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第33-4号

       美味しい食事はエイドテーブルより ゴールの後で!(4)



2014年3月28日
AAC会員
松本 脩郎氏


       今日ではランニングの情報が氾濫しています。マラソン大会のイベントでコメンテー
       ターが、レースの前の食事は4時間前に済ますとか、ウオーミングアップは止めて
       から7分経つと効果がなくなるという人がいますが、このようなことを言える人は2
       時間30分で帰って来る事ができる人で、5時間かかるランナーはこのやりかたを
       すると9時間も食事ができないことになります。とても走れるものではありません。

       また、普通のランナーは1時間も前からランニングの服装で寒い中を列に並ばない
       といけませんが、そう発言している人たちはよそでアップして、直前に横から入って
       前に並ぶことが出来る人たちです。いわゆる市民マラソンの現状をしらないで、シリ
       アスランナーの感覚で発言する人は役に立ちません。どんなレベルのランナーでも
       ご自分の事を的確にアドバイスしてくれる人にめぐりあえるのは、競技人生にとって
       とても幸せな事だとおもいます。ゴルフのタイガーウッズにも、ティーチングプロがつ
       いています。プレヤーとしての実績がなくても、自分のことをしっかりとアドバイスし
       てくれるコーチかアドバイザーにめぐり会えば、もっと速く走れると思います。

       マラソンにとって最も大切なことは、ランナーの性格です。とくに市民ランナーのカテ
       ゴリーでは、大きなポイントだと思います。ところで私の市民マラソンの定義は、自
       分の出たレースの優勝者の名前に関心をしめさないランナーです。マラソンランナ
       ーにとって必要な性格は・・・・・
         @まじめ
         A頑固なことですが、それと同じように要求されるのが、
         Bチャランポラン
         Cアホ
         D賢さです。
       @、Aだけではすぐ限界になるようです。故障をふせぐためにもB、Cは必要です。
       一番大切なことはD賢さです。この5つが円グラフに均等にある方はいい結果がで
       ているみたいです。

       実業団で結果をだせる人は、どちらかといえば社会生活に於いては、はみ出てい
       る人が多いです。これは経験値ですが・・・ 市民ランナーでも人格円満なかたは、
       なかなか上にいけないようです。速いランナーの方にはごめんなさい!
       スポーツには、それぞれ向き不向きの性格があるようです。拝見していて、ランニン
       グ以外のスポーツをされたらもっと楽しめるのにと思われる方がいらっしゃいます。

       最後に、楽しく走るためには、故障をしないことです。今どきの中・高年は見掛けは
       若いですが、練習量やその内容はかなり身体にの負荷を与えています。競技とし
       てやると言う事は、健康的には決して体には良いことをしてないと思っていないとだ
       めです。たくさんのランナーが、せっかく力がついてきた時に故障でランニングをや
       めたり、不本意な競技生活をおくらないといけなくなっています。

       今の時代にランニングをされるのでしたら、今の科学を利用されることです。練習は
       走ることが基本ですが、周辺の練習メニューは40年前にくらべてはるかに進歩し
       ています。今の時代を走るのでしたら、今の科学を利用されるのが得策でしょう。
       正しい知識でされることです。そのためにも、前述のDの賢さが必要です。最近は、
       筋肉トレーニングの事がよく言われますが、走ることで必要な筋肉をつけることが一
       番ですね。足らない部分を鍛えると故障しないようです。へたに筋肉をつけると無理
       な頑張りがきいて、部分的オーバーワークになるようです。痛みを甘くみてはいけな
       いようです。不細工なフォームでも左右対称でしたら、故障は少ないようです。

       私の拙い文章を読んでいただきありがとうございました。楽しくランニング生活を送る
       ためにも、故障に気をつけて、タイムは遅くても最後までしっかりと走れる走力をつ
       けてください。速い遅いは本人が決めることだとおもいますが、最後までしっかりと走
       れたら楽しいでしょう。
       また、どこかでランニング談義をいたしましょう。ありがとうございました。
    (これで終わりですが、今一度通しで読んで頂けましたら嬉しいです。)



第33-3号

       美味しい食事はエイドテーブルより ゴールの後で!(3)



2014年3月7日
AAC会員
松本 脩郎氏


       ながながと読んでいただきましたが、少し私の経験から市民ランナーのマラソンに
       お役にたてればと思い、マラソンに対して少し私の思うところを書いてみたいと思い
       ます。
       走ることは大抵の人ができる、間口の広いスポーツです。それ故に、せっかくかな
       り努力されているのに残念な結果しか生まれないことがあるようです。このスポー
       ツの奥行の深さを知れば、もっといい結果のでる方が沢山おられるように思われま
       す。

       大阪国際女子マラソンをみていても、それなりのチームに所属しているランナーが、
       いわゆる市民ランナーに負けている現実はおもしろいですね。マラソンの第一段階
       では練習量つまり走行距離が、走力アップに比例します。とくに中高年から始めら
       れた方は、最初のころ先輩ランナーとの力の差が100対0であったのにもかかわら
       ず、おもしろいように縮まってきますので、レースも待ちどおしくてますます練習され
       るようです。でも。先輩ランナーがたどってきたように、壁につきあたりますし加齢に
       よる衰えもあります。ここでファンランに移行して、きょうは楽しく走りましたと言う方
       もよくみられますね。 

       なにか目標をもって、ひとつ上のステージを狙うのでしたら、それにふさわしい練習
       モードに変えなければいけないと思います。よく走行距離を話題にされる方がいま
       すが、私は累計100キロ走るのに12時間以上かかります。たぶんサブ3の方は累
       計80キロを6時間ぐらいで練習されてるでしょう。どちらの練習がきついかは言うま
       でもないと思います。呼吸器や循環器も筋肉ですから、日々負荷をかけておかない
       と強くなりません。日々小さなお茶碗でご飯を食べていると胃袋が小さくなって丼で
       は食べられなくなってしまうのと同じだと思います。
       でも、なかなか1人ではスピード練習はできませんね。土曜日に芦屋浜ACで合同
       練習される時に、最後の1キロでもご本人なりの全力走をされたら、その日の練習
       効果が倍になると思います。

       高いステージで活躍を希望されるのでしたら、ご自分のいちばん嫌いな練習をされ
       るのがいいかと思います。熱心なかたは練習でもよく努力されますが、その時に少
       し練習の軌道修正のアドバイスをしてくださる人にめぐり会えたらもっとラッキーです
       し、確実に強くなると思います。
       走行距離は自分の練習内容での比較材料であって、他のランナーとの比較にはな
       りません。集団練習をされる時に個人練習で出来ることをするのであれば、お忙し
       い社会人ランナーには勿体ないことですね。
    (次号へ続く)



第33-2号


       美味しい食事はエイドテーブルより ゴールの後で!(2)


2014年2月19日
AAC会員
松本 脩郎氏


       30才から20年ほど仕事の関係で走れませんでしたが、50才を過ぎてから時間に
       余裕ができましたのでまた走りはじめました。加古川にフルマラソンが新設されたの
       で、またフルマラソンを走るようになり10年連続で参加しました。この間に泉州・篠
       山・神戸、またホノルルマラソンやコナマラソンに参加しました。
       コナマラソンはあまり知られていませんが、芦屋浜ACにはトライアスリートがたくさ
       んいらっしゃるので、ご存知のかたもいらっしゃるでしょう。ハワイの鉄人レースのラ
       ンコースと一部同じコースを走ります。まだ日本から直行便があった時でしたから、
       コナに到着して飛行機のドアが開いてタラップを降りる時にハワイの風を感じていい
       ものでした。トライアスロンをされている方はぜひ行ってください。

       また、スタートの1時間以上前つまり朝の4時前から、あのオリンピックのマラソン金
       メダリストのフランク ショーターが一人でマイクを握ってしゃべりまくっていました。
       スポンサーがコーヒーのUCCでしたので、スタート前にコナコーヒーのホットのサー
       ビスがありましたが、さすがに飲めませんでした。ホノルルマラソンではスタート前に、
       会場のあっちこっちで日本のスポーツクラブの決起集会がエアロビクスリーダーの
       指揮のもとにおこなわれているのにびっくりしました。

       仕事は主にランナーを対象にしたトレーナー活動しておりました。実業団に帯同して
       各地の合宿に行ったり、また私のところに旭化成や今はなくなりましたがリクルート
       など10社以上の選手がお出でになっていました。学生もいろいろの所から来てくだ
       さいました。学生のレベルはあがっているのに、実業団のレベルが下がり気味なの
       はさみしいですね。原因はいろいろと考えられますが、ここでは遠慮しておきます。
       東京女子、大阪女子マラソンの選手村や、都道府県女子駅伝の兵庫県チーム、全
       日本大学女子駅伝にも呼んで頂いたのはいい思い出です。大阪でマスターズの全
       日本駅伝も行きましたが、スポンサーが降りてからは淋しい大会になりました。余談
       ですが、マスターズ・大学女子・都道府県・東京女子のホテル泊はすべてなくなりま
       した。日本経済の20年間の浮き沈みがよくわかりますね!

       高校生は、走ることでいい成績をあげれば、それにふさわしい進学先を確保でき、体
       をこわすと大変ですので体調の維持には気を遣います。現在、関東の大学の入試
       案内には、3年ほど前には20校以上の大学が箱根駅伝の特集を組んでいました。
       大学にとってはいい宣伝です。これが、日本の陸上競技を歪めているのでしょう。
       駅伝は駅伝競技で陸上競技ではないと思います。以前、関東の女子高校チームで
       全員が5キロ15分台で走るチームがあり、実業団の監督全員ほしがるようなチーム
       でしたが、高校駅伝では勝てませんでした。監督としてはトラックを8月までやって9
       月から駅伝練習していたのが失敗で、年中駅伝用の練習をしないといけないとの結
       論にいたったようです。箱根でも大学生のレベルアップはすごいですが、そこどまり
       のようですね。
       (次号へ続く)



第33-1号

       美味しい食事はエイドテーブルより ゴールの後で!(1)


2014年2月12日
AAC会員
松本 脩郎氏

       はじめまして。松本修郎と申します。会員登録してからは10年ぐらい経ちますが、
       いまだ二軍にも昇格できず育成部に在籍しております。このAAC投稿欄はいつも楽
       しみに拝見しております。たまに宗政さんと練習中にお会いした時は、感想を述べさ
       せて頂いております。
       このたび感想だけでなくて、一文を書けとのご下命を頂きましたので、私の拙い文章
       でも枯れ木の賑わいになるのならと、投稿させてい頂く事になりました。なにぶん、
       昨年はひとつもレースに出ておりませんし、つぎの予定は今年の神戸マラソンに当
       選すれば参加しますが、落選すれば加古川までありませんので、皆様のようにレー
       ス完走記も書けません。そこで私もそろそろ後期高齢者ゾーンに入りますので、マラ
       ソンの昔話などを書いてみたいと思います。

       私がはじめてフルマラソンを走ったのは40年ほど前の玉造毎日マラソンでした。
       今では、”タマツクリ”で走りましたといえば、大阪の玉造でフルマラソンがあったの
       ですか?とい言われますが、島根県の玉造温泉の事です。当時、玉造温泉が別大
       マラソンに対抗して地元が力を入れていました。フルマラソン参加者の宿泊費は無
       料でした。同時開催のハーフマラソンは有料でしたので、当然私は不純な動機でフ
       ルマラソンに参加しました。開催時期は9月の第1週でしたので、かなり暑いレース
       になりました。当時はアジア大会の選考会に指定されることもある大会でしが、その
       時は2時間40分で16位でした。
       当時の給水は水だけでしたが、名物の20世紀梨が皮もむかずに置いてありました。
       私の走っているあたりのランナーは一口かじると捨てますので、もったいない話でし
       たが、後ろのほうのランナーには当たりません。今はエイドを売り物にする大会が多
       すぎますネ!この大会も今では、9月下旬に替わってハーフのみになりました。

       善光寺の信濃毎日マラソンにも出ましたが、これも長野マラソンに代わりました。
       善光寺の山門がゴールのいい大会でしたが残念です。福井マラソンも出ましたが、
       これも今ではハーフのみになりました。 いちばん関門が厳しかったのは京都マラソ
       ンでした。3年ほどまえは京都マラソンに出ましたと言ったら京都ハーフと間違われ
       ましたが、洛中を走るフルマラソンでした。
       現在の都道府県女子駅伝ができたために廃止されましたが、だいたい今の駅伝と
       同じコースを走りますので観客はとてもたくさんでした。単純な私は頑張りました。
       金閣寺あたりの北・西大路には見物人でいっぱいでした。この大会の時代ではマラ
       ソンは厄介者でしたので、2時間台でゴールしないと関門にひっかりました。
       20キロでトップと20分、30キロでも20分の差で関門閉鎖でした。普通のレースで
       したら、20キロと30キロが同じ関門のレースなんて考えられませんが、41キロの
       関門を過ぎるとホッとしました。

       歌手の高石ともやさんも力走していました。高石さんの著書 =気分はいつもトライ
       アスロン= に私の力走している写真が掲載されています。芦屋浜ACのかたはト
       ライアスロンをされている方がたくさんいらっしゃいますので、この本をお持ちのかた
       もいらっしゃるでしょう。当時のマラソンの給水は水だけ、食べ物はパンぐらいでした。
       スポーツドリンクはまだありませんでした。靴はレース用は軽くするために薄いだけ
       でした。いまの靴はとてもよく出来ています。シャツは綿でしたので、濡れたままでし
       たらお腹がよく冷えました。参加賞は小さなタオルぐらいで、完走賞はありませんで
       した。いまは、シャツが余ってこまりますネ。

       私の走っていた当時の関西では京都マラソンと篠山マラソンしかない状況でした。
       今は10レース以上あるので幸せですね。昔、走った大会で残っているのは愛媛マ
       ラソンぐらいです。この大会も土曜日の夜神戸から関西汽船に乗って朝松山に着き、
       フルマラソンを走ってその夜また船に乗って神戸に帰ってきました。懐かしい思い出
       です。道後温泉会館に入る時間はあったのでけっこう楽しみました。
       なお当時の福岡マラソンの参加資格は今より8分遅い2時間35分、大阪女子マラ
       ソンは今と同じ3時間15分でした。当時の雑誌ランナーズのグラビアには大阪国際
       女子マラソンの完走者のゴール写真が個人ごとに全身写真で掲載されていました。
       今より人数が半分以下でしたから・・・
       (次号へ続く)