してきたのだ。眩しい光というものが苦手だった。
「攻撃してみればいいでしょう? 私が死ぬとどうなるか、知っているのですか?」
 紅嵐は攻め方を変更した。
「今この体は、この男の魂を押しのけ、私の魂が入り込んでいる状態です。私がこのまま君たちの攻撃で死ねば、器に私の死んだ魂が残り、この男の魂は永遠に戻って来れないのです」
「ええっ」
 ゆかりんがまた泣きそうな顔になった。
「この男の命は私が握っています。さぁ、宝玉を渡しなさい」
 手を差し出し、紅嵐がゆかりんに迫る。巳弥も「先生の命が無い」と言われてはうかつに手出しが出来ない。
「宝玉を渡したら、先生から出て行ってくれる?」
 目を潤ませ、上目遣いでゆかりんは紅嵐に問う。
「ええ、いいですよ」
 薄っすらと笑みを浮かべる紅嵐。ゆかりんは自分の胸元に手を入れ、ネックレスに手をかけた。
「巳弥ちゃん・・・・」
 巳弥はゆかりんを見て、小さく頷く。
「ごめんね、巳弥ちゃん。お父さんの形見、守るって言ったのに・・・・ごめんね」
「形見? 何のことだ」
 「お父さんの形見」という言葉を、紅嵐が聞きとがめる。
「この宝玉は、巳弥ちゃんのお父さんの形見なんだよ、お願い、持って行かないで」
「何を言っている? 宝玉が形見などと。宝玉を作ったのは、あの・・・・」
(まさか、そんなことは)
 紅嵐は後方に立っている巳弥を睨んだ。たじろぐ巳弥。
(まてよ、出雲・・・・いや、まさかな)
「・・・・?」
 ゆかりと巳弥は紅嵐の反応をどう捉えていいのか分からなかった。
(ぐっ!?)
 突然、紅嵐が頭を押さえて座り込んだ。
「先生!?」
「き、急に、こいつの力が弱まったので、出て来れた・・・・今の内だ、攻撃しろ、お前たち!」
「で、でも、先生が!」
「俺のことはいい! 大丈夫、俺もこいつの知識をわずかながら共有している! こいつは今、俺の体から出て行くと入る器がなくなり、魂だけでは移動できなくなる! 俺を光で攻撃すれば、こいつを倒せる! 心配するな、こいつの魂が死ねば俺は体を取り戻せるんだ! 俺も一緒に死ぬというのはこいつのハッタリだ!」
「せ、先生、本当!?」
「やれ、姫宮! 出雲!」
「はいっ!」
 先に返事をしたのは巳弥だった。両手の掌に光を集め、光球を作り出す。ゆかりんも孫の手を構えた。
「やめろ、お前たち!」
「先生から、出ていけ!」
 巳弥の手から放たれたソフトボールほどの光球が、たて続けに露里の体にヒットした。
「ぐああっ!」
 よろめく露里の体に、孫の手の照準を合わせるゆかりん。
「やめろ、姫宮! さっきのは紅嵐の罠だ!」
「えっ!?」
「こいつはお前に先生を殺させようとしているんだ! 紅嵐が死ねば俺も死ぬ! 攻撃するな、姫宮!」
「ふぇぇ、どっちが嘘でどっちが本当なの〜!?」
 ためらい、孫の手を持つ手が震えるゆかりん。
「どうしよう、巳弥ちゃ〜ん!」
「わ、分かんないよ、私にも!」
「うう〜どうしたらいいの〜!?」
「姫宮!」
 露里が叫ぶ。
「お前が決めろ、姫宮! 俺を信じろ、そして撃て!」
「先生・・・・」
「やめなさい、そんなことをすれば私は死んでしまいます!」
「・・・・はい、先生!」
 ゆかりんは露里に向けて孫の手を両手で構えた。巳弥も光球を発生させ、投げる構えをとる。
「な、何故です! 先生に攻撃するのですか!」
「相当焦ってるみたいね、言葉遣いが先生と違うわ」
「・・・・はっ」
 紅嵐は巳弥に指摘され、自分の言葉遣いに戻っていることに気付いた。
「スゥィートフェアリー・・・・」
 孫の手に光が集まる。
「ま、待て!」
「スターライト・スプラーッシュ!」
 拡散する光が、露里の体を包んだ。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ〜!」
 眩い光のシャワーの中で、露里の体がシルエットのように浮かぶ。
「先生から、出て行け〜っ!」
(これで、先生の中に入ってる悪い奴は・・・・)

「あんた・・・・先生のことが好きなんだね。私にも、そんな先生がいる。その紅嵐先生の為に、私は宝玉を手に入れる。どんなことをしてもね」

 ゆかりんの頭に、魅瑠の言葉が浮かんだ。
(紅嵐先生? ひょっとして、あの魅瑠って子の好きな人って、露里先生の体に入っている人・・・・!?)
(ゆかりの好きな先生、あの子の好きな先生・・・・)
(この人を殺しちゃったら、あの子はどうなるの? 好きな先生を殺されたら、あの子はきっと悲しむよね、ゆかりを恨むよね・・・・)
「ぐあぁぁぁぁ〜っ!」
 露里の恐怖に歪む顔がゆかりんの目に飛び込んできた。
「せ、せんせぇっ!」
 ゆかりんは力任せに孫の手を空に向けた。光の帯が少し日の傾いた空に吸い込まれてゆく。スプラッシュを止めようとしたゆかりんだったが、孫の手自身が攻撃を止めなかったので、方向を変えるしかなかったのだ。
 露里の体は膝をつき、そのまま前のめりに倒れた。ゆかりんは露里に駆け寄り、体を揺すった。
「先生、しっかりして先生!」
 見たところ、露里の体には傷ひとつ付いていない。だが、あれだけの光を大量に浴びると体にどのような影響があるのか、ゆかりんには見当がつかない。
「せんせぇ・・・・ごめんね、ごめんね」
「ゆかりん、どうして!? もう少しでやっつけることが出来たのに!」
「だって先生、凄く苦しそうだったから・・・・」
 露里の指が動いたのを見て、ゆかりんは露里の上体を起こした。膝の上に露里の頭を乗せると、ゆっくりと目が開く。
「先生っ」
「ひ・・・・めみや・・・・」
 露里の手がゆっくりと持ち上がる。ゆかりんはその手を握ろうとした。
「もう・・・・少しで・・・・死ぬところ・・・・だったぞ」
 だが露里の手がゆかりんの胸元を引っ掴み、引き寄せた。その勢いでゆかりは露里の上に倒れ掛かる。
「あっ」
 もう片方の手が伸び、服の中に無理矢理押し入って宝玉のペンダントを掴んだ。
「やっ・・・・先生!」
「頂きましたよ!」
 ブチッという音と共に、ペンダントが引き千切られる。ゆかりんは首がペンダントの鎖で擦られる痛さに顔をしかめ、そのまま引き倒された。
「いたぁい!」
「馬鹿な小娘ですね、全く」
 露里は立ち上がり、倒れ込んだゆかりんを見下ろした。
「くっ・・・・」
 頭を押さえ、歯を食い縛る。どうやらスプラッシュがかなり効いているようだった。巳弥はそれを見逃さなかった。
「え〜いっ!」
 巳弥の放った光のボールが露里目掛けて飛んだ。彼女コントロールに関係なく魔法の力によって、目標に向かってゆく。
「ここは宝玉も手に入ったことですし、見逃してあげましょう」
 露里は転んでいるゆかりんの体を持ち上げ、飛んでくる光球に向かって差し出した。
「きゃあっ!」
 2つの光球が立て続けにゆかりんの体に当たり、飛び散った。
「ゆかりん!」
「宝玉は頂いて行きますよ」
 露里は巳弥の体を突き飛ばし、昇降口に向かって走った。脚が思うように動かなかったが、何とか転げ落ちることもなく階段を駆け下りる。
「ま、待って! ・・・・あっ」
 巳弥は階段を降りた露里を追おうとして、自分の格好に気付いた。こんなコスプレのような格好を生徒に見られては、ただでさえ変な子だと思われている巳弥の印象が更に悪くなる。
「ゆ、ゆかりん! これどうやったら元に戻れるの!?」
 振り向いて「魔女っ娘の先輩」であるゆかりんに変身の解き方を聞こうとしたのだが、当のゆかりんは座り込んだままだった。
「ゆかりん!」
 だめだと思った巳弥は、格好なんか気にしていられないと決断し、その格好のまま露里を追うことにした。だが・・・・。
「あ〜っ!」
 屋上と校舎内をつなぐ唯一の昇降口であるドアが、いくら回しても開かなかった。露里が降りる際、内側から鍵を掛けたのだろう。当然、外からは開けられない。
「降りられないよ、ゆかりん!」
 魔法なら開けられるかも、と思ったが、巳弥は魔法の使い方が良く分かっていない。頼りないが頼みのゆかりんは、へたり込んだままだった。
「・・・・ゆかりん」
 グスグスと泣いているゆかりんに駆け寄った巳弥は、いきなり脚に抱きつかれて転びそうになった。
「ちょ、ちょっと、ゆかりん!」
「先生ね、とっても苦しそうだったの、痛そうだったの! 先生、このままじゃ死んじゃうって思って、だからゆかり・・・・ゆかり、悪くないよね? ゆかり、間違ってないよね?」
「ゆかりん」
 巳弥は脚に抱き付いているゆかりんの腕を取り、しゃがんでゆかりと目線を合わした。
「悪いし、間違ってる」
「ふぇ・・・・」
「私はいいの、お父さんの形見なんて。でもね、宝玉は恐ろしい力を持っているんでしょ? 悪者の手に渡しちゃったら、駄目なんだよ。追いかけないで泣いてるだけなんて、ゆかりんは悪い子だよ」
「ふぃ、巳弥ちゃん・・・・」
 巳弥の言葉で泣きながら立ち上がったゆかりんは、その後巳弥と一緒に辺りを探し回ったが、露里の姿を見つけることは出来なかった。学校に残っていた生徒に目撃証言を取ってみたが、めぼしい情報もなく、完全に見失ってしまった。
「先生、明日学校に来るかなぁ」
「今の先生は先生じゃないんだから、来るはずないでしょ・・・・」
 ピピピ、とマジカルレシーバーが鳴った。
「もしもし」
「ゆかりんか! 今、どこにいるんだ!?」
「どうしたのミズタマ、そんなに慌てて」
「急いで家に帰るじょ! 透子が危ないじょ!」
「透子が!?」
「それから、ゆかりん1人か?」
「ううん、巳弥ちゃんと一緒だよ」
「出雲巳弥か、まさかその子か? 実はトゥラビアの魔力供給システムが、そっちに2つの魔力転送要求を感じたんだじょ!」
「うん、それが・・・・」
「話はこっちに来てから、とにかく急ぐじょ!」

 ゆかりと巳弥が一緒に姫宮家に戻ると、ミズタマが大慌てで透子が通ったトゥラビアへのゲートへ連れて行かれた。
「急ぐじょ、こっちの1分はあっちの3分だじょ!」
「何がどうなってるのか分からないんだけど」
「とにかく透子がピンチなんだじょ!」
 露里の体に入った紅嵐、奪われた三宝玉の1つ「無の玉」、突然魔女っ娘になった巳弥。混乱する頭を整理する間もなく、ゆかりと巳弥は光り輝くトゥラビアの地へ足を踏み入れたのだった。
「大神殿へ急いでくれ、ゆかりん! そこで透子が戦っている。敵はダークサイド3人だ、苦戦しているに違いない!」
「と、透子が!?」
「・・・・今は急ごう、ゆかりん」
 手を引かれたゆかりんは、泣き腫らした目で巳弥を見た。
「巳弥ちゃん・・・・何だか逞しい」
「私だって、わけが分からない。でも、今は出来ることをしなきゃ、後悔すると思うから」
「・・・・うん」
 ゆかりんの真っ白なマジカルフェザーが左右に広がった。
「巳弥ちゃんて、飛べるの?」
「え、さ、さぁ・・・・」
「あ、飛べるよ、きっと。ゆかり、見たもん」
「え、私、飛んでないよ?」
「いいのいいの、空を飛ぶんだ、って念じてみて」
「え、こ、こう?」
 巳弥が「飛ぶ」イメージを思い浮かべると、背中のマントがふわっとなびき、足が地面から浮かび上がった。ゆかりん達のマジカルフェザー同様、マントが浮力を発生させて巳弥の体を浮かばせているのだ。薄っぺらい布きれがどうやって巳弥の体を浮かばせているのか不思議だが、そこはそれ、マジカルアイテムの成せる技だ。
「わ、浮いた」
「よし、ついて来て!」
 ゆかりんは「飛ぶのはお手の物」とばかりに高く舞い上がった。
「あの〜、どこに行けばいいんでしょう?」
 ゆかりんとは違い、法神官に向かって冷静に目的地を尋ねる巳弥だった。
「おお、何と可愛い娘さんだ」
 法神官の反応はとこたんに会った時のそれと一緒だった。この国のお決まりの社交辞令なのかもしれない。
「あの偉大な建物が大神殿です。あの中で、あなたたちのお仲間が戦っておられるはずです」
 巳弥は高く飛び上がって、ゆかりんと共に大神殿へ向かった。上空から見たトゥラビアの街は金色一色で、目を細めないと直視できないほど眩しかった。
「あの娘さんは・・・・?」
 法神官が巳弥の姿を見送りながら、ミズタマとチェックに聞いた。
「はぁ、それが私どもにもよく分からないので・・・・」
「まさかあのマジカルアイテムは・・・・」
「法神官様、何かご存知なのですか?」
「いや、私も記憶が薄れていて、自信はないのだが」
「そう言えば」
 チェックがポンと手を叩いた。
「リチャード、何か知っているのか?」
「お前も知っているだろう、二十年近く前だろうか、透子たちの世界に現れたダークサイドを倒すために、人間にマジカルアイテムを与えた者がいた。それを授かった少女はダークサイドを倒し、地上界を救った」
「有名な話だじょ。それがどうしたじょ?」
「その魔女っ娘にそっくりなんだよ、出雲巳弥のあの格好が」
「えぇっ?」
 ミズタマとチェックは驚いた顔で、ゆかりんと巳弥が大神殿に向かって飛んで行く姿を見送った。

 24th Love へ続く



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