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第3部あとがき
第3部のタイトルである「エンドレスドリーム」は、和訳すると「永遠の夢」と真に綺麗な言葉になりますが、筆者は第3部のタイトルを「果てしなき欲望」と題して書き始めました。
夢と言うよりも自分達の欲望を形にするマジカルアイテムの存在は、物語の舞台を様々なステージに変えることで、筆者のやりたいように話を進めることが出来ました。そう、第3部は筆者の「オタ空間」そのものでした。振り返ると、読者受けと作者の心情を形にした3部は、テンポもよく自分の中ではかなりお気に入りの作品に仕上がっています。
「魔法少女」という冠をタイトルに付けつつも「脱・魔法少女」を目指して来た本作品はこの3部に来てその本領を発揮してきつつあります。魔法少女が魔法を「理不尽な力」と表現したり、魔法で魔法を打ち消す魔法を使ったり。この「フェアリーナイト・ムーン」は元々意図していたものではなく、ごく自然に生まれたものでした。ただ単にどれだけ強い相手でも、魔法主体なら打ち消しちゃえば勝てるかもという考えから思いついたものですが、それが魔法を否定する心と繋がりを持つとは・・・。本当に物語は生き物です。
この3部で1部から引っ張ってきたゆかりとユタカの関係やこなみとタカシの関係をある程度形に出来たかなと思っています。色々なパロディを織り交ぜて好き勝手やらせて頂いた3部ですが、4部はまたシリアス調に戻ります(多分)。2部と同じような雰囲気になるのでは、と思っていますが実際にどうなるかは先程も述べた通り「生き物」なので分かりません。
実際、3部は24話前後の予定で書き始めたのですが、書きたいことを書いて行くといつの間にか、偶然にも2部と同じ36話構成になっていました。
3部の連載スタートと同時に4部を書き始めたのですが、3部の全36話連載期間に実はまだ10数話しか書いていません。これは仕事の忙しい時期との関係もありますが、これからピッチが上がっていくと思います。上がらなきゃ。上げます。
それでは第4部、今年中に連載開始を目標に頑張ります。
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