愛のカタチ



「愛」って一体ナニモノなんでしょう?
昔から、愛とは・・・と何人もの哲学者が愛とは何かを示してきました。
未だに答えは出てない(人によって違うしね)けど、あえて説明するならどう説明するのか。
ということで、愛のカタチを検証!
検証するにおいて参考にしたのは何冊かの辞書。
「愛」くらべをしてくこととしましょう。
とは言っても、全てを載せるのは困難。(というか面倒くさい)
そこで、かいつまんで載せていくことにします。
辞書によって、結構違っていたりして面白い。(注:コトバマニア向け
「愛」だけでなく、その説明の中でよく出てくる、「恋」「恋愛」性欲」などについても調べてみました☆


新編大言海
・・・愛とはイツクシムコトナリ
1.イツクシムコト。憐ムコト。
2.愛デ親シムコト。コハユガルコト。
  「戀(恋)」
1.戀フルコト。慕ヒ、思フコト。戀慕。
  「肉欲」 肉體(肉体?)ヨリ来ル慾。色慾。情慾。性慾。
  「情欲」 色情ノ動クコト。男女間ノ戀愛の慾。
   
新潮国語辞典
・・・愛とは煩悩 

1.(仏)十二因縁の一。五官上の欲望をむさぼる煩悩。  
2.性欲。
5.男女が相手を思うこと。恋愛。ラブ。リーベ。
ラブ。リーベ。言い換えただけじゃん・・・
ちなみにラブは「愛、恋愛。愛情。恋慕。」リーベはドイツ語で「愛人。恋人。」。
  
広辞苑
・・・愛とは強くひかれて
  切なく思うこころ
「愛」・・・2.男女間の愛情。恋愛。恋。
「恋」・・・1.一緒に生活できない人やなくなった人に強くひかれて、切なく思うこと。また、そのこころ。
2.植物や土地などによせる思慕の情。
  「性欲」 男女両性間における肉体的な欲望。
  
現代国語例解辞典
・・・愛とはいつくしみ慕う感情
8.男女が互いにいとしいと思いあうこと。レンアイ。
 また、一般に、相手をいつくしみ慕う感情を言う。
  「愛する」 愛情を行為にあらわす。また、単になでさする。愛撫する。
  「恋」 2.異性(時には同性)に特別の愛情を感じて思い慕うこと。
 恋すること。恋愛。恋慕。
「(時には同性)」!確かに。時には。
  「性欲」 成熟した男女や雌雄両性の間におこる性交の欲望。肉体的欲望。
『広辞苑』より、説明が詳しくなっている。
  
大辞林
・・・愛とはひきつけられる心の動き
1.対象をかけがえのないものと認め、それに引き付けられる心の動き。またその気持ちの表れ。
  「愛する」 7.愛の行為を交わす。愛撫する。また、単に、なでる。
単になでることを「愛する」と言うのか・・・
  「恋」 1.異性に強く惹かれ、会いたい、ひとりじめにしたい、一緒になりたいと思う気持ち。
(なんかこれ書いた人の気持ちが伝わってくるね・・・)
  
新明解国語辞典 第四版
・・・愛とは自分を没入させる心
2.そのものに尽くすことこそ生きがいと考え、自分をその中に没入させる心。「学問への愛」
1.愛情。
  「恋愛」 特定の異性に特別の感情をいだいて、二人だけで一緒に居たい、出来るなら合体したいという気持ちを持ちながら、それが常にはかなえられないで、ひどく心を苦しめる(まれにかなえられて歓喜する)状態。
めちゃくちゃ親切な説明です。詳しい。詳しすぎる。
  「性交」 成熟した男女が時をおいて合体する本能的行動。
(なんせ「時をおいて」だから。何が言いたい、自分。)
  「合体」 2.「性交」の、この辞書でのえんきょく表現。
  






<愛イロイロ>参考までに♪


戀ハ曲者ト云フハ、戀慕ノ情ハ、悪魔ナリノ意。(『新編大言海』より)
恋慕の情は悪魔なりだって。ひ〜

「恋」レン  解字:形声文字。旧字は戀。
意味を表す心に、音を表すレン(ああ、出てこない・・・「戀」のした心をとった字)(縺れ乱れる意)を加えて、縺れ乱れる心の意を示す。
(大修館『現代漢和辞典』より)

「愛」アイ 解字:形声文字。意味を表す又(歩く意)に、音を表すアイ(これも出ない・・・「愛」の又の部分をとった字)(アイ。詰まる意)加えて、歩みが進まない意を示す。
(大修館『現代漢和辞典』より)


ちゅーわけで(どういうわけ)、同じ「愛」でもその辞書によってずいぶん違うんだなーと思うことです。
他にもいくつか調べてるんだけど、似たところが多いので、割愛。
個人的には、「五官上の欲望をむさぼる煩悩」と言い切ってしまった『新潮国語辞典』、より詳しく、正確
であろうとしている『新明解国語辞典』が気に入りました♪



戻る