MSのサイトづくりを支える最強のツール、NTTドコモのハンドヘルドPC『シグマリオンU』である。

マイクロソフトがサポートの打ち切りを公表し、市場からは忘れられたOS、windows CE(H/PC 2000)を搭載したマシンだ。製造は『モバイルギア』シリーズのNECが、デザインはゼロハリバートン社が担当している。デザインを重視しつつも同時期にリリースした『Pocket boad』ほどのチープさは無く、MSもお気に入りのデザインだ。
またカラーも定番のシルバーに加えて、限定でガンメタとポリッシュブルーがリリースされた。ちなみになぜ三台も持っているかと言えば、生活の中で不可欠なツールと化したため、10年先まで使うつもりで購入した。
『No Life , No Sigmarion.』がMSの口癖だ。

MSベタ惚れのシグマリオンだが、優れているのは何もデザインだけではない。日常使いに耐える様々なツールが用意されている。PDAの文字入力はペンタブレットが主流だが、ちまちま入力するのはケータイでのメール同様、あまり好きではない。だがこのシグマリオンUはキーボードがあり、現在は後継機種のシグマリオンVが販売されている。

デザインはゼロハリバートンを離れたOEM元のNEC丸出しのデザインになったのがやや残念だが、比較的安価かでキーボード付きのハンドヘルドPCとして貴重な存在であり、高い完成度を誇っていると思う。
小さく見えるキーピッチも以外に大きく、配列は通常のPCとはやや異なるが慣れると非常に打ち易い。マイクロソフトがCEマシン用に開発した『Pocket Office』がインストールされているため、電車の中でもカフェの中でもすぐに取り出せる。

しかもCEマシンの特徴、電源を押せばいつでも起動/終了ができる使い勝手もスバラシイ。画像のバッグは『ハーヴェストレーベル』のミニショルダーで、偶然にもシグマリオンにサイズがピッタリで、いつもこのバッグに通信カードやヘッドフォンを入れて持ち歩いている。

PCとのデータの同期は赤外線でも可能だが、簡単なデータならCFでPCと簡単に共有できる。メールソフトもブラウザもバンドルされており、通信サービスと併せると最強のメールマシンとなる。『Easy Viewer』で画像を観たり『Windows Media Player』で音楽を楽しむこともできるし、『Pocet Word』や『Pocket Excel』の存在が最強のテキストマシンを保証する。バッテリーは一回の充電で6〜7時間は連続使用が可能、しかもバッテリー込みでせいぜい500gの軽さである。

このシグマリオンはNTTドコモがPHSカード通信の普及を期待した戦略製品であり、比較的手頃な価格帯に売価が設定されている。以前、ヒューレット・パッカード社が『Jordana』をリリースしていたが、店頭価格ベースで7万近くもした。シグマリオンを3台買えた価格だ。
NTT docomo  SigmarionU
No Life, No Sigmarion.

三色あるが、今はシルバーをメイン
で使っている。塗装面にコーティング
が施された限定モデル二色に比べ、
やや塗装がハゲやすいのが残念だ。

キーボードがついてこそのモバイル
マシン。この使い勝手の良さは、他
には無い。

シグマリオン無くして、『マイスタ』の毎週更新など有り得ない。MSの生活に欠くことの
できないツールである。使い勝手のいいモバイルツールが欲しい人には、イチオシの
マシンだ。

まるで専用バッグのようにピッタリ
のショルダーバッグ。どこへ行く
にもこのバッグは手放さない。

比較するとシグマリオンのサイズを
イメージしやすい。背景にあるのは、
MSの尊敬する上田次郎教授の
『なぜベス』こちらも密かにオススメだ。