石っち追悼合宿2006(前半部)

石っち追悼合宿に今回は途中参加となってしまった。その顛末から書かなければならないので少し長くなるかもしれませんがご容赦ください。

石っち追悼合宿は7月8日〜9日なんだけど、話は7月6日の木曜日から始まります。

今年私はどういう訳かやりたくもないんだけど町会の役員が当たってしまい、しかも会計をやる羽目になってしまい、いろんな行事に出なければならないため、投げ釣りに行けないこともあり、悶々とした日々を送っておりました。今回はたまたま投げ釣りクラブの例会と石っち追悼合宿が重なってしまい例会に行けなくなってしまったのですが、、、。
浜坂で釣れたら険寸したるでぇと善ちゃんに言われて半分本気にしていた俺でありました。

7月6日の朝 町会長よりTELがあり、町内で不幸があったので、副会長と3人で朝から一緒に悔やみに行って来た。昼にほったらかしにしていた携帯を見ると善ちゃんから午前中にTELが入っていた。何だろうと思いTELしてみたが出なかった。それから夏の礼服がないので嫁と買いに行った。時間があったので本屋に寄ってると上ちゃんよりTELがあった。善ちゃんところは不幸があって、また徳ちゃんも忙しくて結局例会は中止になったそうな。それやったらおまえ追悼合宿に来るか? 高校は同じでも俺は化学部、上ちゃんは落研、クラブが違うもん無理やな。今晩仕掛けもらいに行くわ。上ちゃんに浜坂での釣りの仕掛けを頼んでおいたのだ。竿とリールは3セットセッティング済み。

3時頃家に帰って、みかん小屋の改築の材木を買いにコーナンに行った。買い物を済ませて車に向かう途中、今度は徳ちゃんよりTELあり。例会中止の件かなと思って聞いてると、雅くんの調子が悪いらしい。朝から善ちゃんが見舞いに行ったけど、しんどそうで話すことも少しおかしいと言ってるらしい。「僕一人で行くの恐いから一緒に行ってください」と徳ちゃん。7時半からは町内の人のお通夜だしなぁ。それまでなら何とかなるんだけど、「それまでに来れる?」と俺が聞くと、徳ちゃん何とか今から帰って仕事の段取り取って行きますとのこと。病院は新しく出来た「いぶきの病院」だ。帰り道なので、入り口と駐車場を確認してから家に帰った。

6時過ぎに徳ちゃんが来た。6時半頃に出ようということで少し休憩した。
6時半出発。俺は普通の服装で礼服を持って徳ちゃんの車に乗せてもらった。15分ほどで着いた。これはどこのエレベーターや。おっ三菱か。良かったな、なんて冗談を言いながら10階へ。

117号室と聞いていたのでそちらに直行した。ドアは開けっ放しだった。入っていくと雅くんは横になって眠っているようだ。でも呼吸のたびに「うー」「うー」うなってしんどそうだ。看護婦さんが血圧を測りに来た。その時、雅くんがこちらを向いて「とくみっちゃんかー」と言った。それからまた苦しそうに向こうを向いて「うー」「うー」うなってる。2人とも声をかけられなくなってしまった。しばらく立って見ていたけれど、後ろにある椅子に腰掛けて、雅くんのしんどそうな様子を見ていた。だいぶ経って看護婦さんが2人、足を冷やしたりしに来た。痛いところ無いですか?看護婦さんの問いに、首を振る雅くん。痛くはないんだろうか?俺達も立って、雅くんのほうに近づき話しかけてみた。

窓の外を見て、ここ景色ええなぁ!!! あまり反応無し。この前のアップルマンゴウどうだった? 雅くんがこっちの方を向いて、むねかっちゃんかー。と言ってくれた。あれは酸っぱかった。 あっそうかと俺。この前善ちゃん来たやろ? と聞くと え? と言うので、若樫のよしひさくんよおー と言うと  若樫によしひさなんかおらん、、と雅くん。あ冗談言うてる、と徳ちゃん。治ったら一緒に釣りに行くぞ と言うと  よっしゃーっていま思ったで。よっしゃーっていま思ったで。よっしゃーっていま思ったで。と繰り返す雅くん。

そして、今あめちゃんの事思い出してたわ。今あめちゃんの事思い出してたわ。 あめちゃんてたべるあめか?と俺が聞いても返事しないで、そればかり繰り返してる。そろそろ帰ろうと、2人で雅くんの手をさすって、ほんまに一緒に釣り行くからな。と言ってエレベーターに乗って下におりた。徳ちゃんは最後に「ありがとう」って言うてたでと言うんだけど俺には聞こえなかった。あとから誰かに聞いたんだけど、言葉が変だったのは、痛み止めを打っていたので頭がもうろうとしていたのだろうということだった。

それから俺は、町内の人のお通夜に出て、家に帰って、それから上ちゃん所に仕掛けをもらいに行った。俺からは言わないつもりだったけど、上ちゃんが雅くんのことを聞くので、病院に行って来たことを話した。「俺のおじさんはあんな風になって2週間ぐらいで亡くなってしまった。」と俺が言うと、若いからなぁ、早いかもしれんでと上ちゃん。つらいなぁ。

7月7日朝7時半 町会長よりTEL。今日のお葬式の打ち合わせかなと思ってると、雅くんが亡くなったので悔やみに11時頃行くという。昨日雅君の顔見たところなのに。信じられない。徳ちゃんにTELすると善ちゃんに聞いたとのこと。つらいなぁ。
今日がお通夜で、あすがお葬式だから、追悼旅行はとても無理だ。辻っちにTELするが出ない。寛ちゃんにTELすると、「いよいよ明日やなぁ」と言う。実は、不幸が出来て行けなくなってしまいました。と言うと、えーっとびっくりした様子。訳を話して納得してもらった。辻っちにメールしておいてくれるというので、お願いした。

朝から用事を済ませて、10時45分に、雅くんの家の近くで待ち合わせした。町会長、副会長、俺と3人で悔やみに行った。雅くんの顔は昨日とは打って変わって安らかだった。 手を合わせて、「楽になって良かったなぁ」と言ってあげた。

それから、町内の人のお葬式に行った。そのまま斎場まで、役員みんなで行った。どうも斎場は嫌いだ。なんか体が重くなるような気がする。ああ石っちの方も気になるし、雅くんのそばにもおってやりたいし、それで、一応町会長と副会長には、石っちの件も話して、ひょっとしたら雅くんの方は今日だけにして明日は追悼合宿の方に行くかもわからんし、行かないかもわからんし、すごく迷ってますと言っておいた。しかし、斎場からの帰りに、嫁からTELで、雅くんの所から明日手伝いに来て欲しいと言って来たということだったので、結局雅くんの方になった。それはそれでいいんだけど。雅くんを最後まで送ってやるか。でも斎場は苦手だから、出棺までにしたいなぁ。

午後3時頃に家に帰ってきた。雅くんのお通夜は7時からだ。俺はパソコンを開いて、雅くんが一緒に行った時の釣行記をみんなプリントし、雅くんの写真を探した。雅くんの写真は一枚しかなかった。(ほかの連中のも1枚ずつくらいしかないんだけど) それもプリントした。

釣り仲間は、みんな来てくれることになったようだ。下ちゃんは町会館が解らないので、メールと電話で場所を教えたが、結局善ちゃん所に行くことになった。
他の連中も一応善ちゃんの所の駐車場に集合する事になった。
夕方までに用事を済ませて、食事をした。

7時5分前ぐらいに歩いて町会館に着いた。徳ちゃんや善ちゃんそしておっちゃんも来ていた。町会館の広場は人でいっぱいだった。同級生の人たち、町内の人たち、年下の人たち、何せ享年47歳だもんなぁ。若すぎるよなぁ。
一般焼香が始まり俺達もそこに並んだ。

上ちゃんよりTEL、今向かってる途中とのこと。そうこうしていると下ちゃんよりTELで小学校の所を曲がったとこだと言う。そこを曲がらずに、まっすぐ来て30メートル先ぐらいに堀田メガネがあるさかいと言うと電話がいったん切れて、またかかってきて堀田メガネの所を曲がりましたと言っている。それじゃそこをまっすぐに上がっておいでと言って、俺は町会館下のバス停の所まで下りていった。

車がいっぱいだ。すごい人が雅くんのために来ている。下ちゃんはなかなか上がってこない。上ちゃんが先に上がってきた。「下ちゃん俺のあとから来るで。」と上ちゃん。「おまえその下の不動さんの入り口あたりにとめてこいよ。」と俺 「わかった。」と上ちゃん。

下ちゃんなかなか来ないのでTELすると、車がいっぱいで、外環の下に置いて歩いて来るとのこと。その辺まで車がいっぱいなんや。

みんな焼香を済ませて、しばらくして、雅くんの顔を見に行った。きれいに化粧してもらって、朝見た顔よりももっと安らかに見えた。

みんな2階に上がってにぎやかにしてやって欲しいというので、2階の和室で、同級生は同級生でかたまり、釣り仲間は釣り仲間でかたまった。法ちゃんも来ていた。
雅くんの思い出話や釣りの話。おれがコピーしたあいつの写真は、いい顔で写ってる。2〜3年前の夏、白浜方面の例会で、雅くんは小さいけどコロダイを釣った。みんな貧果でそれで雅くんのコロダイで優勝かと思ってたら、俺の釣ったガッチョの方が少し大きくて、ガッチョに負けたコロダイを持って怒ってたんだけど、カメラを向けられて思わずほほえんだっていうポーズだ。



 本当にいい顔してる。夜中の12時頃までみんなの話は尽きなかった。明日また来るからな、と、もう一度雅くんの顔を見てみんな帰った。徳ちゃんは俺の所に泊まっていった。雅くんにゆかりのあるような夢を見たらしい。

朝、午前中だけ雅くんにつきあって午後は合宿の方に電車で行こうかなとエキスパートで調べてみると、午後1時頃出て、浜坂着が7時頃と出てきた。ちょっと遅いなぁ。なんて思ってると、9時半頃寛ちゃんからTELが来た。「おまえが来ないと旅行記が書けないぞ。お前の代わりにメモしてるから。」そう言われるとやっぱり行きたい。石っちのこともあるし。 「午前中で失礼して午後から電車でそちらに行きます。7時頃浜坂でもいいですか。」 後ろで歓声が聞こえている。やっぱり行こう。その代わり朝からは雅くんのために精一杯働くからな。

雅くんに関する町会の仕事を徳ちゃんに手伝ってもらってかたずけて、10時頃に町会館に行った。食事をして、少しすると、葬式が始まった。11時だった。

親族の焼香が終わり、一般焼香へ。徳ちゃんがゆっくり焼香したいから最後にしましょうと言うので、最後の方にならんだ。焼香が済んで俺は先に家に戻った。
とりあえず、JRにTELして和泉府中から浜坂までの経路と時間を聞いた。府中から関空快速で大阪まで行き北近畿の特急で豊岡まで行きそこからは鈍行に乗り換えて浜坂まで、和泉府中1時19分発で浜坂着が18時5分だ、以外と早く着ける。寛ちゃんにそのことを電話しておいた。「案外早く着けるなぁ」と寛ちゃん。

服を着替えて、嫁が用意してくれた荷物の中身を確認してると徳ちゃんが帰ってきた。出棺までいてやってくれたそうだ。徳ちゃんが送ってくれると言うので乗せてもらうことにした。

12時27分 自宅出発
12時47分 和泉府中着 緑の窓口で切符を買う。時間があったので本でも買おうと府中の商店街に行ったが昔あった本屋(確か和泉書房ともう1軒あったんだけど)が無い。どこかの店の人に聞くとイズミヤまで行かないと無いとのこと。仕方なくイズミヤまで行く。本屋で雑誌と単行本を買って急いで和泉府中まで戻った。

1時5分 和泉府中駅前で海鮮巻きを買う。(300円) 
1時10分 和泉府中着 ホームでいるときに寛ちゃんよりTEL。「今大阪ぐらいか?」「いいえ今から和泉府中を出ます。」

1時19分 和泉府中発
2時00分 大阪発 2号車14−D
2時12分 淀川あたり  海鮮巻きを食べる。
2時31分 宝塚 トンネルばかり
2時44分 三田−篠山口
3時12分 下滝 通過列車待ち
山裾を走る。はぜがわという川が見えている。このあたりから屋根の雪止めが目立つようになってきた。

3時48分 福知山 幕の内920円とお茶140円(500のペットボトル)を買って食べる。

4時18分 和田山 しばらく行くと川でアユ釣りをしていた。
4時26分 八鹿(ようか)
4時33分 江原
4時40分 豊岡
豊岡からはワンマンカーだ。天井で扇風機が回ってる。高校生がやけに多い
豊岡   円山川が右手に見える。
玄武洞  川のでかい中州が見える。この辺の川幅はとても広い。
城崎温泉 でかい川が右手にある。トンネル、山の中、トンネル、またトンネルこれは長い、やっと田んぼが開けてきた。
竹野   田んぼ、トンネル、海、トンネル、海、トンネル、またトンネル、少し海。山の中、トンネル、右奥に海、山、トンネル、人家、左山
5時19分 佐津 高校ギャルが4人降りた。山の中、トンネル、山右に海、トンネル、山、右が開けて海、
5時24分 柴山 トンネル、人家、長いトンネル、右は人家、遠くに海
5時29分 香住 列車行き違い8分停車。香住観光協会36-1234
5時40分 香住発車 広い川、その先はもう海。山手のほうへ、トンネル、山の中、トンネル、山の中、海、右にきれいな海、長いトンネル。
5時47分 鎧 海の入江。トンネルを過ぎると余部だった。長いトンネル、山の中
辻っちよりTEL「予定通りか?」と辻っち。「うん」と俺。「ちょっと待ってもらわんとあかんかもしれん」と辻っち。「わかった」と俺。
5時58分 久谷 やっと次が浜坂、すごい山の中、山の間を走ってる。
6時05分 浜坂到着 改札に誰もいなかったので切符を渡さずに改札を抜けた。