「月とキャベツ」

監督:篠原哲雄
原案:鶴間 香 「眠れない夜の終わり」
出演:山崎まさよし、真田麻垂美、鶴見慎吾、ダンカン、中村久美 他

1996年、7月。まさやんは、この「月とキャベツ」の主演に大抜擢!!サウンドトラック、主題歌も担当。
ここでの「One more time,One more chance」に惹かれたんですよね^^

ストーリー・・・

まあ、恋愛ものですね。せつなくて、やるせない愛・・・
主人公の花火(山崎まさよし)は、強烈な個性と一瞬にして爆発してしまう気性から名付けられたニックネーム。
彼は、バンド時 代からカリスマ的人気を博すミュージシャンだったが、(回想シーンでは、「月明かりに照らされ
て」を歌っていたような気がします)独立してからは創作意欲を失い、人里離れた田舎町で キャベツを育てなが
ら隠居生活を送っていた。(どうも、菜食主義らしい・・・)
そんな花火の前にヒバナ(真田麻垂美)という少女が突然現れる。すべて の"今"から逃げるように、自らのカラ
に閉じこもった花火だったが、ヒバナとの"出会いが、彼を少しずつ、変えていく・・・。
始めはぶつかりあってばかりの二人だが、ヒバナのダンス(ヒバナはバレエのコンクールを目指していました)
と花火の音楽が次第に強協調し、 ひとつの創作物を作りだすような心地良い関係が生まれていく。
花火の唯一の親友、カメラマンの理人(鶴見慎吾)は、そんなふたりを暖かく見守り、やがてはヒバナの秘密を
知る。 夢をかなえるために月に運命を託した少女、ヒバナ。彼女の純粋な想いで花火は癒されていく。 


物語は始め、淡々と過ぎていきます。
花火とヒバナとの交流は、温かいけれども、すこし飽きてくるかも・・・
けれど、それからなんです!!27歳の花火と、高校生のヒバナとの間に、ほのかな想いが生まれてくる・・・
そして、その想いに気付いたときには・・・夏休みは、終わってしまうんです・・・
すっごくせつない物語です。
最後の花火がピアノを弾いて、歌うシーン。
ここ数年忘れていた(笑)、「恋の苦しみ」ってやつを、体感しました。胸が締め付けられて、すごく苦しかった。
でも、終わった後には、心がホットになってました^^
もう一つ、お気に入りのシーン。
理人が、ヒバナの正体を知って、それでも花火のことを思って、ヒバナに、こう言うんです。
「できることなら・・・できることならずっと、花火のそばにいてやってほしい」と。
友情ですね。でも、それはできないことなんです・・・
「夏休みは・・・ずっと、続かないから・・・」
かすれた声で言うヒバナに、「なんでぇ〜、いてやってよぅ〜」って思いました(笑)


もう、久しぶりに感動ですよ!!
ぜひ、観てみてください。これであなたもまさよしのトリコ・・・ふふ・・・