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タイトル


 13th Love 「守る者・奪う者」


(はっ)
 知らぬ間に眠ってしまった迅雷は、慌てて身を起こした。
 テレビが付けっぱなしで、何やら難しい顔でコメンテーターが難しい言葉を使って喋っていた。
 迅雷は金の玉の存在を確認し、次に巳弥の姿を探した。
(何だ、寝てやがる)
 巳弥はテーブルに突っ伏したまま、寝息を立てていた。テレビを見ている内に寝てしまったのだろう。
(今の内に宝玉を頂こうか?)
 極力足音を立てないようにして、迅雷は仏壇に近寄った。
(高さがやっかいだな)
 自分が先ほど仏壇に飛びつく際に踏み台にしたテーブルには、丁度巳弥が寝息を立てていた。
(邪魔だな。踏んでやろうか? いや、それでは目を覚ましてしまう。何とか気づかれすに持ち出す方法は・・・・)
 迅雷は辺りを見回したが、踏み台にするような物はなかった。仏壇の両横は柱があるが、ツルツルしていて登れそうにない。
(くそ、元の姿に戻れさえすれば・・・・)
「お父さん・・・・」
(!!)
 慌てて振り返り、巳弥を見た迅雷はホッと安堵の息を吐いた。巳弥は眠ったままだ。 (何だ、寝言か。驚かすな。そういやこいつ、1人でいる時はよく喋るな。どうして他人とはあまり話をしないんだろう?)
「お母さん・・・・」
(今度は母親か。甘えん坊だなこいつ。そう言えば、まだ親は帰って来ないのか? こんな時間まで・・・・いや、確かあの玉は父親の形見とか言ってたな。死んだのか・・・・まさか、母親も?)
 迅雷はテーブルに前足を乗り上げ、巳弥の寝顔を除きこんだ。
(涙・・・・?)
 巳弥の目頭に光るものがあった。
(こいつ、泣いてるのか? まぁ可哀想だが、俺もおっかぁのために宝玉を持ち帰らなければならない。この仕事が成功すれば、紅嵐先生の一番弟子になれるんだ。そうすれば、おっかぁに良い暮らしをさせてやれるに違いない)
(こいつはあの玉が父親の形見って言ってたな。宝玉がどうして形見なのかは分からないが、おっかぁの為に俺が頂いていくぞ)
 すぅすぅと微かに聞こえる巳弥の寝息が、迅雷にはとても淋しい音に感じた。
(・・・・俺にはおっかぁがいる。だがこいつは・・・・)
 迅雷はしばらく巳弥の寝顔を見つめていたが、やがて思い出したように首を思い切り左右に振った。
(駄目だ駄目だ、何を考えてるんだ俺は? 今がチャンスだ、今の内に宝玉を頂くんだ!)
「んん・・・・」
「!」
 1人と1匹の目が合った。
「・・・・びっくりしたぁ。私、寝ちゃってたんだね」
「・・・・」
 驚いて声を出しそうになった迅雷は口を押さえそうになり、慌てて後ろを向き、その拍子に畳の上に転んでしまった。
「大丈夫!?」
(くそ、起きてしまった)
「あ、もうこんな時間・・・・お風呂入って寝なきゃ」
 巳弥は時計を見て、立ち上がった。
(そうか、こいつが風呂に入っている間がチャンスだ。今度こそ)
「ワンちゃん、一緒に入る?」
「わぅ?」
 予想だにしなかった言葉に、迅雷は思わず妙な声を出してしまった。
「なに、変な声出して」
「・・・・」
(お前が変なこと言うからだ)
「えっと、着替えを持ってこなきゃ」
 巳弥はそう言いながら、部屋を出て行った。
「・・・・風呂か。こっちへ来る前に入ったっきりだな」
(それに、出雲巳弥と一緒に・・・・)
 健全な物語にあるまじき想像をした迅雷は、思わず顔が緩んでしまった。
(いやいやいや、俺はあいつが風呂に入っている間に宝玉を頂いて帰らなきゃならないんだぞ。一緒に入ってる場合ではない)
 迅雷の頭の中で、一緒に入るべきか入らざるべきかの葛藤が生まれ、激しい争いが起こっていた。
(宝玉、風呂、おっかぁ、巳弥、先生、裸、弟子、胸・・・・)
「がああっ、そんなもん選べるか!」
 思わず叫んでしまった迅雷は、慌てて手で口を塞いだ。
(・・・・聞かれたらどうするんだ)
 フーッと息を吐き、座り直す迅雷。
(待て待て。一時の感情に流されてどうする。宝玉を手に入れれば、これから先の生活が変わるかもしれない。女の裸に惑わされてどうする)
 巳弥が着替えのパジャマと下着を抱えて戻ってきた。付けっぱなしのテレビの電源を消し、迅雷の方をチラっと見た。
「一緒に入る?」
「・・・・」
(だがこんなチャンスも滅多にない。宝玉は逃げないから、今日の夜中にでも頂くチャンスはあるはずだ。慌てる必要はない)
 方針が決まり、四足で立ち上がる迅雷。
(というわけで、一緒に風呂に入るぞ巳弥)
「何てね、冗談」
「・・・・」
(はぁ?)
「ごめんね、さっさと入って来るからね」
 巳弥は着替えを持ったまま、スタスタと部屋を出て行った。
(・・・・)
 ピシャと部屋のドアが閉まる。
「肩透かしか!」

 巳弥は湯船に肩まで浸かり、ふぅっと息を吐き出した。
(駄目だな、私)
 湯面にかすかなバスルームの明かりが映っている。巳弥の家の明かりは極力弱く設定されていた。
(姫宮ゆかり・・・・どうして私はあの子に心を許してしまうんだろう)
(誰とも仲良くなんかなりたくないのに・・・・なっちゃ駄目なのに)
(だから1人で暮らしているのに)
 巳弥は家に友達を招いたことは、今までに一度もなかった。母親が他界して2年になるが、それからはずっとこの家で1人で暮らしていた。生活費などの仕送りは定期的に口座に振り込まれていた。巳弥自身は誰から振り込まれているか把握していないが、おそらく母方の親戚の誰かなのだろう。そういうわけで生活費には不自由していないが、やはり不便だったり淋しかったり苦労することは多かった。
 だがそれでも、巳弥は誰とも関わらず生きていたかった。それが自分のためでもあり、相手のためでもあった。
(あのワンちゃんにも結局、ご飯をあげちゃったし。何だかゆかりんといると調子が狂っちゃう)
 今日は今までになくお喋りをしたので、何となく疲れている気がした巳弥は、いつもより長く湯舟に浸かっていた。
(仲良くなればなるほど、後で辛いから・・・・だから仲良くなんかならない)
「もう遅いよ、ゆかり、出雲さんのお友達になっちゃったもん」
 昼間に聞いた、ゆかりの言葉が蘇る。
(迷惑だよ)
 巳弥は顔の半分まで湯に浸かり、目を閉じた。
(でも、今日は楽しかった・・・・)
 誰かと待ち合わせをしたこと、誰かと一緒に食事をしたこと、誰かと一緒に買い物をしたこと、誰かが家に来たこと。全てが巳弥にとって久し振りのことだった。
 巳弥は湯船から出て、湯気で曇った鏡にお湯をかけた。鏡の表面を流れる水の向こうに、自分の体が映し出される。
(そう、私が自分の本当の姿を知ってしまってから)
 充分に温まったはずの体なのに、巳弥は震えを覚えてもう一度湯に浸かり直した。
「何なんだ、これは」
 1人になった迅雷は、人目をはばからず口に出して独り言を言った。何度か金色の玉の置かれている仏壇に向かって跳躍したのだが、見えない何かによって弾かれてしまうのだ。
「この家の敷地に入る時も、何か抵抗を感じたが・・・・それよりもっと強力な何かがこの仏壇の周りに張られている。おそらく何かの術で張られたバリアーのようなものか」
 それは金色の玉が宝玉の1つ「無の玉」であることを迅雷に確信させるものだった。
(誰が行方不明だった「無の玉」を手に入れ、何のためにここに置いて、どうやって術を施したのかは分からないが・・・・今の俺ではこのバリアは破れない。出雲巳弥がバリアを張ったとは考え難いが、この家にあるからにはあいつの親かもしれないな。あいつの親がいないのは、何か関係があるのか?)
 迅雷は仏壇への挑戦を諦め、座布団の上に大の字に寝転がった。
(巳弥ならあの仏壇から出せるかもしれないが、どうやって出させよう? これ以上不自然な犬にあるまじき行動を取るわけにはいかないだろうな。こうなったら、あの三姉妹に頼むか・・・・)
 迅雷は魅瑠、芽瑠、萌瑠に頼んで無の玉を奪う方法を考えた。あの3人に報告すれば、宝玉を手に入れるのは簡単ではないか。
(・・・・いや、待て。あいつらが3ヶ月もかかって見つけられなかった宝玉を、俺は3日で発見した。どうだ、この優秀さは! だがあいつらに宝玉のありかを教えるということは、この手柄を横取りされることにならないか? 宝玉はこの俺が持ち帰ってこそ、先生の俺に対する信用や信頼が増すというものだ。弟子へ大きく前進、苦しい生活ともおさらばだ。あいつらに手柄を横取りされてたまるか)
 あと1〜2日もすれば、縮小化された魂も元に戻るだろう。そうすればあの程度のバリアは突破できるに違いない。できるはずだ。できなくてどうする。そう考えて迅雷は、元の姿に戻れるまでこの家に居座ろうと決めた。
「わ、凄い格好」
 自分の考えに耽っていた迅雷は、巳弥が自分を見下ろす位置まで来ていることに全く気が付かなかった。
(うおっ! ビックリさせるな!)
 思わず声を出しそうになったが、何とか飲み込むことが出来た。
(はっ)
 凄い格好、と言われて自分の姿を改めて見た迅雷は、慌てて座り直した。なにせ大の字で仰向けに寝ていたので、腹から大事な所まで丸見えだった。
(くそ、今の俺は犬なんだぞ、何で見られて恥ずかしがるんだ?)
「ワンちゃん、ごめんね。やっぱりあなたは飼ってあげられないの。御飯をあげておいて、無責任なこと言って、ごめんね」
「わぅ?」
(おいおい、そりゃないぞ。俺が元の姿に戻れるまでここにいさせて貰うぞ。玉を手に入れたらすぐに帰るからよ)
 迅雷は愛想良く、嬉しそうに尻尾を振ってみせた。
「そんなに嬉しそうな顔、しないで・・・・私、あなたに酷いこと言ってるのに」
 巳弥の表情が沈んだ。
(う、そ、そんな悲しそうな顔、するなよ。俺、ここにいるだけでいいから。あ、メシは欲しいな。三食昼寝付きで文句は言わないから、とにかくここにいさせてくれ!)
 迅雷は白の半袖、半ズボンのパジャマを着た巳弥に擦り寄った。
「もう・・・・」
(今日泊めたら、もう引き返せない。ずっと面倒みなきゃならない。私は学校があるし、ずっと放っておくわけにはいかないもの)
 その時、玄関のチャイムが鳴った。
「こんな時間に・・・・」
 巳弥は玄関に出ようとして自分がパジャマ姿であることに気付いた。
(誰だろう)
 この家に訪ねてくる人に心当たりは無い。ましてこの時間だから、何かのセールスや勧誘ならドアを開けずに追い返そうと思い、巳弥はパジャマ姿のまま玄関に出て、警戒しながら声を掛けた。
「どちらさまですか?」
「ごめん、巳弥ちゃん、ゆかりだけど」
「え? ゆかりん?」
 こんな時間に何の用だろうと思いつつ、巳弥は玄関の鍵を開けた。
「ごめんね、こんな遅くに」
「ううん、私もパジャマ姿で・・・・どうしたの? 忘れ物?」
「違うの、えっとね・・・・」
 ゆかりはチラっと後ろを振り返った。巳弥の前に出るわけにはいかないミズタマは、門柱の陰にかくれている。
「話せば長くなるんだけど・・・・」
「じゃ、上がる?」
 巳弥に即され、こんな時間に非常識だとは思いつつも、ゆかりは昼間お邪魔した部屋に再び通された。
(なっ、ゆかりん!? なぜ来たんだ!?)
「あれっ、ワンちゃん?」
 迅雷はゆかりを見て驚き、ゆかりは迅雷(犬)を見て驚いた。
(くそ、まさかこいつも宝玉が目当てか?)
 迅雷は犬らしさを失わないように意識しつつ、ゆかりを睨んだ。
「付いて来ちゃったみたいなの」
 昼間と違い、巳弥はジュースを2つ持って来た。
「ごめんなさい、昼間はあんなこと言ったのに」
「あんなこと? 餌をあげるなって言ったこと? ううん、謝ることなんてないよ」
 ゆかりは迅雷の頭を撫でた。
「だってワンちゃんは巳弥ちゃんが好きなんだもん。一緒にいたいんだよね」
(俺が、出雲巳弥をか?)
 チラと巳弥を見る迅雷。
(へ、変なこと言うな。俺はこいつの正体を知るために来たんだぞ。宝玉を手に入れるために潜入したんだぞ。だからここに居ついて、魂が元に戻るのを待って・・・・)
(ん? 別にここにいなくても、魂が戻ってからここに来ればいいだけの話じゃないか? どうして俺はここに泊まっていこうとしてたんだ?)
(まさか俺、出雲巳弥を・・・・いやいや、違う違う! 俺は宝玉を監視するためにここにいるんだ、きっとそうだ)
 色々と自問自答する迅雷をよそに、ゆかりと巳弥はジュースを飲んでいた。
「で、どうしたの?」
「うんとね、あの玉のことなんだけど」
「あれ?」
 巳弥はゆかりの視線を追って、仏壇を見た。
「そんなに気に入ったの?」
「ううん、そうじゃなくて・・・・あれ、お父さんの形見だって言ってたよね」
「そうよ」
「巳弥ちゃんのお父さんは、あれをどこで手に入れたの?」
「・・・・どうしてそんなことを聞くの? ゆかりん、あの玉のこと、何か知ってるの?」
「巳弥ちゃんは知らないの?」
「答えて!」
 キッと睨みつけるような視線を投げてくる巳弥に、ゆかりはたじろいだ。
「私も知りたいの。あの玉が、何なのか」
「え・・・・」
(やっぱり、巳弥ちゃんは宝玉のことを知らない)
 少なくとも巳弥は宝玉を悪いことに使おうという考えを持っていないことを知って、ゆかりはホッとした。
 そのテーブルの下で迅雷は2人の話を聞いていた。
(ゆかりんめ、やはり宝玉が目当てか。くそ、俺がこんな姿じゃなかったらこんな小娘、ひとひねりなのにな)
「実はゆかりも良く知らないんだけど、あの玉は『宝玉』なの」
「ほうぎょく?」
「3つの世界にそれぞれ存在すると聞いてるんだけど・・・・とにかく、3つが揃えばとんでもない力があるらしいの。ゆかりたちは、それを阻止するために宝玉を探していたの」
 どこまで話していいものか分からないまま、巳弥を説得するゆかり。
「・・・・でも、あれはお父さんの形見だって、お母さんが・・・・」
「それはどうしてか分からないけど・・・・とにかくね、あの玉を狙う悪い奴等がいて、ここにあることがバレちゃったら、巳弥ちゃんが危ないと思ったの」
「ん・・・・でもそんな話、すぐには信じられないよ」
「だよね・・・・あのさ、取ったりしないから、ゆかりたちにあの玉を預けてくれない?」
 その言葉を聞き、テーブルの下から這い出る迅雷。
(このままゆかりんの手に渡るのはまずい。トゥラビアの奴等に「無の玉」が渡ってしまう。どうすればいいんだ!? このままでは俺がここにいるのにむざむざ宝玉を取られてしまい、先生の一番弟子の座が遠のいてしまう!)
 迅雷は仔犬の姿でこの状況を打破する方法を考えた。
 1、巳弥が「玉は渡さない」とゆかりんを突っぱねるように祈る
 2、仔犬のままで頑張ってゆかりんを倒す
 3、今から魅瑠たちを呼びに行く
 4、奇跡的に力が突然戻り、宝玉を奪うことに成功する
 5、ゲートを開くことに成功した紅嵐先生が突然現れる
 このうち4と5は思い切り都合のいい展開なので却下した。迅雷自身は4が一番格好良くていいのだが。
 となると、巳弥まかせの1か、自分まかせの2か、三姉妹まかせの3か。3はやはり、あの姉妹に助けを請うことになるので迅雷は選びたくなかった。2はどう考えても、相手は中一の小娘とはいえ魔法を使うのだから、仔犬のままでは勝率は低そうだ。あの光(スゥィートフェアリー・マジカルトゥインクルスター)だけは浴びたくないと思う。仔犬相手に魔法を使うまでもないかもしれないが。
 結果、迅雷は巳弥に望みを賭けるしかなかった。
「あれはお父さんの形見だから・・・・例えゆかりんでも、渡せないよ」
 巳弥は迅雷の期待通りの答えを返した。心の中で巳弥を誉める迅雷。
「そうだよね、うん・・・・当然だよ」
 ゆかりは何度も頷いて、そして巳弥に向かってこう言った。
「だったらゆかり、ここに泊まっていい?」
「えっ?」
「そしたら玉はここに置いておけるし、巳弥ちゃんだって守れるよ」
「でも」
「迷惑かなぁ」
「・・・・」
 巳弥は迷惑だと言おうとした。これ以上、ゆかりと仲良くなるのは避けたい。これまでゆかりのように自分に近付いて来た者はいなかったので、巳弥は戸惑っていた。今までは自分で遠ざけなくとも、相手から遠ざかってくれていたのだ。
「じゃ、いいよね? ゆかり、帰って着替えとか持って来るね。明日の朝はここから学校へ行くから、その用意もしなきゃ」
 巳弥の沈黙を肯定と理解したゆかりは、巳弥が否定する間もなく話を進めてしまった。ゆかりのペースに付いて行けず、頷くしかない巳弥だった。ゆかりはさっさと話をつけてしまうと、急いで家に着替えなどを取りに戻った。
 騒がしさが消え、再び静けさが戻る出雲家。
「はぁ・・・・」
(あの玉が宝玉?)
 巳弥は仏壇の方へ近寄り、金の玉を触ってみた。それを見て迅雷は、やはりあのバリアは巳弥には効果がないんだと認識した。
(そのままこっちに持って来てくれると嬉しいんだがな、巳弥)
 だが迅雷の期待空しく、巳弥は玉を撫でただけで手に取ることはしなかった。
(まずいぞ、非常にまずい。ゆかりんが泊まるだと? いつまでいるつもりだ、あいつは。巳弥が寝てしまってから宝玉を頂くという作戦が使えなくなったし、あいつに俺の正体がバレる可能性もある。とにかく大人しく犬を演じて、力が戻るのを待とう。そこからが勝負だ)

 14th Love へ続く



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