艦船のオランダ坂     後藤 道徳 様 より


私は海上自衛隊に長年勤務し、技術士官として三菱重工長崎造船所で監督官をしていましたので、「長崎の坂」たいへんなつかしく拝見しました。
今は退役になりました護衛艦のあやなみ型・むらさめ型・あきづき型などで、後部の甲板(かんぱん)の坂のある所は、なぜか「オランダ坂」と呼んでいました。   (1997/9/20 gotou mail)

いそなみ 1700t 全長109.7m 幅10.7m 速力32kn


これらの艦船で広く「オランダ坂」と呼ばれていました。(写真の矢印部分)
これらの艦船の一部は、三菱重工長崎造船所で造られました。そこで自然と「オランダ坂」と呼ばれるようになったと思われます。

★あやなみ型(あやなみ、いそなみ、うらなみ、しきなみ、たかなみ、おおなみ、まきなみ)は、長船首楼型船型を採用した最初の護衛艦で、昭和33〜35年に竣工しました。
★むらさめ型(むらさめ、ゆうだち、はるさめ) 三隻とも昭和34年に竣工しました。
★あきづき型(あきづき、てるづき) アメリカの域外調達方式によってわが国で建造された汎用護衛艦で、旗艦設備を有し、二隻とも昭和35年に竣工しました。

はるさめ 1800t 全長108m 幅11m 速力30kn

(1997/11/15 up)