「卒業を前に思うこと」

 思えば本当に短い三年間だった。
あれもしよう、これもしようと思いながら結局何もできないまま卒業することになってしまった。
 高校での三年間、まず思うのは自分がえらい変わったなーということだ。
中学生までは(自分で言うのもナンだが)こんなに真面目じゃなかった(と言うと友達からはどこがや?と言われるでしょうが)。
適当に手は抜いていたけど、特に遊んだり、連続ドラマを見たりということはなく勉強をしていた。
掃除も係の仕事も、まあ真面目にしていた。
不器用だからだと思うけど、一つのこと以外何も出来なくて、真面目にしたら羽目をはずせなくなっていた。
そう思うと成績は普通でも、むちゃくちゃにやっていた中学時代のほうがずっと楽しかったし、友達も多かったと思う。
こんな調子で中学に戻ったら絶対「何か悩み事でもあるんか」と本気で心配されるだろう(一時間授業中喋らなかっただけで心配されたことがあった)。
でも、良い成績をとるのは結構楽しいし、上がるのは楽しみだ(おかげで下がるのがむちゃくちゃ恐いけど)。
それに二つの面を体験することが出来たのだからよかったのかもしれない。
将来役に立つ日がきっとくるでしょう。
ちなみに以前読んだ本で「きっと明日は」というのがあるが、この「きっと明日は」という一文が私は好きだ。
前に何も出来なかったと書いたが、よく考えれば結構やったかもしれない。
ただ遊びや趣味が極端に減ったから、何もしていない気がするのかも。
アメリカ行ったりマレーシア行ったり、スキー教室でスキーが好きになったり。
生徒会で色々学んだり、部活でむかついたりテニスを好きになったり人生を悟った気になったり。
そう考えると文化的な三年間だった。
遣り残したことはたくさんあるけど、全部やってしまっていたら、将来やろうという楽しみもなくなってしまうし、第一全部出来るなんて完璧人間みたいで気持ちが悪い。
 そう都合よく解釈して、そろそろ不真面目になってやろうと思っている私。



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