12:15に最上階レストランで昼食。メニューはオニオンスープ、パン、白身魚の揚げ物の野菜添え、フルーツ。13:15〜13:45ホテルの会議室でDolcissima mia vitaの練習。その後徒歩で今夜のコンサート会場ドラマシアター・ミラーホールへ移動。私とmasaokun・アントンさんでホールの責任者と打ち合わせをする。打ち合わせをしてみると、演奏曲目が最初に送ったものから訂正されていないことが判明した。しかも演奏時間を最初の計画通り40分以内にしろという。トータルで1時間以上のプログラムを考えていたが、しかたがないのでコンクール曲からオンゴーを除いた7曲+さくら+みかんの花咲く丘、に曲目を変更することとした。14:15から16:45まで本番のホールで練習。こぢんまりとしたホールに椅子が100席並べてあり、とてもよく響くよいホールだ。16:50からはヨーロッパ・グランプリに向けて大ホールに移動してさらに17:30まで練習する。パイプオルガンも設置されている立派なホールだ。練習後歩いてホテルに戻り待機。
19:30から本番予定なので、更衣して19:15にホテルを出る。ホールに着いてみると一つ前の室内楽の公演が伸びて終了していない(我々のコンサートは一連の室内楽シリーズの一環として行われるのだ)。結局我々のコンサートが始まったのは20:00だった。最初にmasaokunがブルガリア語で挨拶し喝采を受けた。客席は三分の二くらいの入りだろうか。日本語の曲解説をはさみながらDolcissima mia vita、Abendlied、Sanctus(Poulenc)、リリケX、リリケTと演奏は続いていく。詞華抄U、Que rico eで演奏が終了すると、万雷の拍手とスタンディング・オーベイションだ。続いて演奏した日本の2曲(さくら、みかん)にも大きな拍手をいただいた。アンコールに答えてTebe Poem、赤とんぼを演奏し、温かい拍手のうちに演奏会は終了した。演奏後ロビーでは聴衆の皆さんから温かい声をいただいた。ある老作曲家からは「日本の科学技術は素晴らしいが、日本人がなぜ素晴らしいか今日のESTの演奏でよくわかった」「ぜひあなたたちのために曲を書きたい」という言葉をいただいた。