ターゲット ー 何を写すか
ホタルもいろいろ
普通にホタルといえば,ゲンジボタルを指すことが多いです。ところがそれ以外にたくさんいます。ヘイケボタル,ヒメボタル,クロマドボタルなどは全国に
分布しているようですが,沖縄県は特に数が多いようです。それらはそれぞれ特徴があり,撮影方法も工夫しなければなりません。
ゲンジボタル
最も普遍的なホタルで,かつ,一番明るいのが特徴です。写真を撮るという場合,指定がなければゲンジボタルでしょう。最も撮影が容易なホタルといえま
しょう。
ところがゲンジボタルは郊外には
あまり見当たりません。それはそのような場所は棲みにくいからです。ゲンジボタルは水がきれいなところに棲んでいます。通常,平野が山にさしかかるような
ところから上流に飛んでいます。
撮影には,車で山方向に飛ばす必要があり,帰りが遅くなってしまいます。
ヘイケボタル
水田など平野で飛ぶとされていますが,本当でしょうか。兵庫県では,やはり河川に幼虫が生息し,河川に沿って飛翔するんですがねえ。研究会のメンバーは
水田で発生するのをみたことはないようですが--- 水田で集まっている写真,そこから一成に飛び立つような有名なカメラマンの写真もありますが,これを
書いている村上はちょっと信じにくいです。世間を知らないだけかもしれません。
但し山間地よりも中間地や平野の河川にいるようです。ゲンジボタルに比べると,人に近いところで生活しています。
このホタル,ゲンジボタルと違って頭の黒い模様がこぶになっていません。図はゲンジボタルで頭の中央の縦線が黒で,膨れているのが特徴です。ヘイケボタ
ルはこれがありません。縦の黒は太いですが。
光量はゲンジボタルの1/3程度でしょうか。それを考えて撮影しましょう。
ヒメボタル
これは陸生のホタルで,川は必要ありません。杉林やその混合林に棲んでいるようです。大きさは極めて小さいので,光量もちょっとです。それだけに最大限
の感度で撮影しなければなりません。