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スポーツ関連の本の書評

 

永谷 脩 (ながたに おさむ)

 
(プロフィール)
昭和21年(1946年)生まれ。東京都出身。
青山学院大学卒業後、少年漫画雑誌の編集者を経てスポーツジャーナリストに。
 
  
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誰が「プロ野球」を殺したのか!

誰が「プロ野球」を殺したのか!

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,400円+税
発行所  :祥伝社
発行日  :2004年10月20日
形態   :単行本・252ページ

ジャンル:スポーツ

目次
第1章 球団合併と1リーグ制移行の裏に蠢く思惑
第2章 オーナーたちの策謀を覆す大きなうねり
第3章 12球団の興亡史
 内容
 2004年に起こったプロ野球界を揺るがす事件となったのが、近鉄/オリックスの合併問題に端を発した1リーグ移行問題。この大事件におけるオーナーたちの思惑や行動と、それを阻止すべく立ち上がった選手会の行動、更には新規参入問題の裏舞台について解説している。

 感想
 まずはじめに、「プロ野球」に対して夢や希望、憧れを持っている人は読んではいけません。 「プロ野球」に対して幻滅するような内容が満載だから。
 旬を逃さないという考えで急遽出版された本なのであろう。 新規参入問題に触れながらもその結末までは触れられていない。 もう少し待ってから出版したほうが2004年問題の全貌がまとめられたのに、と思う。
 2004年にプロ野球を襲った急転直下の出来事については、ニュースや新聞でしかその内容を知らなかったので、本書で内容を読み直すと、そんなことがあったのかといろいろな発見ができた。
 ただしスポーツジャーナリストが書く記事にありがちな、談話を中心としてまとめられているため、それら全てを信用するのは危険であろう。 気になったのはオーナーサイド(特に巨人)を悪と決め付けている節があり、かなり悪意に満ちた表現が散見された。 この辺は著者の主観が入っていると思われるので、真実もあるであろうが割り引いて情報を吟味しなければならない。
(書評作成:2007年7月14日)
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筒井大助 (つつい だいすけ)

 
(プロフィール)
日本体育大学准教授。
主な担当科目はソフトボール・野球。
 
  
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図解雑学 野球の科学

図解雑学 野球の科学

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,300円+税
発行所  :ナツメ社
発行日  :2007年5月14日
形態   :単行本・215ページ

ジャンル:スポーツ

目次
第1章 ピッチングを科学する
第2章 バッティングを科学する
第3章 フィールディングを科学する
第4章 走塁を科学する
第5章 作戦を科学する
第6章 練習を科学する
第7章 精神面を科学する
 内容
 野球にまつわるさまざまな事象について、科学的な側面からわかりやすく解説している。

 感想
 野球のピッチング、バッティング、ランニングなどさまざまな事象について科学的な面から解説しようとしている点は面白い。 ただ科学的とは言うもののちょっとした数学を使っているだけなので、大きな期待をして読むとがっかりするかも。 切り口は斬新で面白いだけに、もう少し内容が充実していれば、と思った。
(書評作成:2007年11月21日)
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宇津木妙子 (うつぎ たえこ)

 
(プロフィール)
1953年埼玉県生まれ。星野女子高校卒業。
中学一年からソフトボールを始め、ユニチカ垂井ソフトボール部に入部。内野手として全日本チームでも活躍。
引退後ジュニア日本代表コーチを経て、86年日立高崎(現・ルネサス高崎)監督。現在、総監督。
90年、北京アジア大会日本代表監督。2000年、シドニー五輪で日本代表監督を務め銀メダル、04年アテネ五輪で銅メダルを獲得。
05年、国際ソフトボール連盟殿堂入りを果たした。
 
  
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宇津木魂 女子ソフトはなぜ金メダルが獲れたのか

宇津木魂 女子ソフトはなぜ金メダルが獲れたのか

おススメ度:(5点満点)

本体価格:740円+税
発行所  :文藝春秋
発行日  :2008年10月20日
形態   :新書・205ページ

ジャンル:スポーツ

目次
はじめに
第一章 北京五輪 夢をかなえてくれたチーム
第二章 シドニー よいチームをつくるために
第三章 私はエリートではなかった
第四章 原点-日立高崎監督時代
第五章 かっこいい女になれ!
おわりに
 内容
 北京五輪で金メダルを獲得した女子ソフトボール。 アテネ五輪まで日本代表チームを率いた著者が、これまでの自分の半生を振り返りながら、自身の選手育成法について語っている。

 感想
 本質的にはリーダー論について書かれたビジネス書である。 一方で、女子ソフトの苦難と活躍の歴史としても楽しめる。 宇津木さんの反面厳しすぎるリーダー論は功を奏する場合もあるだろうし、反面部下の反感を買うケースもある。 この本を読んだからといって宇津木さんのように部下に慕われるリーダーになれるわけではない。 宇津木さんの考えを参考にしながら自らの立場でおのおののリーダー論について考えるべきである。
 後、本書を読んでいてスポーツの現場とは関係のないどろどろとしたスポーツ教会の裏事情もうかがい知ることができた。 利権のあるところに群がるハイエナのような人たち。 そんな体制を排除しない限り真の意味で日本はスポーツ立国とはなれないだろう。
(書評作成:2008年11月8日)
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山本佳司 (やまもと けいじ)

 
(プロフィール)
1963年生まれ、滋賀県出身。
88年から、滋賀県立水口東高校のサッカー部監督として指導者としてのキャリアをスタートさせる。
97年、県立野洲高校サッカー部監督に就任。
02年度の第81回全国高校サッカー選手権大会ベスト8。05年度の第84回大会では、野洲高校を滋賀県勢として初めての優勝に導く。
 
  
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野洲スタイル

野洲スタイル

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,200円+税
発行所  :角川書店
発行日  :2006年12月20日
形態   :単行本・167ページ

ジャンル:スポーツ

目次
第1章 基本は、世界基準
第2章 ドイツで、サッカー体験
第3章 野洲高校、日本一への道
第4章 山本流プレーヤーズファースト
第5章 日本サッカーの課題
 内容
 人口5万の地方都市、定員割れが続く公立高校の弱小サッカー部に就任した著者が、独自のサッカー感、選手育成論で全国制覇をするまでの軌跡を語っている。

 感想
 サッカー好きの人にも、またサッカーに興味がない人にも読んでもらいたい本である。 サッカー好きの人にとっては、純粋にサッカーの本として、日本サッカーの進むべき道について考える上での参考になると思う。
 またサッカーに興味がない人にとっても、プラス思考の重要性、部下をほめて育てるということの意味、また自らの本当の進むべき目標設定において参考になると思う。
 具体的な例を用いて著者の考えやそれを実行した結果が説明されているので大変にわかりやすい。 大いなる目標を持つということ、そこにいたるまでの計画の重要性を強く考えさせられた。
(書評作成:2008年11月16日)
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