つれづれの記(11月分)
つれづれの記トップに戻る

11月3日(月)
  • 今日は文化の日です。一昨日から、東京で「赤旗祭り」が行われています。初日・4万人、2日目・12万人と、過去最大の参加者になりそうです。この間の、各種選挙での前進が、大きく反映しています。
  • NECが、AT互換機に路線転換しました。ついに独自路線が崩壊したのです。
  • 昨日は、子供達と、朝からボウリングに行き、その後「南郷水産センター」へ、鯉釣りにいきました。「鯉釣り大会」をやっていたので、それに参加しました。4時まで鯉釣りをしました。60センチ弱の鯉が釣れましたが、入賞はできませんでした。抽選で、鮒寿司と鮎甘露煮をもらいました。子供達は大変喜んでいました。たまには、こんな遊びも良いですね。
11月7日
  • 新「ガイドライン」(日米防衛協力指針)を、日本国民は拒絶すべきだ。
    1. MS−DOS時代からのパソコンユーザーなら、「アシスト社のビル・トッテン」という名前を聞いたことがあるでしょう。この会社は、一時は「アシストシリーズ」という9800円のソフトで、一世を風靡したものです。トッテンさんは、今もアシスト社の社長として頑張っておられますが、「ゆがんだ日米関係を対等の関係に正すべきだ」という立場から積極的な発言をされており、著書も著されています。
      著書「日本は悪くない」「日本人はアメリカにだまされている」「日本はアメリカの属国ではない」など
    2. この方が、「新ガイドラインは憲法に違反し、国民の税負担が増え、国民の生命は恐ろしく危険にさらされる」と指摘し、「新ガイドラインを、日本国民は拒絶すべきだ。」と訴えられています。(要旨)
    3. 数々の疑問点に答えていない。
      • 日本の安全保障に関係のないアジア大平洋地域における米国の関与を、なぜ日本が支援するのか?
      • 沖縄の県民投票で、多くの県民が、沖縄からの米軍基地の整理・縮小を望んでいたというのに、なぜこれを無視するのか?「日米同盟関係は、この地域のすべての者の利益になる」としているが、それなら、なぜ近隣アジア諸国から、強い反対や反発を受けるのか?
    4. 「周辺地域」とは、どこを指すのか。
      • 「周辺地域」がどこかは、文中のどこにも定義されていない。
      • 米国は、過去幾度となく全世界を「米国周辺」ととらえてきた。
      • 「ベトナム」「朝鮮」「湾岸」「グレナダ」「パナマ」、いずれも「周辺地域」として位置づけたのである。
      • したがって、新指針の「日本の周辺地域」における事態への対処の意味は、地球全土における好戦的な米国の脅威と武力を支援するという事に対する日本側の誓約となる。
      • 新指針で、米国はなんらかの支援を日本に提供するかもしれないという曖昧な表現の見返りに、米国側は、「日本の土地」「空港」「港湾」「施設」「資金」「労働力」その他の特権を、当たり前のように利用できる。これは、異常な事態である。
      • 新指針は、日米安保条約及び関連取り決めを解釈し直し、米国の権利を拡大し、日本の義務を増加させることをねらっている。数多くの項目が、あきらかに憲法に違反している。
    5. 日本国民が主権を重んじるなら、この指針を強く拒絶すべきである。
      • 日本が、新指針どおり米軍を支援すれば、その対象国が米国からの防衛のために日本を攻撃しても、それは正当防衛になる。
      • 米国が思いのまま、日本国民を危険にさらすことができるのが、今回の指針の内容である。日本国民は、決してこのような事を望んではいないはずである。
  • 有名なピアニストの中村紘子さん達が、東京都の文化施設使用料の大幅値上げ反対で、街頭行動を行いました。芸術家の皆さんも頑張っておられます。
11月10日(月)
  • 最近、Internetを通じて、在日コリアンの方と知り合いになりました。メールで、いろいろお話をさせていただいているのですが、私の理解できないことが多いのです。隣の国の事について、あまりにも知らないことが多すぎると痛感し、勉強することにしました。
  • それで、とりあえず、基礎的な知識を深めようと、本を読んでいます。ここ2週間くらい、本ばかり読んでいるので、ホームページのほうの更新があまりできていません(^_^;)
  • 読んだ本は以下の通りです。
    1. コリアビギナーズブック 花房孝典著 情報センター出版局               題名通り、初心者向けの本で、一般的な事はだいたい知ることができます。
    2. 北朝鮮・秘密集会の夜 李英和著 文芸春秋                       元全共闘の大学助教授の著者が、北朝鮮に留学したときの経験を書いています。北朝鮮の実態が、それなりに良くわかります。
    3. 韓国 民主化への道 池明観 岩波新書                          著者は元東京女子大学客員教授、現在は韓国に在住。近・現代の韓国での民主化のたたかいを書いている。ところどころに「詩」が入れてあり、客観的な歴史の叙述であるにもかかわらず感動的である。ぜひ、多くの方に読んで欲しい。
    4. 閔妃暗殺 角田房子 新潮文庫                               朝鮮王朝末期の国母「閔妃」が、日本軍の手によって暗殺された経緯を、その時代背景とともに書いている。日本の植民地支配の非道さに愕然とする。
    5. 悲しみの島サハリン 角田房子 新潮文庫                         日本による強制連行でサハリンに連れてこられた朝鮮人たちが、そのまま、放置された歴史と、帰国への戦いを書いている。必ずしも、永住帰国が「しあわせ」にはつながらないという悲しい現実も明らかにされている。                      日本政府の戦後処理の無責任さを糾弾している。これも、あまり知られていないことなので、多くの方に読んでいただきたいと思う。        
  • コリアは、儒教の国です。この事も、初めて知りました。女性にとっては、残酷な教えです。  今後は、変わっていくでしょうが、過去から現代までのコリアを理解するには、「儒教」抜きにはできないと思いました。 
11月13日(木)
  • 新「ガイドライン」下、米軍が日本列島全体を軍事利用!
    1. 今、日本の各地で、大規模な日米合同演習が行われています。
      3日からは、三沢・秋田・小松沖での航空演習、新潟・関山演習場、4日からは、滋賀県・あいば野演習場で陸上演習が始まりました。10日からは、宮城・王城寺原演習場でも始まります。
      6日からは、米韓合同軍事演習が始まっています。
      海上では、米空母「インディペンデンス」のほかに、海上自衛隊から約120隻の軍艦と35000人が参加して、日本海中心に大規模な演習を行っています。
      空では、米第5空母航空団や在韓米空軍の第8戦闘航空団が演習に参加します。
      これらすべての演習は、朝鮮半島をにらみ、新「ガイドライン」のもとで、米軍と自衛隊(と韓国軍)が一体となった統合的な共同作戦態勢づくりをすすめる危険な動きです。

      新「ガイドライン」に沿って、民間の施設が利用されています。滋賀県のあいば野での演習では、参加する米軍部隊は民間空港の関西空港を利用しました。
      また、岩国を飛び立ったヘリコプターが、給油不足を口実にし、滋賀県大津市の上空で方向を変えて、より近いあいば野ではなく、遠くにある民間空港である大阪空港に着陸しました。

      こうした状況に対する国民の批判をやわらげようと、米軍兵士の「ホームビジット」と称して、日本の家庭への訪問と会食を実施しています。滋賀県内では、あいば野演習場のある高島郡各町だけでなく、かなり離れた大津市でも実施されています。

      共同演習は、「千歳基地」「三沢基地」「関山演習場」「王城寺原演習場」「あいば野演習場」で行われます。
      日本国民が知らない間に、着々と戦争の準備をすすめていく、新「ガイドライン」は許せません。
      「共同演習反対!」の声を、大きく広げていくことが大切です。
  • 国民生活関連予算切り捨ての「財政構造改革」法案、与党(自社さ)が採決強行!
    1. この法案は、財政の浪費構造を温存したまま、医療・社会保障・教育・中小企業対策などの国民生活のあらゆる分野での予算切り捨てを連続的に強行するもので、過去に無かった大悪法です。
    2. 2兆円の負担増となった今年9月の医療改悪を上回る国民負担増が、今後3年間、連続して押しつけられることになります。
    3. さらに、憲法の「予算単年度主義」の原則を踏みにじり、国会の審議権を実質的に奪ってしまうものです。そして、国民生活切り捨ての予算の骨格を、問答無用で国会と国民に押しつける悪法です。これは、あきらかに不況をいっそう深刻化させることになります。許せるものではありません。国民の反対の声を大きくし、参議院で廃案にさせることが必要です。
  • コリア関係の本は、まだまだがんばって読んでいます。おかげで、サイトの更新は全くと言っていいほどできていません。
    1. コリアン世界の旅  野村進  講談社
      • 日本社会の中における、コリアンの方たちの立場の難しさが理解できると思います。アメリカやベトナムの現状も書かれています。
    2. 北朝鮮・闇からの生還  西村秀樹  光文社
      • 富士山丸スパイ事件の真相を書いた本です。北朝鮮という国は、全くひどい国だと思いますが、日本の役人や官僚も真実を語っていません。一読をおすすめします。
11月15日(土)
  • 体調が思わしくなく、朝、市場に行っただけで、仕事は休ませていただきました。このところ、ちょっと、心臓の状態が好ましくありません。19日に検査をします。
  • 検証 日韓会談  高崎宗司  岩波新書を読みました。
  • 米軍の演習で、いろんなところで被害が出ています。
    1. 舞鶴で、自衛隊の艦船と漁船が衝突。
    2. 北海道の日高地方では、米軍の飛行機の爆音で、馬が暴れて怪我をしたり、流産をしたりの被害。
    3. 米軍兵士の夜間外出禁止などの約束が守られていない。
    4. 演習時間についても、当初の約束が守られていない。  などなど。
11月16日(日)
  • 生産者米価大暴落!
    • お米の収穫期を迎えています。全国的には、「やや良」の作柄と言われていますが、地域によっては「不作」のところも有るようです。
      8月末に、自主流通米の第1回取引が大阪市場で行われましたが、60kgあたりの落札価格は、昨年度の平均より7.5%ダウンしました。銘柄によっては、昨年に比べて3000円以上値下がりしたり、政府買い入れ価格(16392円)をしたまわるものも出ました。
      朝日新聞の報道では、東北・北陸地方の銘柄米(16)のうち10銘柄が政府買い入れ価格を下回っていると言うことです。
      政府買い入れ価格は、自主流通米の「底値」と見られていますが、それを下回る銘柄が続出しているのです。米価の下落は、底なしの状況です。
      この状況は、大規模専業農家に深刻な打撃を与えています。5ヘクタール規模の農家で、3年前に比べると250万円くらいの減収になり、生産コストの引き下げではまかないきれません。
      いっぽう、店頭でのお米の値段は、低下傾向とは言いながらも、一部の銘柄米では前年より値上がりしているものもあります。(これは、農民を犠牲にして、流通大手がもうけているのです。)
      このままでは、日本のコメ生産が崩壊することになりかねません。
      1. 生産者米価の安定を図り、国内の米生産を維持するために、政府がコメの価格や需給に責任を持ち、米価の下支え制度を確立する事が必要です。
      2. コメの義務輸入を中止し、当面、輸入米を国内市場から切り離し、海外援助などに回すことが必要です。
      3. 減反の押しつけをやめるとともに、コメ以外の農作物を農家が自主的に選択できる条件の整備を行うことが必要です。
      美味しいお米がいつでも食べられるように、農家の皆さん、がんばってください。
11月19日(水)
  • 「財政構造改革」法案 参議院で廃案にしよう!
    • 自民党など、与党三党は「財政構造改革」法案を、21日に成立させようとしています。この法案は、下記のような大きな問題を持った法案です。廃案にさせなければなりません。
      1. 国民生活を犠牲にする法案です。
        • 社会保障、教育、中小企業、農業などの予算の「3年連続削減」を義務づけます。
        • 医療の改悪については、、今年の9月から始まった大幅値上げを上回るものになります。これについては、小泉厚生大臣も「だから大変なんだ。」と居直っています。
          
      2. 「聖域」は温存したままです。
        • 財政危機の元凶である「公共投資」の浪費、「軍事費」は温存、増額しています。
        • 「公共事業に50兆円、社会保障に20兆円」という歪んだ構造はそのままです。
           
      3. 国会の審議を制限します。
        • 憲法で定められた政府の予算編成権や、国会の予算審議権や組み替え動議などを制限します。(この法案で、3年間しばってしまうのです。)
        • 与党の議員の中からも、「国会を拘束するのは問題だ。」という批判の声が出ています。
           
      4. 不況に拍車をかけるのは明らかです。
        • 大幅な「国民負担の増大」となりますので、景気回復の主役である個人消費を「さらに冷やす」事になります。
        • 「個人消費の落ち込み」→「税収の不足」→「財政のいっそうの悪化」→「国民負担増」という悪循環となるのは明らかです。
      これで、日本の明るい未来が開けるでしょうか?私は、そうは思いません、絶対に廃案にさせよう!
11月21日(金)
  • 北海道拓殖銀行の破綻を受けて、またぞろ、「公的資金の導入」が出てきています。これは、預金保険機構の積立金が不足するおそれが出てきたため、政府補償の再建を発行して穴埋めしようと言う狙いです。
  • 預金保険機構の積立金が不足するなら、各銀行が払う保険料を、必要に応じて引き上げていくのが当たり前でしょう。それをせずに、政府補償で借金するというのは、あきらかに「銀行救済措置」です。つまり、同機構が借金を返済できなければ、政府の一般会計からの財政資金を投入することにつながるのです。
  • またまた、悪名高い「護送船団方式」で乗り切ろうとしています。いつまでも、これでよいのでしょうか。大銀行の責任を明らかにさせ、きちんと責任をとらせることが必要だと思います。
  • 話は変わりますが、このところ、クラシックを聞きながらキーボードを打っています。今は、カラヤンとフィルハーモニア管弦楽団によるベートーヴェン「第九」交響曲です。モノラルの、かなり古い録音のやつです。でも、クラシックは良いですね。
11月23日(日)
  • ヴェルディのオペラを聞きながら、キーボードをうっています。やっぱり、クラシックはいいです。
  • 今日は、地震など非常時のための訓練に行ってきました。阪神淡路大震災以来、こうした訓練が重視されています。震災の時は、私も上の子を連れてボライティアに行きましたが、大変でした。やっぱり、訓練は大事です。消化器の使い方、ロープの結び方、担架の作り方、人工呼吸のしかた等々を教わってきました。
  • 山一証券が経営破綻。日本政治の抜本的転換が必要と切実に感じます。
  • 韓国の族罰・軍閥・財閥  池東旭  中公新書を読み終え、韓国併合(岩波新書)にかかっています。
  • 現代魚食考  成瀬宇平  丸善ライブラリーも読んでいるのですが、上記の本と一緒に読んでいるため、なかなか進みません(^_^;)
11月24日
  • 本日、11月24日、山一証券の自主廃業が決定しました。
    金融システムの維持という名目で、財政資金が投入されるようです。
    またぞろ、「護送船団方式」ですね。
    ある人が、「今度は、何を削って出すのやろ?」と言ってました。
    「財政再建」という事で、医療や福祉や教育や、中小企業対策など、国民生活にとって大事な部分を削って来たわけですが、さらにこれらを削ることになりかねません。
    きちんと、山一の歴代の経営者や、山一の放漫経営を知っていながら放置してきた大蔵省の監督責任者、政府の責任者は、今回の事態の責任の取り方を明確にするべきです。
    刑事責任があるのなら、きちんと処罰をするべきです。
    金だけ出して救済して、誰も責任をとらないと言う従来のやりかたは、国民が納得できるものではありません。
11月25日
  • 韓国併合  海野福寿  岩波新書を読み終えました。歴史的に見て、日本はひどいことをやってきたものです。きっちりとした反省が必要だと思いました。
  • 今日は、Mozartを聞きながら、キーボードを打っています。
11月29日(土)
  • 中小企業危機突破決起大会開かれる!
    1. 中小企業の景況は急速に悪化。業況の悪化度合いが拡大。
    2. 中小企業への依存度が高い地方経済は、きわめて深刻な事態。
    3. 景気回復無くして財政再建はなしえず。
    4. 景気回復を最優先し、可能な限りの手段を動員した経済対策を。
    5. 大規模小売店舗法の枠組みの堅持。
    6. 街づくりの観点を重視した(大型店の)出店調整の確保。
    主催、日本商工会議所
  • 現在、「北朝鮮脱出」という文庫本を読んでいるのですが、「収容所」についての記述があまりにもひどいので、本当かな?とうたがってしまいます。
  • 今日も雨降りです。この所、雨降りが多いです。ロベルト・シュトルツ指揮のウィーンシンフォニーによるウインナワルツを聴きながら、キーボードを打っています。
  • 昨日、財政構造改革法、参議院本会議で可決されました。国民生活を破壊に追い込む法案です。これを具体化する法案を阻止する戦いを強めることが大事です。
11月30日
  • 北海道拓殖銀行の破綻によって、北海道の水産業界が打撃を受ける可能性が出ています。
    北海道の水産業界では、多くの会社が拓銀をメインバンクにしているようです。
    今回の拓銀の破綻で、拓銀からの融資については一括返済して、譲渡先の北洋銀行から再度融資を受けるという形になるようです。
    ところが、北洋銀行の規模は拓銀よりかなり小さいですから、すべての融資を肩代わりする事はむずかしいようです。
    北洋銀行では、優良企業には融資する方針だと言います。
    この不景気の時代、トップメーカーと言えども、優良企業とは必ずしも言えません。
    もし、融資がされないとしたら、資金繰りに詰まって、倒産する会社が続出する可能性があります。
    北海道は水産王国です。秋鮭・紅鮭・帆立貝・いくら・数の子・かになど、水産物の産地として、重要な位置をしめています。
    もし、この北海道で、倒産が続出したら、在庫の投げ出しなどが出てくるでしょう。倒産に至らなくても、資金繰りのための在庫の安値放出の可能性は否定できません。
    年末はなんとか乗り切るとしても、年明けから、このような事態になる可能性があり、上記のような魚種は相場がガタガタになる恐れがあります。そして、このことは、北海道だけでなく全国に波及することになります。大変な事態です。
    北海道内の中小企業対策と雇用対策を緊急に進める事が重要でしょう。
  • 政府の「米価審議会」は、来年の1998年産米の政府買入価格(生産者米価)を、前年比2.5%引き下げで答申しました。事実上、これで、来年度の生産者米価が決定しました。
    政府買入価格の引き下げは2年連続で、米作農家への打撃は深刻です。
つれづれの記トップに戻る



  メール
Copyright(C) June 12,1997 by Toshio Yabe. All rights reserved.