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ダニエル・キースの本の書評 |
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ダニエル・キース (Daniel Keyes) |
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(プロフィール) 1927年ニューヨーク生まれ。ブルックリン・カレッジで心理学を学んだ後、雑誌編集やファッション写真の仕事を経て、高校の英語教師となる。 その後、英語を教えながら執筆業に。 |
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24人のビリー・ミリガン アルジャーノンに花束を 五番目のサリー | ||
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24人のビリー・ミリガンおススメ度:(5点満点)![]() ![]() ![]() ![]() 本体価格:1,500円+税(上下とも) 発行所 :早川書房庫 発行日 :1992年8月31日(上中下とも) 形態 :単行本・327ページ(上)、339ページ(下) ジャンル:その他(海外) 目次 心のなかの人々 第1部 混乱の時期 第2部 〈教師〉の誕生 第3部 狂気の彼方 |
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![]() 1977年、オハイオ州で連続レイプ犯としてひとりの青年ビリー・ミリガンが逮捕された。 しかし彼は犯行の記憶が全くないと主張した。 逮捕後の調査で、彼は実に24人もの人格を有する多重人格者であることが判明した。 どうして彼が多重人格者となったのか、また多重人格者としてどのようにすごしてきたのか、また逮捕後の彼の扱いについて描かれたノンフィクションのドキュメント。 ![]() 事実は小説より奇なり、とはまさにこの話のことであろう。 ノンフィクションであるので、少なくとも本書ではハッピーエンドでは終わらず、読後のすごく暗い気持ちにさせられる。 この話しの根底にあるのは忌々しい幼児虐待という事実。社会の暗部に触れた気持ちにさせられ、非常に考えさせられてしまう。 ページ数も多く登場人物(人格)も多いので、はっきり言って読み進めるのはかなり骨が折れる。 しかし話に引き込まれ、読み進めずにはいられない。早く続編の「ビリー・ミリガンと23の棺」を読んでみたいと思う。 |
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(書評作成:2006年6月2日) | ||
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アルジャーノンに花束をおススメ度:(5点満点)![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 本体価格:760円+税 発行所 :早川書房庫 発行日 :1999年10月15日 形態 :文庫・485ページ ジャンル:欧米文学、映画化・ドラマ化された小説 |
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![]() 主人公のチャーリィは32歳であるが幼児程度の知能しかない知的障害者。彼はパン屋で働き、夜学に通う。 そんな彼に「頭をよくしてあげよう」と科学者からの申し出があり、事実手術を受けることにより彼はIQが185の超天才となる。 しかし彼は同じように手術により天才ネズミとなったアルジャーノンが、急速に知能が後退するのを目の当たりにする。 また天才となった彼のもとから旧友が去り、彼は一人ぼっちになってしまう。 ![]() 高い知能を手に入れることが果たして幸せなのか?われわれは自分よりちょっと能力が劣るものに対しておごり高ぶることはないか?そんなことを考えさせられてしまう。 全編を通じて主人公・チャーリィの優しさが伝わってくる。 特に最後の数ページは彼の人となりが凝縮されており、非常に感動的である。 人の本当の幸せとは何かということを再認識させてくれる良書であると思う。 |
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(書評作成:2009年1月31日) | ||
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五番目のサリーおススメ度:(5点満点)![]() ![]() ![]() ![]() 本体価格:600円+税(上下とも) 発行所 :早川書房庫 発行日 :1999年10月15日 形態 :文庫・335ページ(上)、303ページ(下) ジャンル:欧米文学 |
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![]() 主人公のサリー・ポーターは時々記憶や時間の喪失が起こることに悩んでいた。 そのために仕事や結婚生活が長く続かなかった。 実は彼女は、心の中に彼女以外に4つの人格を有する多重人格者であった。 ![]() 多重人格に悩むサリーが徐々に徐々に彼女自身のアイデンティティを手に入れ、成長していく様子は読んでいて楽しかった。 ただ、魔法のごとく簡単に人格が統合されてしまうさま、また彼女の悪の人格により引き起こされる事件についてあまり深く語られていないさま、はちょっと消化不良であった。 |
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(書評作成:2009年12月20日) | ||
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