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自動車関連の本の書評

 

水木新平 (みずき しんぺい)

 
(プロフィール)
1944年生まれ。
法政大学工学部機械工学科教授。
日本機械学会会員、米国機械学会会員、日本流体力学会会員、可視情報学会会員、日本ガスタービン学会理事、ターボ機械協会理事、国際熱科学誌編集理事、国際熱流体内部流れシンポジウム委員など
 
  
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図解雑学 自動車のしくみ

図解雑学 自動車のしくみ

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,200円+税
発行所  :ナツメ社
発行日  :2002年8月6日
形態   :単行本・231ページ

ジャンル:科学・テクノロジー

目次
Chapter1 自動車という機械の基本
Chapter2 エンジンという機械
Chapter3 エンジン本体の構造
Chapter4 エンジンを作動させる補助装置
Chapter5 エンジンの作動を維持する補助装置
Chapter6 エンジンの力を車軸に伝える装置
Chapter7 自動車を止めたり曲がらせたりする装置
Chapter8 自動車の力を路面に伝える装置
Chapter9 ボディと自動車に備えられる装置
 内容
 複雑な機械設備の集合体である自動車について、その構造やしくみの基礎をイラストを交えて簡単に分かりやすく解説している。

 感想
 自動車は毎日乗るし、そのしくみなどについては大体理解できていると思っていたが、まだまだ知らないことが多いと気づかされた。大変ためになった。
  カタログなど見ていても分からなかった用語や、自動車のメカニズムについても知ることができた。 自動車について知りたいけど、専門書は敷居が高い気がするし、また数式など出てくるとお手上げ、という人に対してオススメである。
(書評作成:2005年1月27日)
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自動車技術研究会

 
(プロフィール)
自動車の整備士向けのマニュアルなどを専門に執筆する集まり。
整備士向けの出版物だけでなく、一般の自動車雑誌にも寄稿するなど、その活動範囲は広い。
 
  
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図解雑学 自動車の不思議

図解雑学 自動車の不思議

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,500円+税
発行所  :ナツメ社
発行日  :2006年1月4日
形態   :単行本・223ページ

ジャンル:科学・テクノロジー

目次
第1章 車の種類の疑問
第2章 装備品の疑問
第3章 エンジンの疑問
第4章 駆動系の疑問
第5章 シャシー系の疑問
 内容
 複雑な機械設備の集合体である自動車の構造やしくみの基礎について、Q&Aの形式をとってイラストを交えながら簡単に分かりやすく解説している。

 感想
 「図解雑学 自動車のしくみ」と比べると、発行が新しいということでハイブリッドやETC、ディスチャージランプなど最新の技術が紹介されているのは好ましい。 ただ文書の量があまりにも少なく、本を読んでいるという感じにはなれなかった。 何かマニュアルを見ているという感じであった。 しかも「図解雑学 自動車のしくみ」に比べると300円も高い。 「図解雑学 自動車のしくみ」を読んだ人にとっては特に読む必要はない。
(書評作成:2006年7月5日)
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古川 修 (ふるかわ おさむ)監修

 
(プロフィール)
1948年東京生まれ。東京大学工学部、同大学院を卒業。
1977年よりホンダの研究所で四輪操舵システムや人間型二足歩行ロボットの革新技術の研究開発プロジェクト責任者を歴任。
日本発明協会から全国発明表彰で内閣総理大臣賞受賞。
2002年、芝浦工業大学システム工学部教授に就任。
 
  
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図解雑学 自動車のメカニズム

図解雑学 自動車のメカニズム

おススメ度:(5点満点)

本体価格:2,000円+税
発行所  :ナツメ社
発行日  :2007年3月13日
形態   :単行本・215ページ

ジャンル:科学・テクノロジー

目次
Cahpter1 エンジン内で起こる現象
Chapter2 エンジンの基本メカニズム
Chapter3 エンジンを働かすメカニズム
Chapter4 エンジンを支えるメカニズム
Chapter5 動力を制御するメカニズム
Chapter6 路面に力を伝えるメカニズム
Chapter7 操舵と制動のメカニズム
Chapter8 安全を確保するメカニズム
Chapter9 ハイブリッド車から電気自動車へ
 内容
 自動車の「動く」、「曲がる」、「止まる」ということをはじめとする各種メカニズムについてイラストを交え解説している。

 感想
 「図解雑学 自動車のしくみ」や「図解雑学 自動車の不思議」に比べると文章の量が増えて、より詳しく解説されている。 ちょっと難しい内容のところもあるが、イラストも交えて説明されているのでわかりやすい。
 今回の特徴としてエンジンの効率、すなわち燃費に関する記述が増えているということである。 最近の地球環境問題を反映させるためと考えられる。
(書評作成:2008年4月13日)
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桂木洋二 (かつらぎ ようじ)

 
  
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ユニークなエンジンの系譜

ユニークなエンジンの系譜

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,800円+税
発行所  :グランプリ出版
発行日  :2007年3月12日
形態   :単行本・200ページ

ジャンル:科学・テクノロジー

目次
プロローグ・技術進化の中の主流エンジンと傍流エンジンと
第1章 世界のモーターレースとホンダ
第2章 ユニークなディーゼルエンジンの話
第3章 三輪トラック用エンジンの変わり種
第4章 技術提携による国産化エンジンの変わり種
第5章 2サイクルの軽及び小型自動車用エンジン
第6章 空冷小型用4サイクルエンジンの話題
第7章 高級・高性能化を図った軽自動車用エンジン
第8章 排気規制対策で誕生したユニークなエンジン
第9章 新しい価値観を追求した1980・90年代のエンジン群
 内容
 日本における自動車においてさまざまなエンジンが生み出され、あるものは技術の進歩とともに姿を消していった。本書では黎明期からの技術進歩の中で誕生し、そして後に姿を消したユニークなエンジンを中心に取り上げて紹介している。

 感想
 日本のエンジンの進化の過程が時系列で整理されており大変見やすかった。 今でこそ日本の自動車は世界を席巻しつつあるが、数十年前までは世界の標準に対して著しく劣っていたこと、そこから様々なアイデアで急速に進化したことがよく分かった。
 本書で紹介されているのはそのような進化の過程で生み出されてきたユニークなエンジンの数々。 それらは現在の目で見るとはっきり言って失敗作のオンパレードであるが、エンジンの理想像を追い求める試行錯誤の過程で生み出されてきたまさに努力と夢の結晶である。 「プロジェクトX」がいわば成功の表の歴史とするならば、本書で紹介されているのはまさに裏の歴史。 いずれも今日の日本の技術を作り上げた価値ある歴史として残すべきものである。
(書評作成:2007年7月10日)
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飯塚昭三 (いいづか しょうぞう)

 
(プロフィール)
1942年12月東京生まれ。1965年東京電機大学機械工学科卒業。
同年、株式会社山海堂入社。モータースポーツ専門誌「オートテクニック」創刊メンバー。 編集長歴任の後1987年、ジムカーナを主テーマとしたモータースポーツ誌「スピードマインド」を創刊。 マインド・出版を経て、現在はフリーランスの「ライター・編集者」として出版活動に従事。
 
  
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燃料電池車・電気自動車の可能性

燃料電池車・電気自動車の可能性

おススメ度:(5点満点)

本体価格:2,000円+税
発行所  :グランプリ出版
発行日  :2006年6月19日
形態   :単行本・215ページ

ジャンル:科学・テクノロジー

目次
第1章 地球温暖化と脱石油エネルギー問題
第2章 バッテリー及びモーターに関する基礎知識
第3章 燃料電池の基本要素と開発の背景
第4章 メーカー別燃料電池車の開発状況
第5章 電気自動車の実用化に向けた開発
 内容
 環境問題に対処するための将来の自動車の本命と考えられているのが燃料電池車と電気自動車である。これらの抱える現在の課題は何か、それに対して自動車メーカーはどう取り組んでいるのか、その現状を紹介するとともに今後の可能性について解説している。

 感想
 自動車向けの燃料電池、電気自動車向けバッテリー、モーターについて勉強することができた。 燃料電池やリチウムイオン電池などの言葉は知っていたが、その詳細までは知らなかったので、大変参考になった。
  燃料電池車や電気自動車についてその出始めからつい最近までの最新情報までその歴史がわかりやすく解説されている。 自動車向けの燃料電池やバッテリーについて広く浅く勉強したい、という人にとってうってつけの本であろう。 なお「はじめに」の部分で、技術者向けではなく、クルマに興味のある一般向けの解説書と前書きされているが、専門的な記述も多い。内容をきちんと理解しようとするなら、やはり一定以上の知識が必要であろう。
(書評作成:2008年4月1日)
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ベストカー

 
  
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燃費がグンとよくなる本

燃費がグンとよくなる本

おススメ度:(5点満点)

本体価格:933円+税
発行所  :三推社/講談社
発行日  :2006年11月28日
形態   :単行本・111ページ

ジャンル:科学・テクノロジー

目次
PART1 いますぐできる!燃費がグングンよくなる省燃費10連発
PART2 お金をかけずによくなる!燃費がみるみる向上する運転テクニック
PART3 あんなこと、こんなことの真相に迫る!燃費のしくみを解明する
PART4 明日から実行!燃費をもりもり上げるためのガソリン給油術
PART5 もうダメだとはいわせない!燃費アップをはかるチューニングパーツの選び方
PART6 これを使ったらやめられない!必ずきく燃費向上カンフル剤&アイテム
PART7 悩んだらここに電話しろ!Dr.燃費診療所
 内容
 燃費を良くするためのちょっとしたテクニックについて解説している。 またあわせて燃費向上のアイテムについても紹介している。

 感想
 この本を買って読んだ人はきっと後悔するであろう。 書かれている内容はごくごく当たり前のことだけで全く目新しいところはない。 「人から聞いたことをそのまま本にしました」、というような内容で具体的データに乏しく、どんな手法がどれだけ燃費に効くかがわからない。 前書きのところで「自分たちが体験したことや実験した結果を紹介する」と書かれていたが、そんな記述一切見られなかった。 最後は燃費向上アイテムについて一切批評することなくカタログに記載されていることをそのまま代弁しているだけ。
 極めつけがハイオク指定の欧米車でハイオクとレギュラーを半分づつ入れて5円/L節約しようという記述。 欧米車に乗る人はステータス性を求めて日本車より割高なその車を敢えて選択している。 そんな人がハイオクとレギュラーを半分づつ入れるという恥ずかしい節約をするとでも思っているのであろうか。
 読む価値がまったくない本である。
(書評作成:2008年4月28日)
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池原照雄 (いけはら てるお)

 
(プロフィール)
経済ジャーナリスト。1950年生まれ、山口県出身。
77年北九州市立大学卒。日刊自動車新聞や産経新聞の経済記者として自動車、エネルギー、金融などを担当。
2000年からフリー。
 
  
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図解雑学 自動車業界のしくみ

図解雑学 自動車業界のしくみ

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,350円+税
発行所  :ナツメ社
発行日  :2006年7月19日
形態   :単行本・253ページ

ジャンル:科学・テクノロジー

目次
第1章 キーワードで読む業界最新動向
第2章 自動車メーカー 開発からラインオフまで
第3章 自動車関連部門の動向
第4章 データで探る 業界の過去・現在・未来
第5章 最先端を走る環境技術
第6章 世界をリードする安全技術
第7章 持続的成長を目指して
第8章 日本各社の動向
 内容
 自動車業界を取り巻く最新の状況や、自動車業界を理解する上で必要な基礎知識などについて、イラストや具体的なデータに基づき解説している。

 感想
 リーマンショック以後の劇的に変わった自動車業界の勢力などについても反映されている。 これを読めば劇的に変わった自動車業界の概略を理解することがデキる。
 本書では図を多用して見やすくしていることに加えて、豊富なデータに基づいて解説しているので、単に文書がられるされているのに比べると内容が非常に理解しやすい。 広く浅く内容が紹介されているだけなので詳細までは知ることができないが、自動車業界を知る入門書としては十分過ぎる内容が紹介されていると思う。
(書評作成:2009年11月15日)
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桃田健史 (ももた けんじ)

 
(プロフィール)
日本人自動車ジャーナリスト」。
インディ500、NASCARなど米国レースにレーサーとしても参戦。
1962年東京生まれ。
 
  
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エコカー 世界大戦争の勝者は誰だ?

エコカー 世界大戦争の勝者は誰だ?

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,350円+税
発行所  :ダイヤモンド社
発行日  :2009年10月16日
形態   :単行本・266ページ

ジャンル:科学・テクノロジー

目次
第1章 エコカー戦争とは何か
第2章 エコカー戦争の構図―キーパーソンたちの証言
第3章 エコカービジネスの課題は何か?
第4章 アメリカ発・エコカービジネスの主役は誰だ?
第5章 世界のエコカービジネス 戦いの最前線
 内容
 リーマンショック以後の経済危機でにわかに取り上げられることが多くなった「エコカー」。 世界自動車業界における「エコカー」の実態、エコカーに対する世界各国の思惑、エコカーの課題について解説している。

 感想
 リーマンショック以後のにわかに脚光を浴びる形となったエコカー。 本来は今後の環境対策のためという位置づけであるべきが、現状ではアメリカを始めとして疲弊する自動車業界救済の色合いが強い。 そんな現状がよくまとめられている。
 ただどうも内容が上辺だけの薄っぺらい気がしていたが、読後にその原因がよくわかった。 本文に自動車業界およびエコカーのキーパーツとなるリチウムイオン二次電池のキーカンパニー、キーパーソンの談話や発表が一切入っていないのである。 つまり自動車業界に群がる人たちの情報が乗せられて、それに基づいた著者の考えが書かれているだけ。 主要な人たちの意見を聞こうとすると自動車ジャーナリストのような立場では無理で、やはり経済や環境に精通している人しか無理なのであろう。
 あと閉口したのは、(誤記かもしれないが)自動車のトルクの単位N・mをナノメートルと記載していること。 かなり恥ずかしい間違いである。
(書評作成:2010年1月30日)
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両角岳彦 (もろずみ たけひこ)

 
(プロフィール)
1934年、京都府生まれ。
1958年京都大学法学部卒業。
1961年検事任官。1976年から東京地検特捜部検事(ロッキード事件担当)。1991年、法務大臣官房長を最後に退官。同年弁護士登録。
さわやか法律事務所及びさわやか福祉推進センター(現・さわやか福祉財団)開設。
 
  
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ハイブリッドカーは本当にエコなのか?

ハイブリッドカーは本当にエコなのか?

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,350円+税
発行所  :宝島社新書
発行日  :2009年9月24日
形態   :新書・191ページ

ジャンル:科学・テクノロジー

目次
第1章 自動車の未来
第2章 ハイブリッド車とは何か?
第3章 ハイブリッド車以外のエコカー
 内容
 ハイブリッドカー、さらには最近のエコカーと呼ばれる自動車は環境に本当に対してやさしいのかという視点で著者の考えを述べている。 またエコカーに関連深い燃費について、日本の基準の問題点についても解説している。

 感想
 現在は売れている自動車の大半がいわゆるエコカー。 メーカーがエコカーを開発し燃費が向上すること自体は環境によいことは疑いようもない事実である。
 一方で著者が主張するように、今の日本の基準の燃費は実際の実用燃費とはかけ離れており、きちんとした厳密な規定が必要である。 特にハイブリッドカーのまやかしの燃費は何とかしないといけない。
 著者はリサイクルまで含めたライフサイクル全体についてのエコの必要性についても解説しているが、その点についても全く同意できる。 日本の基幹産業である自動車そのものについて問題提起するということは、日本の自動車をさらによくするという点において重要であろう。
 本書は自動車について多くの気づかされるという点で非常に有益といえる。ただ、著者の文章力がちょっと足りないので非常に読みにくかった。 括弧()、鍵括弧「」の連発で話のつながりが非常に悪い。 この点が残念であった。
(書評作成:2010年10月2日)
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