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我が家にプチがやって来た。7月始めのことだ。 
偶々夏期休暇をとっていた日の朝早く。隣家との境のブロック塀の上でないているところを父が発見した。 
生後一月余りの雌の黒虎で、一目見てあまりの可愛さにノックアウト。(ここ5年近くまともに仔猫に接していなかったので、微妙に可愛さ二割増しくらいになっていたかもしれないが) 
 
それは置いといて。 
 
速攻捕まえて(格闘すること約2時間)牛乳を飲ませ、ふと考えた。さて、この仔をどうしようかと。 
悩んだのはしばし。 
基本的に我が家は来るものは拒まず。居着くならそれで良し。居なくなったら居なくなったでその時は縁がなかったと諦めるしかない。 
まあ、懐くとしても一月くらいかかるだろうし、長期戦で行くか。と覚悟していたのだが。 
 
しかし。 
 
まったくの予想外だった。結果が出るまで、一月も必要なかったのだ。プチは一月どころか、たったの数時間で懐き、のどゴロゴロあたまスリスリ。終いには私のベッドで実に幸せそうに眠ってしまったのだ。 
何か、拍子抜けしてしまう程の呆気無さ。 
まったく人見知りしないし、ミニ達にも遠慮会釈なしに懐く始末。 
始めはミニ達も警戒していたのだが、威嚇してもまったく堪えないプチに根負けしたのか、今ではすっかり仲良くなって(諦めて?)一緒に(ラックを除く)遊んでいる。 
その態度は、生まれたときから我が家に居たといっても、まったく不思議ではない程自然なものだった。 
 
そして。 
 
プチは今日も元気に外を駆け回っている。 
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| 作:MIHO | 
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  ヘラッ | 
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