え〜、久しぶりにメシを食う話以外のtopicsです(笑)この夏から秋にかけてはドゥニームの関西限定、フルカウントのD501と、限定モノのリリースが多かったですね〜。デニムに限らず、世の中には限定品が溢れています。比較的記憶に新しいところではGショックのイルクジにラバコレ、ドゥニームの10周年記念モデルの真空パック入りデニムに15周年モデルの501501、ナイキのSports Classic Lineのエアマックス95のイエローグラデ、MSの好きなIWCでもPRADAとのコラボモデルが限定発売されました。もちろん、買えませんけどね(笑)

レギュラーでは展開しにくい思い切ったカラーバージョン、もう買えないと思っていたモノの復刻、他ブランドとのコラボレーション…。そんな煽り文句はマニアのみならず、一般の人への浸透力という点でもメーカー側には魅力的でしょうし、販売サイドも明確なアピールポイントになります。またロット数が決まっているので損益分岐点も算出しやすいですし、採算ラインを意識しながらもマニアックなモノづくりが可能になるワケです。

でもMSは個人的には限定モノにはあまり興味がありません。『Jeans collection denime XX』を観てもらえばわかるように、好きなモノは何回も買ってしまうんです。ちなみにウエアハウスの1000-1001XXは2本持ってます。だって好きやもん(笑)だから仮にMSが限定モノを買って、それをすごく気に入っても次は買えないですよね?やっぱり気に入ったモノはず〜っと使いたいんですよ。だから限定であることにMSは付加価値を見出しません。むしろ「その魅力的な限定品を定番にぜひ!!」って思ってしまうんです。でもこれはマニアの視点であって、ショップの視点じゃないですね(^^;)

もちろん、モノとの一期一会の出会いを楽しむ付き合い方だって、とってもイイと思います。モノ自体が非凡な魅力を持つからこその限定品ですし、このtopicsと同時にUPしたウエアハウスの1000XX(99年限定モデル)の魅力にヤラれて、MSも買っちゃいましたしね。ただMS的には「(このモデルを)すごく気に入ったのに、もう買えない」ってのはやっぱ寂しいんです。

だから今はもう買えないモノ(JOE McCOY 901&906、WAREHOUSE 99LTD、IWC cal.8541B etc…)をコンテンツにすることへの抵抗感もありました。実際、「マッコイの906は何処で買えますか?」と言うメールをいただきましたが、MSはショップスタッフでも何でもない、ただのモノ好きです。だから「もう無いんです」としか言えないんです。この『MY!!STANDARD』は、できれば「まだそれに出会ったことの無い人達に、少しでもその良さを知って欲しい」そう思って始めたサイトです。だからサイトで紹介しているモノやお店は(時間的・距離的制約を除けば)すぐに触れてみることができます。なのに一方では、もう何処にも無いモノをコンテンツにする。それはコンテンツとして意味があるんだろうか?これは実際にサイトを運営していく中で生じたジレンマでした。

今もそのジレンマは消えません。ただ今は買えなくても、そのメーカーがどんなモノをつくっていたのか。どんなコトを考えていたのか。言うなれば作家の足跡を作品として残しているギャラリーのような意味はあるんじゃないか。まだ迷いはありますが、一応、今はそう考えてコンテンツをつくっています。

だからメーカーの皆様。あくまでモノ好きの個人的な意見ですが、「いつでも買える限定品」をぜひぜひ(爆)


(04.11.13)
あくまでも個人的な意見。