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宗教関係の本の書評

 

公方俊良 (くぼう しゅんりょう)

 
(プロフィール)
敦實親王菩提寺・蒼竜寺第41代貫主。
国際仏教伝道学院長。毎日文化センター宗教講座講師。
 
  
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般若心経

般若心経 人生を強く生きる101のヒント

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,300円
発行所  :三笠書房
発行日  :2004年1月25日
形態   :単行本・249ページ

ジャンル:思想

目次
1章 「無心」の強さ こう考えるだけでいい!―般若波羅蜜多
2章 「今を生きる」という意味―観自在菩薩
3章 快楽は短い、苦しみもまた永遠ではない―五蘊皆空
4章 一度でいい、すべてをあるがままに受け入れてみよ―度一切苦厄
5章 百年たてば誰もいない、出し惜しみして何になる!―色即是空
6章 「今」という舞台の主人公は、あなたしかいないのだ!―諸法空相
7章 自分の中のもう一人の自分と出会う―不生不滅
8章 捨てて生きよ! 何かが必ず見えてくる―無意識界
9章 自分の弱さを活かして生きよ―無無明
10章 何度でも言う!「もう一度、もう一度だけ立ち上がろう」―無苦集滅道
11章 「面白い人生だ」と時につぶやいてみよ―無有恐怖
12章 人間、一生の値打ちはどこで決まるか―究竟涅槃
13章 よりよく生きるには、ゆっくり生きてみることだ―真実不虚
14章 「今日がこれまでで最高の日である」―波羅僧羯諦
 内容
 「般若心経」について、その教えについてわかりやすく解説されている。さらに般若心経の教えをベースとして、日常生活や仕事の上で幸せに生きるための心構えやヒントについて解説されている。

 感想
 文書自体は平易で読みやすいが、意味は難解であり、読み応えがある。 こう書くとおすすめではないようにとらえられると思いますが、そんなことはなくむしろいろんな人におすすめしたい。
 この本は一回読んでそれで終わりというものではなく、苦労があったとき迷ったときに何度でも読んで答えを探していくという類の本である。 本書を読んでなんとなく考えがすっきりして悩みや苦労が解消されていく気がした。 これからも事あるごとに読み続けていきたいと思う。

般若心経を解説しているページ
http://www2.inforyoma.or.jp/~chance/kannon/singyouknow.htm
(書評作成:2004年4月30日)
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安蘇谷正彦 (あそや まさひこ)

 
(プロフィール)
國學院大学学長。専攻・神道学。
文学博士。一瓶塚稲荷神社宮司。
 
  
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こんなに身近な日本の神々

こんなに身近な日本の神々

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,524円+税
発行所  :毎日新聞社
発行日  :2004年10月20日
形態   :単行本・221ページ

ジャンル:思想

目次

第1部 神々と日本人の暮らし
T 日本人の通過儀礼と神事 、U 日本の年中行事
V 仏教や陰陽道との関係 、W 神社とその周辺
第2部 神道とは何か
T 「神道」の定義の難しさ 、U 「神道」を考える4つの素材
V 日本人の神念観 、W 神道の生命感
第3部 日本文化と神道の関わり方
T 「文化」とは何か 、U 神道と日本文化
V 日本人文化の意味するもの
結び
T 現代社会の特色 、U 近代と現代の「生き方」のスタイルの違い
V 現代人と神道的行き方
 内容
 神道というとちょっとなじみがないように感じられるが、日本人の暮らしの中では神道はひろく浸透している(たとえば初詣を欠かさない、車のお払い、合格祈願、神前結婚式をするなど)。
 本書では、日本人と神道の関わりについて、神道の歴史背景、神事の歴史、他の宗教との関わり、日本文化との関わり、の点から解説されている。

 感想
 普段、神道など全く意識していないが、たしかに毎年初詣に行くし、車のお払い、合格祈願など、物事の節目には神頼みをするなど、日常生活に深く浸透していることがわかる。 日常生活のことが題材となるので、本書の内容は非常に理解しやすく、また神事の歴史背景などこれまで知らなかったことがたくさん知ることができた。 大学教授の方が書かれた本であり、緻密な調査結果を背景として、それに自らの考察を加えるという形式で、安心して読むことができる。
 第一部、第二部は比較的日常生活に密接した内容であり、容易に理解できたが、第三部以後は文化論であり、非常に難解な内容となってきた。 その辺をもう少し平易な内容で解説してもらえたらよかったと思う。
(書評作成:2005年1月23日)
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新谷尚紀 (しんたに たかのり) 監修

 
(プロフィール)
1948年広島県生まれ。
早稲田大学史学科卒業、同大学院博士課程修了。
国立歴史民俗博物館教授・総合研究大学院大学教授。社会学博士。
柳田国男の著作の刺激をうけ、民俗学の道を志す。
 
  
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日本人の禁忌

日本人の禁忌

おススメ度:(5点満点)

本体価格:700円+税
発行所  :青春出版社
発行日  :2003年12月15日
形態   :新書・185ページ

ジャンル:思想

目次
第1章 なぜ「してはいけない」のか
第2章 日本史のなかの禁忌を読み解く
第3章 「見るな」「覗くな」の伝承
第4章 暮らしに息づく日本人の禁忌
 内容
 禁忌とは、禁じられ、しかも忌み嫌われる行為のことである。日本の文化の中に根付いている見てはいけない、入ってはいけない、触れてはいけない、などの「禁忌(タブー)」について、歴史的背景も踏まえて解説している。

 感想
 日常生活で恥をかかないためにどんなタブーがあるのか知りたい、ということでこの本を読んだ。 その目的に対しては記載がちょっと不十分でちょっと消化不良気味であった。その用途に対しては一般的な生活マナーの本を読むべきであった。
 ただ日本における禁忌の歴史的背景について、多少なりともわかったという点では収穫があった。 それにしても日本の歴史というのはなんと女性蔑視であることか。
(書評作成:2009年5月16日)
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島崎 晋 (しまざき すすむ)

 
(プロフィール)
1963年、東京生まれ。
立教大学文学部卒。
出版社で歴史雑誌の編集に携わったのち、現在はフリーライターとして主に歴史・宗教関係の書籍・雑誌で活躍中
 
  
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いっきに読める聖書

いっきに読める聖書

おススメ度:(5点満点)

本体価格:700円+税
発行所  :中経出版
発行日  :2009年10月10日
形態   :単行本(ソフトカバー)・284ページ

ジャンル:思想

目次
第1章 天地創造
第2章 エジプト脱出
第3章 カナンの征服
第4章 ソロモンの栄華
第5章 南北両王国の滅亡
第6章 受胎告知
第7章 イエスの洗礼
第8章 驚異の奇跡
第9章 ゴルゴタの丘
第10章 使徒たちの活躍
 内容
 旧約聖書、新約聖書についてその概要についてわかりやすく解説している。

 感想
 世界中で最も多く販売されている書籍といえば「聖書」。 ただ文書量や、欧米人特有に世界観がとっつきにくくって、聖書はなかなか日本人にはなじみがないのが実情だと思う。
 本書では聖書の重要なポイントについてイラストを交えながら、簡単な言葉で解説されているので、非常にわかりやすい。物語として聖書を楽しむことができた。
 世界にニュースを読み解く(特に中東関係)上でも、また欧米人の独特な価値観理解する上でも、聖書の内容を理解しておくことは必要であり、そのうえで本書は役立つと思う。
 ただ本書を読んでいくと、聖書ってかなり残酷な内容が多く、また身勝手な論理が多いなあと感じた。
(書評作成:2009年12月6日)
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苫米地英人 (とまべち ひでと)

 
(プロフィール)
1959年東京都生まれ。
脳機能学者、計算言語学者、認知心理学者、分析哲学者。
 
  
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空海は、すごい 超訳 弘法大師のことば

空海は,すごい 超訳 弘法大師のことば

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,512円
発行所  :PHP研究所
発行日  :2014年2月13日
形態   :単行本・199ページ

ジャンル:思想

目次
第1部 空海の思想
第2部 空海の言葉
 内容
 第1部「空海の思想」編では、真言密教の開祖・空海の思想について、仏教の発展の歴史や、キリスト教などの他の宗教も絡めて解説されている。 第2部「空海の言葉」編では、空海の代表的な言葉、重要な思想面をうつす言葉、密教の本質を表現している言葉、人間性豊かな言葉の四つの観点から、五〇の言葉を選び、平易な超訳をつけて説明している。

 感想
 空海というと名前は知っているものの、どんな人でどんな功績を残した人なのかについては、恥ずかしながら知らなかった。そういうわけで本書を手にとった。
 本書を読むことで、空海とはどんな人か、密教を通じて日本に対してどのような影響を残したのか、についてあらましを知ることができた。 難しい仏教を周知させるという意味で空海の果たした功績は非常に大きいということがわかった。
 本書は空海について知る上での入門書的な位置づけであると思うが、ちょっと深堀りや丁寧な記載がないために中途半端な位置づけになっていると感じた。 第2部はいらないから、もっと仏教について丁寧に解説したり、空海の功績をもっと詳細に説明していればよかったのに、と感じた。
(書評作成:2015年8月18日)
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