あの店のある街。
MSと日々を共にするのはドゥニームのXX。去年(2004年)の五月くらいから履き始めて10ヶ月くらい。何度目かの洗濯の後、物干しにかけてみるとちょいと恥骨部付近のステッチが切れて浮き上がってます。裏返してみれば…う〜ん、微妙。確かにステッチは切れてるけど、カンヌキが切れたワケじゃないからバラける心配は無い。でもこのまま「ステッチが切れるんじゃない?」ってのを気にしながら履くのもヤダしなぁ。

え〜い、リペアしてしまおう!!どうせ長く履くんだし、適宜メンテが必要なのはデニムの常だ。リペアと言えばいつも『Porky's河原町店』に出してたけど、円町本店の拡大に伴って吸収されちゃったしなぁ。あそこは昔からオールド・リーバイスを扱ってただけあって、リペアは安心。『ドゥニーム京都』に出してもいいけど、一ヶ月は乗ってないbenlyでのんびり『Porky's』に行ってみるのも楽しそうだなぁ。と言うワケでとある晴天の休日。久々にbenlyのキーを回します。

走り出してみると、案の定我がbenlyは超低速。いつも通り、住宅街をテキトーに走ります。道は一本じゃないですから、どっかには着くでしょ。ず〜っとぶらぶら走っていると、巨大な鳥居の松尾大社に到着。

松尾山を背にした松尾大社は落ち着いた雰囲気の…お酒の神様(笑)で知人の極悪爆音ライダー・のんべえさんの氏神です。今日の安全をお祈りしていると、そろそろオナカが空きました。松尾橋を降りて桂川へ。ここの川辺は広くてのんびりした空気が流れているので、弁当広げるには最適です。嵐山へと続く桂川を目に、そしてiPodを耳に。口には近所の『ル・ビュール』で買ったパンとコーヒーを与えてゆるゆるの時間。鴨川べりもそうですが、ゆる〜い雰囲気がええですね。

一時間ばかしゆるゆるした後、再びbenlyに跨ります。またまた住宅街を走れば眼前に廣隆寺が構えます。んで、再び休憩(笑)ここは国宝の弥勒菩薩像を納める聖徳太子縁の寺院ですが、いつ来ても空いています。ここは「日本のハリウッド」を自称する太秦撮影所のすぐそばにあります。MSは行定勲監督(作為のない日常の描写が実に巧みで、『Jam Films』の7人の監督のひとり)が好きなのでワリと邦画も見ます。まぁ行定監督が太秦で撮ることはないでしょうが(^^;)

その後は運転マナーが悪くて有名な京都市営バスに煽られ、荷物を大量に積み込んだおばちゃんライダーと競いながらひた走り、無事に円町の『Porky's』へ到着。暫しの間、我が愛しのドゥニームをお預けします。

その後は店内をウロウロ。ココはドゥニームやフルカウント、マッコイ等の有名ドコロにPorky'sのオリジナルと、デニムが山と詰まれます。最近ではフラットヘッドのアイテムも扱っていて、小柄なMSでもイケそうなカンジでした。店内のデニムは基本的にアメリカ製の乾燥機(店の奥に鎮座してます)で強力に縮ませてあるので、シルエットの確認も裾上げも迷うことはありません。だから試着するとそのまま買ってしま…イカンイカン(笑)

以前もドゥニームの501501を試着させて貰いましたが洗いをかけられたデニムはシッカリと目が詰まり、タイトなシルエットは愛用のXXモデルの様な腰回りのモタつきがなく、危うく買いそうになりました(^^;)この辺りは洗いをかけてあるからこそ、わかる話でもあります。『Porky's』はデニム好きには堪らない、とにかく危険なショップです。

何年か前にJR円町駅が開設されたのでどっかカフェくらいあるだろう、とぷらぷら歩きます。円町駅を越えて歩いていると、高架沿いの住宅街に唐突に現れた謎のショップ『cheer』。どうやら一階がインテリアショップで、二階がカフェ&ダイニングみたいです。MSは豆乳ココアで一息。しばらくのんびりしていると、外の風景に黄昏が降りてきます。うぅ寒そうだ…って我ながらロマンとはほど遠いなぁ(笑)

しっかりマフラーを巻き付け、benlyのキーを回しました。
※思いっきり時期を外していますが、これは3月に作成したテキストです(爆)
  初春の寒さを想起してお読み下さい(^^;)


(05.05.01)