高圧力式細砂ろ過

 いくら高圧にしてもトラブルが発生しないという細砂の長所を生かした方法。ダムの下流 など微細な無機濁質に苦しんできた中小規模施設の苦悩を開放すると確信する。特徴を以下に示す。

(a) 原水:地下水,伏流水 などの1段 ろ過。河川表流水,地下水,伏流水などの2段ろ過の前段

(b)ろ過砂:0.05〜0.10.07〜0.150.1〜0.2mm

(c)ろ過速度:100〜200m/日程度

(d)藻類対策:覆蓋

(e)目詰まり対策:表面洗浄+ 逆洗

(f)維持管理:全自動

(g)高速ろ過であり,建設費と 維持費が安い。

(h)凝集沈殿池などの凝集関連 施設,汚泥処理施設など全て不要

(i)原水に対するろ過水の割合 が平均95〜98%。洪水時も普段と同じに,ろ過水を作り続ける。

・地下水などを一段でろ過する場合は超細砂0.05〜0.1mmを使う。但 し,未だ県の認可は得られていない段階である。実施するには1年間の実証実験が必要である。実験機を提供する。

・ろ過速度を高くし,紫外線殺菌と組み合わすのも一つの方法であろう。

2段ろ過では細砂緩速ろ過との組み合わせがある。メンテフリーに近いというのは大きなメ リットである。実際に実用化され効果を上げている。

・緩速ろ過のリニューアルとして前段にこれを用い,緩速ろ過を覆蓋すれば,全体としてメ ンテフリーに近くなる。維持管理費を大幅に削減するであろう。

・急速ろ過は凝集関係,汚泥処理関係等に多くの施設とメンテが必要であるが,本法は全く それらが不要である。中小規模急速ろ過ではPAC凝集処理がトラブルを起こす場合が少なくないが,常駐も出来ず,結果として処理に問題が 出やすい。しかし,本法は管理を不要としメンテフリーに近いものとする。

・建設コストは極めて安価。設備が簡単なためである。維持費も安価。

・高圧力といっても,ガスではなく、水であるから全く爆発等の危険性はない。法的にも圧 力容器ではない。


高圧力式細砂ろ過
実証プラント



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