この点は完全にデジカメに軍配が挙がります。 |
パソコン一式揃えると普通15〜20万円かかります。プリンターだけでも使えます
が,編集,メールなどを利用してこそのデジカメですから,高額な投資になることは間違いないでしょう。寿命も6,7年というところ。使わなくてもいつの間
にか旧式となって,捨てる運命が待ち受けています。パソコンをいつもと使う人にとっては投資は必要ないので,デジカメが安価になりますが,普段あまり使わ
ない人にとってはデジカメはかなり高価な持ち物といえましょう。 メモリをラボに持ち込んで焼き付けて貰うこともできます。この場合,必要な写真だけ焼き付けてもらえるのですが,これでは,フィルムとあまり違いがなく なってしまいます。 カメラ本体の値段もコンパクトデジカメは安いのがありますが,一眼レフは高価です。これも10年間も使えるものではないでしょう。結局値段に入れると相 当高価な写真となるでしょう。 デジカメが安い写真が撮れるというのは,維持費だけの話で,減価償却を正式に入れると大変高い写真となるでしょう。写真を毎日撮るという人でもそんなに 長くは興味が続かないでしょう。遅かれ早かれカメラはお蔵入りするのです。 |
デジカメは手ぶれ防止機能が付いているのが普通です。素人が昼間写す限り
においてはフィルムは分解能が低い写真になるように思います。薄っぺらかどうかは,明らかにフィルムカメラに軍配が挙がるでしょう。フィルムは長い年月を
かけて改良されてきましたからデジカメはなかなか勝てないでしょう。分解能は画素数を増やせば,絞って写す場合は,増えていきますが,色調や深みとなると
話は別です。 デジカメにはホワイトバランスが調整できます。フィルムは太陽光を基準にしているので白熱球では赤っぽく,蛍光灯では青っぽく写りますが,デジカメで は,オートにしておけば全ての場合にほぼ満足できます。これはデジカメの長所です。フィルムではレンズの前にフィルターをつけるなどややこしいですね。 デジカメの欠点の典型的なものは白飛びです。少し明るいところは真っ白になって,その周辺の情報が無くなってしまいます。たとえば日陰の写真を撮る場 合,快晴ですと直ぐに空が白飛びを起こします。そこで暗めに写すと肝心な被写体が暗くなってしまいます。ギリギリ白飛びを起こさない露出時間を決めてやっ と撮れますが映像としてはよいものとはいえません。ところがフィルム写真は白飛びという現象がありません。白っぽくなっても写ります。 デジカメを使う場合は,この長短所を承知してうまく使いこなすことが肝要と思います。普段の写真はデジカメ,質のいい写真を撮りたい場合はフィルムとし ましょう。 |
夜景撮影の場合,露出時間を決めるのが面倒です。フィルムではあらかじめテストして
から本番ということになるでしょう。あるいは露出を色々変えて撮影することになります。この点は結果が直ぐ分かるデジカメに軍配が挙がります。 写真の質となると,やはりフィルムカメラでしょうか。特に 真っ暗な場合,デジカメでは感度を上げて長時間露出することになり,ノイズが多くて写真になりません。特にコンパクトデジカメはそうです。さらにコントラ ストがつきにくい夜景ですが,フィルムではそれが上手につきます。これは相反則不軌という性質があるためです。残念ながらデジカメにはありません。 |