カルフール光明池店見学記 


下記の文章は、2001年2月21日にfishmlに投稿したものです。
今日は、最近、テレビやInternetで話題の、カルフールに行ってきました。
京都南interから高速に乗って、光明池まで一時間ちょっとで行けました。
水産部門以外も含めて、感じたことを書いてみます。

着いたのが12時頃で、駐車場はほぼいっぱいでした。
最初に面白いなと思ったのは、駐車場の名付け方?です。
普通なら、何回のA/B/Cの何番となってるのですが、ここでは「海の駐車場」「畑?の駐車場」とかいう具合に、階ごとに名付けられているのです。
そして、列ごとに「きゅうり」「とまと」「たまねぎ」とかいう名前がつけられていました。
これなら、子供でも、場所を覚えられるなーーーと思いましたね。

エスカレーターですが、段の無いエスカレーターなのです。
言ってみれば、空港によくある「動く歩道」の傾斜したやつです。
なんでこうなってるのかなと考えたのですが、お年寄りや身体障害者のかたには、段のあるやつよりこれのほうがいいのかもしれないと言うことと、買い物を入れたカゴ車を駐車場まで持っていくためには、これでなければ無理なのです。
当然、駐車場には、カゴ車を置くスペースが設置されていましたし、整理要員も配置されていました。

お店自体は2層の作りで、1階が「Food」「Houseware」、2階が「Houseware」「Appliance」「Culture」「Fashion」となっています。
なんで英語で書いたかというと、案内書がそうなっているからです。
同行した人が「ここは日本なんやから、日本語で書けよ。」と怒っていましたよ。

売り場は、1階も2階も、一方通行になっていて、一度レジから出ると、そこからもう一度売り場に入ることができません。
ずっとまわって、売り場への入り口から入らなければいけないのです。
これは、彦根にある(今もあるのかな?)ダイエーのハイパーもそうでしたね。
(レジまで、すごく遠くて、嫁さんが怒っていたことを思い出しましたよ。)
これは、たしか、批判を受けたやりかただと思うのですが、どうでしょうかねえ。

2階の売り場に入って、電気製品を見ました。
決して、安くは無いです。
この日の「PROMOTION」商品(つまり「特売」)は、船井電機の14インチのテレビデオでした。
価格は15990円。
Internetでもいろんな方が指摘されていますが、「PROMOTION」商品は「トップブランド」では無いのです。
船井の製品なら、他のスーパーや大型電気店でも安く買えます。

パソコンも見ましたが、「PROMOTION」商品はイイヤマのセットで、59800円(だったか?)、決して、魅力のある商品ではありませんでした。
品揃えも少ないし、売れ筋のプリンタなどは、ぜんぜん置いてなかったです。
IBMのノートパソコンは、型落ち品のようなのが陳列されていました。

この調子で書いていくと長くなるので、あと、箇条書きにします。アトランダムに。

・欠品が多い。特売のウーロン茶、チーズ、カット野菜等。
・ドライ商品は、背伸びしても届かないような高いところまで積んでいた、なんで?
・カマンベールチーズの大量陳列。1品だけで6尺*5段。日本人て、そんなにチーズを食べるのだろうか。
・ちりめんじゃこがぜんぜん無かった。これは全く信じられなかった。他の場所と違うかと思い、探し回ったが、やっぱり無かった。「うそやろーーーー」と、あきれてしまった。塩鮭もチリ銀だけだった。
・お造り盛り合わせが無かった。??????
・鯛の短冊が無かった。(夕方じゃないんだよ。)
・値つけが?  イワシ丸干し 210円 ← 普通なら198円にするよね。こんなのがいっぱいあった。よくわからん。
・産地表示をしてない生鮮魚もあった。
・生鮮売り場が、全体に狭く、魅力がない。
・食事のできるコーナーが狭すぎる。席を確保するのに苦労した。
・レジ1台ごとに、包装要員がついており、サッカー台がない。

あの魚売り場、私にやらせてくれたら、もっと良い売り場にできるのになあ・・・・と、はからずも思ってしまいましたよ。

評判の「かしわの丸焼き」980円を買って帰りました。
これは美味しかったですよ。おすすめです。(^_^;)

3人で行って、使ったお金は、昼食代2000円弱+「かしわの丸焼き」*2個分だけでした。

率直に言って、魅力のない店だと思いましたね。

あ、来店客に背広姿の人が非常に多かったのも、特徴的でしたね。

下記の文章は、2001年2月25日にfishmlに投稿したものです。レスを返しています。
> 幕張店のエレベーターでしたが、足が不自由になってしまった母には少しきついものでした。
> 階段に立っているより斜面に立ってバランスを取るほうが、大変です。
> アキレス腱の短い私も、結構辛いものでした。

そうですか。
確かに、最初、バランスを取るのにとまどいましたけど、乗り降りは、あれのほうが楽なような気がしましたね。「慣れ」の問題かもしれません。

> ただ、カートを押していくには仕方ないのでしょう。
そうかもしれませんね。
消費者から、どんな反応がでてくるのか、ちょっと興味があります。

> > なんで英語で書いたかというと、案内書がそうなっているからです。
> > 同行した人が「ここは日本なんやから、日本語で書けよ。」と怒っていましたよ。

> 幕張と同じですね。
英語で書けば、日本人が喜ぶとでも思っているのでしょうか。(これは、ちょっと言い過ぎか(^_^;)

> 中に子供が残っていたので呼びに行こうとして、警備員の方ににらまれました。
これは、「客を無視した構造」です。

水産の売り場を見ていても、どうも「看板に偽りあり」と言う気がするのは、私だけでしょうか。?
「パリのマルシェ(市場:いちば)のにぎわい」がコンセプトらしいですが、生鮮売り場では、とてもそんなコンセプトは感じられませんね。

> > 率直に言って、魅力のない店だと思いましたね。
> 私も宣伝ほどでないと思いました。
見に行った人は、みんなそう言ってますね。

「ハイパーマーケット」という業態から考えれば、品揃えはあれでいいのかもしれませんが、あれでは目の肥えた日本の消費者に支持されるとは思えないです。

カルフールは、流通先進国では、競争に負けて撤退しています。
ベルギー、イギリス、香港、北米などからは撤退しています。
下記のような論評があります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(1)カルフールの勝ちパターン
 同社の海外進出における過去の成功事例をみると、成功した国々には、ある共通の市場条件が存在することが確認できる。   (中略)
 カルフールが海外進出で勝利するパターンとは、「流通が未発達な国で市街地を包囲する出店によって地場の小売業を圧倒していく」ものとして捉えられる。
詳しくは、下記URL参照
   http://www.jmrlsi.co.jp/menu/case/case-new29.html
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

果たして、日本ではどうなるのでしょうね。
下記の文章は、2001年6月11日にfishmlに投稿したものです。
6月8日に、ビジネスショウ2001OSAKAとカルフール光明池店に行ってきました。

1,ビジネスショウ2001OSAKAについて
ビジネスショウは初めて行くので、期待していたが、率直なところ期待はずれでした。
目立ったのは「携帯電話」の新技術の展示で、ドコモが「FOMA」で派手なパフォーマンスを見せていました。
その他の電話会社も、それぞれ工夫して展示していたが、私たちの仕事に有用なものを感じることは感じ取ることはできませんでした。AUは、携帯電話でゲームができるのを強調していました。(アホか・・・と思った。)
NECやIBMも、今一つ力が入っていなく、おざなりな展示内容でした。
携帯電話以外のところでの情報技術の発展が見えてこなかったのは残念に思いました。

2,カルフール光明池店ストコン(午後1時〜午後3時)
私自身としては3度目のストコンになります。
以前は、水産を中心に見ており、他の売り場はあまり見ていなかったので、今回はなるべく水産以外も見るようにしました。 
6月8日金曜日の午後1時少し前に駐車場に入りました。
駐車場は、1〜3階が満車で、4階は半分くらい詰まっている状態でした。
感想は下記のとおり
(イ) 駐車場からのエスカレータは、ちょっと怖い。やっぱり、なれないとバランスがとりにくい感じですね。
(ロ) フロアは、「広い通路」がひとつの重要なコンセプトでしたが、この通路に商品を置いていました。天井が高い関係で、かえって通路が狭くなった感じがします。せっかくの有利なコンセプトを崩してしまっているので、残念なことです。
(ハ) エンドでの1アイテムのみの大量陳列が、2〜3アイテムの陳列に変わっていました。(フランス型から日本型への妥協かなと思います。うーーん?)
(ニ) 職員(パート・アルバイト)の数が多くなったらしく、目に付く回数が増えました。コストアップになりますが消費者側からすれば良いことです。
(ホ) 以前と比較すると、欠品が目立たなくなっていました。これは前進ですね。
(ヘ) 水産の冷凍平台の隣に、肉と魚の冷蔵平台ができていました。いろいろ、試行錯誤しているようですが・・・・・・。なんか、中途半端な感じ。
(ト) 水産の冷凍平台の品揃えは、以前よりも日本人にあった品種・量目になっていました。(売れ筋のムキアサリとかが多く、ムール貝は少ししか無かった。)
(チ) 水産正面の平台(磁石売り場)で、解凍ものの秋刀魚をバラウリしていました。
焼き魚の中心もサンマでした。この時期、なんで解凍秋刀魚なの???。
(リ) サザエが1個78円。これは安いと思いました。
(ヌ) 塩干定番売り場だった水産平台は、特売コーナーに変わっており、変色した紅鮭が陳列してありました。一緒に行った若い人達に「これ、買う気になるか?」と尋ねたら、誰も「ノー」でした。鮮度レベルは以前同様、ひどいです。
(ル) かしわの丸焼きがやっぱり人気。980円→890円に値下がりしていました。
(ヲ) 以前からあったのですが、米の売場では、玄米の量り売り→その場で精米してもらうシステム。玄米にはそれぞれ、生産者の写真と説明の付いた大きな看板が立てられている。あらためて、これはいいなあと思いました。
(ワ) 相変わらず、パンコーナーが人気。フランス人のパンやさんがいるだけでも、なんか「うまそう」という感じがしますね。
(カ) パソコン売り場で、さんざんプリンタのインクをさがしたのですが、無いのです。
文具関係のところかなと思いさがしにいったら、ありました。やっぱり、インクはプリンタのそばに置くべきだと思いますがねえ。
(ヨ) 電気製品の特売は、やっぱりフナイが中心。一流メーカーとの直取引は進んでいないようですね。
(タ) 相変わらず、フロアが一方通行なのは変わっていません。不便です。
(レ) 以前は、各レジに一人ずつサッカー専任のパートさんがついており、サッカー台がなかったのですが、経費的にやっていけなくなったのか、サッカー専任のパートさんがいなくなり、サッカー台を設置していました。
その関係もあるのか、レジのスピードがむちゃくちゃ遅くなっっていました。レジに客が並んでも、応援は入らないのです。これでは、そのうち、お客さんが怒るよ。
(ツ) フードコートの「よしもとビビンバ大王」(石焼きビビンバの店)は、安くてうまい。ここだけ、お客さんが並んでいました。これは、うちの店にも誘致したいですね。
いろいろ書きましたが、さて、ここから何を学ぶのかという点では、なかなか難しいです。
人気のパンコーナーやカシワの丸焼きなどは、われわれのところでとり入れるのは不可能ですし・・・・・・・・。
米の量り売りができたらすばらしいと思いますね。
水産は、あれでは消費者の支持を得ることはできないでしょう。
抜本的にやりなおさなければいけないと思いましたね。



  


メール
Copyright(C) feb.26 2001 by ToshioYabe. Allrights reserved