撮影場所と撮影

街中か渓谷か
 カメラを車に積んで撮影に出かけましょう。あなたは何処を目指しますか? 街中でも場合によってはヘイケボタルが飛びます。しかし,とても明るいので撮 影はたぶん失敗するでしょう。
 デジタル一眼レフで短時間撮影し,これを寄せ集めてイラストにすることも行われているようですが,我がホタル研究会では,それは写真でないとしていま す。理屈では10〜15秒露出したものをパソコン上でコントラストを上げ着色し,背景は黒で塗りつぶし重ねていくとホタル写真らしくなりますが,邪道のよ うな気がします。
 やはり,人里離れて飛ぶホタルを撮影するのが一番です。それには飛翔場所を,秘密の場所を見つけるのが大切でしょう。

三脚
 撮影は長時間露出とするのが普通です。そうなると三脚が必需品ですね。しっかりと固定しましょう。ところでこの三脚,真っ暗な中でセットするのですから 危なっかしい。他人がいると気が気ではありません。他の人がいると何時ひっくり返されるか分かりません。漆黒の闇ですと自分の三脚まで分からなくなるので す。できるならば3人ほどの場所が最適では(1人ならば安心ですが,怖いです)

撮影は至って簡単
 撮影は難しくありません。暗いので長時間露出が原則で3〜30分程度です。絞りは明るいほどよいと思うのですが,どうでしょう。従来はF4以上が標準で したが,それではきれいな写真にならないように思います。
 ピントは通常数mのようですが,あまり感心しません。いろいろ条件を変えてみて感覚を掴んでみてください。
 激しく動く映像ではなく,のんびりとした世界の撮影ですから,難しいことはありません。ただ,ホタルは弱い光であることなど特徴を知って撮影することで す。いままでいわれていたことを鵜呑みにしないで自分で条件を決めてください。
 私たちの条件は本で書いています。但しそれでないといけないわけではありません。

参考文献
1) 村上光正編「ホタルの増やし方・写し方」第10,11章(村上,山口,江藤)パワー社,2007
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