グラフィックス

■ OpenGL 入門

 OpenGL は、3Dグラフィックス関連の各種の機能を提供するライブラリーで、 その仕様が公開されています。これを使えば、比較的容易に3D画像を高速に描画できます。

 Windows は、OpenGL を標準で搭載しています。Windows のシステムフォルダー内に、 OpenGL の API( Application Programming Interface )を提供する OPENGL32.DLL と GLU32.DLL という DLL( Dynamic Link Library ) が、 あらかじめ入っています。この DLL をリンクするだけで、各プログラムは、 OpenGL の機能を利用できます。つまり、OpenGL を使う際には、 事前の特別な準備やインストール等は、不用です。

 ここに掲載している OpenGL 関連の MikoScript のプログラムは、この DLL を動的に リンクして、3Dグラフィックスを表示しています。 その際、ウィンドウを開かないといけないので、GKライブラリーも使用しています。

 最初のプログラム( HelloGL.mc )は、とりあえず、OpenGL を使ってみるためだけのものです。 これは、簡単な2D図形(黒地に白の正方形)を描画します。その際、OpenGL の機能や状態設定は、 ほとんどデフォールトのままになっています。

 ダウンロード:
  ・HelloGL.mc    簡単な2D図形を表示

■ 立方体の自転

 次のプログラム( CubeSpin.mc )は、自転する立方体を表示します。これにはもちろん、 陰面消去や照光処理等が行なわれていますが、その回転動作の見た目は、非常にスムーズです。 ちなみに、この処理には、CPUパワーのほんのわずかしか消費されないので、 まだまだ複雑な画像を描画する余裕が充分にありそうです。

 ダウンロード:
  ・CubeSpin.mc    自転する立方体を表示

■ ティーポット

 本スクリプトは、3D CG の分野で有名な ユタ・ティーポット( Utah Teapot )を表示します。 このティーポットの形状データは、1975年、ユタ大学の Martin Newell 氏によって制作されたものです。 これは、一般に公開されているので、今回使わせて頂きました。

 本スクリプトを実行すると、このティーポットが自転しているのが表示されます。 この自転は、マウスの右クリックで、ON ⇔ OFF できます。 本画面上で、マウスの左ボタンを押しながら左右に動かすと、それに応じて、 このティーポットは左右方向に回転します。同様に、マウスの左ボタンを押しながら上下に動かすと、 このティーポットは上下方向に回転します。 一方、マウスホイールを回転すると、ポットのふたが上下に移動します。

 ダウンロード:
  ・Teapot.mc    ユタ・ティーポットを表示

■ 遠近表示テキストの流れ

 このスクリプトを実行すると、スターウォーズのオープニングの様に、 遠近表示された文章が、宇宙空間を背景に、手前から現れて、 奥へ流れて消えていきます。 しばらくすると、また同じ動作が繰り返されます。 最初からやり直すには、HOME キーを押します。 中断するには、ESC キーを押します。 一時停止とその解除は、スペースキーで行います。 表示される文章の変更は簡単で、 ソースプログラムの所定の箇所を書き換えるだけです。 文字のフォントは、TrueType Font なら自由に選べます。

 ダウンロード:
  ・TextCrawl.mc   流れる遠近テキストの表示

■ 立体文字列の回転

 本スクリプトを実行すると、回転する立体文字列が表示されます。 この回転は、スペースキーを押すごとに、一時停止/再開します。 拡大率は、マウスホイールで変更できます。 平行移動は、マウスドラッグで行なえます。 HOME キーを押すと、拡大率と表示位置が、初期状態に戻ります。 表示する文字列は、任意に変更できます。 それには、ソースプログラムの当該箇所を書き換えます。 文字フォントは、自由に選べますが、TrueType Font に限定されます。 本スクリプトは、ESC キーを押すと終了します。

 ダウンロード:
  ・Chars3D.mc   回転する立体文字列の表示

■ PMDファイルの表示

 本スクリプトは、PMDファイル( MikuMikuDance のモデルデータ )の形状を画面に3D表示します。 表示された3Dモデルの回転/拡大縮小等は、以下の操作で行なえます。
  [→] キー Y軸周りの右回転
  [←] キー Y軸周りの左回転
  [↑] キー X軸周りの右回転
  [↓] キー X軸周りの左回転
  [Home] キー 基準の位置に戻す
  [End] キー 真後ろから見る
  マウスホイール 拡大/縮小
  マウスドラッグ 平行移動
各種のPMDファイルは、インターネットでダウンロードできます。 PMDファイルが参照するテクスチャーファイルのフォーマットとして、 現状、本スクリプトでは、BMPの 24-bit カラー形式にのみ対応しています。 PNG形式等には対応していません。 右図は「初音ミク( あにまさ氏作、(C) CRYPTON FUTURE MEDIA, INC.)」を 使わせていただいています。

 ダウンロード:
  ・ViewPMD.mc   PMDファイルの表示