第二七九号
       自己紹介&奥熊野いだ天ウルトラマラソン参戦記!


2011年5月29日
AAC会員

三田 博史氏

         今年4月からAACに入会させて頂きました三田です。初めてなので少し自己紹介
         から。マラソンを始めたきっかけは、よくあるダイエットから。禁煙したら凄い勢い
         で体重が増えたのが約4年半前。このままではマズイと思い、走ればリバウンドを
         することなく痩せれるだろうと、よくある発想で走り始めました。

         まずは3km6kmと徐々に距離を伸ばして、10kmを何回か走ったところで脚が痛
         くなりました。恐らく体重オーバーと筋力不足によるものだったと思います。
         その後地道に体重を落とて、ジョギングを再開。一応ダイエットは成功して、約半
         年で75kgから57kgまで落としました。会社のみんなからは悪い病気にかかったの
         かと心配されてたみたいですが。

         その後、走る目的がなかったので、ミーハーな私はやっぱりデビューはホノルル
         が良いなと思い、目標をホノルルマラソンでサブ4を達成することに設定して練習
         しました。一応目標は達成したんですが、そのときに体験した様々な人との出会
         いやマラソンの楽しさを覚えて、最近では全国各地のマラソン大会に出場するよ
         うになってしまいました。ちなみに今年トライアスロンデビュー予定です。

         ここからは4/24に開催された、奥熊野いだ天ウルトラマラソンの参戦記。
         100km部門に出場しました。この大会での目標は全エイド制覇して、奥熊野を楽
         しむことでした。大会の規模自体は小さく手作り感満載なのですが、大会関係者
         全員が盛り上げようしている思いが凄く良く伝わる大会でもありました。特徴的な
         のは100kmでエントリーしてても、その日の体調で100kmコースの途中から57km
         か70kmへのショートカットができることでしょうか。

         さてレース当日。まずは世界遺産の那智の滝で完走を祈願してからスタート。
         いきなり階段を登るところから始まり、約7km400mくらい登ります。その後もゴ
         ールまで様々な傾斜のアップダウンを繰り返して平坦な道はほぼないのですが、
         景色は自然がたっぷりで最高でした。むしろ自然しかありません。でもきちんと全
         コース舗装路でした。

         エイドでは地元名物のめはり寿司や茶粥など様々なおいしいものを全エイドで頂
         き、途中ビールも飲んでしまいました。目標が目標なのでリラックスして走ってい
         たのですが、何故かタイムが良かったので後半はサブ10を意識しながらの走り
         になっていました。もちろんそれでもその後も全エイドで完食しましたが、ラストの
         上り坂は結構きつかったです。着替えも2回したのに結果は9:36:13で、想定外の
         好タイムでした。ゴール後も休憩所でいろんな食べ物や飲み物(ビール)も食べ
         放題飲み放題で、しかもボランティアの方がわざわざ運んできてくれました。

         場所的には紀伊半島の端、那智勝浦なので交通の便が悪いですが、大会自体
         は私の参加した大会の中でもでもかなり上位に入る素晴らしいもので、是非来年
         も参加したいと思いました。また、大会当日に帰宅出来たので、仕事を休まなくて
         も参加出来るというのも私にとってはかなり大きいです。
         ウルトラを走られる方には自信を持ってオススメします。
           開催日:2011・4・24



第二七八号
           話題度も高く職場でも楽しく語りました!


2011年5月26日
西宮市在住

南 賢造氏

         カヌーアスロンに初めて参加させていただいた南です。今回撃沈賞を光栄にも
         頂きました!前職場の上司から誘われて「面白そう!」って思い、友人を誘って
         参加しました。カヌーは初挑戦だったので2週間前のカヌー練習会に参加しまし
         た。最初は楽勝だと思っていたのですが、これがなかなかまっすぐ進まず、時に
         はクルクルと海上で方向性を失ったりしながら、ついに“沈”してしましました。

         「本番では沈まないぞ!」と臨み、ランはまあまあのペースで前半の5kmを走り、
         カヌーへ乗船。2km過ぎくらいにまさかの撃沈・・・・・・・。なんとかリカバリーして
         カヌーもゴールまで辿り着き、後半のランへ進むと折り返しランの人たちが「ファ
         イトー」ってたくさん声を掛けて下さいました。私もつられるように「ファイトー」って
         声を掛けました。なんだか「ファイト」が響き合う嬉しい感情が今も残っています。

         レース後も、みんなでお弁当を食べたり、表彰があったり、何といってもじゃんけ
         ん大会であんなにいろんな商品があって、しかも家族まで参加させて頂いて素
         敵な商品をゲットできました。なんともこんなに暖かい大会に参加したのは初め
         てで、「来年も参加したい!」って思いました。

         運営のボランティアのみなさまも本当にありがとうございます。いつか私もボラン
         ティアにも参加したいと思います。日本で唯一のカヌーアスロン!話題度も高く、
         職場でも楽しく語りました。来年はもっと友人を誘って参加できればと思っていま
         す。 感謝!
           開催日:2011・4・24




第二七七号
         宮古島トライアスロンストロングマンへの道!


2011年5月24日
AAC会員

足立 雅弘氏

         以前は全然運動をしていなかったのに、48歳で突然走り出して今年6月で丸4年
         になります。正直こんなに続くとは思っていませんでした。2年前の夏にランニン
         グをしながらモチベーションが上がらないので、何か良いアイデアがないかと考
         えていた時に思いついたのがトライアスロンでした。
         秋から春にかけてはマラソン、夏はトライアスロンにすれば練習にも力が入ると
         考えました。そして昨年7月トライアスロンショートの大会(愛知県蒲郡・徳島県ひ
         わさ・大阪府舞洲)に出場しました。

         いつかはロングの大会に出場したいと思っていましたが、周りの勧めもあり宮古
         島大会に申込みをしました。抽選でなかなか当たらないということを聞いていた
         ので気楽に申込みをしたのですが、昨年のクリスマスの日に当選メールが届き
         ました。 当選したことは嬉しいのですが、正直戸惑いもありました。戸惑いとい
         うより不安がいっぱいという感じでした。というのもショートの大会ですらスイムも
         バイクもランも精一杯という感じだったので、ロングを完走する体力に自信があ
         りませんでした。 しかし、せっかく当選したのだからという思いで練習を始めま
         した。

         家族の了解もあり、気持ち良く行けることになり、より練習に力が入りました。
         といっても、フルマラソン以外は未知の世界でした。(スイム・バイク後のフルは
         未知でした)スイムは休憩をしながらも何とか3qを泳いでみましたが、バイクの
         155qは結局走れませんでした。ランは芦屋ファンランのハーフを長距離練習の
         最後にしました。

         4月22日(金)に西宮からバスで関西空港へ行き、宮古島へ向かいました。沖縄
         県なので暑いと思っていたら、風が強く涼しいぐらいでした。受付を済まし、開会
         式・パーティーに出席しました。 そこで芦屋浜ACの会長をはじめ参加者の方と
         お会いすることができました。

         翌日も曇り空で風が強かったので、スイム練習はせずにバイクとランを少しだけ
         しました。心配していた天気が大会当日は思いっきり快晴でした。目標は、制限
         時間(13時間30分)内にゴールすることでしたが、内心は13時間以内でゴールし
         ようと考えていました。内訳は、スイム1時間30分、バイク6時間、ラン5時間、トラ
         ンジション(2回)30分と計算していました。ただ、バイクは未知数の部分が多い
         ので不安だらけでしたが、ここで30分以上オーバーしてしまうとタイムアウトにな
         るので、それだけは避けたいと思っていました。

         風はなく、波もほとんどなし、潮の流れは泳ぐ方向で言うことなしというベストコン
         ディションの中、午前7時にスイムがスタートしました。最初の不安材料だった、
         スイム1.7q50分の関門も潮の流れに助けられ何とかクリアして3qを泳ぎ切り
         スイム終了。 タイムは1時間17分そんなに泳いでいたのか・・・という感じでした。

         予想タイムより早かったので一安心しましたが、バイク置き場に行くとほとんどの
         バイクがありませんでした。長距離のバイクに自信がなかったので、無理をせず
         に完走を目指して走り出しました。宮古島を1周半でしたが、ものすごく長く感じま
         した。 僕ぐらいのところを走っている選手は少なかったので、最後までノンストッ
         プでマイペースで走りました。 タイムは6時間37分(トランジションタイムを含む)
         バイク制限タイムまで、残り30分でした。僕がバイクを終了するまでに1位の方は
         ゴールしていました。

         ランを走り出した時には、フルの距離の長さより制限時間内にここへ戻って来れ
         るのか?ということを考えていました。 しかし、意外と足は動いたので、ここでも
         飛ばし過ぎないように注意をしてゴールを目指しました。20qの折り返しまでは
         何とか走れました。 その時点で10時間20分が経過していましたが、残りは3時
         間以上もあるので余裕だと思っていたのですが、それ以降は上り坂は歩かない
         と登れませんでした。

         走りと歩きが交合になりながら一つずつ先のエイドステーションを目指していまし
         た。途中からはすっかり日が暮れて真っ暗になってしまいましたが、沿道の応援
         は続いていました。最後のゆるい坂を上ると競技場に入りました。そこは照明が
         明るく、ものすごい人数の人が集まっていました。マラソンでは最後の数百mが
         とてもきついのですが、この時はゴールが見えた嬉しさのあまり疲れを忘れて、
         アッという間にゴールしていました。

         タイムは、13時間13分02秒 予想よりはかなり遅れましたが、何とか制限時間内
         にゴールできたので大満足でした。 というか、13時間以上も動き続けることが
         できた自分に感動しました。また、応援してくれた家族・知人に感謝しました。
         今年52歳になりましたが、まだまだいろんなことに挑戦して、いっぱい感動するこ
         とができるのだと思いました。

         昨年のトライアスロンショートと今回のロングでは種目が全然違うと感じました。
         完走した時の感動も全然違いました。初めてのロング挑戦で完走できたことは、
         宮古島大会だったからだと思います。また、家族や知人たちの応援が背中を押
         してくれました。本当に良い体験ができました。無理にとは言いませんが、みなさ
         んにもロングに出場することをお勧めします。ただし、バイクの練習はしっかりし
         ておいた方がいいですよ。僕は練習不足だったのでお尻が最悪に痛かったです。
          開催日:2011・4・24



第二七六号

               宮古島トライアスロン完走!

2011年5月17日
AAC会員

澤 直樹氏

    
4月24日、絶好の天気に恵まれた第27回全日本トライアスロン宮古島大会に
      出場し、宮古島の美しい海、素晴らしいコース、島の人達の熱い声援を満
      喫し、初のロングトライアスロンを堪能してきました。

     1300人以上が一斉にスタートするスイムが一番緊張しました。いわゆるバ
      トルに巻き込まれずに、気持ちよく泳ぎたいなぁ、と思っていましたが、
      スタート直後の混雑を抜けると、透明度の高い海のおかげで、
まわりを落ち
          着いて見ながら少し外側をまわり、ほぼ想定タイムでフィニッシュすることができました。

          バイクは池間島、来間島への橋を含む1周約100kmのコースを1周半します。今年は例
          年に比べて風が弱かったようで、序盤はまずまず快調でしたが、100km過ぎのあたり
          で疲れが出たところでやや向かい風が強くなり、少しペースを落としてしまい、終盤粘
          るもののやや目標よりは遅いタイムになってしまいました。

          宮古島のバイクコースは、序盤で集団になりやすくドラフティングを避けるためにペース
          を乱したり、全体的にフラットできつい上りがない反面、休むところがないため一定ペー
          スのなかで脚の疲労を回復させることが難しいという印象を持ちました。
          また、今回、固形の補給食をやや多めに持って走りましたが、食べるのに四苦八苦し
          てしまい、後半は固形物を食べることは諦めました。幸い、ジェル系も持っていたのでハ
          ンガーノックにはなりませんでしたが、今後に向けての良い経験となりました。

          最後は苦手なランです。ランについてはちょっと話が長くなります。ランを本格的に始め
          て約2年、フルマラソンは2010年の加古川しか経験がありませんでした。1年前に左脚
          のランナー膝(腸脛靱帯炎 http://www.zamst.jp/tetsujin/ask/25_medical.html)で約
          半年苦しみ、やっと全快して加古川に出場し、篠山マラソンを目指して走りこみをしてい
          たところ、今年の2月に今度は右脚にも同じ症状が出てしまい、篠山は出場を見送り
          ました。

          このランナー膝というのは、痛みが引けば普段の生活では全く問題がなく、ある程度
          の距離を走らないと症状が出ないため、治ったかどうかがなかなか分からない厄介な
          故障です。2月に右膝に症状が出たことに加えて3.11震災の心理的な影響もあったた
          め、宮古島の出場を辞退しようかと思いましたが、宮古島出場への思いは消えず、5
          時間かかってでも歩いて完走しようと目標を立て、しばらくノーラン、早歩き練習に取り
          組みました。

          1ヶ月くらい続けたところ、摺り足のように動かせばフル4時間ペースでも痛みが出な
          いことが分かり、一気に宮古島完走の希望が見えてきました。さらにラン練習を減らし
          たことで、昨年秋からほとんど乗っていなかったバイク練の時間をとることができ、これ
          もプラスに作用したような気がします。

          そんなこんなで月間ラン走行距離として120〜130kmという練習で、本番を迎えました。
          バイクをフィニッシュし(自分のゼッケンまわりバイクラックが、がら空きなのは快感で
          す!)、ランに移ると意外なほど脚が動き、10kmくらいまでは4時間切りのペースで入
          りました。アップダウンのあるコースで徐々にペースが落ちてきましたがなんとか2時
          間ちょっとで折り返し、復路も粘っていましたが30km手前でとうとう脚が止まり、ASで休
          んだり歩いたり。それでも残り5kmの看板が見えるともう一度気力が戻り、市街地での
          熱い声援も力に変えてキロ6分ペースでゴールに向かうことができました。

          ゴールは10時間11分、目標としていた10時間切りは達成できませんでしたが、感動と
          いうよりは爽やかな気持ちでゴールテープを切ることができました。いつかはアイアン
          マンと思っていますが、宮古島にはもう一度戻ってきたい、と心から思える素晴らしい
          大会でした。

          ※※後日談※※
          レースから4日後、会社の健康診断がありました。白血球数の大幅減少や肝機能の
          異常を示すGOT/GPT値の上昇などの所見により、GW明けに再検査となりました。
          再検査ではすっかり元の値に戻っていましたが、4日後でもかなり異常な値を示してお
          り、トライアスロンは体を酷使していることを改めて認識しました。
          開催日:2011・4・24



第二七五号

         2011年武庫川ユリカモメウルトラ70km完走記!

2011年5月16日
AAC会員

中村 哲氏

        先ずは昨年の大会を振り返ってみます。昨年は初めての挑戦と言うこともあって
        ペース配分も分からずキロ4分30秒ペースで入ってしまい40Km過ぎから大失速し
        て最後は、左アキレスケンの痛みでリタイアという散々な結果になりました。

        今年は、昨年の経験を生かして、キロ5分ペースで入ることを目標に、スタート直
        後にオーバーペースにならないように久野さんにペースメーカーをお願いしました。
        そのお蔭でオーバーペースになることなくスムーズに前半のペースが上手く作れ
        て、その結果昨年のリベンジを無事に果たす事が出来て、久野さんには感謝感
        激です。本当に有難うございました。

        もう一つの要因は、芦屋AACの練習の一環で参加した六甲縦走や西宮から京都
        まで走ったトレイルランこの経験が大きな力となっていたと思います。後一つは、
        今年は絶対に完走するという思い、気持ちの強さが大きな支えとなりました。
        この完走の結果自動的に次の目標というか、次のレースが決まってしまいました。
        それは、丹後の100Kmウルトラマラソンです。

        今回の結果は、タイム:6時間7分7秒で60歳代の部2位でした。結果は大満足で
        すが、来年は6時間を切って優勝したいなと思いました。もう一つの目標は、60歳
        を過ぎたのでフルマラソンのサブスリーを再度達成することです。
        今後とも宜しくお願いします。
        開催日:2011・5・3



第二七四号

             鏡の前でリュックをしょってご機嫌でした!

2011年5月7日
AAC会員

大畠 ひろ氏

        土曜練習会に参加させていただいていたら六甲全山縦走トレイルランのお誘いが
        あり、遠足にでも参加するような気持ちで参加させていただくことに決めました。
        とてもわくわくして、チューブからドリンクが飲めるタイプの可愛いリュックを買いに
        行きました。鏡の前でリュックをしょってご機嫌でした。

        当日待ち合わせ場所で、みなさんを見ると、私のような小さいリュックの人はいなく
        てたくさんいろいろなものが入っているように見えました。ちょっと不安な気持ちに
        なりましたが、あまり気にせず須磨浦公園を出発しました。

        六甲全山縦走路と聞いていたのでほかに詳しい話を聞くこともなく、六甲山には縦
        に走れる道があるのかなぁ・・・?と思っていました。ところがいきなりの馬の背断
        崖絶壁にびっくり・・・高所恐怖症の私は、へっぴり腰でなんとかわたることができま
        した。

        それからも山を登ったり下りたり、岩山をよじ登ったり、でこぼこ道のアップダウン。
        岩肌をロープ伝いに駆け下り?滑り降りたり、登ったり、登ったり、登ったり、おりた
        り、おりたり、おりたり、六甲山って一個の山じゃなかったのぉー!?と心で叫びな
        がら走っていました。

        途中給水、おにぎり、飴、たこ焼きを食べながら先へ進みました。みんなと違い、
        装備も軽かったので途中で買い足しましたが、おなかは減るし、ドリンクはきれるし
        ふらふらになりながら何度もよろけ、つまずいて、大人になってから1日でこんなに
        何度もこけるなんてありえないって思うけど、どこでどうやってこけたかも思い出せ
        ないくらい気が付けば、体中痣だらけ傷だらけになっていました。

        最後は足が上がらずどんどんみんなに離され、頭がくらくらになって足から力が抜
        けて立てなくなってしまいました。ゴールは700m先なのに・・・・タクシーを呼んでく
        ださいとお願いしたのですが、みなさんに助けられなんとか、ゴールの集合場所に
        つれて行っていただきました。

        食欲もなくお酒も受け付けず寒さに震えながらなんとか家にたどり着きました。
        翌日は起き上がることができないほどのひどい筋肉痛でした。本当にみなさんにた
        くさん迷惑をかけてしまいましたがすごく貴重な経験ができたと思います。
        助けてくださったみなさん、いろいろありがとうございました。
        開催日:2011・3・27



第二七三号

             次回の練習会は10時間コースを大勢で!


2011年3月30日
AAC会員

本地 敏行氏

        いつもは始発電車で向かうが、今回はスタートが7時のため少し余裕を持ってスタ
        ート地点へ向かうことができた。私はタイムトライアル部門のため、スタートをする
        と一人旅になることを想定していた。内心せっかくの縦走練習会なので、10時間
        完走コースで大勢の人と行くべきだったと後悔をしていた。

        馬の背には30分程度で到着。道中には手作りの看板で 「ひよこ会六甲縦走路」
        が木々にかけられていて、走っている自分にとって縦走という言葉がとても紛らわ
        しく見えた。結果「ひよこ会の看板」に誘われてしまい、妙法寺方向へ行くべきとこ
        ろを全く違う山道を走っていた。山道の進路が海へ向き始め、見知らぬ展望スポ
        ットも出現。おかしいと感じたため、とりあえず縦走看板が出てくる馬の背近くまで
        戻り、馬の背近くの高台から馬の背を見ると、丁度高原さんが馬の背を走ってい
        るのが見えた。体力的にものすごく損をしたように感じ、道を間違えずに進んでい
        たら、きっとあの辺りを走っているだろうと想像をしてしまう。

        今回は前半気候も暖かくてとても走りやすい。コンビニでドリンクを購入し休憩後、
        菊水山へ上がる。この区間は大体35分程度で繋がる。菊水山頂では風もなく、景
        色もよく、暖かくて気持ちがいい。縦走もここまでは良かったが、後半がアクシデン
        ト連発で、まず鍋蓋山山頂からはトイレ地獄に見舞われることになった。菊水を過
        ぎたあたりから少しずつ気温が下がるのを感じた。身体も濡れていたため、おなか
        が冷えたようで、トイレ(大)が妙に近い。知らないうちに忍び寄る猛烈な腹痛にお
        びえながら先へ進む。あまりにおなかの冷えが激しいので買い物袋(ビニール)を
        腹に巻いて難をしのぐことを計画した。この案は結構当たりで、トイレの魔の手が
        少し遠のくのを肌で感じることができた。

        今回はトイレロスが多かったので、布引茶屋前では休憩はせずにそのまま摩耶山
        へ向かうことにした。摩耶山頂まではだいたい40分強程度の時間がかかる。途中、
        何度も止まり足の疲れを取ろうしたが、あまり効果もなく、ただ身体を冷やすだけ
        に感じる。摩耶山頂では暖かいと感じたのもつかの間、急に天候が曇りとなり冷た
        い風が吹いたので、ロープウエイ乗り場へ避難。今頃皆どの辺りを走っているのだ
        ろう?と想像しながら、ホットレモンで17分近く休憩してくつろいだ。

        ここから先は極寒で、吐く息も若干白く、また地面には霜柱が無数にあった。救い
        だったのは他人とは言え、登山者が多かったことでした。かじかむ手と身体の冷え
        を我慢し、もうやめようかな?なども思い始め、ビニルカッパを出して着ようか?出
        さないでおこうか?迷いながら走る。冷たい風が吹きぬけるゴルフ場をぬけ、よう
        やくガーデンテラスに到着した。ガーデンテラスのトイレは六甲縦走中一番よくて、
        トイレ内は暖房が効いており、また便座も暖かい。座るとなかなか出ることができ
        ず、15分以上便座に座り続けて温まっていた。ガーデンテラスを過ぎると 残りは
        ノンストップで一気に一軒茶屋まで足を進めた。1分程度休憩し、すぐにスタート。

        宝塚への山道に入り下り始めたが、入って2kmも進まない地点で思いっきり足を
        ぐねってしまい、しばし痛みに悶絶。ぬかるんだ地面の石に足を取られてしまいま
        した。真後ろに居た登山者から 「まだ時間も早いからゆっくりと降りて行きや」と声
        をかけてくれた。あまりに痛いので、靴下を2重履きにして足首を締め上げ、痛み
        をこらえながら、足を引きづり残り約10kmをどうにか下りきることができた。14時
        を少し過ぎた辺りでどうにかゴールし、駅で着替え皆より先に帰途させていただい
        た。

        帰宅後、内出血し腫れあがった足首にシップを貼り、ようこんな状態で10km近く
        も下ってこられたと自分自身驚いています。タイムトライアル部門は自分の走りが
        できますが、スタート直後から一人旅になるので、次回の練習会は10時間コース
        で大勢と走りたいと思いました。
        開催日:2011・3・27



第二七二号

               テ ー マ は 『 東 京 を 楽 し む ! 』


2011年3月21日
AAC会員

藤本 茂氏

        運よく当選し2回目の東京マラソンに参加してきました。目論見は東京を楽しむ!
        をテーマに前日のマラソンエキスポからゴールまで目標通り楽しんできました。
        閉館までシューズの試着・試走、各種イベントを堪能し興奮冷めやらずあまり眠れ
        ず当日を迎えました。

        奈良マラソン以降、練習量が少なく後半はきつくなるだろうと予想してましたが、そ
        の通りの展開になりました。序盤はk450秒のペースを守れましたが28k地点の
        雷門でスタミナ切れしました。35kまでk7分台〜歩きまで入りマラソンの恐ろしさを
        痛感。止めたくなりましたが走りたくても落選された方の思いや200万人!もの沿
        道の方の声援に後押しされました。

        特に『笑顔で』『スマイル』『楽しんで』と他所とは違う声援がいつも以上に聞こえ、
        楽しむというテーマを思い出させてくれました。後7kになったら元気も出てきて沿
        道の子供さんや工夫を凝らした応援や演奏を楽しんで笑顔でゴールできました。

        楽しむというテーマは達成できましたが、時間がたつにつれて東京マラソンのあり
        方に少し不安と疑問も感じてます。東京マラソンをどのような目標でとらえるかは
        個人差がたくさんあると思いますが、今年から10万円のチャリティー枠、来年から
        は東京マラソン公式クラブの有料メンバーの優先エントリーなど、賛否の分かれる
        エントリー方法も出来てます。マラソンブーム故に今後心配な点でもあります。
        開催日:2011・2・27




第二七一号

                    ひ と つ の 通 過 点 !


2011年3月15日
AAC会員

別所 哲朗氏

        AAC会員の皆様、こんにちは。昨年の3月から参加させていただいております、
        神戸市在住の別所と申します。なかなか時間が自由にならないため、相変わらず
        出勤前の早朝ランメインでコツコツ単独練習しております。
        さて、先日、第31回篠山ABCマラソンで2回目のフルにチャレンジし、辛うじてサ
        ブスリーに届きましたのでご報告します。

        昨年12月の奈良マラソン2010でフルデビューを飾ったのですが、内容的に非常
        に後悔が残り、このままではいけないと一念発起してランに対する取組み姿勢を
        改め、練習内容を質量ともに見直すことを決意し、具体的には、以下に取り組みま
        した。

        @練習にメリハリをつける。
        練習内容のメリハリですが、見直し前は練習の殆どがジョグ程度で、たまに参加す
        る大会で刺激を入れるというスタイルでした。一定の効果は得られましたが、一番
        最初のハーフから記録的には5分程度の短縮しかできていませんでした。ハーフ
        以上の距離を走らずにフルに挑戦するという無謀さだったので撃沈も当たり前だ
        ったと思います。そこで、ロングペース走、ミドルペース走を2〜3回メニューの中
        に組み入れ、養成したい能力に対して定期的に負荷をかけて鍛えられるよう工夫
        しました。

        Aベースとなる距離を踏む。
        @との連動でロングペース走をこなすことによりある程度伸びましたが、自由にな
        る早朝の練習時間を30分延長することにより、調整や疲労抜きという負荷の差こ
        そあれ、距離が出やすくなりました。副次効果ですが、脂肪燃焼も順調に進み、1
        2月から3キロの減量を無理なく実現できました。

        Bケアに気をつける。
        学生時代のボート部の古傷である腰を中心に、これまで散々練習できない苦悶を
        味わってきていましたので、せっかくの練習を無駄にしないよう、事前・事後のスト
        レッチ、補強運動等について細心の注意を払いました。12月以降、走行距離が
        増加し、同時に負荷も上がりましたが、特に身体に違和感を覚えることなく過ごせ
        ました。丈夫な身体に生まれたことに感謝しております。

        調整期間が短かったため、今回のレースでのサブスリーは五分五分かなと思って
        おりましたが、初めての調整が上手く行ったこともあり、なんとか届きました。内容
        的には決して褒められるようなものでなく、最初のハーフまでを2月のバレンタイン
        ラブランで記録した自己ベストを2分近く上回るペースで入り、25キロ過ぎから次
        第に乳酸と向かい風に苦しめられ、前後半の差が9分近くになってしまいました。
        完走後に心肺に余裕があったところを見ると、やはりフルに耐えられる足ができて
        いなかったんだろうと自覚しました。

        次は2:50切りを目指そうかと考えておりますが、正直なところ、現状の走力では
        後半の落ち込みを抑えたとしてもまだ届かないレベルですので、スピードも持久力
        ももう一段階上に上げないといけません。高い目標ではありますが、考える練習を
        続けていけばまだ走力は伸びる余地があるのではないかとの手応えもありますの
        で、諦めずにアプローチしてみようと思います
        開催日:2011・3・6



第二七〇号

                      目 標 に 向 か っ て !


2011年3月14日
AAC会員

中村 量哉氏

        第31回篠山ABCマラソンから一週間が経ちました。私は、5年前から目標として
        いたサブ3.53:28:17)を達成しました。(サブ3.5とは、私が勝手につくった造語で
        す) いまだ、その達成感の余韻に浸っているのと、脹脛の筋肉痛が残っています。

        私は、2004年秋にAACに入会しました。篠山マラソンは、2005年大会から7回連
        続出場している唯一の大会です。普通ならコースを知り尽くし、得意な大会と言い
        たいところですが、毎回30km以降に足の痙攣に襲われる非常に相性の悪い大
        会なのです。

        初めてサブ3.5を狙った2006年大会は、全身痙攣?!に襲われ、歩くこともでき
        ず、30.6km地点で棄権しました。その相性の悪い、苦手意識のある大会を克服
        し、初サブ3.5を達成できたことは二重の喜びです。

        これまで、「3時間半を切りたい」という願望とは裏腹に、AAC土曜練習会をメイン
        練習とし、日曜日に10kmLSDをする程度のAAC目標のお手本のようなランナー
        でした。(AACの目標:身も心も楽しく、健康的な生活を!)ただし、今大会に向け
        ては、AACの木曜練習会と日曜練習会に参加し、スピード練習に取り組み、前日
        には酸素カプセルに入り万全の構えで臨みました。

        準備万全、体調万全、天候申し分なしの中、「今回のチャンスを逃すと二度と達成
        不可能」と自分に言い聞かせて、大袈裟ですが全身全霊をかけて走りました。
        しかし、30km以降は定期的に痙攣に襲われ、弱気になる自分との葛藤の連続
        でした。そして感動のゴール、いつもは平然とゴールしていた私ですが、今回ばか
        りは自然と両手を突き上げてのゴールとなりました。

        現在の心境は、「5年かかってよじ登った高い壁のてっぺんに立ち、次の目標設
        定をどうするか、周辺を眺めながら思案している」といったところです。とりあえず、
        現在残された唯一の目標として、日本アイアンマンクラブに入会するためにも、
        トライアスロン・アイアンマンレース完走を目指します。
        (現在、日本には大会がなくなってしまいましたが・・・)

        最後に、コース上で応援していただきました皆さん、大きな力を頂くことができまし
        た。ありがとうございました。また、木曜・日曜練習会に毎回付き合って頂きました
        マラソン部担当の松田さん・今池さん、本当にありがとうございました。 AACの皆
        さん、それぞれの目標を達成していくため、楽しく走り、情報交換し、応援し、みん
        なで乗り越えて行きましょう!
        開催日:2011・3・6