武蔵の焼き台に使われている鉄板は「銅」で出来ています。 銅の焼き板は薄くて熱伝導も良いと評判ですが、武蔵が銅板でなければならない最大の理由は「焼きやすさ」であります。
武蔵のたこ焼き表面をデリケートに仕上げる為、どんな場面であっても「返しやすい」火加減を保たないといけません。その微妙な調整を可能にするのが、武蔵特注の銅板なのです。
武蔵の銅板は大阪は千日前道具屋筋の専門店において特注で製作されたもので、1枚で40個のたこ焼きを作ることができます。各スタッフがこの鉄板2枚を担当して、一度にたこ焼き80個を焼くようにしていますが、 これを普通にゆっくり焼くと、80個のたこ焼きを返すのが間に合わず、焦がしてしまうところを、二本の千枚通しを使い、高速で焼き上げるところが、武蔵のワザであります。
銅板の大きさ、厚み、火力と焼き方・・ いろいろな要素が絡み合って、武蔵独自のたこ焼きが生まれてくるのです。