第4章




その日は突然やってきた。




壁の腰板も全て貼り終え、造作家具やオーダーキッチンの設置も完了。

ウッドデッキも素敵に出来上がった。

「明日は何をされるんだろう、、、」と考えてたら


「奥さん、
今日で大工仕事は終わりですから

と、いつもと変わらない笑顔でH川さんが私に告げた。

「え?、、、。」


一瞬言葉が出なかった。

「今日で終わりなんですか?」


よく見るといつの間にか大工道具や仕事台は綺麗に片付けられそこには何も無かった。


そうなんだ。今日で棟梁やH川さんとお別れなんだ。


この二ヶ月余り、毎日のように我が家に来て下さり、本当に丁寧にお仕事して下さった。


話し好きのぶ〜太郎が毎朝長話しをしても嫌な顔もせず付き合って下さった。

ぶ〜太郎は棟梁が大好きで色々くだらない質問をしていたようだが、

朝の庭に時々笑い声が響いて、それはそれは楽しそうだった。




棟梁が「ご主人は今日遅いですか?」って聞いて下さったけど

丁度その日は出張だった為、ぶ〜太郎は棟梁達にお礼の言葉も言えなかった。



帰って来たぶ〜太郎に「棟梁達、今日で最後だったよ。」って伝えると

「え?そうなん?寂しいなぁ、、、」と言ったきり黙りこんでしまった。


N 棟梁 、H川さん、本当に本当にありがとうございました。

信じられないくらいに素敵な家になりました。

お二人との二ヶ月とっても楽しかったです。

どうかお体に気をつけて頑張って下さいね。



KJWさんと出会うきっかけとなったワックス ぶ〜はワックス掛けが楽しいらしい。
掃除に励む担当のH下さん。 この後キッチンにはIH と食洗器が入ります
感慨深げなぶ〜atウッドデッキ。 ワックス掛けの途中で。
メルはH下さんがスキスキ大好き〜! メルの留守番場所にて同化するこてつ。