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Kametaro Break

モモンガとの出会い  

その日はやや早く仕事が終わったので、2つ前の駅から歩いて家に帰ろうと思ったのです。なにぶん、新しい土地へ来た時には歩いて周りの地理や土地勘を養うのはサバイバルの条件の1つですから。と、一軒の小さなペット屋を見つけたので何気なく入ったことが、「モモ」(♀)との出会いでした。

やや小さ目のプラスチックケースに「希少 手乗りモモンガ」のカードが貼ってあり、中には藁で出来た鳥の巣に丸くくるまって寝ているモモがいたのです。早速、店のオジさんに「これはそんなに珍しいのですか?」と聞くと
 ・手乗りモモンガはなかなか入ってこない
 ・この前は半年前に入ってきた
 ・大きくなってからのモモンガを飼うと人に慣れにくい
 ・場合によると人の居ない時にしか巣から出てこない
と説明しながら、繋いであった首輪の紐を引っ張り、モモを巣から出し手のひらに乗せて見せたのでした。その瞬間、モモは失禁をしてしまいました。手から腕にかけて動き回るモモはまだ子供らしく、尾もそんなに大きくはなっていませんでした。 始めは買うのをためらいましたが、首輪をつけられているモモを見ていると、私が飼って、少しは大きなゲージに入れてやりたいと思いました。

店のオジさんが教えてくれた飼い方は、以下の通りです。
 1)小さなプラスチックケースで十分
 2)水は野菜で取れるので与えなくても良い
 3)餌はヒマワリの種、野菜などがメインで、ミルワーム(虫です)をやるのも良い
 4)湿り気を嫌う
しかし、この説明は納得出来ない所もあります。私が思う飼い方も併せてご参照下さい。

最初の2日程はプラスチックケースで飼っていましたが、余りにも小さすぎると思い、風呂場のバスタブに新聞紙を引き、プラスチックケースの蓋を開け、何時でも出られるようにして、風呂場のドアを閉め暗くしてやると、ガタガタ音がし始めました。見たい気持ちを抑えられずにドアを開くと、もう必死になって隠れようとするのです。
 とにかく最初は「我慢」の一言です。静かに見ていますと、お腹の空いたモモは巣から出てきてこちらを気にしながらもヒマワリの種を餌箱から取っては巣に駆け込むパターンを繰り返しました。しかし、私の手からは餌を取ろうとはしません。

 「どこが手乗りモモンガや!?」「あれは単に首輪を付けられて無理やり手に乗せられていただけじゃないのか!?」

約1週間経ったところでやはり高さのあるゲージに住み替えようと決意し、高さ80cm×幅45cm×奥40cmのゲージを作成しました。巣箱を高い所に設置し、数日が過ぎると、かなり慣れてきたのか、夜になって私が帰ってきても巣箱から出て、水を飲んだり、餌を食べたり、木をかじったりと自由に遊ぶようになりました。
 ある日、外へ逃げ出さないように部屋のドアを閉め切り、ゲージのドアを開けて、餌を手のひらに乗せて待っていると、警戒し何度も途中で巣に引き返しながらゲージの外に出てきて、とうとう私の手から餌を取り巣へ一目散に帰って行きました。
 あとは順調です。夜になって私がゲージを見るとモモも巣から顔を出して、出てきます。お腹が空いていれば、近くに寄って来ますから、すぐゲージを開けて餌のやり取りをして遊びます。可愛いですよ。 さあ、いよいよ飛ぶところが見たいものです。最初は餌を乗せた手を少し高いところに上げると、腕を伝わったりジャンプしたりして手のひらに乗ってきます。こうなればしめたもの、ゲージに向かってモモが乗った手を高く上に上げると、モモはゲージに向かってジャーンプ!! 足の間にある飛膜を広げ、着地し、徐々に上手になっていきました。

家の中の様子が分かり始め、また、成長するにつれジャンプの距離も長くなります。エアコンの上から反対の壁に向かってジャンプを繰り返し見せてくれます。