Q&A


Epsaly という名前の由来は何ですか?
Epsaly は、Apsaly の 内部ユニコード化版なので、当初は、Apsaly のバージョンアップ版(例えば、Ver.4.00)に しようと思っていましたが、 完全に上位互換性を維持するのが難しいのと、Apsaly 並みの軽快さを維持するのは困難なので、 Apsaly とは別の系統にして、Apsaly は現状のまま存続させることにしました。 そこで、Apsaly とは別の名前にすることになりますが、表面上の仕様はかなり似ているので、 全く違う名前にするよりも、類似した名前で、かつ、進化(Evolution)を連想させる名前がよい と思い、Epsaly にしました。
 
他のエディタと比較して、Epsaly の どこが優れていると思いますか?
他のエディタを全て調べたわけではないので、なんとも言えませんが、 現時点では、たぶん次のところだろうと思います。 但し、 が付いている機能は、 最近では装備しているエディタもでてきているようですが、 当初は Apsaly だけのものでした。
 
Epsaly は、どのようなユーザーや使い方を想定していますか?

基本的に、テキストエディタの必要性を認識されている方なら、 どなたにでも快適に使っていただけると思っています。 特に、テキストエディタというものを熟知されている方には、 高評価をしていただけるのではないでしょうか。

ただ、初心者の方は、知らない機能や専門用語が多過ぎて、戸惑われるかもしれません。 しかし、基本的な使い方は他のエディタとあまり変わらないので、 最初はまず、分かる機能から使っていって、徐々に慣れていけば 良いのではないでしょうか。そのうち、いろいろな便利さに段々 気づいてくると思います。

ヘルプは、最初から順に読んでいく必要はありません。 分からないところや、興味があるところを、適時拾い読みするだけで構いません。 勿論、全体を通して熟読していただくに越したことはありません。

少数のテキストファイルの簡単な編集だけなら、 テキストエディタの選択肢は、いろいろあります。 しかし、多数のテキストファイルに対して複雑な編集を行なう場合には、 Epsaly は、非常に優位な選択肢です。 なぜなら、そのための機能が豊富に揃っているだけでなく、 メモリーやシステムリソースの消費量ができるだけ少なくて済むような設計に なっているからです。

Epsaly は、次のような方には向かないかもしれません。

  • Windows 付属の「メモ帳」で充分と思われている方
  • フリーのソフトが有料の定番ソフトを超えるはずがないと誤認されている方
  • 今まで使っているエディタやそのブランドに固執されている方
  • 詳細なヘルプのソフトは簡素なヘルプのソフトより使い方が難しいと誤解されている方
現状、次の編集機能が必須の場合、Epsaly は使えません。
  • 超巨大ファイル
  • 縦書きでの編集
ところで、バイナリーファイルの編集もできるテキストエディタがありますが、 その設計思想には、Epsaly の作者としては、賛同しかねます。 なぜなら、このような編集は、それ専用のツールまたはアプリケーションで行なうほうが、 遥かに便利で効率的だからです。また、このような機能の(中途半端な)搭載は、 テキストエディタの肥満を招くだけです。

 
MikoScript は、テキストエディタ用としては、 高機能過ぎるのでは?
スクリプトを補佐的に使うのなら、そうかもしれません。 本ソフトの場合、単にテキスト編集だけではなく、 スクリプトの機能を充分に活用して、各種の高度な処理ができる体系をめざしています。 MikoScript は Epsaly のためにあるというよりも、 Epsaly が MikoScript のためにあるとも言えます。
 
他に何か便利な使い方や推奨機能はありますか?
そうですね、ここでは、便利なのに見過ごされていそうな使い方や、 あいまいなまま敬遠されていそうな機能を、挙げてみます。
  • まずは、なんといっても、視点切り換えではないでしょうか。 これは、単純ですが、非常に便利です。私自身も頻繁に使っています。 これがあれば、画面分割や、 同ファイルの複数ウィンドウでの表示などは、あまり必要なくなります。 この機能は、他のエディタには無いので、最初は概念的に把握しにくいかもしれませんが、 分かってしまうと、いたって簡単です。 もし、この機能に対して「なるほど」とか「おもしろい」とか感じられないようでしたら、 まだこの機能を完全に理解されていない可能性があります。これは、個人差や状況にも よりますが、この機能の説明の不備や、機能名の不適切さが、起因しているかもしれません。 ちなみに、何人かのユーザーの方から、「せっかくの機能なのに説明が悪い」という趣旨の ご指摘を受けています。それで、説明は、何度か書きかえていますが、 まだ不充分かもしれません。あしからずご了承ください。
  • タブバーのタブを、 マウスの中ボタンでクリックすると、そのタブの編集ウィンドウが 閉じます(初期環境の場合)。これも知っていると常用する機能です。
  • 本編集ウィンドウが、非アクティブの時、その上のどこかを右クリックすると、 現カーソル位置が変わらずに、アクティブになります。ちなみに、編集領域内を左クリックして アクティブにすると、そのクリック位置にカーソルが移動してしまいます。
  • 本エディタでは、矩形選択範囲のテキストを扱うのに、特殊なフォーマットを 使っている訳ではありません。単にその範囲内の各行の選択部分の文字列の末尾に、 改行コードを付加した形態のテキストで受け渡ししているだけです。これは、内部的に スクリプト等とやりとりする場合でも、外部(クリップボードや外部プログラム等)と やりとりする場合でも、同様です。この(単純な)原理を知っていると、それに基づく 各種の機能が理解しやすくなります。また、いろいろと応用がきくようになります。 これに関しては、矩形範囲の切り貼り操作や、外部ツールの作成方法のところなどでも説明していますが、 念のため、ここでもあらためて、指摘させていただきました。
  • 現編集中のテキスト内に、ほとんど同じ内容の部分が2箇所あり、その両者の違いを 知りたいというような場合、その部分が短かいと目視でも容易ですが、かなり長いと 大変です。ところで、ファイルの内容を比較できるエディタは多数ありますが、 このような2箇所を比較するには、その部分をそれぞれ別のファイルに格納してから 比較しないといけないので、不便です。 本エディタでは、次のようにして、簡単に行なうことができます。
     (1) 一方の部分をクリップボードにコピー
     (2) もう一方の部分を範囲選択
     (3) 「テキストの比較」を実行
     (4) 選択範囲をクリップボードと比較
    ちなみに、この2箇所の部分が矩形範囲であっても、上記の原理で、同様に行なえます。
  • 入力した文字列を範囲選択する場合、
      文字列入力 → Shift+ 左矢印キーで範囲選択
    とするよりも、
      F5 キー押下 → 文字列入力
    とすると、最初から範囲選択された文字が入っていきます。
  • 現カーソル位置がどの見出し内(あるいは関数内)にあるかを知るには、 見出し一覧を表示すれば分かりますが、見出し行が複雑なパターンで多数あるような 場合には、最初に一度だけ「常用見出しマーク設定」で 各見出し行に一時マークを設定しておいて、以降、マーク一覧を表示するようにした方が 速くなります。また、実用性や汎用性等の兼ね合いで、見出し行のパターンとその照合 開始位置によっては、「次の見出し行へ」が本来の位置でなかったり、「前の見出し行へ」が 若干遅かったりすることがありますが、一時マークで扱うとそれらは解消されます。
  • 文章の読み上げも簡単にできます。それには、 読み上げたい部分を選択して、メインメニューの「ツール→スクリプト集→読み上げ」を実行します。 そのあとにまた別の選択部分を読み上げるときは、メインメニューから操作しなくても、 ツールボタンの「前回のスクリプトをもう一度実行」を押すだけでできます。 この読み上げには、SAPI 5 対応の音声合成エンジンが必要ですが、 最近のパソコンでは最初からインストールされている場合が多いようです。
 
アイコンのデザインが古めかしいのでは?

本エディタは、アイコンの種類が非常に多いのと、機能重視で進めてきたため、 アイコンのデザインにはあまり時間と労力を費やせていません。 どなたかデザインして頂ければ、ありがたいのですが。 ちなみに、デザインさえできれば、変更は簡単です。 ⇒参照

 
今後の開発は、どのように進める予定ですか?

スクリプトで容易に実現できる機能や、外部プログラムを利用した方が良い機能は、 エディタ本体内には実装せずに(本体を肥満化させずに)、 スクリプトで提供するか、外部プログラムを紹介、あるいは、別途用意するようにします。

 
Epsaly は将来、商品化するのですか?

今のところ、プログラム本体だけでなく、ドキュメント類に関しても、 とりあえず商品化に見合う品質になるように努めています。 将来のバージョンで、シェアウェアにするかもしれませんし、しないかもしれません。 また、他の形態になるかもしれません。

当面は、ご寄付をお願いさせて頂くことにしましたので、 よろしくお願いいたします。