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渡邊義浩さんの本の書評

 

渡邊義浩 (わたなべ よしひろ)

松金公正 (まつかね きみまさ)

 
(プロフィール)
(前者)1962年、東京都大田区生まれ。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科修了、文学博士。
大東文化大学文学部中国文学科教授。北海道教育大学助教授を経て、現在に至る。
中国古代史が専門。

(後者)1967年、福岡市生まれ。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科単位取得退学。
宇都宮大学国際学部助教授。財団法人交流協会東京本部日台交流センター専門調査員を経て、現在に至る。
専門は中国・台湾宗教社会史。
 
図解雑学 中国  図解雑学 諸葛孔明  図解雑学 三国志演義
 
  
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図解雑学 中国

図解雑学 中国

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,420円+税
発行所  :ナツメ社
発行日  :2004年11月10日
形態   :単行本・330ページ

ジャンル:国際

目次
序章 中国の人々と自然
第1章 中国の国家と政治
第2章 中国の地方とくらし
第3章 中国の経済
第4章 中国のビジネス環境
第5章 中国の歴史
第6章 中国の文化
第7章 世界の中の中国、日本
 内容
 経済、ビジネス、政治、歴史、文化、人々のくらし、日中関係など、目次に書いた様々な内容について、図を交えながら分かりやすく解説している。

 感想
 ビジネスシーンや、反日・嫌中問題など、日本と密接な係わり合いを持つ隣国・中国について客観的な立場で、しかも分かりやすく解説している点が好ましい。 日中関係について数多くの本が出版されているが、どちらかの国に偏りのある記述が多い中で、本書は事実だけを淡々と述べている。 日中関係を考える上で、本書のように中立な立場で事実のみを述べる本は貴重であると思う。 中国の脅威、中国の政治・社会・経済の脆弱さがよく理解できた。
 中国でもこのような客観的に事実のみを伝える本が出版されていれば、今日問題となっている感情に任せた反日デモなどはきっと起きないであろうと感じた。
(書評作成:2005年10月4日)
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図解雑学 諸葛孔明

図解雑学 諸葛孔明

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,300円+税
発行所  :ナツメ社
発行日  :2002年5月7日
形態   :単行本・239ページ

ジャンル:歴史

目次
第1章 諸葛孔明とその時代
第2章 生い立ち
第3章 劉備との出会い
第4章 丞相として
第5章 北伐
第6章 追憶から伝説へ
第7章 神算鬼謀
第8章 今なお続く孔明伝説
 内容
 三国志の一番の英雄として描かれている諸葛孔明について、正史からその生涯を紹介する(第1〜5章)とともに、死後に人々の間に広まった孔明伝説や三国志演義における孔明を英雄化するための脚色について解説している。

 感想
 三国志の正史を用いて諸葛孔明のことを解説しており、これまで知らなかったことをたくさん知ることができて有益であった。 また本書では諸葛孔明ただ一人を対象としてかかれているため、彼の生涯についてより深く理解することができた。 さらに三国志正史と三国志演義の両方を対比しており、小説化に際して脚色された部分を知ることができ、三国志演義についてもいろいろと新たな発見ができた。
(書評作成:2005年5月20日)
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図解雑学 三国志演義

図解雑学 三国志演義

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,300円+税
発行所  :ナツメ社
発行日  :2007年1月1日
形態   :単行本・247ページ

ジャンル:歴史

目次
第1章 英雄の生きざま
第2章 戦いと謀略
第3章 英雄とアイテム
第4章 演義のできるまで
 内容
 「7分の事実に3分の虚構」と言われ、歴史書と小説の絶妙のバランスに優れた三国志演義について分かりやすく解説している。
 第1章では三国志演義のダイジェストを、第2章では三国志の醍醐味である戦闘シーンを、第3章ではこれも三国志の特徴である登場人物のキャラクターを特徴つける武器などのアイテムを、第4章では三国志演義が生まれるまでの背景を、それぞれ解説している。

 感想
 三国志演義の面白さは、敗者である蜀漢の劉備・関羽・諸葛亮などを主人公にし、三国志正史では主役であるはずの魏・曹操を敵役にして、歴史が示すとおり蜀漢が敗れるいわば滅びの美学を描いているところにある。 敗者になることが分かっている劉備・関羽・諸葛亮を主役にするため、史実から離れすぎない範囲で虚構を織り込んでいる点が面白さをうまく引き出している。
 三国志演義を読んだ後にこの本を読むと面白さ倍増であろう。 むしろ三国志演義を読んでいないと、断片的に解説している本書の内容はよく分からないかもしれない。 三国志については一応の知識があるが、さらに理解を深めたいと考えている人に対しては非常にオススメである。
(書評作成:2007年1月21日)
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