隠岐の島釣行記2005年(6/10〜12)


あなたは覚えていますか?おととしの隠岐んこの祟りを?! 今年 またあの恐ろしい隠岐んこが・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


 今年も、5月からみかんの消毒作業をして、終わったのが、5月の終わりだった。しかし雨が降らないなぁ。アブラムシ(ゴキブリではなく木の新芽につく)が大量発生している。うちは裏番だから良いけど、世間一般は表で雨が少ないのは大変だと思う。
 5月の終わり貝塚にTポートがオープンした。夜、上ちゃんと待ち合わせて行ってみた。えさが強い。釣りえさ関西のすぐそばで関西は客が減ってるらしい。Tポートから仕入れてるのに。えさにピートを入れてくれるのが良いように思う。青イソメの活きがいい。マムシやチロリもその方が長持ちするらしい。釣りえさ関西には申し訳ないが隠岐は、それでいくか。
 6月はじめ、善ちゃんよりTEL。「結局上ちゃんと徳ちゃん入れて4人や。えさやけど、俺マムシ2000円チロリ1000円青イソメ2000円、徳ちゃんはマムシ2000円チロリ1000円青イソメ1000円とユムシ3匹それだけ頼んどいて。」「Tポートのピート入れたんでもええか?」「ええよ。それから下ちゃんに肉10000円頼んどいたでぇ。」とのこと。早速上ちゃんにTEL。「えさ頼んどいてぇ。善ちゃん2000円チロリ1000円青イソメ2000円、徳ちゃんはマムシ2000円チロリ1000円青イソメ1000円とユムシ3匹、俺はマムシ3000円チロリ1000円青イソメ2000円。Tポートのピートにしようや。」「うんわかった。」
 あと1週間ほどだ。6月の消毒は、隠岐のあとにするとして、竹藪の後始末をしておかねば。竹藪は、細い竹が千本立ちになってる。草も多い。マムシがいるかもしれない。と思ってたらマムシの子供がいた。よそ見しているうちに逃げられてしまった。
 仕掛けを作らねば。仕掛けは、2本針、ミキイト8号ハリス6号カレイ針13号とミキイト6号ハリス5号カレイ針12号でいくことにした。ミキイトは、いつもは安い糸を使うのだが、撚れがとれにくいので、フロロカーボンにした。また、スナズリは仕掛け巻きに巻くとこれも撚れがとれないので、真っ直ぐなまま持っていくことにした。HPを見てると、石鯛ワイヤーでスナズリを作るというのがあったので、これはいただきと、早速37番のワイヤーを買ってきて作った。これで撚れ対策はバッチリだ。

 次にマイポイントの根がかり対策だ。これもHPで見つけたリュック錘を参考にして、長い錘を作ろうと、少し細めのビニールパイプを30センチに切って4〜6号錘を入れて30号くらいにして、上は発砲丸ウキを詰めて上と下をシリコンシーラントで埋めて密閉にした。風呂で試してみたら立った。これだったらフニャフニャなので根がかりしにくいだろう。ただ海水で試してないので何ともいえない。

 HPを見ていると、鰯えさでマゴチが来るというので、鰯を塩浸けにした物と一夜干しの鰯を持っていくことにした。
 木曜日の晩、徳ちゃんよりTEL。「雨ですね。」「俺と善ちゃんがワンタッチイス机とパラソル持っていくで。」
 ところが、俺のパラソルを出してみると、布でできていて、雨はだめだ。仕方がない。持っていくのあきらめよう。
 金曜日準備をする。竿は、シマノのインナーガイドのアウターガイド仕様ムーニースペシャルが3本とロングビームが2本、リールは、パワーエアロ14000XT6+1ボールベアリング入りクイックドラグ風ムーニースペシャルが1台、アルテグラ10000XT5+2ボールベアリング入りクイックドラグ風ムーニースペシャルが4台で、その5セットをセットして、あと3.3Mのルアー竿に安物だが4ボールベアリングのリールを持っていくことにした。クーラーは、いつものように、18Lと20Lの2つ、ワンタッチテントとワンタッチ雨よけ、着替え入れ用リュック、道具入れ、焼き肉用コンロセット。いつものように荷物が多い。
 夜の8時半、上ちゃんにTELするとえさを取りに行ってる所だそうだ。9時5分俺んちに到着。えさがいっぱいで、クーラーに氷が入れられないとのことなので、俺のクーラーにえさを半分入れた。青イソメが這い出して上ちゃんのクーラーの中をうろうろしてる。ピートだから活きがいいのかなぁ。
 善ちゃん所へ出発。荷物を積んで、徳ちゃんとこへゴー。善ちゃん早くビールが飲みたいもんだから、「俺運転する。」だって。
 近畿道を走って、長吉で降りて、電話で徳ちゃんに道を教えてもらう。25号線を左折。点滅信号を越えて二つ目の信号を右折。あっ行き過ぎたでぇ。一つ目の四つ角でTEL。「右にいかるが牛乳見えてる。」「左見てみ!」あっおった。何回来てもややこしい。
 えさを分けた。俺間違えて青イソメを2000円やのに3000円容器に入れてしまった。上ちゃんが青イソメ1000円しかないと探してる。あっごめん。上ちゃんに返した。少し多く返しすぎたか。
 下ちゃんの所へ肉を取りに行く。道がわかってるのは、徳ちゃんだけなので、徳ちゃんが運転する。
 11時前下ちゃん所に着。肉を受け取って、「がんばってきてください」下ちゃんの声援を後に出発。
 中国道へ。徳ちゃんが運転。加西で休憩。そこから善ちゃんが運転。途中のSAで交代するはずが、善ちゃん寄らずじまいで、米子道をすぎて、下道へ。コンビニに寄った。俺は、くじを引いたら、カップ焼きそばが当たった。「そんなん当たると釣れへんでぇ。先月俺くじでアイスクリーム当たって下ちゃんと食べたら、二人ともボーズやったでぇ。」と善ちゃん。不吉な事言うヤツ!
 そこからは俺が運転。3時半頃七類港到着。トイレの近くに無理矢理駐車。みんなビール、俺はお茶。少し雨模様。しかし、昼までには雨はやみそうだ。トイレに行くと男便所は電気がつかない。仕方なく女子便所で大放出。フェリーの受付は8時から。時間はたっぷりある。寝付けないので、みんなでしょうもない話が始まった。北朝鮮に拉致されたらどうしようとか、金玉は動いてるとか、釣りの話はないのか?みんなラベル低いなぁ。
 8時前そろそろ行くか。今回はあまり差がなかったら特二等に乗ってみようかということになった。一人800円プラスだった。特二等にした。やっぱり俺が、車でフェリーに乗せるんか、バックやからいややなぁ。入って特二等で4人分の場所取りをしてると、おじさんが、入ってきた。「連れが来るんです。」悪いと思ったが言うと開けてくれた。今度は若い兄ちゃんが来た。「連れが来るんです。」というと「ここ予約席違うでしょ!」と言われてしまった。ばつが悪かったのか、どこかへ行ってしまったが、悪いことをしたかなぁ。
 9時出港。1時間ほど熟睡。トイレに行く。終わってでると、小の所に知り合いのK君がいた。初心者の人と来ているそうだ。俺たちのいつものポイントに行くらしい。俺たちは遠慮するか。朝から西郷は大雨だそうだ。ほかに知り合いのA君とO君それとあと二人計6人で来ているらしい。西郷まで来て、知り合いに会いたくないなぁ。出来るだけ別の所で釣るしかないか。みんなにそんな話をしているうちに西郷に到着。雨はもうやんでいた。俺と善ちゃんは俺の車まで西郷湾の中をうろうろしようと、徳ちゃんと上ちゃんは北上して中村から西回りに戻ってくるということで、それぞれに出発。
 とりあえず、セメント工場に行ってみた。仕事中なので、邪魔は出来ない。少し戻って、マイポイントへ。マイポイントは広くなっていた。去年の台風でどれて、整地し直したそうだ。広くて釣りやすくなっている。善ちゃんと並んで投げる。全然あたりがない。善ちゃんがキスゲット。その後は、イソベラの猛攻撃だ。俺は相変わらずあたりがない。地元のおじさんが、向こうの方が砂地でキスがおるというので、行ってみた。あたりはあったが、イソベラだった。おじさんが向かいのあそこがいいと言うので行ってみることにした。片づけてボンゴで出発。グルーッと回って突き当たりの塩海岸まで行ったがどこかわからず、そこから戻りながら、釣りが出来そうなところで竿を出したが、何処ももう一つだった。
 誠君よりTEL。「どうですか?」「全然あかん! まだ2人でキス1匹や。」「本当に隠岐ですか?」「そうやねん。エヘヘヘ。」
 元に戻って反対のヨットハーバーに行った。藻がきれてないのでダメだった。隣の造船所に行った。ここはいけそうだ。今日はここで粘るか。夕暮れになりかかっていた。善ちゃんが外向き。俺が湾向きに投げた。向かいにK君たちが見える。人影が見える。おととし隠岐んこが出たとこだ。
 当たりが全然ない。キスのあたりぐらいあってもいいのに。ドラグがジーッと鳴った。聞いてみると、当たりだ。でも合わせると乗ってない。そのうち善ちゃんがアイナメを釣った。結構良い型だ。しばらくしてまた善ちゃんに当たり。今度は鯛だった。俺のタモですくってあげました。俺のタモは偉い。俺の方は、ドラグは鳴るのに乗らなかった。青イソメのたらしを引っ張ってるのだ。
 当たりが遠のいた。暗くなってきた。これからが良いと思うんだけど何も来ない。1本鰯をつけて投げてみる。それも当たりがない。徳ちゃんよりTEL。今加茂の近くにいるらしい。徳ちゃんは、キスが10匹位とハネ1匹、上ちゃんは、はかばかしくないようだ。8時半に納竿ということで後1時間がんばるど。ヒトデが釣れてきた。潮が動いてないのかな。8時頃鰯の竿にかすかな当たり。糸を送るとジワーッと出ていく。イヤな予感やなぁ。善ちゃんと顔を見合わせる。巻き上げると重い。上がってきたのは、隠岐名物ヌタウナギ様だった。もう限界。竿を片づけていると徳ちゃんよりTEL。片づけてこちらに向かってるとのこと。俺たちも合同庁舎へ。
 合同庁舎に善ちゃんと行く途中、「明日どうしよう。俺一人でマイポイントに行ってもええか?」と俺。「うーん。ええよ。」と善ちゃん。
 合同庁舎で例のごとく焼き肉の準備をしてると徳ちゃんたちも来た。竹の消し炭のおかげでうまく堅炭にまで火がついた。さあ焼くど。ここに下ちゃんと誠ちゃんがいてくれたら何にもせんでも焼き肉食えるのになぁ。下ちゃんは仕事やし、誠ちゃんは、祝い事で忙しいし、仕方ない。火が少し強すぎて肉が焦げ気味。でもおいしい。今回は全部食べてしまった。みんな釣果が悪いから飲んだり食ったりする余裕が無かったので腹が減ってるのだ。
 片づけて、俺は、ワンタッチテントで、上ちゃんと善ちゃんはボンゴで、徳ちゃんはレンタカーで就寝。2時起床でタイマーを会わせたが1時半頃目が覚めてしまった。ボンゴの助手席側のドアを開けると上ちゃんの頭があった。起こすと悪いと思い、ドアを閉めたら「いたい!」。閉めたドアで上ちゃん頭を打ったらしい。ごめん。みんな起きるど。善ちゃんやっぱり俺キスがほしいからこの合同庁舎で粘るわ。善ちゃんと上ちゃんはマイポイントの方へ行った。徳ちゃんは、昨日の加茂湾の近くに行った。
 合同庁舎で竿出しする。ロングビーム2本は左、アウターガイドムーニースペシャル3本のうちの2本は右赤橋方向、あとの1本は波止根本の方から赤橋の右端方向へ。いつものように右に左に流れる。1本あげてみると大きな藻のかたまりが釣れてきた。あーしんど。善ちゃんよりTEL。「今セメント工場や。マイポイントは、虎ロープで入れんようになってた。上ちゃん鯛釣ったでぇ」   ええなぁ
 明けかけた頃、キスが来た。レギュラーサイズ。当たりがあってドラグが鳴るが乗らないことが多い。青イソメのたらしのせいだろう。まあいいか。また善ちゃんよりTEL。「また上ちゃん鯛釣ったでぇ。俺は黒いねん。」「ええなぁ」
 釣れてくるのがハオコゼ、海毛虫、大ヒトデなどろくなものしか釣れない。徳ちゃんよりTEL「もう一つなので、戻ります。」「俺も変わりたいのでマイポイントまで乗せて」「いいですよ」
 善ちゃんよりTEL「上ちゃんまたまた鯛ゲット。俺はまたチヌや。おっさん(上ちゃんのこと)、俺の後ろでうんこしようとするねん。もっとあっちでやれて言ったら行ったけど大きな声で善ちゃん紙!!!て言いよんねん。」

これぞ隠岐んこの祟りだ。今回は俺ではなく上ちゃんだ。
 俺は徳ちゃんに送ってもらってマイポイントへ。昨日は無かった虎ロープがしてある。中に荷物を下ろしてもらい、徳ちゃんは、善ちゃんたちの所へ行ったようだ。
 竿をセットして。左からずーっと5本の竿を投げ分けた。時間はまだ7時過ぎだ。さあこれからだ。
 ちょこちょこイソベラが来る。キスが来た。ちょっと良いサイズ。またイソベラだ。ちょっとましなチャリコが来た。でも20センチ無い。自作の長い錘(30センチ)をつけて投げてみた。ちゃんと飛んでいく。でも着水のあと糸がどんどんでていくはずなのに、出ていかない、中の空気のせいでゆっくりゆっくりと沈んでいるらしい。ていうことは、かなり手前に戻ってくると言うことか。あまりに浮力が付きすぎてるようだ。少し改良の余地ありだ。
 しばらくしてキスが来た。これは良いサイズだ。胴が長く25センチは越えている。小さなチャリコが来た。大きい鯛はいないのか。キュウセンが来た。それから当たりが遠のいた。えさがついたままだ。
 ぼけっとしていると、いきなり竿が飛んだ。あわてて竿に飛びついた。いきなり重い。竿が巻けない。我慢だ我慢。竿先が戻った。巻き上げる。また巻けない。まるで根掛かりの様だ。耐えろ!!少し巻けた。でもまた巻けない!!   耐えろ!!ジョー耐えるんだ!!わかってるぜおっさん!!!    何とかなりそうな気がしてきた。そのとき俺の頭の中に「逆転」という漢字2文字がはっきりと浮かんだ。何度かやりとりして10分ほど経ったろうか、そこから全く巻けなくなってしまった。瀬に掛かっているようだ。ええいとばかりに竿をあおった。少し軽くなって巻けるようになった。上がってきたら上の針にキスがついていて下の針は無かった。あーっ疲れた。全身の力が抜けてる。俺はきっと鯛しかないと思った。でもあとからみんなに話すとみんなはただ重いだけみたいやからエイ違うかなということだった。そうかなぁ。ただ重いだけでも鯛のこともある。うーん悔しい!!!時間は9時過ぎだった。 
 善ちゃんにTEL。「残念やなぁ。でもまた来るで。」
 善ちゃんと上ちゃんたちは徳ちゃんと合流して水産高校の裏にいるとのこと。「手振ってんの見えますか?」と上ちゃんと徳ちゃんからTELあり。上ちゃんここでも鯛をゲット。調子よすぎるなぁ。
 上ちゃん寝ぼけて、二人に当たってるでと言われてあわてて竿まで行こうとして溝に足つっこんで転げたそうな。しかも当たったのは鯛ではなくサメで、ほんとシャークにさわるわなぁ。
 キュウセンが来た。今度はちょっと良いキュウセンだ。
 イソベラの間にまたキュウセンが来た。
下ちゃんからTEL。さっきのバラシの話をする。「3本針とかにしてませんか?1本針にしとかなあきませんよ!!」 怒られてしまった。そのあと携帯のバッテリーが切れてしまった。時間は10時頃だった。あと2〜3回えさ付け替えたら終わりやなぁ。
 水産高校の方にまだ人影がある。まだいるみたいだ。携帯がダメなので様子が分からない。彼らももうダメだったみたいだ。上ちゃんなんぞはシャワー浴びて裸で高校の中をうろうろしていたらしい。それはないで上ちゃん。
 11時半納竿し始める。片づけて待ってるとみんながやってきた。レンタカー屋で検寸。鯛の部は上ちゃん、キスの部は俺、他魚の部は徳ちゃん、総合は善ちゃんで、みんなそれぞれに良かった。ただキスがもっとほしかった。やはり水温が低すぎるのか。今年はどうもおかしい。
 帰りのフェリーは、ふつうの2等で帰り、途中で
(俺は必要なかったが)氷を買って、SAで食事と思ったら改装中で飯も食えず、徳ちゃんを、会社まで送って自宅着が11時。今年の隠岐も終わってしまいました。