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タイトル


 10th Love 「異世界へのゲート」


 案の定、鍵がかかっていた保健室のノブを壊して中に入ったゆかりんととこたんは、気を失っている露里をベッドに寝かせて上着を剥ぎ取った。
「ねぇ、どうするの!? すっごい傷だよ、治療なんて出来ないよ!」
「慌てないで、ゆかりん」
「慌てるよ! 先生、このままじゃ死んじゃうよ! ゆかりのせいで、先生が!」
「慌てないでって言ってるでしょ!」
 泣きじゃくるゆかりに、とこたんの厳しい叱咤が飛んだ。
「・・・・う・・・・」
 泣き崩れ、床に座り込むゆかりん。目からこぼれた涙が床に2滴、3滴と落ちる。
「透子の言った通りだった。ゆかりは凄く簡単な仕事だって思って、それなら魔法少女になれて楽しいかなって・・・・でも、こんなことになるなんて。ゆかりじゃなくて、先生がこんな目に会うなんて。もう嫌、こんなの嫌、ゆかり、辞めたいよ! こんなことが続くんだったら、ゆかり魔法少女やめる!」
 子供のようにゆかりんは泣いた。流れる涙を拭うことなく泣いた。
「ゆかり・・・・」
 そんなゆかりんを抱きしめるとこたん。
「どうしてもっと早く来てくれなかったの、透子が来てくれてたら先生もこんなことにならなかったのに。怖かったよ、怖かった・・・・」
「うん・・・・ごめんね」
(ゆかりはとっても淋しがり屋。きっと誰かがいつも側にいないと淋しくて仕方がない子。こうして泣いている時は、すぐに涙を拭ってくれる人がいないと駄目な子。あたしがいるから、ずっとあたしが側にいるから・・・・)
 抱きしめる力を更に強めるとこたん。ゆかりんは彼女の胸の中で泣き続けた。
「あっ・・・・?」
 ふと顔を上げたとこたんの目に、眩しい輝きが入ってきた。
 魔法の孫の手が光を発していた。しかも孫の手はゆかりんが出現させたものではなく、言わば勝手に出現したのだ。その光る孫の手が、ゆかりんの手に収まった。
「・・・・孫の手?」
 ゆかりは孫の手に引っ張られるかのように立ち上がり、その光を露里の上にかざした。光がベッド全体を包み込む。
「どうなってるの・・・・?」
「見て、ゆかりん! 傷が塞がっていく!」
 露里の胸に深く刻まれていた傷が、みるみる薄くなってゆく。やがてそれらは完全に塞がり、薄い線だけが3本残った。
「凄い、こんな力があったなんて」
 ゆかりんは光の消えた孫の手を抱きしめた。
「ありがとう、孫の手・・・・」
「・・・・」
(芽瑠って子と仲良くなれると思ってたのに、あのお姉さんがゆかりを襲ってきた。ゆかりも今までにないほど憎しみを抱いている。あたしがゆかりに芽瑠って子との話をしておけばこんなことにはならなかった? 芽瑠って子もお姉さんにはまだ話していなかった? それとも話した上で、そんな話には応じられないという結論になって、ゆかりんを襲った?)
(分からない。直接会って、話をしないと)
 芽瑠と連絡を取ろうとした透子だが、明日は日曜なので学校では会えないし、芽瑠の家も知らない。どうやら会うのは月曜になりそうだった。
(確かに、あたしもあのお姉さんとは仲良くなれそうにないわ。それにしても・・・・)
 とこたんは、泣き止んで露里の手を握っているゆかりんを見た。
(あの治癒能力は一体? 確かにあたしたちの体をこんな風に変身させちゃうくらいだから、傷口を塞ぐのも可能かもしれないけど・・・・それよりも魔法の孫の手が勝手に出てきて勝手に治癒しちゃったってのはちょっと納得いかないな。宝玉探しの目的でないと使えないはずの魔法が、先生の治癒に使えたなんて)
「ん・・・・?」
「あ、先生!」
「ここは・・・・」
 露里は上体を起こし、部屋を見渡した。傷口は完全に消えていて、周りに血の跡だけが残っている。
「保健室か・・・・姫宮が運んでくれたのか」
「は、はい」
「そうか」
 露里は思い出したように自分の胸を見た。
「あ、あれ?」
 傷がないことを不思議に思ったのだろう、しきりに自分の胸を触って、首を傾げた。
「おかしいな・・・・確かに血が・・・・」
「血がどうしたんですか?」
「いや、あれ、おかしいな」
「夢でも見てたとか」
「夢? それにしてはリアルな・・・・しかし傷がないし・・・・いや、この赤いのは何だ?」
「あ、それは先生がケチャップを飛ばして・・・・」
「はぁ? 俺、何してたんだ!?」
「ゆかりと一緒にハンバーガーを食べてたじゃないですか。食べてる途中で先生が急に倒れちゃって、大変でしたよ」
「ん〜? そうなのか? 全然覚えてない・・・・あの女の子は何だったんだろう、あの格好は・・・・うぅん、欲求不満か、俺・・・・」
 なかなか納得できない露里であった。

「わ、どうしたの魅瑠おねーちゃん!」
 外から帰ってきた萌瑠は、ベッドに寝ている魅瑠を見て思わず叫んだ。
「お帰り、萌瑠」
 ベッドの側では芽瑠がタオルを絞っていた。
 芽瑠は魅瑠を家まで運んだ後、魅瑠のカメレオンスーツを脱がせ、全身を冷水で冷やした。何とかスーツのおかげで軽症で済んだが、それでもあちこちが軽い火傷のようになっていた。
「真っ赤だね、魅瑠おねーちゃん。痛そう」
「痛いよ!」
「動かないで、姉さん」
 芽瑠が魅瑠の腕にタオルを当てつつ、たしなめた。
「くそっ、あの小娘っ」
「小娘って、誰?」
「ピンクで黄色でリボンで、とにかく派手な小娘よっ!」
「ゆかりんのこと?」
「そうよ!」
「もるのコスプレの師匠の?」
「あんた、いつから弟子になったの!? もう、あの子は絶対に許さない! あ、いたたたっ!」
「動かないでってば、姉さん!」
「おう、いい眺めだな」
 いつの間にか、床には迅雷が座っていた。
「じ、迅雷!」
 慌てて全裸の姉の体にシーツをかける芽瑠。
「いた〜い!」
 全身日焼け状態の魅瑠は、肌をシーツの生地でこすられて悲鳴をあげた。
「騒がしい奴だな」
「あんたが変なこと言うから!」
 迅雷は芽瑠の抗議に耳を貸さず、スタスタと台所に歩いて行った。
「何か喰うものはないか」
「勝手に冷蔵庫の中でもあさって。夕食を作ってる場合じゃないの」
「見たところ、それほどの傷でもないだろう。魅瑠なんて放っといて何か作ってくれよ」
「何だって、迅雷!」
 上体を起こしかけ、痛みでまたベッドに倒れる魅瑠だった。
「おい、魅瑠」
「何よ」
「あんな小娘1人、始末出来ないのか? 俺はお前らの活動を先生に報告しなきゃならない。お前がこっぴどく負けたこともな」
「そ、それだけは・・・・」
「有りのままを報告されたくなかったら、早く宝玉を手に入れることだな」
「お願い、迅雷。報告はもう少しだけ待って。先生にこんな私の失態を報告しないで」
 魅瑠は泣きそうな顔で迅雷に懇願した。

 その夜のこと。寝るために明かりを消してから30分ほど経った頃、魅瑠は隣で寝ている芽瑠に声をかけた。
「寝たのかい」
「いいえ、姉さんは体が痛くて眠れない?」
「いや、芽瑠のお陰でかなり楽になったよ」
「そう・・・・良かった」
 真っ暗な中、お互いの顔を見ないまま会話が進む。
「芽瑠、こっちの生活は辛くないか」
「なに、突然」
「帰りたくない?」
「帰ってもお父さんもお母さんもいないし。ここには姉さんも萌瑠もいるから」
「そうか・・・・でもね芽瑠、私は帰りたいんだ」
「先生に会いたいから?」
「なっ、どうしてそれを!?」
 魅瑠の慌てっぷりは、暗闇の中でも隣の芽瑠に伝わってきた。
「しっ、萌瑠が起きちゃうわ。・・・・そんなの、姉さんを見てたら分かることよ」
「そうか・・・・」
「もう3ヶ月になるね、こっちに来てから」
「そうだね・・・・」
「姉さん、責任なんて感じなくていいからね」
「感じないわけ、ないだろ。私のせいであんたや萌瑠もこっちの世界に来てしまったんだ。あんたたちを元の世界に返すのは私の責任なんだ」
「姉さん・・・・」
「なぁ芽瑠。迅雷が通れたってことは、あんたたちもゲートを通って帰れるってことなんだよ。宝玉を探すのは私がやるから、あんたは萌瑠を連れて帰ったらどうかな」
「・・・・姉さんだけを置いて帰れないわ」
 押し黙る魅瑠。しばらく静寂が続いた。
「ごめんよ、芽瑠」
「何が」
「あんたならそう言うと思って、聞いたんだよ。先に帰っていいよ、ってね。ずるいだろう」
「・・・・淋しがり屋だから、姉さん」
「顔に似合わず、か?」
(そうか、もう3ヶ月になるのか)

「え、異世界・・・・ですか?」
 トレーニングウェアを着た魅瑠は自分の聞き間違いかと思い、次元研究科の教師・紅嵐(クラン)に聞き返した。
「ええ、異次元です」
 紅嵐は黒板に書かれた図を指し、生徒である魅瑠に細かく説明してゆく。どうやら異世界へ通じる道を作る方法論らしいのだが、14歳の魅瑠にはほとんど理解できない単語ばかりだった。
「まぁ、魅瑠にはまだ説明しても分からないでしょうけどね」
 紅嵐は長々とした説明を終えた後にそう言った。
(だったら説明すんなよ!)
 心の中で突っ込む魅瑠だった。
 紅嵐はこの世界「イニシエート」で次元の研究をしており、学校の教師でもある。背がスラリと高く、髪はブラウンで腰までのストレート。切れ長で一重の瞳は、少し冷たい印象を相手に与える時があった。
 学校でも人気のあるこの紅嵐に、魅瑠は憧れていた。歳は10近くも違うが、研究員として、1人の男性として好きだった。
 1年前、紅嵐は世界を驚愕させる研究成果を発表した。この「イニシエート」は、他の世界から切り離された世界で、元は1つだったというのだ。多くの学者はその研究発表を信じなかったが、遂にその世界とこの世界を繋ぐゲートを開くことに成功したというのだ。
「異世界って、どんな所なんですか?」
「この世界と大きく違う所は、光があるということだな」
「光ならここにもありますよ?」
「違う、もっと凄い光だ。とっても眩しい、巨大なエネルギーを持つ光だ」
「・・・・何だか、怖い」
 机に座っていた魅瑠は首をすくめ、身を硬くした。
「おそらく我々がその世界に行くと、肌が焼けて大変なことになるだろう。目も失明する恐れがある」
「それじゃ、その世界には人は住んでないんですか」
「いや、いる。光の中でも平気に暮らせる人々が住んでいる」
「へぇ・・・・」
「その人たちがどういう生物であるのかは、向こうへ行ってみないと分からないがな」
「そのためにゲートを・・・・」
「そうだ」
 紅嵐は教壇を降りて、魅瑠の机の前まで歩いて来た。
「魅瑠、言ってみる気はないか?」
「え・・・・」
 魅瑠は何を聞かれたのか分からず、しばらく紅嵐の顔を見ていたが、やがて椅子から飛び上がるほどに悲鳴をあげた。
「ええぇ〜っ! 無理、無理、無理ですよ〜!」
「何もお前だけとは言っていない。私も一緒に行くんだ」
「え、先生も・・・・?」
 紅嵐の話を聞くと、あっちの世界というのは何だかとんでもない世界のようだ。正直言って怖い。だが、紅嵐先生と一緒に行けるというのは魅瑠にとって非常に魅力的な条件だった。既に彼女は頭の中で「先生と2人っきりのランデヴー」を思い描いていた。
(先生と未知の世界で2人きり・・・・きっとそれはロマンチックなこと)
「しかし、これは危険なことなんだ。向こうでは何が起こるか分からないし、向こうへ行っている間にゲートが閉じてしまったら帰って来れなくなってしまう可能性もある。本来なら他の研究員と一緒に行きたいのだが、みんな私の研究に半信半疑でね。そこで、我が次元研究科で成績のいいの魅瑠君に同行して貰おうと思ったんだ・・・・どうかな」
「せひっ! ぜひご一緒させて下さい!」
 魅瑠は紅嵐と一緒に行けること、成績が優秀だと言ってくれたこと、何より紅嵐が自分を選んでくれたことが嬉しかった。彼女にとって、危険度が高いことなど些細なことだった。魅瑠は早速家に帰り、妹2人にそのことを話した。
「姉さん、本当に大丈夫なの? 帰って来れるの?」
 両親と死に別れてから専ら家事を担当している次女の芽瑠が、心配そうな顔つきで長女に聞いた。
「大丈夫よ、先生は優秀なんだから。信じていればいいわ」
「でも・・・・」
「おねーちゃんがいなくなったら、萌瑠たち2人になっちゃうよ!」
 甘えん坊の末っ子・萌瑠が魅瑠にしがみ付いた。
「馬鹿ねぇ、私があなたたちを置いてどこかに行っちゃうわけないでしょ」
「信じていいのね、姉さん」
「もちろん」
 その夜、魅瑠は「あっちの世界」について紅嵐に聞いたことを妹たちに話した。
 そして、その日が来た。
 学校から山を1つ越えた丘の上に、紅嵐と魅瑠、そして見送りの芽瑠と萌瑠が立っていた。彼女たちの前には、ゲートを発生させる装置が置かれている。かなり重い代物で、ここまで運ぶのに一苦労だった。本体そのものよりも、電力を発生させるバッテリーの重量が半端ではなく、紅嵐が空を飛んで運んできた。
「いいかい、魅瑠。君の着ているスーツは、私の開発したカメレオンスーツだ。今は黒いが、自分の意志で自在に、とまではいかないがほぼ希望通りの色に変化させることができる。我々は向こうの世界では直接肌を出すことはできないので全身を覆うスーツになったが、どうだろう、ほとんど着ているという感覚がないように作ったつもりだが」
「凄いです、先生。まるで何も着ていないかのようなフィット感で、蒸れることもないし、自在に体を動かせます」
「それは良かった。もし汗をかいたり汚れたりするといけないから、バッグに予備を2着入れておいたよ。あと目を保護するためのゴーグルも入っている」
「ありがとうございます」
「さて、行くか。私に掴まって、魅瑠。途中ではぐれるといけないからね」
「は、はいっ」
 魅瑠は両手で紅嵐の腕を持った。
「そんなんじゃ、はぐれてしまうぞ」
「あっ」
 紅嵐は魅瑠の体を引き寄せ、抱きしめた。
(うわぁっ・・・・せ、先生に、抱きしめられちゃった!)
 真っ赤になる魅瑠に、妹2人が駆け寄った。
「絶対、帰って来てね、姉さん」
「どっか行っちゃったらやだよ!」
 そんな妹たちに笑顔で返す長女は、紅嵐に抱きしめられた状態で舞い上がっていた。
「わ、わかってるわ、絶対、戻ってくるって! 心配ないから!」
「そろそろ行くぞ、魅瑠」
「は、はいっ!」
 ゲート発生装置が唸り出す。やがて目の前の空間が歪みだした。
「ゆっくり前へ」
「は、はい」
 抱き会っているので、魅瑠は後ろ向きにゲートに近付く。
「あっ」
 歪みに近付いた時、魅瑠は引っ張られる感覚を感じた。髪が引き寄せられる。
「先生っ」
「大丈夫だ、進め」
「きゃっ!」
 背中と両足が空間に引き込まれた。
「手を離すな!」
 紅嵐は片脚を上げ、空間に踏み込もうとした。だが、紅嵐の脚は歪みには飲まれず、弾かれた。何度か空間を蹴ってみたが、押し戻されてしまう。
「これは・・・・私では質量が大き過ぎるというのか!? いかん、魅瑠君、戻れ!」
「戻れって!」
 魅瑠は既に両脚を空間に飲み込まれていた。
「脚が吸い込まれてて、力が入りません!」
「くっ!」
 紅嵐は必死に腕を引っ張るが、空間の吸引力が勝り、魅瑠の体は徐々に消えて行く。
「姉さん!」
「おねーちゃん!」
 芽瑠と萌瑠も紅嵐と一緒に、魅瑠の腕を引っ張るが、彼女たちの力ではほとんど戦力にならなかった。
「うおっ!」
 バチッという大きな音と共に、紅嵐の体が弾き飛ばされた。
「魅瑠!」
「せんせ・・・・」
「おね・・・・」
 歪んでいた空間が収束した。

「姉さんのせいじゃないわ。私たちが勝手に助けようとしたからよ」
「私を助けようとしたから、一緒に引きずり込まれたんでしょ。私のせいよ」
 くー、くーという萌瑠の寝息が聞こえる。
 姉妹がこちらの世界に辿り着いた時、魅瑠の持っていた鞄を見ると、宝玉の持つ力やおおよその在り処等が書かれた紙が入っていたのだった。
「先生は極秘任務のためにこっちの世界へ来る予定だったのね」
「そして私たちの宝玉探しが始まった。いつか先生が迎えに来てくれることを信じて」
 あれ以来、何度かこの世界へ来た時に通ったゲートの場所へ脚を運んだが、扉が開く様子はなかった。一度通ってきたのだから、もう一度ゲートを作れば魅瑠たちが戻ることは出来るはずだ。同じ場所に開くことができないのか、装置が壊れてしまったのか。
 そしてやっと、迅雷という少年がこちらの世界にやってきた。魅瑠たちが帰るゲートはあるということだ。紅嵐が作ってくれたのだろう。
「先生には心配をかけたから、せめて宝玉を見つけて帰りたい」
「うん・・・・」
 紅嵐が授かったであろう「極秘任務に関する書」によると、魅瑠たちの世界「イニシエート」、この世界、そしてもう1つの世界「トゥラビア」に伝わる伝説には、三つの宝玉が登場する。
 1つはイニシエートに存在する「陰の玉」。
 1つは「トゥラビア」にあると思われる「陽の玉」。
 そしてこの世界にあると思われる「無の玉」。
 魅瑠たち姉妹は、この宝玉にどのような力があるのかを知らない。ただ漠然と「3つの世界を統合する力」とだけ認識しているだけだった。
「先生もきっと責任を感じていると思う。迅雷君を送り込んだゲートだって、必死で作ってくれたんだと思うよ」
(先生の話をする時の姉さんの言葉には、先生に対する尊敬と愛しさを感じる。だから、先生のことになると見境がなくなってしまうんだろうな)
(それにしても、先生は三宝玉を何に使うんだろう。藤堂院さんたちと争ってまで手に入れなきゃならないものなの?)

 11th Love へ続く



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