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その他の本の書評

 

藤井耕一郎 (ふじい こういちろう)

 
(プロフィール)
1952年、北海道生まれ。
編集者などを経て、科学ジャーナリスト。
 
  
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ややこしいテレビ・DVD選びをすっきりさせる本

ややこしいテレビ・DVD選びをすっきりさせる本

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,200円+税
発行所  :草思社
発行日  :2004年7月16日
形態   :単行本・229ページ

ジャンル:その他(日本)

目次
1 HDD&DVDレコーダーにできること
2 近ごろのテレビにできること
3 ネットとパソコンでテレビは進化する
4 テレビをめぐる「わからん話」の正体
5 デジタル放送は「録らず」に「見る」ものと心得よ
6 HDD&DVDレコーダーが抱える弱点
7 テレビ・HDD&DVDレコーダーの購入戦略
8 実践的テレビ番組の楽しみ方
巻末付録 用語解説
 内容
 薄型テレビ、DVD・HDレコーダ、テレビパソコンなどのデジタル家電を購入する際の悩みとして、これらの装置はどんな特徴を持っているのかがよくわからないということがある。本書では上記のデジタル家電の特徴や、これらの装置でできること・できないことについて解説されている。 また本書の巻末では、これらの装置に関係する用語についてまとめて解説されている。

 感想
 薄型テレビやDVDレコーダを購入するに際して、それらの特徴がよく分からず、どれを購入してよいか分からないということも多いと思う。 店頭で店員さんの話を聞いてもよく分からず、結局価格のみで商品を決定するということも多いのではないであろうか? また購入したはよいものの多機能すぎて、カタログを読んでも分からない用語だらけで、結局便利な機能が使いこなすことができずにいろんな機能が宝の持ち腐れ状態になっていることも多いであろう。
 本書を読むことでそれらの機能がすべて使いこなせる酔うにはならないが、少なくとも購入した装置が搭載している機能で何ができるのかは知ることができるであろう。 デジタル家電初心者に対しては積極的にオススメしたい本である。少なくとも巻末の用語解説を読むだけでもかなり参考になると思う。
 本書は2004年発行とやや古いが、少なくとも2006年現在では内容が古すぎて全く参考にならない、ということはなく充分一読の価値があると思う。
(書評作成:2006年12月17日)
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寺山正一 (てらやま しょういち)

 
(プロフィール)
1964年生まれ。
87年東京大学経済学部卒業、麒麟麦酒入社。
89年日経BP社入社、「日経ビジネス」編集部記者、ニューヨーク特派員、格付投資情報センター出向を経て2003年より「日経ビジネス」副編集長。
 
  
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決戰 薄型テレビ最終戦争

決戰 薄型テレビ最終戦争

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,600円+税
発行所  :日経BP社
発行日  :2005年11月7日
形態   :単行本・254ページ

ジャンル:その他(日本)

目次
プロローグ 薄型テレビ最終戦争―三強はかく戦う
第1章 すべてはテレビ世界制覇のために
第2章 世界一流ブランドへの思い
第3章 異才・久多良木健の無念
第4章 偉大過ぎた井深大のトリニトロン
第5章 平面テレビへの執念
第6章 液晶テレビの夜明け
第7章 勃発 第一次フラット化戦争
第8章 平面テレビ「ベガ」の衝撃
第9章 薄型パネル黎明期の明暗
第10章 液晶テレビ世界一への道
第11章 液晶再編の“隠れた主役”
第12章 質実なプラズマ市場の開拓者
終章 薄型テレビ 決戦の時
 内容
 従来のブラウン管テレビに変わる新しいテレビの形態として急速な広がりを見せているのが薄型テレビである。薄型テレビにおいてはさまざまなメーカーが独自の商品を販売し、熾烈な競争を繰り広げているが、特にソニー、シャープ、松下に注目して、各社の戦略、テレビ界での栄枯盛衰の様を解説している。

 感想
 薄型テレビに脚光を当てた「プロジェクトX」的な解説書である。 トリニトロンで一世を風靡しながら、読みをはずしてしまい薄型テレビでつまずいてしまったソニー、それぞれ液晶、プラズマにいわば社運をかけてそれぞれのテレビ業界で不動のシェアを誇るまでになったシャープと松下。 これら3社が対比されていてすごく面白かった。
 ソニーの凋落は偉大すぎるトリニトロンの影をいつまでも引きずってしまったことにあり、そういう意味では今勝ち組と呼ばれる企業でもその勝ちパターンに胡坐をかいて将来へのビジョンが示せていなければ、本書に書かれているソニーのように一気にトップから落ちてしまうであろう。 ソニーは今後50年にわたりブラウン管が主流であり続けると考えていたなんて、時代錯誤もはなはだしく落ちるべくして落ちたと言うところであろう。
 やはり重要なのは一つ成功してもその成功にいつまでも甘えるのではなく、次の時代をいかにして読むかと言うことであろう。 そういうことが認識できただけでも本書を読んでよかったと思う。
(書評作成:2007年1月28日)
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NHK受信技術センター

 
  
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なるほどBSデジタル放送Q&A あなたの疑問に全部答えます

なるほどBSデジタル放送Q&A あなたの疑問に全部答えます

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,000円+税
発行所  :日本放送出版協会
発行日  :2000年7月25日
形態   :単行本(ソフトカバー)・142ページ

ジャンル:その他(日本)

目次
第1章 デジタル放送の魅力と特長
第2章 デジタル放送の受信の仕方
第3章 デジタル放送の基礎技術
第4章 将来のデジタル放送
 内容
 2000年12月から放送が開始された「BSデジタル放送」について、その特徴や簡単なデジタルハイビジョン放送の技術について解説している。

 感想
 BSデジタル放送について、図や漫画を使いながらわかりやすく解説している。 テレビをつければ(受信環境にある人は)映像が流れてくるので、特に何の意識もせずにテレビを見ているが、その映像にある背景の技術やデジタル放送で何ができるのかということがわかった。 本当の簡単な解説書なので、テレビの技術に詳しい人にとっては物足りないであろうが、そうでない人にとっては興味深く読めるはず。 1,000円と安いのでちょっと手にとって見ても後悔はしないであろう。
(書評作成:2007年10月6日)
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青井 汎 (あおい ひろし)

 
(プロフィール)
1963(昭和38)年和歌山県生まれ。
早稲田大学法学部卒業。
民俗学、精神病理学から歴史、SF、ミステリ、幻想文学にいたるまで、その関心領域は広い。
現在は会社勤めの傍ら、複数のペンネームで執筆活動を行っている。
 
  
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宮崎アニメの暗号

宮崎アニメの暗号

おススメ度:(5点満点)

本体価格:680円+税
発行所  :新潮新書
発行日  :2004年8月20日
形態   :新書・200ページ

ジャンル:その他(日本)

目次
序章
第1章 『ミツバチのささやき』と『となりのトトロ』
第2章 欧州史の地層という「隠し絵」
第3章 ファンタジーに「真情」を吹き込む中国思想
第4章 『もののけ姫』と宮沢賢治
第5章 シシ神に投影される神々
第6章 シシ神の森の真実
第7章 水の物語『千と千尋の神隠し』
終章 宮崎アニメの深層
 内容
 「ルパン三世 カリオストロの城」から「千と千尋の神隠し」までの宮崎アニメについて、特に「もののけ姫」を中心として、映像やストーリーの背景にあるものや、宮崎駿が訴えたかった(であろう)ことについて(想像して)解説している。

 感想
 宮崎アニメの映像やストーリーの背後に潜んでいることについて解説されており、(それが真実か否かは別にして)再度映像を見る楽しみができた。 まあこの点は本書を読んだ収穫であった。
 ただし、著者の思い込みや推測が多いように感じられ、なんとなくアニメオタクが一生懸命調べたことを自慢しているかのごとく感じられた。 中には真実も潜んでいると思うが、宮崎駿がこの本を読んだら、「俺はこんなことを考えていない」と言うんじゃないかと思った。 著者の推論がほとんどであるのにそれがあたかも真実であるかのように断定した書き方になっているのは問題。
 一番納得できないのは、終章の著者の話の展開がバタバタで結局何が言いたかったのかが不明である点である。 せっかく面白いテーマに取り組んでいるんだから最後くらいはきちんと締めくくらないと。
(書評作成:2007年8月24日)
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多根清史 (たね きよし)

 
(プロフィール)
1967年生まれ。京都大学法学部大学院修士課程修了(国際政治学)。
ゲームやアニメから政治や産業史まで幅広いジャンルを扱うフリーライター。

多根清史さんのホームページへ
SIZUMA DRIVE
http://ktane.moe-nifty.com/sizuma_drive/
 
  
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日本を変えた10大ゲーム機

日本を変えた10大ゲーム機

おススメ度:(5点満点)

本体価格:760円
発行所  :ソフトバンク新書
発行日  :2008年9月29日
形態   :新書・287ページ

ジャンル:その他(日本)

目次
第1章 インベーダーの“日本侵略”からすべてが始まった
第2章 ファミコンが“ハイテク革命”をもたらした
第3章 スーパーファミコンは“16ビット戦争”の幕を開けた
第4章 ゲームボーイは“持ち歩き”を可能にした
第5章 プレステが“ゲームの常識”を破壊した
第6章 プレステ2は“ゲーム機”を超えようとした
第7章 “黒船”Xboxは日本上陸を目論んだ
第8章 ニンテンドーDSが“タッチ”の凄さを知らしめた
第9章 Wiiは“テレビのチャンネル”を呑み込んだ
第10章 プレステ3は“スーパーコンピュータ”の夢を見た
 内容
 日本が世界に誇れる技術の一つとしてあげられるのがゲーム機とゲームコンテンツである。 ゲーム黎明期から現在(2008年時点)まで、著者が考える日本を変えた10大ゲーム機について著者の考えを解説している。

 感想
 あとがきで著者が書いているように本書はさまざまなWEBサイトの情報をヒントにまとめられている。 すなわちそれが本書の特徴でもあり、また限界でもある。
 つまり各ゲーム機についてそれを作った人たちの生の声が反映されていないということ。 各関係者に対するインタビューや取材がないためにどうしても内容が薄っぺらくなってしまう。 その辺がフリーライターの限界かもしれないが。 フリーライターとしての立場の限界か、また取材を怠った単なる怠慢かはわからないが、残念ながら内容は伝聞調の薄っぺらいモノでしかない。 確かによく調べられており、その努力はわかるんですけどね。
(書評作成:2009年2月7日)
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金田信一郎 (かねだ しんいちろう)

 
(プロフィール)
1967年東京都生まれ。横浜国立大学経済学部卒業。
1990年日経BP社入社、日経ビジネス記者として産業、金融、経済事件を中心に取材・執筆。
 
  
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テレビはなぜつまらなくなったのか

テレビはなぜ、つまらなくなったのか スターで綴るメディア興亡史

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,500円+税
発行所  :日経BP社
発行日  :2006年6月27日
形態   :単行本・254ページ

ジャンル:その他(日本)

目次
長嶋茂雄、墜ちた視聴率王
力道山、国民ヒーローの虚実
手塚治虫、アニメに憑かれた天才
大橋巨泉、“革命家”の嘆き
黒澤明、天皇の孤影
山口百恵、比類なきテレビスター
角川春樹、奇才の「破壊と創造」
鹿内春雄、テレビのバブル紳士
ジャニー喜多川、少年スターの創造王
北野武、テレビを捨てた天才
ぺ・ヨンジュン、映像立国の刺客
堀江貴文、テレビと共に去りぬ
 内容
 各時代におけるテレビ界の寵児に焦点を当てて、テレビ業界の変遷について解説し、最近の落ちぶれてつまらなくなってしまったテレビ界に警鐘を鳴らしている。

 感想
 著者の言わんとするところにはかなりの部分で共感できる。 確かに今はバラエティという名の低俗番組が氾濫し、誰に対しどんな目的で放送されているのかわからない番組が多すぎる。 はっきり言ってテレビ局の自己満足としか思えない。 それもこれも閉鎖的で権益に走ってしまっているテレビ局、さらにはそんな堕落しきったテレビ局が放送するくだらない番組を思考停止状態て眺めている我々視聴者の責任なんだろう。
 テレビの変遷をスターという人という側面から切り込むという視点は斬新で、非常にわかりやすかった。 閉鎖的な中で私腹を肥やしているテレビ業界(特に東京キー局)の人たちにぜひとも読んでもらいたい本である。 そしてどのように感じたのか聞いてみたいものである。
(書評作成:2008年4月12日)
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