経穴人形(京都科学社製)

   経穴人形1.jpg (27549 バイト)        経穴人形2.jpg (27054 バイト)

私が鍼灸の学校に勤めていたとき作った経穴人形です。

私たちのからだには全身に約660の経穴(ツボ)があります。

 

鍼灸は古くて新しい

  鍼の原型は中国で発見された約1万年前のへん石(先の鋭い石器)にみることができます。これで患部やツボを押したり、刺入することで治療を行ったと考えられています。その後、人類は火と金属を発見し古代中国人は石にかわって金属による鍼を、火による灸を行うようになりました。こうして約5000年前に誕生した鍼灸治療は、黄河一帯で盛んになり文明とともに発達し、約2000年前黄帝により「黄帝内経」としてまとめられ、現存する世界最古の医学書といわれています。

 鍼灸が日本に入って来たのは6世紀です。その後、日本でも独自の発展をとげましたが、江戸時代になり蘭学が取り入れられると、東洋医学に無い外科手術が大きな役割を示し、明治時代には国をあげての「西洋に追いつけ追い越せ」という富国強兵策のため西洋医学だけが正当な医学として取り扱われるようになりました。

 20世紀になり西洋医学はすばらしい発展をとげました。抗生物質の発見、ワクチンの開発により危険な伝染病が激減し、最近のめざましい医療レベルの進歩発展は、CT(コンピュータ断層撮影法)やMRI(核磁気共鳴映像法)などによりからだの中をのぞけるようになりました。しかし、その一方で、その結果を重視するあまり患者の人間性を軽視する傾向がみられることがありました。他方、わが国は経済の発展とともに高齢化社会を迎え、老人疾患、癌、慢性疾患の増加が著しくなり、患者さんひとりひとりのQOL(Quality of Life;生活の質)を高めようという考え方が脚光をあびるようになっています。

 鍼灸はもともと患者さんを病を持った全人としてとらえ、治療を行ってきました。また、難治性疾患に対しても、治療により自覚症状が改善し日常生活を少しでも快適に送れるよう働きかけ、さらに、鍼灸による「癒し」や「やすらぎ」の効果は、病める人のみならず、ストレスを核とする現代病の予防と解消に大きな力を発揮いたします。このようなことから、鍼灸の効果が近年見直され、新しい医療の分野に広がりつつあります。

 

現在私たちが使っている鍼(はり)と灸(きゅう)

鍼1.jpg (11660 バイト)   鍼2.jpg (11977 バイト)

ふだん使用する鍼の太さは   0.2mm前後で髪の毛くらいのものです。

鍼はそれぞれ滅菌後包装された使い捨てのものです。

ssp.jpg (22274 バイト)   kamaya.jpg (19363 バイト)

鍼のかわりにツボに電極を当てて低周波通電したり、

熱くなくあたたかいあとの残らないお灸もあります。

 

治療室

Acp-room.jpg (21012 バイト) 

明るく清潔な治療室です。シーツも一人一人交換します。

個室ですのでゆったりした気持で治療を受けられます。

 

HOME