びわ草子



 10月1日(月)

ネタなしなので、今日は新解さんネタで。(10月しょっぱなからどうかと思う内容だが・・・)
(※新解さんというのは、三省堂から出ている「新明解国語辞典」に存在しているのでは?という意志のようなもの。説明し辛いけど・・・)

と、書いて更新したと同時に、マニア(笑)に「これって見たことある」と指摘される。
こういう言葉のネタは、メモ帳に乱雑に書いてあって、どれをHPにのせたか、覚えてないんですよ。(今度からチェックせな・・・)
で、以下の文を削除しようかな〜とも思ったのだが、せっかく書いたし、説明も加わってるということで、あえてのせることにしました。
同じことをネタにするのでも、文は結構変わっているものです。
前回の(今年の3月17日分です)と比べて楽しんで下さいな。二度おいしい!(違)
ま、ものは書きようってことですかねぇ(違)。

これは偶然見つけ、驚いたことば・・・。
「いかす」という言葉。例えば、「あなたって、いかしてるぅ〜♪」みたいに使う「いかす」。
新解さんは「そのもののよさが自分をひきつける。」と説明している。
なるほどねぇ、といったかんじである。
例としては「あの人の帽子、ちょっと―(=魅力が有る。いい)わね」とある。
しかし驚くのはこの語が俗語であるということである。
私はただの流行語だと思っていたのだが(今じゃ死語ですな)、なんと俗語なのである。
俗語・・・「話し言葉の中で、内容的に卑猥にわたったり下品に流れたりする点があるため、人前でおおっぴらには使用することがはばかられる表現。」である。
おおっぴらに使用することがはばかられる表現か?「いかす」って・・・
(確かに今時「いかしてる」なんて言うのははばかられるかもしれないけど・・・)
内容的に卑猥?(卑猥・・・「(話題などが)性を興味本位に扱うようであり、見たり聞いたりするに堪えない様子」)
で、なぜこれが俗語なのかというと、原因はもとはどういう意味で使われていたか、ということなのであった。
すなわち、「いかす」という語は「もと、合体の際、男が女にエクスタシーを与える意」なのである。
・・・まじで!? (合体、エクスタシーはあえて調べんよ!)
これ知ってから、「いかす」という言葉を日常使えなくなった・・・(使ってたんかい!・・・使ってた)
ことばって・・・深い。(違)



 10月3日(水)

学生生活ももうすぐ終わりだが、私は未だ進路が決まっておらず、ちょっとやばいかな〜と思っている。
普段は悩んでも解決するわけもない、と悩まないようにしているのだが、たまにちょっと落ち込み気味になることもある。(ほんとにたまに、だけど)
実は高校時代の友人(ただいま病院で勤務)から残暑見舞いをもらっていて、返事を書かなきゃな〜と思っていたのだが、気分的なものやら面倒くさいやらなにやらあって、もう2ヶ月もほったらかしのままだった。
向こうから何の催促もないが、進路がどうなったかなど気にしてくれてるんやろな〜、でも気を遣ってくれてるんやろな〜と思い、ついに決心して手紙を書いたのだが、気付けば、友人の新住所知らんやん!!
何度か会ってたが、携帯電話があるし、住所は不要だったのである。
で、急遽「住所教えとくれ!!」とメールを送る。
「教えてへんかったっけ?」と住所を知らせるメールがあって、住所も書き込んだし、あとは投函するだけやな〜と思っていたところに、電話が。
まさかと思ったら、その友達だった。
「もしもし〜?」「もしもし・・・」「・・・・?」なんだか元気がない。
「どうしたん?」と聞いたところ、「う〜ん・・・」と煮え切らない返事。
「疲れてる?」と聞くと、「うん・・・ていうか・・・」といきなりモーレツにしゃべりだした!(笑)
「もー、最近小さなミスばっかりくりかえして、最悪っていうか、どうしようと思ってさぁ、なんや、かんや。べらべら。」
愚痴を言いまくる。ふんふん、と聞いて大変やな〜とあいずちを打つ。
彼女はよっぽど煮詰まってたようである。
はがきか封書かと聞かれ、封書を送ったというと、2ヶ月もほっておいた私に対し、「うそ〜!?いい人や〜。」と。
「すぐ送れ、今送れ、すぐ返事出す!!」
よっぽど・・・寂しかったんかな。7月の試用期間を過ぎて、色々と責任をおわされるようになって、仕事も大変なのだろう。社会に出ても大変や。
「これ以上話すと手紙の内容全部話してしまうことになる!!」と電話を切った。
しかし・・・慰めてくれるのかな?と思っていたが、「がんばりや〜」とこっちが励ましてるし。
アレ?(笑)



 10月4日(木)

明日はゼミの日。
やれと言われてたこと、ぜ〜んぜんしてないし。
大ぴんち〜〜〜!!(涙)
日がなかったとかそういう問題ではなくて、やはり自分の怠惰が原因。
自分のばか〜と思うのだが、それでもまだしてないし・・・どうなるんだ〜。
サークル行こうと思ってたけど、やめとこ・・・いくらなんでも。。。
さて、昨日は晴れて、昼間は暑い暑い状態だったのだが、今日は朝から天気が悪く、雨が降ったりやんだりしている。
肌寒く、紅茶がおいしい。
こうやって秋になり、冬になるのね・・・などと考える私。
あー、今日は久しぶりに本当にその日の日記を書いてるわ。



10月5日(金)


秋学期初めての授業に出る。
朝早くに起きるのは久しぶり・・・で、なかなか起きられない。
学生でいられるのもこれで最後なんだし、なるべくとってない授業でももぐりたいな〜と思っていたが、この調子だと金曜日しか行かなさそう・・・^^;
ゼミのある日だったので、やれと言われていたことをとりあえずやろうと昨晩はがんばったのだ。
それでも解決しない部分がたくさんあって、悩んで夜は寝られなかったし・・・(小心者の私・・・うう)
電車で本を読みながら考える・・・
と、すぐ寝てしまう。電車ではどうしてこう眠くなるんだ・・・
電車を乗り換えると、寝られないことが・・・車内に元気な子供たちがいーっぱい!
幼稚園生ってとこかな?お泊り保育らしい。(子供たちの会話から)
電車内はさほど混んでいなかったので、子供たちは座れた。
しかし先生は座れず、吊り輪をもって立っていた。
先生は大変だよなぁ〜と思いつつ、横でぴょんぴょん飛び跳ねるガキ・・・おっと子供に説教してやろうかと考えていた。(楽しいのはわかるが、はしゃぎすぎ!)
「あーあ」
先生を見ていた子供が言う。
「私も早く大きくなってそれ(吊り輪のこと)持ちたいな〜」
その彼女の一言で、持ったらブランブランてなるよ〜と大騒ぎになった。
しかし・・・早く大人になって吊り輪が持ちたいとはどういう夢や・・・
子供って変な夢を持つな〜。



 10月6日(土)

あー、気の重い3日の始まりの日。
体育の日まで第二月曜になるなんて・・・いらんことするわ〜。
このせいで土・日・月と連続してバイトに入ることが多くなったのである。
最近、どうも疲れやすくてのぅ・・・体力がもたんのじゃ。(よぼよぼ)
明日はバイトだ、と思うだけで気が重いのに、3日連続なんて・・・(と、バイトごときで言っていて、就職したらどうなるのだろうねぇ)
12時間働いて帰る。
車・・・ほんとに危ない。命がけ。
どうにか目を覚ます方法はないのだろうか。このままじゃ確実に事故るよ・・・(涙)



 10月7日(日)

日曜日のドラマは、バイトのせいでことごとく見逃している。
あちこちでイマイチだったと評されている夏ドラマ「恋がしたい×3」も、最初は見る気満々だったのに、見れなかったし・・・
今回は「ガッコの先生」。そこここで聞かれるけど、私も思う。
今回、学校モノが多い・・・。
で、さらにこの「ガッコの先生」、堂本剛が先生役・・・先生?それは・・・謎。
というわけで、今回はあまり(というかほとんど)興味がないのだけど・・・
初回くらいはどんなもんか見ようかな〜と思っていたが、やはり見逃す。
まぁいっか・・・
だからというわけでもないが、日曜ドラマはいいのしてほしくないな・・・(笑)



 10月15日(月)

先日、幼馴染と遊んだ。
まずは彼女の家に行き、紅茶を飲みながらまったり。トーク。
しばらくしてから車でショッピングに行くことに。
途中、小さな公園があって、そこにコスモスが咲いていた。
秋と言えばコスモスという気がする。
コスモスの写真がとりたいのだけど、なかなか天気と予定があわなくて・・・と愚痴をこぼす。
彼女の家にコスモスがたくさん飾ってあったのだけど、それは知り合いのところからもらってきたらしい。
いいな〜いいな〜としつこく言っていた私。
その公園の横を通った時、「これ、公共の公園になにげなく咲いてるもんだから、誰のものでもないよな〜。・・・夜、こっそりとってもわからんよなぁ・・・」とつぶやく。
誰のものでもなく、とってもいいものなら昼間堂々ととれよってかんじなんだけど、やはり罪悪感があるらしく、「夜にこっそり」になってしまう。
まあ、夜出てくるのも面倒くさいし(そういう問題じゃないって?)、やらないんですけどね。
そんなことを言っていたら、今日、仕事があるにも関わらず、友人はコスモスを朝のうちに届けてくれたらしい。
寝てたからわからんかったんやけど。
ありがたいことですよ・・・。
「白いコスモスは、花言葉は永遠の別れよ。さよ〜なら〜」
とわざわざメールまで・・・。
そういうわけで、現在私の部屋にコスモスがある。



 10月18日(木)

裏の家で飼われている犬がウルサイ・・・。
犬の世話は、奥さんがやってらしたのだけど、2年くらい前亡くなられて、それからお姉さんかおじさんが散歩に連れて行ったりしておられたのかな。
最近はどうなのかわからない。
わからないが、朝から昼から夕方から夜からくーんくーんと悲痛な鳴き声が裏から聞こえてくるのである。
ほんまに・・・我慢してるけど、うるさい(涙)。
来年、お姉さんが結婚されるそうで、忙しいのかな、それでかまってもらえてないのかもしれない。
犬も寂しいのだろう・・・
と、思いはするものの、うるさいものはうるさいのです。
私は音楽聴いたりして忘れることができるのだけど、母親が気にして、愚痴を言ってくる。
なんか気が重くなるらしい。
たまにの愚痴なら「そうか〜」と言えるが、毎日毎日だと、うんざりしてくる・・・
本当、できることなら(そして鳴く原因が散歩してないことにあるなら)、私が散歩に連れてったるから!っていう勢いです。
でも、父が「寂しいねんたら、相手してやる」と犬の近くに行ったら、きばをむいてほえられたそう・・・。
どうしてほしいねんな、とお怒りでした(笑)。



 10月20日(土)

本格的なミステリはほとんど読んでいないのだけど。
昔、(この「昔」というのは本当に昔のことだ。私が小学生の時のこと。)推理小説にハマった時期があった。
クラスで読書がはやった、というのもあったが、私は休みの時間になると争うようにして図書室に向かったものだった。
夢中になって読んでいたのが、英国ミステリー、「シャーロック・ホームズ」シリーズ。多分、子供向けに、読みやすくなっていたものだったと思う。
(友達はアルセーヌ・ルパン派で、言い合ったりもした。
これは「枕草子」VS「源氏物語」みたいなもので、ただ単にどちらを先に読んだかでどちらが好きかということになるのだろうが・・・
ホームズを読み終えると、ルパンも読み始めた。確かに面白かった・・・)
中学生になってから、ホームズはアルコール中毒だったとかなんとか書いてある本を読んで、そしてヒーローのようなホームズではなく、リアルに描かれたホームズを読んで、多少なりのショックをうけて。
って、これはどうでもいいことだった。
とにかく、小学生時代(3年生〜)に推理小説にはまっていた私は、父に貸してもらったワープロでまず何をしようと思ったかというと、自分で物語を作って、それを文字にするということだった。
小学5,6年生の頃の話である。
まず書こうとしたのは、恋愛小説(笑)。
小学生の恋愛小説だから、まぁむちゃくちゃ。確かストーリーは、純粋な恋愛モノではなくて、当時はやっていた探偵モノをとりまぜたもの。
日記が盗まれて、そこから事件(殺人とかではない)が起こって・・・といったかんじ。
もちろん完結されることはついになくて、中学生になってそれは消えてしまった。
中学生になって書き始めたのは、本格的推理小説。(のつもりだった)
一応、毒殺にしようと考えて、いい毒ないかな〜と調べたりもしたのだ。
で、使おうと思ってたのが「ドクゼリ」。七草粥に入れる、セリに似ているが大きさも違い、茎をなめただけでも中毒するほどの激しい毒草。らしい。
その毒は神経毒で、呼吸麻痺やけいれんをおこし、死ぬほどはげしい、などなど細かく調べて書いてある。
けいれんを起こして苦しむ女性を、どことなく楽しそうに見つめる犯人・・・などと考えていた。
一応、名前も考え、殺し方やエピローグの展開なども書いてある。(どくぜりの資料とともに、設定などまとめた紙も出てきた)
動機が恋愛にからんでるあたり、弱いかんじなんですけど。それが限界だったのかな(笑)
もちろん、これもついに完成されることなく、消え去っていくのであった・・・(笑)



 10月21日(日)

ふと思い立って、昔とった音楽テープをきいてみる。
多分高校生時代のもの。
高校生時代っていうと、4年前になって、たったそれだけか、という気もするのだけど、高校生という響きはなんだかとても遠いもののようにも思われる。
まぁ、とにもかくにも昔のテープを聴いたのである。
「なつかし・・・」
川本真琴とか出てきたし。相川七瀬とか。グローブとか。
スピッツ「夢じゃない」 パフィー、JAM「くじら12号」、ウルフルズ「それが答えだ」・・・
色々。
高校時代を思い出しちゃうなぁ〜。
つーわけで、ベッドの下をあさって(ダンボールとか置いてあるの。思い出の品をしまってある)、高校時代の手帳を探し出す!
見つけた。おそらく2年生の時のもの。「模試」だとか、「実テ(実力テスト)」だとか、「高体連」など、懐かしい単語が書いてある。
そして途中から、メモ程度に日記のようなものが書いてある。
これは本来は日記ではなくて、「よかったこと」を書こうとしたものであった。
友人の家で読んだ本(多分、幸福に生きる条件?みたいなタイトルだった。)に影響されて、書くことにしたのだ。
ほんの小さな、しょーもないようなことでも、一つだけでいい、いいことがあるはずだ、それを書いてみよう、とあったのだ。
初日に私が書いたのは、まさに小さな、しょーもないようなこと(笑)。
週1で行われていた単語テストの範囲がいつもより少し少ないらしい。「やったー」ってさ。
よかったね。
で、10日書いて、その後5ヶ月、途切れる・・・(笑)
再開したと思ったら、ただの日記と化していた・・・まぁ、いいのだが。で、日記と共にその日心に響いたコトバ、面白いコトバなんかもメモっている様子。(数年前から同じことしてるのね・・・)
例えば、「愛の光なき人生は無価値だ」とか。これは微妙。でも笑えて書いたんだと思われる。
つーわけで(?)一部をご紹介。
「今日は英語の宿題一式と、下敷きとふでばこを忘れてブルーである」・・・(「よかったこと」を書いていたはずだったのに・・・)
「部屋の掃除をして、パソコンをしていた。ムナシイ一日。」
「みきからFax。紙がすごく大きい。(もっと小さくしろー!!紙がもったいないだろ!!)と思った。」・・・(昔から地球に優しい女なの、ワタシ。)
「夜の1時ごろから読み始めたマンガがとまらなくて、3時近くまで読んでいた。マリブルがもう、泣けた泣けた」
「目標に向かって走れなくなったら、立ち止まるだけでいいから 逃げ出すな」



 10月22日(月)

さて、だんだん寒くなってきて、冷え性の私は、いかにあたたかく快適に過ごすかということを考えなければならない。
靴下を履くのは当然のことながら(本当は靴下はくの、嫌いなの)、外からだけでなく、身体の中からも温めなければ、ということで、身体の温かくなる飲み物を考える。(本を見ながら)
ジンジャーティー・・・生姜がない・・・
ラムウィンナーティー・・・眠くなりそ・・・
やはり、身体を温めるお茶というと、アルコール系をいれるものになってしまうよう。
これでも色々と作業したいと思っているから、眠くなると困るのです。
というわけで、結局バナナミルクティーを作ることに決定。
バナナはたんぱく質、カロチン、リン、マグネシウムなど栄養豊富だし、身体によさげだ。
水と牛乳を火にかけて、沸騰したら火を止めて、茶葉を入れ、3分蒸らす。
ティーカップにバナナのみじん切りを入れて・・・
そこにミルクティーをそそぐ。お好みでシナモンをふりかける。
・・・まずくはない。どちらかといえばおいしい方だ。
普通に入れるよりも手間がかかってるし、めちゃおいしい!と感じたかったが、正直に「んまぁ〜い(はぁと)」というわけにはいかなかった・・・。
極め付けに、母が一言。
「・・・バナナはバナナで食べたいな」
・・・(涙)



 10月23日(火)

さて、ネタがないので、また手帳にお出まし願おう。
今度は高校3年生になってからのもの。
さすがに高3ともなると、ダークな内容がかなり含まれてくる。
「これはさすがに見せられんやろ」というのは、さておいて・・・
4月の始めに書いてあるのは、始業式の日。友人の家に行って、お土産をもらったらしい。
「チューリップティーはすっぱい」と感想が述べてある。
さて、始業式が始まって、3日目。
「3年生になって、毎日が本当に大変になる。だけど、一生懸命やろうと思った。でも、やさしさは忘れないようにしようと思った。」
・・・なんかあったのだろうか?
4月はさすがに始まりなだけあって、割とやる気があるようである。
「今度こそ本当にテストがある、ということで朝は(4時に起きるはずが)5時に起きて、勉強。明日もあるもんな〜」
「漢字テストと即ゼミテストのために、5時に起きて勉強した。帰りのバスの中では熟睡だった」
真面目やったんやなぁ・・・と思わせられる。
(後に、今日はゲームして寝た。だとか、ドラマ見て泣いて、寝た。とかやたらと出てくるのだが・・・)
で、2学期の始まり。
「とうとう2学期が始まってしまった。すごく気が重い。家に帰ってからドラえもんを見ながら寝てしまった」
気は重いが、ドラえもんを見たんや・・・。
で、この頃書いているのは
「今の私が一番幸せな時は 眠っている時 何も考えなくていい時」
よっぽど・・・疲れてたんかな。ここらへん、ダークでやばいことも書いている。
学内選考に受かった時。
「“喜びの隣に、悲しみがいる――”私が受かったことで落ちた人がいる。そのことを絶対に忘れないでいよう。周りに対する心遣い。絶対に。」
決心をあらたにはしたのだが、3年生ではあまりいい思い出はなかった・・・。
12月。友人の「合格」が目白押し、らしい。しかし、テストも目白押し、である・・・
「明日はテスト、なのにちっともやる気が出てこなくて困っている。おとつい教国、昨日は政経をやって、今日は化学の日。しかし、いやだ。でも、やらなあかん。学生は大変である。」
しょーもないことで学生の大変さを勝手に感じてるし・・・
で、次の日。「徹夜までして化学を勉強したのに、全然出なくて、やらなければよかったーってかんじ。」
1月。今も続けているホテルのバイトを始めた。
「バイトが始まった。一日目。胃がむかむかしてはきそうで、死にそうだった。腰も痛かった。」
最初はそりゃ熱心に仕事のことを覚えようとしていたみたいで、色々と書いてある。
覚えた人の名前とか。
仕事が終わってから、セットを見に(覚えるために)部屋に戻ったりしたもんなぁ・・・
「失敗したけどなぜかよくわからなかった。問題だ。」
「いっぱい失敗してしまったけど、みんな忙しすぎて気付かなかったみたい。(^^)」
そして・・・
「鼻水がいっぱい出て、帰りのバスの中は大変だった!」
って、それが最後で、メモは終わっている・・・。なんかやな終わり方である。



 10月26日(金)

友達のことを思い出していた。
中学生の時からの友達、彼女はあまり就職活動をしていない。
私も、あまりしていないほうだから、大きなことは言えないが、私よりもしていない。
これは確かなことだ。(彼女の話を聞く限りでは、だが・・・)
フリーターになろうかな、とも考えていると言っていた。母はもちろん反対するだろうが、と・・・
私は、「そりゃ(反対)するやろうね。だけど、それを決めるのも実際働くのも、母ではなく、あんたなんやから、それは自由やと思う。ただ、世間体関係なく、フリーターになってから、やっぱ就職したいって思っても、今よりさらにしにくくなるってことはあると思うで」と言った。
彼女は、なんのために働くのかもわからないと言っていた。
私は、結婚する気はないので(いつかわるかはわからないけど)、結婚退職なんてこと、これっぽっちも考えていないのだが、彼女はよくある女の子の如く、結婚したらすぐ仕事をやめる、と言う。
それならフリーターでもいいけどな〜と思った。
要するに、しばらくの間、結婚資金を貯める手段であるというか。
私はフリーターになろうとは思わない。なぜなろうと思わないのだろう?
考えた。
フリーターだって働くわけだから、正社員になろうとそうでなかろうと、そう変わらないのではないか。
しかし、バイトは所詮バイトだ。
私は、バイトだからといって、社員より手を抜いていいと思ってないし、働いている間はバイトだと思って働いてはいない。
だけど、やっぱり負わされる責任は全く違ったものであることは間違いないと思う。
バイトは、その会社がつぶれても、食うに困ることはない。社員は困る。
そこのところでやっぱり違うと思う。
それに、フリーターはなろうと思ったら、いつでもなれる。
だったら、一つの会社の社員として勤めるという経験というものもしてもいいんじゃないか。
何事も、経験とはよく言うものだけど、その通りで、やってみなきゃ合ってるかどうかもわからないし、自分に必要かどうかもわからない。
やってみなきゃわからない、なんて遠回りのように思えるけど、無駄ではないと思う。
人生に無駄なことって、実は一つもないんじゃないかと。
もちろん、ただなんとなく経験しているのでは、無駄かもしれない。
その時やその後に、その経験は自分にとってどういうものだったのかと考えなければ意味ないかも。
そういうわけで、彼女にはやっぱもう少しよく考えて、就職活動もしてみたら?と言ってみたい。
理由付けしようとしてるから、ちょっと・・・な部分もあるけど、こういう考え方もあるんじゃないっすか?てなことで。



10月27日(土)

さて、ついに来ました、この日が!!
なんの日かというと、サークルのOB戦ですよ。
もー、テニスがしたくてしたくて。
(実は先日就職の筆記試験を受けた。久々頭をフルに働かせて・・・そして死亡した・涙 脳って使わないとダメだわ・・・)
しかも、OB戦というからには、OB・OGの方がたくさん来てくれる。
1こ上の先輩とか、めちゃくちゃ会いたかったですな。で、会って、半年しかたたないのにすごく懐かしいかんじがして。
今は、(院生を除いて)最高学年だから、甘える存在がいないのですよ。
OBの方が来てくれると、自分が1回生に戻ったような錯覚☆
会話は、ずいぶん年寄りじみたものになりますが・・・。
就職してからのこととか。活動のこととか。肌のこととか(笑)。
テニスもここ最近できなかったから、非情に楽しみにしていたので、二重の喜び。
テニスはストレス解消になるのだけど、調子が悪いと、逆にストレスになってしまったりもする(笑)。
でも、なぜか調子もよくて、負け知らずであった!(わーい)
途中で引き上げて、4回生5人で、アフターの買出しに出る。
今年はいつもの、学校近くのテニスコートをとることができなかったため、遠方。なので、アフターも学校を使うことができない。
摂津峡というところで、(野外)弁当を食べるらしい。
そこがどんなところか知らなかった私だが、知ってる人は、「えっ・・・?」と思うだろう・・・
行ってびっくりした。山の中・・・めちゃ寒いし・・・。
それはともかく、買出しである。
なにせ、50人分の弁当、そして弁当だけでなく、飲み物やお菓子も買わなければならない。
交渉上手に、「これいっぱい買うんでー、安くしてもらえませんか?」などと言って、2割引や、すごいものでは半額にしてもらう!!
にしても、量が半端じゃない。
袋で持っていくのは不可能だと思えたので(弁当だし)、ダンボールに入れてはいかが?と提案。
ダンボールにつめたが、それでも運ぶのが大変。
運ぶのよりも、車の中に収納するほうがもっと大変。
でも、なんとかつめて、その摂津峡とやらに向かう。(そして驚く・・・)
車からダンボールを運ぶ・・・
ふと気付くと、(男3、女2人で行ったのだが)、もう一人の女の子は、袋1つだけ持っている。
あとは、後輩(男)にも手伝ってもらって、ダンボールを運ぶ。
私・・・しっかり宴会パワー発揮してしまいました(涙)。
やったらはりきって重い荷物運んでるし・・・。これだから「男らしい」とか言われるんだわ(まだ言ってる)。
シートをひいて、弁当を並べ、皿やコップを用意して・・・
みんながそろったのは、ずいぶん後になってのことで、めちゃくちゃおなかがすいてたはずなのに、その頃にはいっぱいいっぱい・・・。
しかし、みんな楽しんでもらえたようで^^
寒かったし、場所がこんなところだし、OBの方に悪いな〜と思ったのだが、楽しかったよ!って言って下さったので、よかったなぁと思う。
しかし・・・来年は(うまくいけば、だが・・・笑)、立場は逆になるのね。
私がOGか〜と思うと、信じられない気持ちだ。
時の流れは・・・って最近こんなんばっか(笑)。



 10月30日(火)

今日は母を(車で)駅まで送らなければならなかったので、早く起きた。
早くといっても、7時過ぎだが・・・。
にしても、寒くなってきたせいか、朝、なかなか起きられない。そして、昼は眠くなる。
いい加減、健康生活をと思って、夜にちゃんと寝るようにしているのに・・・
「春眠暁を覚えず」の理由は、冬寒くて、どうしても慢性的な睡眠不足に陥りやすく、その結果春(暖かくなって)にはその睡眠不足を解消しようと、眠くなるのだ、と言う話を聞いた、と以前ここにも書いたと思うのだが(ややこしい言い方ですみません)、やはり熟睡できているようでできていないのだろうか。
母を駅まで送ったあと、郵便局に寄ったりして(でも意味なかった・・・涙)、ぐるりとまわって家に帰る途中、ウン年前に通った中学校の前を通った。
向こう側にグラウンド、すぐそばにテニスコートが見えるのだが、人がいない。
時刻を見ると、8時30分を少し過ぎた頃。
朝の会(あ、なつかしいコトバの響き・・・)は30分に始まるのだから、みんな朝練を終えて校舎に入っていったのだろう。
思えば、1年生の頃なんて、ボールやネットの用意をしなければならなかったから(1年生の仕事。当番制になっていた)、練習は7時半なのだが7時15分には着く様に家を出ていた。
家から学校までは自転車で10〜15分。
7時には家を出ていたんだなぁ・・・しかも、毎日。
日曜日だけは、9時からだから、少しゆっくりできたけど。
よくそんな早起きできてたなあ。今では信じられない生活だ。
朝、起きてすぐはご飯が食べられない人だったので(いや、今でもだ)、あんまりご飯を食べられず家を出ていた。
用意がすんで、みんなが来たら、先輩が練習を始める。
1年生はグラウンドを2周走って、腹筋、背筋、うまとびを30回くらいして(回数はちょっと曖昧)、素振り100回するのだ。
それが終われば、先輩たちの練習が終わるまで、ひたすらボール拾い・・・。
で、8時15分になったら着替えて教室に戻るのだ。
朝練が終わったあとは、いつも「おなかすいた〜」と言っていたが、そりゃあおなかもすくだろう。
授業が終われば、すぐにまた部活だ。
着替えて、コートに向かう。
荷物を置いたら、グラウンドに出る。
1年生はグラウンドを5周して、朝と同じメニューをこなす。
そしてまたボール拾い・・・。
数ヶ月たつと、放課後の練習は、外にあるバスケットコートで1年生だけで行う。
早くコートで打ちたいと、ずっと思っていたような気がする。
外の競技だが、雨が降っても、筋トレがある。でも普段の練習よりは早く終わるので、雨はものすごく嬉しいものだった。
小躍りして喜んでいた。
私は、時々、昔に戻りたいな〜と思うが、もし戻れたとしても、絶対に中学生には戻りたくない。
あんな生活、今ではもう絶対にできない。
若さゆえ、できたことだよ・・・

夏休みの練習では、1年生だけなぜか帽子をかぶってはいけない、となっていて(私たちの代までだが)、倒れる人が続出だった。(私も吐いたし・・・)
あれはなぁ〜、健康にもよくないべ。ほんとに。
よく耐えたな、と自分をほめたい気持ちだ・・・(ってこのセリフ、パクリやな・・・)。



 10月31日(水)

学校でもらってきた、「読書のいずみ」という・・・なんでしょう、雑誌?というほどのものではないが、小さな読み物がある。
作家との対談があったり、本の紹介があったり、まぁ、そんなかんじの読み物である。
そこで「おっ」と思ったことをご紹介。
日本で学ぶ留学生の状況。なんと、全体の9割近くがアジア諸国からの留学生だという。
50.5%が、中華人民共和国から。
20.1%が、韓国から。
台湾、マレーシア、インドネシア・・・と続く。
確かに、大学で見かける留学生は、アジア系の人が多いようなきがする。(もちろん、欧米からも来ておられるけど)
で、中国から来た、呉さんという女性が、「行為、文化と言葉―日本人の年齢を聞く行為から」というタイトルで文を書いてらっしゃるのでそれを読んで考えたことを。
内容はというと、タイトルを見ても分かるとおり、日本人は初対面で年齢を聞いてくる!と驚いたことで始まる。
「よく知られているように、欧米では女性の方に直接年齢を聞くのは失礼なことだと思われている。中国でも、マナーとして、女性の方に年齢を聞かないようにしている。しかし、婉曲な表現を好む日本人は、なぜ私に対してそんな率直な質問をするのか、と最初は驚いた。」(「読書のいずみ No88秋号」 呉景星さんの文から抜粋)
なるほど、日本人は遠まわしに遠まわしに、婉曲に言うことをよしとしている部分がある。
それなのに、年齢はなぜ「いくつですか?」とあっさり聞けるのだろうか?
彼女は、日本人に口頭のアンケート調査をしたという。
「初めて会う人に対して、一番聞きたいことは何ですか」という質問と、いくつかの選択肢である。
選択肢は、年齢・職業・出身地・趣味・その他、であり、結果は8割近くの人が年齢と答えたそうである。
自分の場合を考えれば、例えば、アルバイトで新人さんが入ってきた時は、まず「いくつですか?」とたずねることが多いような気がする。
それは、自分より年上か、下か、ということを知りたいと思うからである。
なぜ知りたいのかと言うと、年上なら敬語を使わねばならない、年下なら必要ない、と判断したいからである。
あまり年齢に差がない場合、いくらこちらが年下でも、仕事上で上なのは私なのだから、敬語を使う必要はない!と考えることもあるのだが、あまりに離れている場合などは、いくら自分ができると思っても(ってそこまで自信を持っているわけではないが、新人よりはできることは確かでしょう・・・)、年上なら敬語を使わねばならない、と思う。
そう、日本人がまず最初に年齢を聞きたがるのには、そこに理由があった。
つまり、相手の年齢によっては言葉遣いなど気を付けなければならない場合があるから、事前に知っておくと安心できる、ということなのである。
そういえば昔から、日本語には、敬語・謙譲語・丁寧語・口語とあって、相手によってことばを使い分ける。
中国語を少々かじった私であるが、中国語にはそのような細かい区別はない。
(丁寧な言い方と、少々乱暴な言い方、のような違いはあったけれども)
外国の方が日本語は難しい、というのは、自国の文化としてない言葉(や使い方)があるからだろう。(少なくとも、原因の1つではあるだろう)
もともとないものを理解し、使いこなすのは困難なことだろう。
彼女が最後にこう言っている。
「外国語の勉強者にとっては、その国の文化を十分理解しなければ、言葉が上達できない。よって、行為、文化と言葉、この三つの要素がいつもつながっていると思われる。」
まさにその通りだろう。
えひめ丸の捜索作業を始める前に、日本人の死の文化について、レクチャーされたと聞いた。
それは非常に重要なことだったのではないかと思う。
文化にないものを、急に理解しろといっても、それは無理な話だから。でも、そういう文化を知ることによって、作業する人の動き方にも変化があるだろう。
違いは違いである。どちらが良い、悪い、正しい、間違っているというものではない。
違うものは違うものとして、素直にそのまま受け取るべきだ。
そんなことを、この文を読んで、考えた。