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第二五号−
         
「天 草 マ ラ ソ ン 」 の ご 紹 介 !


2011年12月6日
AAC会員
鎌苅 滝生氏


        初参加のマラソン大会の紹介その4です。今回は11月27日に開催された九州は
        熊本県の「天草マラソン」を紹介します。
        天草マラソンの歴史は古く、昭和44年に遡るとのこと。その第1回大会は、10km
        と5kmで開催されたようであるが、フルマラソンが開催されるようになって今回が
        6回目である。
        天草へのアクセスは、熊本市内からは車で2時間から2時間半、福岡からは3時
        間以上とのこと(天草には鉄道は敷設されていない)。関西からは、熊本まで新幹
        線・天草まで路線バスと云うルート、あるいは伊丹から空路で福岡空港または熊
        本空港乗換えで天草空港のルートがある。飛行機の場合、天草発は午前中のみ
        で、大会当日は必然的に当地泊となる。筆者は、便数が少ないことに加え、何より
        も生来の飛行機嫌いもあり、新幹線利用にしたが、往路は6時間半、復路は8時
        間も掛かりました。復路は、渋滞で熊本までのバスが約1時間遅れで、予定してい
        た新幹線に乗れずに、大幅に時間が掛かりました。

        開催種目は、フルとハーフの2種目で毎年11月最終日曜日に開催される。天草
        下島の本渡(ほんど)競技場を発着として、島の東岸を北上・折り返すコースであ
        る。エントリーフィーは、フル・ハーフともに4000円。高橋尚子をゲストに迎えた
        今回は、フルの定員2100人で募集したが、結果は1400人余で、足の便が悪い
        ことが影響しているものと思われる。地元を中心に九州からの参加が圧倒的に多
        いが、筆者が前泊したホテルは、大半が九州の人で、九州の他県からでも日帰り
        することは「キツイ」ことがうかがわれた。因みに前回までは、多くても1000人程
        度の参加人数のようである。

        コースは公認コースで、高低差は30m程度で大したことはないが、小刻みなアッ
        プダウンが終始繰り返しあって、高低差の割にはタフでハードな印象を受けた。
        給水は11ヶ所で、水・スポーツドリンクが用意されていた。給食は、定番のバナナ
        の外に梅干・オレンジ・塩・塩昆布等。参加人数が少ないこともあり、給水所での
        混乱は全く見られなかった。

        制限時間は7時間で、ゆっくりランナー向き。但し、交通規制は、スタート後4時間
        で解除されるため、それ以降は歩道を信号に従って走行することが求められてい
        る。記録証は、ゴール直後に発行され、グロスタイム、年代別順位、総合順位に
        加え、世界記録・日本記録がプリントされていた。尚、年代別は10歳刻みである。
        参加賞は、地元天草の特産品、温泉入浴券、物産コーナー500円券。500円券
        は、ゴール地点のイベントコーナーで、物産の購入や食事代に自由に使用できる。
        例年はこれにティーシャツもあるとのことだが、今年は東北の被災地への復興支
        援に寄付するため、作らなかったとのことが事前に案内があった。

        大会当日は、気温が結構高かったものの、朝から薄曇りで、多少しのぎやすい天
        候であった。しかしながら、天気が良ければ、特に往路では右前方に雲仙普賢岳
        が仰ぎ見れるはずであるが、雲にさえぎられ視界に入ることはなかった。景観の
        すばらしい地なので、ちょっぴり残念。例年は、気温12・13℃で晴れていたとの
        こと。食べ物も安価で旨く、温泉もあり、観光も兼ねて参加するには、中々良い大
        会ではあるが、足の便を考えると、諸手を挙げて推奨することには躊躇せざるを
        得ない。お金と時間に余裕のある方には、泊まりでのんびり行かれることをお勧め
        します。
        (大会開催日:2011・11・27)



第二四号−
        
「筑 後 川 マ ラ ソ ン 」 の ご 紹 介 !


2011年10月21日
AAC会員
鎌苅 滝生氏


       初参加の大会の紹介(第3弾)です。10月9日、福岡県久留米市で開催された「
       筑後川マラソン」のフルに参加しました。AACの会員の方の誰も参加されていない
       と思いますが、大会の概要を紹介します。

       *久留米市のこと
       久留米市は福岡南部から佐賀東部に広がる筑紫平野に位置する都市で、福岡市、
       北九州市に次いで福岡県第3位の人口を擁している。市の北東部から南西部にか
       けて筑後川が流れている。阿蘇山に水源を発し、有明海に注ぐ川であるが、利根
       川、吉野川とともに「日本三大暴れ川」と呼ばれているとのこと。「カッパ伝説」でも
       有名な川である。この市の産業についてみると、ブリジストンの創業の地であるこ
       とからゴム加工品メーカーの工場が多く存在するが、近年は、自動車機器工場の
       進出で北九州の自動車産業の一翼も担っている。古くは、伏見、灘と並ぶ「日本三
       大酒どころ」として栄えた地で、現在も清酒製造工場数は京都市、神戸市に次いで
       全国3位である。また、焼き鳥店数が人口1万人当たり日本一多いとのこと、さらに
       「とんこつラーメン」発祥の地でもある。

       *マラソン大会のこと
       今年第9回目の大会であるが、フルマラソンが開催されるようになって3回目である。
       フル以外にハーフ、10km、5km、3km、1.5km(障害者)がある。フルマラソン
       は、筑後川の河川敷のサイクリングコースを走るフラットな折返しコースで、キロ表
       示は1kmごと、給水は3kmごと、定員は2,000人で、制限時間は7時間。

       地元久留米市からの参加が最も多く、福岡の他地域、佐賀、熊本等九州各県から
       の参加者が圧倒的であるのは当然であるが、北海道や沖縄から来ている人もいる。
       本州のほぼ中央に位置する関西からの出場では、全国どこの大会でも遠来賞に該
       当することはあり得ないが、なんだか割を食っているような気分である。

       開催時期からして毎年かなり気温が高くなるようで、今年も天気が良く27℃位まで
       上がったようであるが、河川敷で全く日陰がなく、体感温度はもっと高く、帽子とサ
       ングラスは必須であろう。スタート前に首、肩、腕に日焼け止めをかなり塗ったつも
       りであるが、汗や体温を下げるためエイドで掛けた水で流れたためか、真っ赤に日
       焼けして、帰宅後入浴時は痛みを感じるほどであった。主催者が用意している水や
       スポーツドリンクは良く冷えて気持ちが良かったが、エイドではボランティアが熱中
       症を心配して身体に水を掛けるようにランナーに勧めている光景は他の大会ではあ
       まり見かけない光景である。

       コースは、今年公認申請をし、大会前に認めらたが(従って1歳刻みランキングの対
       象大会)、コース幅が狭くスタート直後と折返しの前後は、非常に走りにくく、危険で
       あり、問題があるのではと感じられた。特に、折返し前後は、片側2人並ぶと対向者
       とぶつかる危険性がある。私のレース運びは概ね後半追い抜きモードであるが(後
       半スピードアップすると云う訳ではないが、スピードがなく、どちらかと云えばスタミナ
       型で前・後半のタイム差は比較的小さく、後半になって落ちてくるランナーを一人づ
       つキャッチアップし、追い抜くというレース展開だ。追い越しをかけると対向者とぶつ
       かりそうになることがしばしばあり、20kmから25km当たりまではなかなか追い越
       しがスムーズに行かず、かなりの「いらいら」状態であった。このコース条件から判
       断すると2,000人の定員は、若干多いように思われる。

       この大会の主催者は「藹々(あいあい)」というNPOで、多くの大会が自治体、当該
       地の陸上競技協会、あるいは新聞社や放送局による主催であり、本大会のような
       NPOが運営するのは非常に珍しいのではなかろうか。前述のようにコースに問題
       はあるものの、手作りの雰囲気を漂わせるほのぼのとした大会である。ボランティ
       アの方々も親しみやすく優しい人たちであったし、エイドの数も多くて暑さへの対応
       も窺える。また、この大会の特徴のひとつとして挙げられるものとして、医療協力体
       制であろう。地元の7つの病院が協力しており、「救護」というゼッケンを胸につけ、
       AEDをリュックに背負い、水や冷却スプレーを持って走る医師を多く見かけた。エイ
       ドでは、この医師がランナーに声を掛けたり、スプレーを吹きかけたりと他の大会に
       比べると「安全」・「ランナーケアー」への配慮は充実していると云える。緊急時に備
       え、ヘリコプターも配備されていたとのことで、他の大会ではあまり聞いたことがない。

       改善点を要望するとすれば、シャトルバスのサービスがないこと。車で参加する人
       が多いが、私のように遠方から参加し前泊する者にとっては、ホテルが集中する西
       鉄久留米駅から有料でも良いのでシャトルバスがあれば便利である。最大の改善
       点は、コース幅の狭さへの対応である。現行の2,000人の定員を維持するのであ
       れば、申告タイム別、或いは年齢別にスタート時刻をずらして、混雑を緩和させる工
       夫が必要なのではなかろうか。

       土地柄もあっると思うが、スタッフ・ボランティアの対応もさわやかで、ゴール後の豚
       汁・おにぎりのサービスも充実しており(遅いランナーにも十分行きわたったとのこ
       と)、全体としては、好感の持てる大会であった。
       (大会開催日:2011・10・9)



第二三号−
                「いわきサンシャインマラソン」のご紹介!

2011年3月4日
AAC会員
鎌苅 滝生氏

       2月13日に福島県いわき市で開催された「いわきサンシャインマラソン」に出場した
       が、その紹介をします。いわき市のこと関西在住の者にはあまりなじみのない所であ
       るが、福島県の東端、太平洋に沿った浜通りの南東に位置し、福島県で最大の人口
       (約34万人)を持ち(東北地方では仙台に次ぐ2位)、工業製造品出荷額が県内第1
       位の工業都市である。1966年(昭和41年)に、当時の平市、常磐市、磐城市等14
       市町村が合併し、いわき市が誕生した。1994年(平成6年)にJR平駅がいわき駅に
       名称変更。東北地方では年間日照時間が最も長く、平均気温が最も高い都市で、こ
       れに因んでマラソン大会が「サンシャイン」と名づけられた由。いわき出身ランナーを
       紹介しておきます。箱根駅伝第5区で3年連続区間最高記録を樹立した「新・山の神」
       柏原竜二(東洋大学)がいわき市の出身です。

       サンシャインマラソンの概要
       今年が2回目の大会で、種目はフルマラソンの他に、10km、5km、2kmがある。
       フルマラソンは、定員4,000人で、東北地方では最大規模、制限時間は6時間。
       コースは陸連公認コースで、スタートはいわき陸上競技場(商業・行政の中心である
       平地区の南部)、ゴールは小名浜アクアマリンパーク(工業・海上交通の中心)。高低
       差は約60mで、スタート直後が下りで1kmから2kmまで上り、その後4km付近ま
       で下り、8kmで2度目のアップダウン、中間点直後にコース最大のアップダウン(福
       知山の最後の坂を上り・下るという感じ)、終盤の32km、36kmでアップダウンと、
       どちらかと言えばハードである。エイドステーションは、スタート・ゴールを含めて14ヶ
       所、水・スポーツドリンク・梅干・チョコレート・飴が用意され、後半はバナナ・おにぎり・
       アンパンが供給される。中間点直後の最大の坂を上り切った最もきつい地点で、トマ
       ト・イチゴで一息つけるという心憎いサービスもある。

       大会の運営と応援について
       スタート・ゴールが異なるので荷物を預けることになるが、この受渡しが非常にスムー
       ズである。殊にゴールではゼッケン番号ごとに仕分けられたカウンターに行くと既に
       係員が荷物を持って待受けており、全く待たされることがなかった。シャトルバスもほ
       とんど待ち時間がないほど頻繁に運行され、参加者には好評であった。エイドステー
       ションは、テーブルがたくさん用意され縦長になっており、コップが間隔をあけ置かれ
       ており、ランナーの接触や混乱もほとんどなく、これまた好評価である。荷物の受渡し
       とシャトルバスに関しては、昨年の第1回目の時、指摘をされたこともあり、今回は他
       の大会を参考に大幅に改善されているようである。ゴール地点での更衣場所が仮説
       テントのみで、かなり手狭であったが(屋外での着替えはあまりに寒いので不適)、改
       善の余地があるとすれば、これ位であろう。
       尚、ゼッケン、チップは3週間前に事前送付されるが、荷物預け用の袋を貰うために
       受付は必ず必要となっており、これも事前送付されれば有難いと思われた。(因みに
       静岡のしまだ大井川マラソンの場合、ゼッケン・チップ・荷物用袋が事前に送付される)
       応援はスタート・ゴール・折返しのみならず全体的に非常に多くの方が熱心であった。
       ブラスバンドやチアガール、和太鼓、更には大漁旗を振っての応援と、これも他の人
       気の大会に比べても遜色はない。
       全般的に運営は非常にスムーズで、用意周到な準備を行っている大会関係者の熱
       意が感じ取れ、市民挙げての応援も熱心で、私が参加した大会の中でもトップクラス
       のもの言えよう。ただ、開催日が2月の第2日曜日と、寒くて冷たい時期であることだ
       けが問題か東京マラソンの抽選落ちの人々の受け皿としての意味合いから、この
       時期の開催となっている模様である。

       レース結果の報告
       さて、私自身の結果は4時間8分30秒でした。スタート前から気温が低くて右脚に持
       病の痛みが出るのではと心配していたが、現実に風速6〜7mの冷たい風もあり、4
       キロ付近から脚に痛みが出始め、第1返し(16キロ付近)からは海岸沿いを走ること
       になり、そこから冷たくて一段と強くなった風がまともの向かい風となり、急速に体温
       が奪われることとなり、痛みがしびれを伴うものに変わり、18キロ地点からキロ7分
       を越える速度まで落ちました。34キロ付近の第2折返し以降は、追い風になり、気温
       も上がってきたようで汗もかなりかき、脚の痛みも和らぎ、何とか4時間を切れるよう
       にと時計をチェックしたが、中盤で時間が掛かりすぎており、時既に遅く、上記の結果
       に終わりましたが、60歳過ぎの故障持ちのオジンには、冷たくて厳しいレースでした。
       景観も良く折角のすばらしい大会なので、もう少し暖かくて気候の良い時期に走りた
       かったと言う思いが残る大会でした。
       (大会開催日:2011・2・13)