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大谷晃一さんらの本の書評

 

大谷晃一 (おおたに こういち)

 
(プロフィール)
1923年大阪市生まれ。関西学院大学法学部卒業。
朝日新聞大阪本社編集委員、帝塚山学院大学学長を経て現在同大学名誉教授。
 
大阪学  続大阪学
 
  
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大阪学

大阪学

おススメ度:(5点満点)

本体価格:400円
発行所  :新潮文庫
発行日  :1997年1月
形態   :文庫・228ページ

ジャンル:その他(日本)

目次
第1章 不法駐車―街へ出よう
第2章 お笑い―吉本興業
第3章 きつねうどん―食い倒れ
第4章 スーパー―ダイエーと阪急
第5章 好っきゃねん―大阪弁
第6章 古代ベイエリア―大阪の位置
第7章 中世の近代人―楠木正成
第8章 都市の誕生―蓮如、信長、秀吉
第9章 大阪人写実―西鶴と秋成
第10章 実証と自由と―町人の学問
第11章 東京が何んや―近代文学の系譜
第12章 キタとミナミ―二つの大阪
 内容
 著者が教壇に立つ帝塚山学院大学での講義内容をベースとして、学生のレポートを追加してまとめたもの。 大阪(大坂)の歴史と、不法駐車やお笑い、きつねうどんスーパーや言語(大阪弁)を引き合いにして大阪および大阪人の特徴について解説している。

 感想
 表紙は軽いノリで書かれているが、内容は大学の講義内容ということもあり大真面目である。 私は関西出身なので本書の内容は「そうそう、ある、ある。」という風に納得させられた。 関西人はともかく、他の地方の人にとっても興味深く楽しめると思う。 大阪人の性格について、歴史から考察している点はなるほどと思わされた。 大学の講義で使われている内容だけに、論理的な解説をしようと、まじめに考察している点が好ましい。
(書評作成:2004年3月5日)
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続大阪学

続大阪学

おススメ度:(5点満点)

本体価格:476円
発行所  :新潮文庫
発行日  :1997年12月1日
形態   :文庫・288ページ

ジャンル:その他(日本)

目次
第1章 絶唱、六甲おろし―阪神タイガース
第2章 庶民グルメの味―お好み焼き
第3章 奇想天外の才覚―インスタント・ラーメン
第4章 ちゃうちゃう―大阪弁は、いま
第5章 ピカピカ、イキイキ―ファッション
第6章 清く正しく美しく―宝塚歌劇
第7章 みんながタレント―テレビ番組
第8章 元気に本音で語る―コマーシャル
第9章 商都のイベント―天神祭
第10章 大阪、生々流転す―船場商法
第11章 昭和、経営の神様―松下商法
第12章 目立ちたがりの商法―サントリーとグリコ
 内容
 上記の「大阪学」に収録しきれなかった大阪の題材について収録している(内容は目次に記載の通り)。

 感想
 前作同様楽しく読めたのではあるが、どうも二匹目のドジョウの感はいがめない。 大阪の雑学として読む分には面白いが、大阪学という学問として考えた場合、前作ほどの考察の深さがないのは残念である。 前作を読んだあとの感動(?)を本作にも期待して読むと、大いに肩透かしを食らった気分になるであろう。
(書評作成:2004年6月5日)
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岩中祥史 (いわなか よしふみ)

 
(プロフィール)
1950年生まれ。東京大学文学部卒業。
現在、編集企画会社潟Gディットハウス代表取締役。「大ナゴヤ人元気会」事務局長。
 
 
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名古屋学

名古屋学

おススメ度:(5点満点)

本体価格:438円+税
発行所  :新潮文庫
発行日  :2000年4月1日
形態   :文庫・252ページ

ジャンル:その他(日本)

目次
第1時限 名古屋の「社会学」―中日ドラゴンズは"アンチ東京"の象徴
第2時限 名古屋の「歴史・地理学」―"文化不毛の地"と言われても気にしない
第3時限 名古屋の「経済学」―ケチは冠婚葬祭に備えてのこと
第4時限 名古屋の「経営学」―バブルには無縁でも、不況に強い堅実無比経営
第5時限 名古屋の「言語学」―"経済性"を徹底追求する名古屋弁とその心
第6時限 名古屋の「栄養学」―味噌カツ、きしめん、うなぎの櫃まぶしの知恵
 内容
 不況の時代に脚光を浴びる名古屋。 「社会」、「歴史・地理」、「経済」、「(会社)経営」、「言語」、「栄養(食べ物)」の側面から、名古屋や名古屋人の特徴について解説している。

 感想
 名古屋について知りたい、名古屋の人はどんな人だろうか、ということを知りたい人にとってはオススメであるが。 ただ「大阪学」の二番煎じの感はいがめなく、しかも「大阪学」は大学の講義資料を編集したということもあり、調査が綿密に行われており非常に完成度が高い。 それに比べ本書は名古屋のゆかりのある著者が「自分の知ってる知識をちょっとまとめてみました」という感じがして、「大阪学」に比べると内容、構成、考察の点で1ランク以上レベルが低く感じられる。
 不況下でも成長し続けた名古屋の考察の本は読みたいと思うが、本書のような素人ではなく、大学の先生などがまとめたものを出版してもらいたい。
(書評作成:2005年1月9日)
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