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夢枕 獏さんの本の書評 |
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夢枕 獏 (ゆめまくら ばく) |
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(プロフィール) 1951年、神奈川県小田原市に生まれる。東海大学日本文学部卒業。 1952年、「カエルの死」でデビュー。 夢枕獏公式HP「蓬莱宮」 http://www.digiadv.co.jp/baku/ |
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陰陽師 陰陽師 飛天ノ巻 陰陽師 付喪神ノ巻 陰陽師 鳳凰ノ巻 陰陽師 生成り姫 陰陽師 龍笛ノ巻 |
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陰陽師おススメ度:(5点満点)![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 本体価格:476円(税別) 発行所 :文春文庫 発行日 :1991年2月10日 形態 :文庫・333ページ ジャンル:時代小説 目次 玄象といふ琵琶鬼のために盗らるること 梔子の女 黒川主 蟇 鬼のみちゆき 白比丘尼 |
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![]() 闇が闇として残り、人も、鬼も、もののけも、同じ都の暗がりの中に、時には同じ屋根の下に、息をひそめて一緒に住んでいた平安時代。 陰陽師の安倍清明が親友の源博雅と力を合わせ、不可思議な事件に挑む。 琵琶「玄象」が盗まれる話(玄象といふ琵琶鬼のために盗らるること)、口の無い女の霊が現れる話(梔子の女)、内裏を目指す牛がいない牛車の話(鬼のみちゆき)、など。 ![]() まるでマンガを読んでいるような感覚で気軽に読める。 平安時代の時代背景の汲み取ることができて面白い。 安倍清明と源博雅の掛け合いが面白いと思った。 今回の話の中では「鬼のみちゆき」が清明のクールな性格がよく現れていて最も面白いと感じた。 続編も読んでみたいと思わせる出来であった。 |
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(書評作成:2008年5月1日) | ||
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陰陽師 飛天ノ巻おススメ度:(5点満点)![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 本体価格:476円(税別) 発行所 :文春文庫 発行日 :1998年11月10日 形態 :文庫・292ページ ジャンル:時代小説 目次 天邪鬼 下衆法師 陀羅尼仙 露と答へて 鬼小町 桃薗の柱の穴より児の手の人を招くこと 源博雅堀川橋にて妖しの女と出逢うこと |
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![]() 陰陽師の安倍清明が親友の源博雅と力を合わせ、不可思議な事件に挑む話の第2弾。 子供の鬼が通せんぼをする話(天邪鬼)、奇怪な大道芸に興味を持った男が災難に巻き込まれる話話(下衆法師)、源博雅が堀川橋に現れる幽霊を探しに出かける話(源博雅堀川橋にて妖しの女と出逢うこと)、など。 ![]() 今回の話では源博雅の人となり、性格が細やかに描写されており、博雅がまさに「よい漢(おとこ)」であると感じさせられる。 前作に比べると安倍清明の活躍の場は少し控えめに書かれているが不満はない。 今回の話の中では源博雅の人の良さが特によくわかる「源博雅堀川橋にて妖しの女と出逢うこと」が面白いと思った。 |
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(書評作成:2008年5月10日) | ||
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陰陽師 付喪神ノ巻おススメ度:(5点満点)![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 本体価格:476円(税別) 発行所 :文春文庫 発行日 :2000年11月10日 形態 :文庫・348ページ ジャンル:時代小説 目次 瓜仙人 鉄輪 這う鬼 迷神 ものや思ふと… 打臥の巫女 血吸い女房 |
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![]() 都の闇に巣食う魑魅魍魎に挑む若き陰陽博士・安部晴明と貴公子・源博雅の活躍を描いたシリーズの第3弾。 丑の刻参りにより男を取り殺そうとする悲しい女を描いた話(鉄輪)、禁断の反魂の術によりよみがえった死人と対峙する話(迷神)、など7編。 ![]() 今回の話は従来の話に比べると、「生成り」、「反魂の術」などちょっとオカルト的な要素が強いと感じた。 ただし従来と同様に安部晴明と源博雅の掛け合いを中心に話が展開していくのでそんなにおどろおどろしさは感じない。 また従来と同様に平安時代の時代背景がよく伝わってきて勉強になった。 |
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(書評作成:2008年8月23日) | ||
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陰陽師 鳳凰ノ巻おススメ度:(5点満点)![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 本体価格:448円(税別) 発行所 :文春文庫 発行日 :2002年10月10日 形態 :文庫・271ページ ジャンル:時代小説 目次 泰山府君祭 青鬼の背に乗りたる男の譚 月見草 漢神道士 手をひく人 髑髏譚 晴明、道満と覆物の中身を占うこと |
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![]() 都の闇に巣食う魑魅魍魎に挑む若き陰陽博士・安部晴明と貴公子・源博雅の活躍を描いたシリーズの第4弾。 晴明の好敵手である蘆屋道満との対決を描いた「晴明、道満と覆物の中身を占うこと」や、漢詩に隠された謎を追う「月見草」など、7編。 ![]() 今回の話の中では、蘆屋道満が関係する話「晴明、道満と覆物の中身を占うこと」と「泰山府君祭」や、悲しい女の話が描かれた「青鬼の背に乗りたる男の譚」が面白かった。 特に「晴明、道満と覆物の中身を占うこと」では、晴明と道満の付かず離れずの関係、勝負の駆け引き(?)が描かれており興味深かった。 また「青鬼の背に乗りたる男の譚」では人の心の移り変わり、悲しい女の気持ちが表現されており、少し切なく感じられた。 |
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(書評作成:2008年8月31日) | ||
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陰陽師 生成り姫おススメ度:(5点満点)![]() ![]() ![]() ![]() 本体価格:476円(税別) 発行所 :文春文庫 発行日 :2005年3月10日 形態 :文庫・267ページ ジャンル:時代小説 目次 序ノ巻 安部清明 巻ノ一 源博雅 巻ノ二 相撲節会 巻ノ三 鬼の笛 巻ノ四 丑の刻参り 巻ノ五 鉄輪 巻ノ六 生成り姫 |
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![]() ライバル・蘆屋道満との絡みを描いた「怪蛇」、「むしめづる姫」、清明の師である賀茂忠行の息子保憲から仕事を依頼された「首」など清明の活躍を描いた5篇の短篇。 ![]() 今回の話はいずれも陰陽師の魔除けの部分が強調された話ばかりであり、生命の痛快な活躍ぶりが堪能できた。 一方、もう一人の主役である博雅は完全な脇役であり、その点ではちょっと物足りなさも。 やはり清明と博雅の両者が活躍しなければ、陰陽師の本当の面白さは伝わってこない。 |
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(書評作成:2008年10月4日) | ||
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陰陽師 龍笛ノ巻おススメ度:(5点満点)![]() ![]() ![]() ![]() 本体価格:476円(税別) 発行所 :文春文庫 発行日 :2005年3月10日 形態 :文庫・267ページ ジャンル:時代小説 目次 怪蛇 首 むしめづる姫 呼ぶ声の 飛仙 |
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![]() ライバル・蘆屋道満との絡みを描いた「怪蛇」、「むしめづる姫」、清明の師である賀茂忠行の息子保憲から仕事を依頼された「首」など清明の活躍を描いた5篇の短篇。 ![]() 今回の話はいずれも陰陽師の魔除けの部分が強調された話ばかりであり、生命の痛快な活躍ぶりが堪能できた。 一方、もう一人の主役である博雅は完全な脇役であり、その点ではちょっと物足りなさも。 やはり清明と博雅の両者が活躍しなければ、陰陽師の本当の面白さは伝わってこない。 |
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(書評作成:2008年12月29日) | ||
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