祭りの日T (折り紙飛行機&凧揚げ大会2003年10月だんじりに合わせて)

 9月28日(日)中古のだんじりが、わが町にやってきた。俺は、だんじり自体は嫌いではないが、購入のやり方が、人をだましてハンコを押させて、総会で緊急でもないのに緊急動議だと言い、町民全体には知らせずに、自分たちには集合をかけて、不正な多数決で、だんじり購入を決めてしまったやり方が間違っていると思うので、祭りの日は、他のことをしようと、インターネットで子供遊びを調べて、祭りには、凧揚げ、試験引きには、折り紙飛行機を、作ろうと決め、いろいろ資料をインターネットで調べた。
 
 インターネットって便利だね。折り紙飛行機も、凧もいろんな人やサークルがホームページをアップしてる。その中から、使えそうなものを、コンピュータに取り込んで、必要に応じて、コピーを取った。折り紙飛行機は、10種類ぐらいの飛行機の折り方の載ったのが参考になった。自分で折ってみて飛び方を見た。紙は、コピーして要らなくなったものが150枚ぐらい(おれのパソコンの4年間の資料。今は全部頭に入ってる。本当かなぁ?)あったので、それを使うことにした。折り紙飛行機は、紙だけあればいいけど、凧は、竹ひごや大きい紙や凧糸がいる。凧は、6種類位の作り方の載ったものを参考にした。竹ひごを自分で作ろうと思い、竹を割ってみたのだが、同じ太さの平竹ひごを作るのはなかなか難しく、すぐにあきらめてしまった。散髪に行った時、帰りコーナンによると、木材コーナーに竹ひごがおいてあった。1ミリ、2ミリ、3ミリの丸や何種類かの平竹ひご。長さはみんな90センチ。これは使えると、とりあえず、3ミリ丸と2ミリ5ミリの平竹ひごを、一袋ずつ買って帰った。どの凧を作ろうか、いろいろ悩んだ末、連凧が良いのではと思い決定。早速1個作ってみた。3ミリ丸の竹ひご2本を縦に入れ、横は同じ3ミリ丸を真ん中で曲げて入れる。火であぶって曲げるのだが、これは結構大変そうだなぁ。説明を見ていると、真ん中に金具を使っている。なるほどなぁ。昔作ったプロペラ模型飛行機は、ハネになる部分の竹ひごを曲がった金具でつないだっけ。そんな金具はないかいなぁ?と振り向くと君がいたじゃなくって、振り向くとつぶれた傘があった。傘の骨が使えるやんけぇ。4センチぐらいに折って(ペンチで少しつぶして折り曲げるとすぐに折れる)その真ん中をつぶして、少し角度をつけて、両方に短い3ミリ丸の竹ひごをつけて少しカシめる。なかなかうまくできた。

 紙は、障子紙(コーナンで買った一番安いやつで、この前障子を貼り替えた残り)。説明のように菱形に切って、糸が通るところを補強するためにパンチ穴を補強するやつを貼って(これもコーナンの事務用品コーナーのところで見つけたもの、280穴もあるんだよぉ)、凧糸は、とりあえず、釣りで使った古のPEの3号。テープは、マスキングテープ(これもコーナンの安いやつ)、それで、くっつければ完成。とりあえず、山仕事のついでに、1個を山で上げてみた。風の強い日だった。3〜5メートル上がるが、ひっくり返って落ちてくる。それの繰り返し。本当に上がるのか。なにかが間違ってるのか。調整か何かが必要なのかなぁ。まぁ最初やから、これでもいいか。とりあえず材料をそろえることにしよう。
 
 
 まず紙は、障子紙。コーナンの一番安い無地のもの。これが0.94×7.2メートル。凧本体の紙の大きさが0.45×0.45だから、横に2つ、たてに7.2メートル÷0.45は16だから2×16で32個。うまく取ればもう少しいけるかな。一応目標を40個にした。竹ひごは、3ミリ丸では、少し大きいので、2ミリ丸にした。解説書の連凧は、35センチぐらいの高さなのだが、竹ひごが90センチで売っているので、その半分の45センチと大きくした。それだと、無駄がない。1つ作るのに1.5本要るから、10本入りだから6組出来て1本余る。40組とすると1.5×40は60本必要。凧糸は、太さがわからないので最後に回し、傘の骨金具、これも40個要るので、仕事(みかんの最後の消毒作業)の合間に作ることにした。内職じゃ。型紙を、パーチクルボードで作って、障子紙に当てて、いろいろと取り回してみたが、結局、41枚しか出来なかった。他の凧も作ろうと考えたが、なかなか、考えまとまらず。そうこうしているうちに、10月5日試験引きの日が来た。

10月5日朝から12人衆(長老12人の集まりで、神様をお祭りする)の宮座(将来12人衆に入れてもらうために12人衆と神様をごちそうでもてなす儀式)の見習い(俺は来年が本役)でお呼ばれにあずかった。午後から折り紙飛行機大会開催。大会といっても、2家族だけだが。・・・試験引きも午後からだ。選果場にコンテナとベニヤ板で机を作り、準備OK。インターネットから保存した折り紙飛行機の作り方をコピーして、午後1時頃から開始。まず、この飛行機はどう、これはこうと飛び方の解説をして、好きな飛行機からみんな(と言っても子供は3人だけ)作り始めた。作っては飛ばし、作っては飛ばしの繰り返し。そのうち、嫁の兄や友達のお母さんまでやってきた。少し飽きてきた頃だったので、第2弾の宇宙スペース飛行機、第3弾の鳥類飛行機(鳥類折り紙かな)を出して作る。第2弾は簡単だが、第3弾の鳥類飛行機のイヌワシやホワイトホーク、プテラノドンなどは難しい。おまけにおり方の解説がない。(あとからHPの作者宛に折り方を教えてほしいとメールすると、本の出版をするらしく今執筆中とのことだった。)大人もみんな悪戦苦闘。見本を見ながら、やっとイヌワシだけは折れるようになった。

 みんなで、みかん山まで飛ばしに行こうということになって、兄の軽四と俺のボンゴに自転車とみんなを乗せて出発。天気は快晴。子供たちは自転車でサイクリングロードのような農道を走り回り、俺たち大人は、その辺を散策。アケビがなっている。でもまだ熟れていないようだ。来週の凧揚げ大会の頃にはひょっとすると、熟れてるかも、なんて話しながら、うろうろ。残念ながら飛行機を飛ばせるような綺麗な広場はなかったけど、大変気持ちよかった。

 三時半頃帰った。途中だんじりに遭遇。試験曳きも終わりかけらしい。帰ったらまた折り紙飛行機を作っては飛ばしの繰り返し。みんなで、裏の工場駐車場に飛ばしに行こうということになった。試験曳きも終わり、みんなが帰っていったのを見計らって、勝負勝負。みんなと飛ばしあいをしていたら、法ちゃんがやってきて、なかまにはいってきた。勝負しようか、どっちが長く飛んでるか? ようし!!!  法ちゃん、へそ飛行機を折りだした。よし同時に行くど。いち、にぃ、さん!!! 法ちゃんのは失速してしまった。俺の勝ちぃーッ。 俺のプライドが許さん!! と法ちゃん。 もう1回。いち、にぃ、さん!!! 俺のも結構長かったけど、法ちゃんのは、ゆっくりゆっくり円を描きながら落ちてくる。すごい。それからは、何度やっても勝てない。聞いてみると、紙飛行機の大きい大会にも出たことがあるらしい。そりゃ勝てる訳ないよなぁ。子供たちは、法ちゃんのことを「名人」と呼ぶようになった。俺はカタナシだぁ。それから、もう少し飛ばしあいをして、5時半頃解散した。

10月10日(金)みかんの消毒作業もようやく終わり、最後の凧の準備に取りかかる。嫁は水曜日頃から風邪で、寝込んで、今日やっと回復したところだ。材料をチェックした。横棒は、金具の部分が曲がりすぎていたように思うので、直して、だいたいOKかな?  あとは、凧糸だけだ。嫁が、買い物に行きたいというので、俺も、凧糸と紙テープの予備がほしいと思ったので、午後に出かけた。今日行っておかないと、明日はどこもかしこもだんじりで動きがとれんもんなあ。凧糸の太さはどのくらいにしようか。いろいろ迷って、ちょっと太めの1.4ミリにした。建築のサゲフリ用の綿糸でこれが一番安いと思う。紙テープもマスキングテープも見つけられなかった。まぁいいか。これで何もかも準備万端。まだ明日一日あるし、買い物するものはもうないし、何とかなるだろう。

10月11日(土)子供たちは、兄と大阪へ。嫁は、やっぱり風邪のあとなので、俺と家で留守番。二人で、テルミン(線香の熱で体を温めるお灸)のしあいをした。もう一度、材料の点検。天気が下り坂になっている。夕方3時半頃雨が降ってきた。イヤな雨。だんじりも、5時の予定が4時に終わったようだ。

10月12日(日)いよいよ凧揚げ大会だ。天気はまずまず、だんじり曳くにもいい頃合いだ。まず凧の制作から。といっても、

   1:型紙にへそ(パンチ補強)をつける。

   2:型紙に絵を描く。

   3:たてに竹ひごを2本入れテープでとめる。

   4:よこのひごをテープでとめる。

   5:色をスプレーする。

 この5行程のみ。5番目のスプレーは黄色を朝一番スプレーしてみたけど、もう一つで、乾くまで時間がかかりそうなのでやめにした。例によって選果場にコンテナとベニヤ板は2枚にして机を作った。

 8時半過ぎに子供たちがやってきた。と言っても2人だけだけど。みんなとりあえず折り紙飛行機を作り始めた。おっちゃん折り方覚えたでぇ。と得意になって折っている。嫁はお昼のおかず作り。運動会の時のようなおかずを作ってるらしい。お昼は、山で、食事をして、凧揚げだ。それまでに作れたらいいけどなぁ。

 とりあえずみんなが揃ってから、ということで、9時過ぎくらいにみんな揃ったので、作り始める。一人5〜6枚ずつ作ればいいかなと思ってたけど、いつの間にか、分業が成立して、子供と嫁たちは、お絵かき、俺と、子供の友達のおじいさんが、その他の仕事を受け持つこととなった。絵は子供のゲームのキャラや、漢字1文字、顔など結構みんな個性があっておもしろい、でもバラバラだ。同じような絵ばかりの方がいいのかも知れないけど、第1、上がるかどうかもわからないんだから、まあいいか。みんな出来たのが11時をもう過ぎていた。それから、凧糸に通すのがまた一苦労。俺は、41枚一度に上げようと思っていたのだが、子供の友達のおじいさんに、40枚も上がるか?と聞かれ、答えられず、結局、そのおじいさんの薦めで半分ずつをセットにする事にした。凧を1メートル間隔にして糸を通し、結び目を作って固定していく。これがなかなか大変。結局12時を少し過ぎて、やっと、2組の20連凧ができあがった。

 自転車と凧と紙飛行機と人と弁当を軽4、スターレット(今はもう販売してないか)、ボンゴ(おなじみの)の3台に積んで、みかん山に出発。山に上がると、お日様が出てきた。風がない。全くない。時々少し吹いてくる。でも弱い。まあいいか。とりあえずお弁当を、軽4の荷台に広げて、みんなで食べる。アスパラのベーコン巻き、イカの天ぷら、鶏の唐あげ、卵焼き、煮込みハンバーグ、サーモンマリネ、おにぎりがまた中身がいろいろで、たらこ、梅干しからチョコレート?まで、超豪華ランチを食べて、食後のお散歩。子供たちは、例によって自転車で、サイクリング気分。大人は、その辺をうろうろ。先週のアケビが、割れて熟れている。たくさん取った。

 一通り遊んで、車に戻った。やはり風がない。でもとりあえずあげてみようと言うことになった。連凧のうち5〜6枚だけまず出して、せぇーので引っ張って上げる。でもなかなか上がらない。最初は、道路の上でやっていたが、もう一つうまくいかないので、道路の横が一段下がって残土処理して整地したところがいっぱいあるので、そこまで降りながら走っては、失敗。俺が5〜6枚もって走ると、残りを持った人も、一緒に走らないといけない。嫁が一緒に走ったとき、ひっくり返ってしまった。

 だれかが、20枚全部出して、縦に並んで何枚かずつに間に入ってせぇーのぉで離して上げようというのでそうやってみた。すると、一発で上がった。まるで龍のようにくねくねして上がっていく。ちょうど45度くらいまであげて、代わる代わる糸を持つ。もう一つ上げてみようということになって、一人の子にそれを任して、あとの者で、さっきと同じように凧をもって一列に並んだ。

 風邪が勢いよく吹いてきた。今度は走らなくても上がった。片方は20連凧、もう片方は21連凧それが並んで、上がっている。みんな興奮気味。特に俺は、めっちゃ感動してる。そのうち風がなくなってきた。凧がどんどん落ちてきた。地面に落ちてしまった。

 凧を片づけて、みんなでジュースで乾杯した。

 3時半頃家に帰って、今度はまた、折り紙飛行機作りが始まった。何機ぐらい作っただろうねぇ。だんじりが、5時前帰ってきた。みんな帰ってから、またもや、
裏の工場駐車場で飛ばし大会。子供大人みんなで7人それぞれ工夫を凝らした飛行機で勝負勝負。またちゃんがだんじりの帰りに見に来た。ちゃんは見ただけで行ってしまった。飛距離勝負じゃ。結局子供の中の一人が勝って終了。でもそのあと、真っ暗になる頃まで、子供たちは飛行機を飛ばしていました。