腰椎椎間板ヘルニアとは
40歳以上の人であれば性別を問わず誰もが突然発症し得る器官損傷型の代表的腰部疾患です。この疾患の特徴は、初期段階では腰の痛みを主に発し、中期からは下肢の神経症状に痛みの中心が変わることです。
通常、神経は接触の段階ではほとんど痛みは出しません。
脱出した線維輪が神経を押し始めると接触部の神経線維が伸展されます。
この伸展された神経線維の数が、ある一定数に達すると神経インパルスの減少が始まります。この段階で根性の神経症状が出ます。
この根性症状を発する神経根は、第五腰椎神経根と第一仙椎神経根です。
この場合慢性腰痛よりの加齢性では、第五腰椎・第一仙椎共の両方脱出が多くの場合で見受けられます。
しかし、急激な負荷が瞬間的にかかり発症する場合は、第五腰椎か第一仙椎のいづれか一方の場合が多く見られます。
神経症状としては、第五腰椎の場合は大腿後側から膝を境に下腿前面を通り母指に終わります。
第一仙椎では大腿後側からそのまま踵骨まで一直線に達し母指に終わります。
又、下腿部での知覚脱出、アキレス腱反射や膝蓋腱反射の低下や喪失、及び下肢の筋萎縮など様々な特徴を有す疾患です。
又、脱出の形態は内側脱出と外側脱出の2タイプあり、それぞれの症状の出方に違いがあります。
さらに厄介なことに、脱出の度合いによる差異も症状の出方を異なるものにします。
例えば潜在性・完全・剥離などによる差異です。
しかしこれらは、先程述べた症状の強弱の違いとなって現れますが、治療法は基本的には同じです。
PNF‐筋整復法は腰椎椎間板ヘルニアを完治し得る療法です。
世界的に見てもこの疾患を手術するケースは全体の僅か2パーセント程度で
ほとんどが理学的な治療法を用い治癒せしめます。
PNF‐筋整復法も椎間板の内圧を下げる独自の治療施術法で完治させることが容易に出来ます。
※椎間板ヘルニア治療は保険適用外となります。