特集第七号(連載その
  
           ムネムネの「貧困なる精神シリーズ!」                     
            


  2006年12月12日
芦屋浜アスリートクラブ
  会員宗政 義仁氏
              私たちスポーツを楽しむ仲間同士で時々話題にはなるが、日頃から
              何気なく自然に受け入れ当たり前と思っていることで有っても、何か
              心に引っ掛かったままで放置している事が多い。そこに隠されてモヤ
              モヤとした疑問の中に、納得できる回答があるのかどうか検証してみ
              たい。記事に関して自分なりのご意見や感想、ご提案のある方は是
              非とも事務局までご連絡を! 皆さんも一緒に考えてみてください♪


              【何を飲んでも一緒か?】

     近年、アスリート向けのサプリメントは花盛りである。次から次へ新商品が生まれそして消
     えて行く。だが沢山の商品が有っても何が如何よいのか分からない。ただ漠然とメーカー
     の宣伝文句を鵜呑みにして飲んではいまいか。サプリメントはその目的に応じて選び継続
     して摂取しなければ意味が無い。今回はそこに焦点を絞って述べてみたい。

     サプリメントの働きを簡単に紹介すると下記の様になるが、通常アスリートが日々のトレー
     ニングやレースでは1と2を重視したサプリメント、いわゆる有効なスポーツドリンクを摂取
     しなくてはならない。
         1、トレーニングやレースで消費したものを補うために摂取
         2、レース中のエネルギーや水分を補うために摂取
         3、ダイエットのために摂取
         4、運動能力アップのために摂取
         5、活性酸素除去のために摂取
         6、故障部回復のために摂取
         7、故障予防のために摂取

     スポーツドリンクに関心が高まったのはそう昔からの事ではなく、私の少年時代は『運動中
     に水は飲むな!』 『水を飲むから汗が出て喉が渇くのだ!』 『塩をなめておけばいい!』
     などと言われ、そんなものかな・・・と思いつつ従っていた。だが今やそんな事を言う人はい
     なくなった。(でも・まだ・たまにいるナ・・・・)

     そこでアスリートにとって有効なスポーツドリンクとは如何いうものなのか?その摂取目的
     に応じて大まかに分類すると@スポーツ総合飲料 Aエネルギー補給と脂肪燃焼 B水分
     補給の3つに集約でき、その結果を纏めると下表の様になった。
     自分にとって摂取目的は何か? 必要な栄養素は何か? 味は良いか? 値段は安いか?
     よ〜〜〜く考えて飲むようにしよう!


                スポーツドリンクは何を飲んでも一緒ではない!


             スポーツドリンク栄養成分表(粉末)     調査:2006年12月              
        *運動中の最良のエネルギー源は「クエン酸+アルギニン+果糖」であるが、この点において「アミノバイタル」
          「アミノバリュー」 「エネルゲン」が有効である。   
        *スポーツドリンクとしての総合評価としては「エネルゲン」が一番有効だが、味の好みに問題ありか。
        *総合飲料として栄養素の観点から選択する場合は、1に「アミノバリュー」次に「アミノバイタル」が有効である。
        *総合飲料としてコストパーフォーマンスの観点から選択する場合は、「アクエリアス」が有効であるが総合飲料
          としての栄養素含有量が少な過ぎる。
        *スポーツドリンクとしてアミノ酸を重要視した場合は、「エネルゲン」 「ポカリスエット」 「DAKARA」はアミノ酸の
          種類と含有量に於いて他製品に劣る。  
        *CCDドリンクは他製品に無いビタミンを含有するが、アミノ酸類の含有量が少な過ぎ、且つコストが約2倍と
          高価である。
        *水分補給を目的とする場合、低価格の「ポカリスエット」が有効である。      
.
摂取目的 総  合  飲  料 エネルギ補給 水分補給
商 品 名 アミノバイタル CCDドリンク アクエリアス アミノバリュー エネルゲン ポカリスエット DAKARA
製造メーカー 味の素 江崎グリコ 日本コカ・コーラ 大塚製薬 大塚製薬 大塚製薬 サントリー
価格   円/袋 140 114 103 133 126 100 126
価格   円/1L 140 228 103 133 126 100 126
内容量  g/袋 30 37 51 35 64 74 53
飲容量 ml/袋 1000 500 1000 1000 1000 1000 1000
セールスポイント 体に大切な栄養源・エネルギー源となる分岐鎖アミノ酸BCAAなどを配合したスポーツ栄養飲料です。                              エネルギー&水分補給。動きながらスムーズに栄養がとれる。         スポーツ科学に基づいて、汗と同じミネラル比率に調整した水分補給飲料!   筋肉の材料として大切なアミノ酸です。体を動かす方や健康を気づかうコンディションをサポートします。 体脂肪を燃やせば持久力に!持久運動時のエネルギー補給を目的としたスポーツドリンクです。 イオンサプライ  発汗により失われた水分、電解質をスムーズに補給する健康飲料です。 現代人の3つの栄養バランスの偏りを科学し、不足分をプラスし健康を考えた新しいカテゴリーの健康飲料です。
エネルギーkcal 116 141 202 120 246 270 198
脂質g 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
蛋白質g 3.0 0.2 0.5 5.0 0.0 0.0
糖質g −−− −−− −−− −−− −−− 67 49.4
炭水化物g 26 35 50 29 59 −−− −−−
ナトリウムmg 24 95 356 490 520 490 125
クエン酸mg 2600 4600 −−− −−−
アルギニンmg 720 80 267 1000 2000 −−−
イソロイシンmg 520 40 1000 −−− −−− −−−
バリンmg 420 40 1000 −−− −−− −−−
ロイシンmg 640 60 2000 −−− −−− −−−
グルタミンmg 720 −−− −−− −−− −−− −−− −−−
カリウムmg −−− 90 100 −−− 203 200 270
カルシウムmg −−− −−− −−− 104 20 79
マグネシウムmg −−− −−− −−− −−− 22
ビタミンB1mg −−− 0.15 −−− −−− −−− −−− −−−
ビタミンB2mg −−− 0.17 −−− −−− −−− −−− −−−
ビタミンB6mg −−− 0.23 −−− −−− −−− −−− −−−
ナイアシンmg −−− 0.15 −−− −−− −−− −−− −−−
ビタミンCmg −−− −−− −−− 1000
ビタミンEmg −−− −−− −−− −−− −−− −−−
β-カロチンmg −−− −−− −−− −−− −−− −−−
果糖 −−− −−− −−−
果汁 −−− −−− −−− −−−
砂糖 −−− −−− −−− −−−
ブドウ糖 −−− −−− −−− −−−
酸味料 −−− −−− −−−
甘味料 −−− −−−
香料 −−−
食塩 −−− −−− −−−
はちみつ −−− −−− −−− −−− −−− −−−
アロエエキス −−− −−− −−− −−− −−− −−−
海藻エキス −−− −−− −−− −−− −−− −−−
キダチアロ −−− −−− −−− −−− −−− −−−
アスパラギン酸ナトリウム −−− −−− −−− −−− −−− −−−
グルタミン酸ナトリウム −−− −−− −−− −−− −−− −−−
リン酸カリウム −−− −−− −−− −−− −−− −−−
クエン酸ナトリウム −−− −−− −−− −−− −−−
クエン酸カルシウム −−− −−− −−− −−− −−−
塩化ナトリウム −−− −−− −−−
塩化カリウム
塩化マグネシウム −−− −−− −−− −−− −−− −−−
炭酸マグネシウム −−− −−− −−− −−−
乳酸カルシウム −−−
デキストリン −−− −−− −−− −−− −−−
エリスリトール −−− −−− −−− −−− −−− −−−

                   注)  1.価格は税込価格としインターネット「ケンコーコム」での調査価格とする。
                      2.栄養成分表値は1袋当たりの値とする。
                       3.無断で転載引用を禁ず。



特集第七号(連載その
                                    
  2006年11月10日
              
【大会参加費は高すぎはしないか!?

     猛暑の夏が過ぎ、清々しい秋が訪れ、今年から来年に掛けての本格的なマラソンシーズ
     ンに突入した。全国の毎週どこかで必ず大会が開催され、日によっては同じ日に3〜4レ
     ースが開催されることもある。ここまで来ると当初の「村おこし町おこし」を目的とする意味
     合いが薄れ、『隣町がやってるので、うちの町でも開催しないとカッコがつかない』となる。
     かくしてマラソンブームとなり、今では「日本の一つの文化」?となった感がある。誠に結
     構なことであり、我々マラソン愛好者にとっては大歓迎・・・と言うところであるが。

     ところが皆さん、ここで少し考えてください。 大会参加費についてダ!皆さんもご承知の
     とおり来年2月18日に開催される「東京マラソン」では、そのフルマラソン参加費が史上
     最高値の10,000円(国外人は12,000円相当)になったのだ。参加者を30,000人で見
     込んでるのに・・・だ。これにはビックリした。これまでにもSN大会の7,000円でビックリし
     ていたのに、これで片目ならず両目が飛び出してしまった!('O'*)

     トライアスロン/ロングレース大会(SWIM3.8km・BIKE180.2km・RUN42.195k
     m)の参加者は多くても1,500名程度で、参加費の相場は30,000円〜40,000円くらい
     だ。だが、トライアスロンの特徴としてカーボパーティーやアワードパーティー・・・それに加
     え競技コースが長いので2,500〜3,000名のボランティアを要するなど、参加費が高額
     でも参加者はその辺を理解したうえで参加している。より安価な参加費にするためには、
     パーティーをやめる事だってできる余地があるのだ。

     ところが、トライアスロンに比べ主要フルマラソン大会は通常3,000〜13,000名の参加
     者があり、しかも競技コース長は42,195kmしかなく短い。よってトライアスロンよりコン
     パクトにコース設定ができ、大会開催費用がトライアスロンより多くなるとは思えない。な
     のに、こんな高値10,000円の実績を作ってしまったら、既存の大会も右に倣えであちこ
     ちの各大会が値上げに走るだろう!(そう有って欲しくないが・・・たぶん・・・) 何処まで
     高くなるのだろうか?これで良いのか?

     今では各地方自治体のみならず法人・企業・クラブなどが開催する大会も沢山あり、老若
     男女問わず沢山のランナーが夫々の目標に向かって走っている。そして健康増進を図り
     ながら生涯スポーツとしてのマラソンを楽しんでいる。本当に喜ばしいことだと思う。現状を
     今後とも維持するためには、是非とも大会参加費を極力安く設定して欲しい。大会を開催
     して利益を得ようとしてる事は無い(本当にそうなのか?そう有って欲しい・・・)だろうが、
     村おこし町おこしや一般参加者(アマチュア)の健康増進を目的とするならば、大会参加費
     の低減を図るべきである。今後少子化問題等と相俟って高額に成ればなるほど参加者が
     減少していき、将来は間違いなく衰退の一途を辿ることになるだろう。

     大会の開催は選手参加費だけでまかなえるものではない(下記泉州マラソン参照)事も
     事実だが、ここでは主要大会の「定員x参加費=予算金額」で比較すると下記のような結
     果になった。相場としてはフルマラソンが約6,000万円、フルトライアスロンが約5,000万
     円の予算であり、東京大会とハワイ大会が如何に高額で突出してるか理解してもらえると
     思う。また、通常トライアスロン参加費が高すぎると感じているが、競技設備・コース距離
     長・ボランティア数等考えると決して高くは無いと考える。マラソン参加費はトライアスロン
     に比べかなり割高であることは間違いない


     我々にとって参加費が高い安いは重要な関心事だ。参加費は天井知らずで何処までも上
     昇する訳でもなく、何時か何処かで落ち着くだろう。が、ここで重要なことは大会参加者の
     参加する目的は何であるかが問題だ。そして大会主催者側にすれば何のために開催する
     のか、誰のために開催するのかと言うことになる。もし利益追求が目的ならば即刻開催
     を中止して欲しい、中止すべきだ
。ただ我々は参加賞が欲しいから参加してるのではなく、
     安い参加費で健康的に楽しく走れる場が欲しい
だけである。また、某新聞社が主催して
     いる日本ユニセフ協会への慈善レースなどの様に、自らが走る事によってその参加費の
     一部が慈善事業に役立ってくれる事
を望んでいる。

     この様な問題点・疑問点について、是非皆さんの考えやご意見を頂きたいと思う。
      この点について皆さんはどう考えますか?!


               ●今後の大会参加費はいかにあるべきか!?●

    【予算金額/調査結果】

マラソン 東京大会  25,000 x10,000=250,000,000円
  々       5,000 x  5,000=  25,000,000円
F    大会     10,000  x  6,000=    60,000,000円
SN 大会      3,000  x  7,000=  21,000,000円
A   大会      13,000  x  4,500=  58,500,000円
SS 大会 10,000  x  4,300=    43,000,000円
トライアスロン ハワイ大会    1,700  x58,000=  98,600,000円
S   大会    1,500  x33,000 =  49,500,000円
M   大会    1,500  x30,000 =  45,000,000円
K   大会      850   x36,000 =  30,600,000円 
G   大会    1,200  x45,000 =   54,000,000円
   2005泉州国際
   マラソンの実績

    (HPを参照)
総収入       107,751,437円
 (内選手参加費)   23,261,000円
総支出       103,602,660円
差  引              +4,148,777円


特集第七号(連載その
                                    
  2006年10月1日
                 
 【シューズは修理して履こう】


     『俺は一年に2・3足は買ってる・・・すぐに踵(ソール)が磨り減ってしまってナ・・・』と嘆き、
     半分は自慢げに話す人がいる。今回はそんな人のお役に立てればと、シューズの修理に
     ついて少し考えて見たいと思う。確かに2〜300km位走ると踵の黒い部分(アウターソー
     ル)がなくなって白い部分(ミッドソール)が見えるようになる。もっと厚く製造してもらえれ
     ば良いのだが、商売上そうも行かないらしい・・・( ゜゜)(-"-)

     黒い部分は耐摩耗性にすぐれ長持ちするようなゴムが使用されてるものの所詮はゴム、
     時が来れば何時かは磨り減ってなくなってしまう。でもまだ白い部分の弾力性が1〜2年
     でヘタッテしまう訳でもないので問題は無く、上部(アッパー)は綺麗で殆ど傷んでないの
     に如何しよう?!(踵部にエアーが入ってる物もあるが、エアーの抜けたシューズは履か
     ない方が宜しいようで・・・)

     殆どの人はそのまま履き続けてしまう。後ろから見ると明らかにすぐ分かる。踵の外側部
     分が斜めに磨り減っている。でも足にとっては無理なく走りやすくなった?ようにも見える
     のだが・・・・(^、^*) ひどい事には白い部分も殆どなくなって、ヒゲ状のゴムがはみだし
     たまま履いてる人もいる。ああ・・・何と勿体無い履き方をしてるんだろう!もっと大切にし
     て履いて欲しいナ〜。

     そして自称「ランナー」としてはこんな無様なものを何時までも履いていては、自分の気持
     ちが許さない。ましてや足の故障などを考えると安物では我慢できないのである。でもそこ
     まで履きつぶしてしまったらもうどうしようもなく、また新たに購入するしかない。今ではシュ
     ーズの定価も12000円を超え15000円程度までに上昇してきた。そう、ランニングシュー
     ズは「高級品」なのである。('O'*) (小生なんかはニューモデル品を定価で買うお金!と
     勇気?が無いので、もっぱら一年越しの低減品を購入しているが・・・)

     そこで皆さん『もったいない』精神で考えてみてください!少しだけ努力することによって、
     寿命を2〜3倍に延ばす事が出来るのだ。(*^^*) それには靴の補修材を使用すればい
     い。踵の白い部分が見え始めたらすぐに補修すればいいのだ。使い方は実に簡単で「歯
     磨きチューブ」を使う要領で搾り出すだけで済む。チューブ一つあれば5〜6回以上は使え
     る。補修して1日後(2日有れば完全)には元通りの感触で走れる様になる。その上、一度
     補修すればまた100km以上は問題なく走れ、それを繰り返せば靴の寿命が飛躍的に延
     びるのだ。

        お互いに『物はもっと大切に、もったいない精神で使いたい』ものである。

    【補修方法】
     この補修材は別体を貼り付け整形するのではなく、磨り減った部分を元の高さまで肉盛り
     する方法なので、誰にでも簡単に作業が出来る。また、この補修材は一般の接着材とし
     ても使用でき、時として踵部と上部が剥離した時でもこれを使えば、かなり強固な接着強
     度が得られ問題ない。

    【補修材の一例】
     商品名  :  (シューグー/SHOE GOO)
     販売店  :  靴小売店
     用  途  :  靴、その他ゴム製品等の補修
     内容量    :  156g
     色       :  黒・白・自然色
     製  造   :  米国
     価  格   :  約1200円


特集第七号(連載その
                                              2006年9月11日
                     【挨拶について】

     ランナーの皆さん、この度はランナーのマナー「挨拶」について考えてみたいと思う。
     家庭の中であれば朝起きて直ぐ家族の皆に『おはようございます!』の一言で朝が始まる。
     外出すれば近所の人や職場の人と『おはようございます!』の言葉を交わすであろう。
     何時でも何気ない朝の挨拶で一日が始まり、仕事でお客さんと出会った時だって、必ず
     お互いに挨拶を交わすはずだ。

     スポーツの世界に於いても挨拶は重要な行動の一つである。試合の開始と終了時の挨
     拶等は特に重要で、不可欠の行動でもある。それは、単独であろうが団体競技だろうが、
     挨拶は当たり前の事として行われている。皆さんも経験が有るだろうが、競技を離れて考
     えて見てもその良い例として登山/ハイキングが挙げられる。登り優先は当たり前のマナ
     ーとして、下る人は道を譲り、そしてどちらからとも無く『おはよう!』『こんにちは!』と声を
     掛け合っているのだ。

     ところがどうだ、ランナー(広義で言う競技以外で走る人)の殆どは無言で走ってるでは
     ないか!別に口が利けないわけではない。ましてや、走ってる自分を無言で追い抜いて
     行くランナーが居た時、その時に何かしら悲しいむなしい気持ちを感じた事はないだろか?
     何故その一言が掛けられないのか?掛けてくれないのか?・・・よく理解できない。
     皆さんも考えて見て欲しい!

     走ってる時の視線は何処を見てるの?多くのランナーは何故か足元を見つめ、黙々と走
     っている。空では雲が微笑んでいる。周りには素晴らしい景色が広がり、緑あふれる木々
     や花が咲き、小鳥だって飛んでるではないか!そしてスポーツに興じる子供や犬と散歩
     する人々も居ると言うのに・・・・何故下を向いて黙々と走ってるの?

     他の国ではどうなのか知りたいところだが・・・小生の少ない経験の中で言えば、ニュー
     ジーランドでは男女を問わず殆どの人が必ず挨拶を交わす。言葉で『ハ〜イ』『グッドモー
     ニング』とかニッコリ微笑んだり顔や手で合図をお互いに送り有ってる。これには本当に感
     動した。大きなカルチャーショックを受けざるを得なかった。

     歩いてる人や自転車に乗ってる人に挨拶までしたほうが良い・・・と言ってるのではない。
     同じスポーツを楽しむランナー同士なのに、何故簡単な一言や合図が交わせないのか!
     挨拶を交わすことによって、そこから生まれる爽やかな気持ちを感じて欲しいと思う。
     ランナーの皆さんがこの問題について考え、そして自らが意識改革して実行する。
     その事によってスポーツを愛するランナーひとり一人が、喜びを共有できる様に思うので
     ある。           
                     ・・・先ずは、やってみよう!・・・


特集第七号(連載その
                                              2006年8月20日
                    【日焼けについて】

     今年の夏の暑さは例年に比べ、特に暑く感ずるのは私だけであろうか。私が若い頃の
     夏と言えば、如何にコンガリと小麦色に肌を焼くかに関心があった。如何に美しくむら無
     く上手に焼くか、海水浴に行けばサンオイル(オリーブ油)を全身に塗りまくり、コンガリ焼
     いて自慢しあったものだ。当時のテレビや新聞でも盛んにサンオイルの宣伝をしていた。
     ところがどうだ、現在は日焼止クリーム(含パウダー)商品が花盛りじゃないか!如何して
     なんだ?
     それにしても、サンオイルと日焼止クリームの間には余りにも急激な変化があった。
     何か・・・おかしい?

     オゾン層の破壊が進み地球の温暖化が確実に進行し、極地の氷が溶け海水位が上昇
     していると言う現実がある。世界的に見ても各地で異常気象が起こり、今までに経験した
     ことが無いような災害も発生している。でも、わずか数十年で紫外線量が何倍にも増えた
     訳ではないが、その延長線上には人体への紫外線による「日焼け」と言う問題がある。
     だからと言っても、サンオイルと日焼止クリームの間には余りにも急激な変化があった。
     何か・・・おかしい?

     1998年に母子健康手帳から「日光浴」の必要性に関する記述が消えたのをご存知だ
     ろうか!つまり現在は直射日光に当てるのではなく、外気浴のみで十分であるという考
     え方に変わってきているのだ。どんな事でも「程度」をわきまえる事が肝要であるが、日
     焼けの程度についても健康上その必要な年代と程度について考える必要がある。日焼
     けして背中の皮が剥けた・・・・・などと喜んでいる若い頃はともかくとして、年を重ねシミ・
     ソバカス・シワ・タルミや皮膚ガン等の事が気になりだしたら素直に対策を講じたほうが
     良いのではないか!
     そう言われても、サンオイルと日焼止クリームの間には余りにも急激な変化があった。
     何か・・・おかしい?

     低緯度地帯に住む白い肌の人々に皮膚ガンが多いが、我々中緯度地帯に住む日本人
     も必要以上の紫外線を浴びないように気遣いが必要だ。短期の「雪目」や長期の「白内
     障」等を防止すると言う意味においても、ヤッパリ日に焼け過ぎない用心が必要である。
     だから我々屋外で活動するスポーツ愛好者は、紫外線の強い季節・場所ではサングラス
     等で目を保護することも必要になる。
     それはそうだけど、サンオイルと日焼止クリームの間には余りにも急激な変化があった。
     何か・・・おかしい?

     世の中の常識が何時までも正しいとは限らない。「常識のウソ」だってある。知らないこ
     とが沢山ある中で「目からウロコが落ちる」程の事は沢山ある。そんな世の中において自
     分の健康は自分で守るしかない。守らなくてはならない。
     「何か・・・おかしい?」と思ったら「日焼け」問題に限らず、医学の進歩と共に移り変わる
     医療(治療)についてもっと検証し、正しい方法で対処して行かなければならないと考える。

     −−それにしてもサンオイルに比べ日焼止クリームのなんと高価なことか!−−

    参考
     SPF(Sun Protection Factor)
     紫外線B波(UV−B)を防ぐ指標で、値が大きいほど紫外線を防ぐ効果が高い。
     アメリカやオーストラリアでは上限30、日本では50が最大値となっている。
     PA(Protection grade of UVA)
     紫外線A波(UV−A)を防ぐ指標で、+の数が多いほど効果が高い。
     肌の弾力をうばってシミ・シワ・ソバカス・タルミを作る。
行   動  肌の特徴 1
赤くなるが、
黒くならない
肌の特徴 2
赤くなって、
黒くなる
肌の特徴 3
すぐに黒くなる
日常生活など
(〜1時間)
〜SPF10 PA+ 〜SPF10 PA+ 〜SPF5 PA+
散歩や外出など
(1〜3時間)
  SPF30 PA+++  SPF20 PA++  SPF10 PA+
屋外でのレジャーなど
(3時間〜)
 SPF50 PA+++  SPF30 PA+++  SPF20 PA++
特集第六号/のじぎく兵庫国体トライアスロン大会参加記念

                                  芦屋浜アスリートクラブ大活躍す!
            
          2006年10月1日
                                            事務局編集

            AAC会員9名の投稿文を一挙公開≫
      AACチームのトライアスロン参加行事の中で、今年のメインイベントだったこ
      の大会、予想以上の合計20名のも参加者があり、大変賑やかな大会になった。
      我がチームの参加各選手は大活躍で、総合・年代別各部の入賞者は合計9名
      を数え、日頃からの精進が充分に結果となって表れたといってよい。今年トライ
      アスロンデビューした仲間も沢山いることから、今後の活躍を大いに期待すると
      ころである。また思いがけない家族連れの応援もあり、本当に嬉しくもあり感激
      しきりだった・・・ありがとう・・・アリガトウ!!!<あいうえお順>
 

    

             のじぎく国体沈没顛末記!

          
          井上 健人氏

    おっさんトライアスロンに挑戦すそして敗れる!

    見渡す限り緑一色、伸びているはずの左の肘が曲がっている。妙に体が浮いてい
    る・・・まるで大きい浮き袋をお腹の下に置いて漂っている感じだ。 いつもの
    ストローク、ゆったりとしたストローク、キックはツービート、キャッチの感覚
    がない。進んでいる感覚がまったくない。いつもの息継ぎ、左呼吸、体が大きく
    上下する。緑一色、何故かキャッチアップストロークになっている。キック数が
    増える。ストロークのピッチがあがる。緑一色、目の前には白い泡、進まない。
    気づいたときには息が上がっていた。

    落ち着け、トータルイマージョンDVDのスイートスポットで息を整えよう。海で
    初めて、プールで一回着ただけのウェットスーツでは単なる背浮きになってしま
    っている。背浮きで息を整えて泳ぎだすが何故か4〜5回のストロークで息が上
    がる。進んでない、体が持ち上げられそして落ちる。ゴーグルから見えるのは緑
    一色そして泡と泡。息が上がる。

    何故、何でプールではこんなに息が上がったことが無いのに何で・・・・?そん
    なこんなで私の戦いは17分で終わりました。陸では頑張れるのに・・・・海で頑
    張ったら・・・・おぼれる〜。私の泳力ではあと2周は無理でした。あのまま泳
    いでいたら間違いなく溺れていましたね。

    思えば昨年の6月からフィットネスジムの会員になり、週に2回のペースでスイム
    を練習し1年3ヶ月。本とビデオでクロールを勉強し最近ようやくクロールらしく
    なったつもりでしたが結果は全然だめで結構落ち込みました。しかし57歳のおっ
    さんは男根の世代!もとい、間違い団塊の世代です。団塊の世代は立ち直りが早
    い。来年の大会に向けてオープンウォーターで通用するスイムが出来るよう一か
    らやり直しで頑張るつもりです。お金を掛けて先生に習おうかなとも考えていま
    す。しかし悔しかったなぁ〜。(団塊の世代は負けず嫌い)

    大会終了後、帰宅して悔し涙の勢いでプールに直行し、1500m泳いだアホな私で
    した。トライアスロンって当たり前ですけど、最初にコケルとバイクもランも出
    来ないってつくづく実感しました。あれから色々と反省総括の結果、泳力不足が
    一番ですがウェットスーツがきつかったせいでいつも以上に息が上がったのでは
    と考えています。年を取ると道具に走るは世の常、人の常、私も凡人、人も凡人。
    『凡人筆を選ばず、弘法良筆を選択す』と自分の非力を棚に上げ、物のせいにす
    ることで心のバランスを取っているおっさんです。来年は私のライバルであり若
    き友が選択したシロモトのウェットスーツを購入し完走を目指すつもりです。

      

           「国体トライアスロン」の完走記!

          
          岩本 貴裕氏

    夏のランニング対策としてジムに入会したことをきっかけに、トライアスロンを
    目指したいと思ってから、1年。AACに出会ってから、10ヶ月。記念すべき
    「兵庫国体」のトライアスロンで完走することができ、大変よろこんでおります。
    会のみなさんに感謝しております。

    今回は、青垣トライアスロン(のんびり大会&想い出深い前泊)、須磨アクアス
    ロン(海での1km体験)に出場することで、最低限の準備はしたつもりですが、
    夏場が練習できず、「関門ギリギリか」と予想して本番に臨みました。

    スイムの予想外の高波は印象的でした。全然進まないし、あさっての方向に進む
    し、1周回を終わるまではけっこう焦りました。でも、終わってみれば、面白い
    体験をできたと思っています。バイクコースも景色がよくて好印象。

    時間はともかく、とりあえず完走できて、ほっとしています。でも、この程度の
    練習で完走できたことが、良かったのやら悪かったのやら・・・

    今後のことは白紙です。落ち着いたら、何か次のチャレンジでも考えたいと思っ
    ています。このたびは、大変お世話になり、ありがとうございました。

       

              兵庫のじぎく国体の感想!

                       久保田 早紀氏

     淡路に出られた
AACの皆さん、お疲れ様でした。私はこの大会でトライアスロンの今シーズ
     ンの大会は終了しました。最後の大会ということ、また兵庫で行われる記念すべき国体とい
     うこともあり、優勝はもちろん、総合での上位入賞を狙っていきました。

     当日はどんよりとした空模様。なんとかもって欲しいと願いつつ、フローティングスタート
     ラインにたちました。海の上では陸の声が聞こえにくく、知らないうちにスタートのフォー
     ンがなり、すこし戸惑ってしまいました。スイムは沖に出るほど波が高くうねりがすごかっ
     たですが、私は水泳出身ということもあり、その波を楽しみながら泳ぎました。(こんなこ
     と言ってしまうとおこられてしまいますか?)


     バイクはテクニカルなコース。高スピードを出せるところもあまりなく、雨の影響で落車を
     考えると、登りだけは全力で
7周回を頑張ろうという感じで40キロ走りました。ランはバイ
     クで足を休めることが多かったためか、足もかなり残っていました。気持ちよく走りきり、
     ベストタイムでゴールテープを切ることができました。結果総合でも
10位に入ることができ
     たことは私にとっても大きな自信につながりました。


     午後は雨もきつくなり、子供たちのデュアスロンも大変でしたが、今大会が無事に終了でき
     てよかったと思います。近いうちにこのトライアスロン競技も国体の正式種目になれば、ト
     ライアスロンの人気もあがるのではないでしょうか?


     最後に、これからいよいよハワイを迎えられるAACの選手の皆さん、私もハワイに応援にい

     きます。ぜひとも最高のパフォーマンスが発揮できるように頑張ってください!!


       

                         国体のトライアスロンに参加して!

             
        助野 悦之氏

       10月1日に国体のトライアスロンに参加してきました。私は、今回が初めてのショート(51.
       5km)だったので、結構バテてしまい、ギリギリ完走したという感じでした。まず、海で泳ぐの
       自体が初めてで(海水浴程度ならあるのですが・・・)、苦労しました。プールでばかり練習し
       ていた私にとって、波の中で泳ぐこは、予想以上に難しく、真っ直ぐに泳ぐこともままならずに、
       度々ライフセーバーの方に、コースから外れていると、指摘されてしまいました。(まったく、指
       摘されなければ、どこまで流されていたことやら・・・。)


     次に、バイクでは前半は気持ちよく走れていたのですが、20kmを越えたあたりから、急に体
       が重くなり後半は、顔を上げる余裕もなくなってしまいました。やはり、距離を走るときは、日
       頃の練習がものを言うのだなぁ。と、しみじみ実感しました。

     ランには、バイクの後半の流れのまま突入して、散々でした。すれ違いに声をかけてくれるAA
       Cのメンバーの方々にも返答することもままならず、完走するのがやっとでした。完走するなりへ
       たり込んでしまいましたし。

       なんか、しんどそうな感想になってしまいましたが、楽しかったです!きっと、
参加して一生懸
       命に競技をすること自体が楽しいことなんでしょうね。お祭りみたいでした。
今回の反省点は、
       笑顔がなかったことですね。国体のようなお祭りで、笑顔で走れなかったのは本当に残念です。
       次のトライアスロンこそは、笑顔で頑張ります!

      

             兵 庫 国 体 参 戦 記 !

            
         中 典生氏

     のじぎく兵庫国体・トライアスロン競技に参加してきました。『県民参加』のデモスポ行
       事なのに、なぜか隣県岡山からの参戦です。天候やコースの詳細は他の方にお任せ
       して、ここでは自分視点の感想を綴らせてもらうことにします。


     Swim: 1.5km
     時期的に水温と高波を心配していたのですが、半分当たり。今までプールと競艇場し
       か経験のない自分にとって、今回のうねりは試練でした。3周目には、ついにほろ酔い
       気分(ゲロー)。


     練習でのタイムより5分遅れて上陸です。しかもウエットスーツが足首で引っ掛かって
       うまく脱げない。バイクを出すまでに何十人と追い抜かれ、のんびり屋の私もさすがに
       焦りました。


     Bike: 40km
     上からの続きになりますが、あろう事かバイクの一漕ぎ目にペダルを踏み外し、大勢
       の観衆の前で「立ちゴケ」するという大失態。でも、結果的にはこれで開き直れたのか
       も知れません。うまく力を配分でき、いいペースで廻れました。最高所へ至る上りも、
       普段の練習コースに長目の坂を入れていたおかげで、割と余裕を持って行けたと思い
       ます。でも...。新しいバイク、欲しいなぁ...。


     Run: 10km
     ランまで無事に入れれば、完走は確信していました。涼しかったこともあり、練習の時
       より調子がいい。沿道にはあまり観衆がおらず、閑散としていたので、すれ違うチーム
       メイトには出来るだけ声を掛けるようにしました。MCのお姉さんに『武豊騎手に似てま
       すよね〜』と言われながらフィニッシュ。8月に参加した「ファッションタウン児島大会」
       とは、わずか12秒違いでした。


     それから:この後が一番辛かった!!バイクを引き取りにスタート地点へ戻るのです
       が、雨風がますますひどくなり、とにかく寒い!頼りにしていた着替えは全部ずぶ濡れ。
       唇ガクガク、顔真っ青。悩んだ挙げ句に取った奇策が、「ウエットスーツ再着用」...。
       ...結局翌週の連休まで、風邪でグズグズ言うてました。


     とにもかくにも、トライアスロン1年目のラストが国体という、生涯2度と無い?!記念
       のレースとなりました。当面の目標としては、3時間を切ること。そしていつかは皆生、
       いつかはハワイ(60歳までこのタイムを維持できればチャンス有)を目指して、これか
       らも少しずつ続けてゆきたいと思います。良い趣味を一つ増やすことができて、本当に
       皆さんありがとう!そんじゃあ、また来年も楽しみましょうか!!!

      

     のじぎく兵庫国体トライアスロン競技に出場して!

                      
中村 量哉氏

    
 平成18年10月1日(日)830分、スイム競技がスタートしました。今回の
    成果は、なんと言ってもスイム、初めての海で、色々と経験することができまし
    た。

     @非常に浮く(ウエットスーツの着用は初めて)
     A波がすごく、普段の泳ぎができない。
     Bバトルがすごい。
     C時計回りのため右側で息継ぎをする自分には有利だった。
      (反時計回りの場合は非常に不安)


    1.
5kmを45分でフィニッシュ。自分としては大満足。スタートして200
    mあたりで、バトルはすごいし、高波にはびっくりでいきなりギブアップを考え
    ました。とりあえず、一周(500m)だけがんばろうと思いましたが、一周目
    で自信がつき、気がつけば3周(フィニッシュ)でした。今回の大会のおかげで
    海でのスイムに対する恐怖感がなくなりました。


    スタート前は、『えらいところにエントリーしてしまった。』と不安で一杯で
    した。バイクとランは、
7月の膝の骨折が完治していなかったため、ボロボロで
    したが、なんとか完走することが出来ました。

    今回、はじめて家族(嫁さん、中1の長女、小4の長男)が応援にきました。前
    日までは、反抗期真盛りの長女は留守番の予定でした。『帰りに明石焼き食べに
    行けへんか。』の一言で一緒に行くことになりました。娘とは最近、衝突するこ
    とが多く、早朝
5時に家を出発したこともあり、たこ焼きにありつくまで、『どこ
    かで寝ているか暇をつぶしているのだろう』と思っていました。

    ところが長時間雨の中、最後まで声援を送ってくれたことにはびっくりしました。
    『絶対にリタイアできない』と最後まで足を引きずりながらゴールすることがで
    きたのはそのお陰でした。 反抗期で、生意気な娘ですが、私が走っている姿を
    どう感じて応援してくれていたのか知りたいものです。また、若者からシニアま
    でおとなが、何のために、何を目的にみんな歯を食いしばって頑張っているのか、
    どう感じたのでしょうか。

    天気は最悪、記録も最悪でしたが、非常にさわやかな気持ちで会場をあとにす
    ることができました。帰りの車のなで
3人は熟睡していましたが、『雨の中、お
    疲れさん」と独り言を言いました。当然、帰りに約束の明石焼きをみんなで、
    胸が悪くなるまで食べました。

    今年のチャレンジは終わりましたが、来シーズンに向けて、まず膝を治し、同期
    (
AACの今年からトライアスロンを始めた4名)に追いつけるようがんばりたい
    と思います。本当に、平成18年で最高の一日でした。


      

        最初で最後の“国体出場” (V^−°)イエイ

            
         堀内 信弘氏

      トライアスロンをはじめようと決心したのが昨年の秋頃。ちょうどその頃トライアスロン
      を一度見学してみたいという気持ちも芽生えていたので、『最近近場ではどんな大会
      をやっているのだろう?』と調べてみたところ浮上してきたのが、シーズン的に比較的
      開催の遅いこの淡路島のトライアスロンであった。

      結局見学に行くことはなかったが、『いつか自分もこの大会にでるのかな?』と考えた
      こと記憶に新しい。

      あっという間の一年で、早や自分がその舞台に立つことになった。しかもデモンストレ
       ーション大会とはいえ、今年は淡路島のトライアスロンが兵庫国体の舞台として設定さ
       れたのだから嬉しい限りである。

      一応書類審査もあったし、これで曲がりなりにも国体選手???

      さて、今シーズンが始まってからというものスプリントとショートのみではあるが、理屈
      抜きに場数を踏んでやろうとあちこちのレースに出場したこともあって、この“のじぎく
      兵庫国体”は自分にとってかれこれ五戦目のトライアスロンとなる。

      そして今回は地元兵庫の国体という記念大会、しかもエントリーフィーが格安というこ
      ともあって普段はロング派の面々も参戦。

      最近では仲間とつるまずの一人参戦も多かったが、やはりよく知っているメンバーが
      大勢出場する大会は心強く楽しみも倍増!

      どの種目も何周回かするコースだったので、レース中には何度もAACメンバーとすれ
      違う。すれ違う都度声をかけてくれるメンバー、愛想の笑みをおくってくれるメンバー、
      その余裕すらなくジロッと視線だけをおくってくるメンバー…と色々であったが、その都
      度何らかのパワーを頂き孤独感の少ない賑やかで楽しいレースとなった。

      とにかく良い思い出となった“のじぎく兵庫国体トライアスロン競技”であったが、一度
      にこんなに大勢のAACメンバーが参戦するトライアスロンの大会はもう二度とないだ
      ろう。そう考えると少し寂しいが、そんなビッグイベントに参加できて幸せ!

      昨年思い立ったトライアスロン、さっさとはじめといて良かったぁ〜!

      それでは最後に…毎度のことながら大会関係者のボランティアの皆様、応援して下さ
      った皆様、そしてここまで育てて下さったAACの先輩の方々には感謝の気持ちで一
      杯です。本当にありがとう!

               Thanks ☆☆** v(o^▽^o)v**☆☆ Thanks

      

         のじぎく兵庫国体・淡路トライアスロン競技!

           
          的場 健一氏

     本年最後のじぎく兵庫国体デモスト行事、トライアスロン競技に挑戦し無事に
     完走出来ましたよ。


        国営明石海峡公園の翼港のトランジションにてBIKRUN用具をセットしてアン
     クルバンドとボディーナンバー記入ウェットスーツ着用。
ポンツーンより三分
     間隔のウェーブスタートで港外波浪と格闘しながら周回チェックの浮桟橋が不
         安定で足元フラツキながら何とか
1500m泳ぎ目標タイムの30:0039:11大幅に
         遅れる。


        BIKEコース花博会場の園路で走行困難カーブ多くて路面も悪く転倒し易くパン
     クや怪我人が数人いました。約六キロを七周回と急坂含めて狭小巾で非情な最
     悪コースで転倒しないように小雨まで降り始めて慎重に完走めざして我慢をし
     ながら、
RAN10Kmも辛うじて走りおわり無事に完走。3:24:43 (60才以上)四位
     で入賞の三位
13秒差で残念無念、次回は頑張るぞー。

        前夜祭に丸岡三千代さんとWESTIN-AWAGIのロビーにて休憩して、淡路市体育館
     で受付後開会式パーティ
AACメンバーと記念写真を取りBIKEコースの試走で明
     日は最悪コースと覚悟して岩屋温泉入浴の後、夕食は名物明石焼きをとても美味
     しく頂けて満足漁港の公園芝生にて幕営入賞夢見て熟睡。皆様お世話になりまし
     た。

       

           兵庫国体トライアスロンの応援に参加して!

            
          宮武 智恵子氏
       今回、兵庫国体としてトライアスロンが淡路島であることを知り、家族で応援に出かけました。
       私自身、トライアスロンに興味を持つきっかけは、毎年家族旅行で訪れる沖縄の宮古島でし
       た。青い空、青い海、そして風に揺れるさとうきび、豊かな自然の中で、思いっきり子供の様に
       この地を駆け回ることが出来たらとても楽しいだろうと。大自然の中にいると、このちっぽけでは
       あるが、生けるものとして、又命あることに素直に感謝できるのが不思議な程です。

       そんな自然を相手に楽しめるトライアスロンに、『これはやってみる価値あり』と思い立ちました。
       でも、はたして現実のものとして『自分に出来るだろうか?』と自問自答しながらも、一度思い
       ついたら最後までやってみないと気がすまない単純な私のこと、いてもたってもおられず、初心
       者マークを付けランニング、そして水泳の練習に励んでいる毎日です。

       それでも、走れば息が切れ、足は痛くなるし泳げば溺れそうになりながらも、夫と子供に励ま
       され一歩ずつ前へと踏み出せればと日々奮闘しています。そんな中、この淡路島でのトライア
       スロンは、私にとってとても新鮮でした。
       
       この日は、朝から小雨が降り肌寒い日でした。海は、意地悪なほど白波が立ち、波に打ち
       返されながらの皆の泳ぎは『すごい』の一言でした。バイクでも、路面は濡れているため、カー
       ブでは何人か転倒し服が破れ血が滲んでいる姿には、さすがに見ていた夫も子も『なんでここ
       までするの?』という疑問の気持ちで見ていたようです。それでも、ランでは選手みんな残りの
       力を振り絞りゴールする姿は、とても輝いていました。

 
     子供も、『みんないい顔してたね』と素直に感想を述べてくれました。スタートからゴールまでの
       道のりは、選手自身にしか知り得ない、いろいろな思いがあることでしょう。今回は応援でした
       が、ゴールである方の冷えきった冷たい手を握った瞬間、何とも言えないねぎらいの気持ちと共
       に、こみ上げてくる感動を共有させてもらったことを、今でも鮮明に覚えています。トライアスロン
       を通して得られる個々の思いや、人とのつながり等たくさんの収穫を肌で感じ取った一日でし
       た。何より家族で頑張ることの素晴らしさを心にそれぞれが知る機会も得ました。選手の皆さ
       んご苦労様でした。そして、一日も早く同じスタートラインに立てる日を夢見て、日々頑張りた
       いと思います。これからもよろしくお願いします。

特集第五号

        北海道旅行!<サロマ湖100kmウルトラマラソン+登山>
                      2002年6月6日〜7月3日

        


   2006年6月24日
芦屋浜アスリートクラブ
  会員宗政 義仁氏
                            
           早いもので今年もまたワールドカップの開催が近づいてきました。
         ワールドカップと言えばどうしてもしても忘れられない思い出があリます。
       丁度4年前にサロマ湖100kmウルトラマラソンの参加完走を一番の目標とし、
      ついでに有名な日本100名山の名峰を登頂しながら北海道旅行をしようと思いたち、
     約一ヶ月の長きに渡り車を走らせ道北・道央を移動しながらの単独旅行に出かけました。

    こんなにも長い旅行は初めての経験であり ましてや船や車での大移動も初めての経験でした。
  ランニング用品は勿論のこと登山・バイク用具一式を積み込み車中泊を前提にシュラーフも携えて。
    4年を過ぎようとしている今では沢山の出来事が走馬灯のように頭の中を駆け巡っていますが、
     今回はその時々の思い出を一つ一つ引き出しながら簡単にご紹介しようと思います。

         この様な旅行は一生のうちでそう何度も経験できるものではありません。
          人生の大きな節目の中の一つの出来事としていい刺激になりました。
           スポーツの楽しみ方は色々有りますがこれを読んで刺激を受け、
            心に残る旅行を志す方が一人でも居られたら嬉しく思います。
                    人生常に挑戦有るのみです!

                            
    6/ 8 : 後方羊蹄山(シリベシヤマ)     1898m  登山
    6/12 : 利尻岳(リシリダケ)        1721m  登山
    6/14 : 阿寒岳(アカンダケ)        1499m  登山
    6/15 : 斜里岳(シャリダケ)        1547m  登山
    6/16 : 羅臼岳(ラウスダケ)        1660m  登山
    6/25 : 大雪山黒岳(ダイセツザン クロダケ) 1984m  登山
    6/30 : サロマ湖100kmウルトラマラソン 9:48:40 完走

                                            



特集第五号(連載その)                             
                                               2006年6月2日

6/6(木)
芦屋(18:30)−(20:40)舞鶴(23:30)−<新日本海フェリー日本海航路>
らいらっく号2等寝台泊 

      ・ 濃霧の中、虫を蹴散らかして一路舞鶴へ、お陰で車はお飾りいっぱい屍骸の山。(-"-)
      ・   2002ワールドカップ in 日本・韓国/サッカー開催中。
      ・   2等寝台6人部屋に1人住まい、約3割の乗船率でガラガラの船内。

6/7(金)
舞鶴〜小樽<新日本海フェリー日本海航路>
らいらっく号2等寝台泊

            広くて割ときれいな浴場、船の揺れ殆ど無し。
     ・    寝室に居たら夜も昼も無く、ただエンジンの振動だけが途切れない。
     ・    快晴/水平線/360度の眺望/交わる船1.2隻。
     ・    堺市のS/Yさんと談笑、北海道の夢は膨らむ。
     ・    悲しいかな、自分の車に物を取に行けないもどかしさ。
     ・    船内見物も一通り歩き回れば、2度目の足は向かず。
     ・   ワールドサッカーのテレビ観戦で暇つぶし、それでも時間を持て余す。`)
   ・ 初めて経験する船旅を十分に満喫する。
             
           天候穏やかな「らいらっく号」の甲板上


6/8(土)
(4:00)小樽(4:30)−(5:30)後方羊蹄山登山口(6:45)−
(9:30)羊蹄小屋(10:10)−(11:00)後方羊蹄山(11:40)−
(15:10)後方羊蹄山登山口(15:30)−(15:50)京極温泉(21:00)−
(21:30)中山峠
 京極温泉

   ・    今日は山開きの日、でも登山口駐車場兼キャンプ場は私1台だけでガラガラ。
   ・    登り6合目当たりで雨に遭ったが、大した事無くほどなく止む。
   ・    羊蹄小屋は避難小屋造りで、昔風の小ぢんまりしたものだった。
   ・    小屋は昨日からオープンしていて、関係者3人とお客が一人。
   ・    お釜巡りは見晴らし悪く、且つすごい強風で立つこともママならず。
   ・    眼下に薄っすらと洞爺湖・有珠山は見えど、気持ちは晴れず。
   ・    下りの途中で札幌のS/Nさんと知り合いお茶。(*^_^*)
   ・    「京極温泉」で北海道初めての温泉に長々と浸る。
   ・    散々迷った挙句の果て中山峠へ移動し、北海道初めて雨中での車中泊。
            
           羊蹄山の山頂     下山途中のS/Nさんと 

6/9(日)
中山峠(8:30)−(9:30)札幌(11:30)−(18:00)羽幌
はぼろ温泉

   ・    夜半に降雨あり、毛布一枚だけでチョット肌寒い、車内12℃の朝。
   ・    昨日とは打って変わってのド快晴、札幌市内のビル群がキラキラ輝いていた。
   ・    札幌大通り公園でゆっくり、近くの土産売り場でO/YさんとM/Mさんに送付。
   ・    増毛でオロロンTの情報収集、民宿は「ほり」と「後藤」が近くて便利。
   ・    増毛漁港近くの土産売り場で、N/RさんとS/Nさんに送付。
   ・    「はぼろ温泉」で日本VSロシアのテレビ観戦中、タイムオーバーで退館。
   ・    日本が1点入れた直後に、興奮したM/MさんのTELあり。
     「♪オーレーオレオレオレー♪」\(^O^)/
                    
                札幌の大通り公園

6/10(月)
羽幌(6:00)−(8:00)豊富(8:10)−(8:30)サロベツ原野(9:10)−
(10:0)稚内
稚内温泉童夢

   ・    今日も朝からとっても寒く風強く、気温11℃と真冬なみ。
         サロベツ原生花園は時期尚早、お花が少なく観光客もまばら。
   ・    利尻島へ渡ろうにも風が強くて波高し、船欠航で稚内に足止め。(*_*)
   ・    「稚内温泉童夢」でユッタリ・タップリ、余裕の時を過ごす。
   ・    稚内港近くの大駐車場で車中泊、同じような旅行車がチラホラ。
           
        寒いサロベツ原生花園    強風のノシャップ岬

6/11(火)
稚内港(11:10)−(13:00)鴛泊
利尻富士町温泉

   ・    フェリー時間に合わせて、朝方久しぶりのジョギング20km130分。
         ここ2〜3日の間は天候の回復は望めないが、とりあえず利尻島へ渡る。
   ・    民宿「マルゼン」に今日の一夜を決め込み、「利尻富士町温泉」へ。
   ・    うるさ過ぎる位の潮騒を、天井裏部屋の小窓から眺め聞く、そして眠る。(-_-
           
        漁具の交通安全人形    宿の窓から見るペシ岬

6/12(水)
鴛泊(4:30)−(4:40)利尻山登山口(4:40)−(8:30)利尻山(9:30)
−(13:00)利尻山登山口(14:00)−(14:20)鴛泊(16:00)−

 (17:50)稚内
稚内温泉

    ・    マルゼンの奥さんに車で登山口まで送ってもらう。<ありがとう>
         4合目あたりで降り出し6合目くらいで止む、うっとうしい朝。
         雲海の上は晴、下界は薄っすらぼんやりの眺め。
         時間と共に晴れてきて、礼文島・サロベツ原野も視界にあり。
   ・    山頂は予想以上の岩の稜線、厳しい北の果てを垣間見る。('O'*)
         下りは名古屋の2女性と同行、ハイヤーに便乗し鷲泊まりへ。<ありがとう>
   ・    名物に上手いもの無し、鷲泊港丸善食堂で食べたラーメンは高いだけでマズイ。
           
          利尻山頂を望む    利尻山頂の倒れそうなお社



特集第五号(連載その)                  
                              2006年6月15日

6/13(木)
稚内(8:00 )−(8:40)宗谷(9:30)−(18:30)雌阿寒温泉

       サー行くぞ、今日は大変だ、ひたすら南へ大移動ダイ。
   ・    今日も強風の中一通り宗谷岬を一巡、遥かカラフトはモヤの中で見えず。
   ・    朝から熱っぽくて、体調すこぶる悪し。ヽ(ー_ー )
   ・    走りに走ったり、「雌阿寒温泉」に着いたのが18:30、既にうす暗い。
   ・    目の前に温泉あれど入る気力なし、初めての風呂(温泉)なし。

         日本最北端の地・宗谷岬 草を食むオホーツクラインの牛たち

6/14(金)
雌阿寒温泉(5:40)−(7:30)雌阿寒岳(8:10)−
(10:10)オンネトー湯の滝(11:40)−(12:40)雌阿寒温泉(13:00)−
(15:45)清里(20:45)−(21:30)清岳荘
オンネトー湯の滝
清里温泉

         夜中、小便で目覚めた時、駐車場をキタキツネがウロウロ・キョロキョロ。
         朝目覚めてみたら、隣は6/7フェリーで知り合った堺市のS/Yさん。<再会>
         今日1日、S/Yさんと一緒に行動、熊よけの笛吹きはお得意のご様子。
         雌阿寒岳山頂も曇り空、ガスで見え隠れする景色をしばし楽しむ。
         あっちこっちから物凄い噴出音と噴煙、山は生きている。\(◎o◎)/
         阿寒富士も雄阿寒岳も眺めは中々のもの、それぞれ立派ないでたち。
         オンネトー湯の滝は黒い岩肌のマンガン鉱泉、湯温34℃くらい?で寒い寒い。
         清里への途中、摩周湖第3展望台から眺める。
         「清里温泉」清里町緑清荘で今日2回目の入浴、日本ベスト16。
      (日本2
vs0チュニジア)
         テレビ観戦後、真っ暗闇の砂利道を迷いながら登山口の清岳荘へ。
       
          水蒸気が噴き上がる    ぬるくてヌルヌルの
           雌阿寒岳山頂      オンネトー露天風呂


6/15(土)
清岳荘(5:10)−(8:00)斜里岳(9:00)−(11:20)清岳荘(12:00)−
(12:20)斜里(16:00)−(17:00)岩尾別温泉
岩尾別温泉滝見の湯

         登山準備していたら1台の車が横に、浜小清水のM/Tさんと一緒に
       登る事になった。

         登山道は沢登りで渡渉続き、冷ややかな空気の中、爽やかな登山。
         M/Tさんと北海道でのスピード違反120km/hの話しが弾む!
         登山途中の世間話の中、M/Tさんは浜小清水町の警察官と判明。(・・、)
         斜里岳山頂は今日も曇り空、美味しい紅茶を頂きながら眺望は半分。
         下りの尾根道は歩きにくい荒れた道。
         下界からも斜里岳ピークの勇姿は見えず、疲れが出てきたようで体がだるい。
         途中で自活用の食品類を購入してはみたが果たして使えるか?    
         北海道に来て初めて山全体を望む、斜里岳は大きなその勇姿を見せていた。
         「岩尾別温泉」の滝見の湯に一人、ゆっくりのんびり浸かる。
         せせらぎの音を聞きながら眠る。
        
        斜里岳へ朝もやの中の沢登り 斜里岳山頂から下界はボンヤリ
       
           同行のM/Tさん  斜里町R334から望む斜里岳


6/16(日)
岩尾別温泉(5:00)−(8:40)羅臼岳(9:20)−
(12:20)岩尾別温泉(14:40)−(15:30)羅臼
熊の湯

         今日は北海道でも一番心配なルート「熊出没危険地帯」ごあんぜんに。
         熊よけのため登り下りは歌い続けて声がれす、一人旅の心細さを歌で紛らす。
         8・9合目当たりは立派な大きな雪渓が残っていた。
         白いチッチャメの石楠花があちらこちらに咲き乱れていた。
         山頂は強風が吹き荒れ冬景色、ガスの中に包まれ何も見えず。
         記念写真も写せず、早々の退散となった。(^、^*)
         下りの雪渓で20名位の大パ−ティ−と出会い、大感激で写真。
         下山の途中で蝦夷鹿とバッタリ、径をあけてくれない――。
         「憧れのハワイ航路」を聞かせてやったら、何処かへ消えていった。(*^_^*)
         下界は眺めよし、カッコウも鳴いている、熊に会わなくてGOOD。
         知床峠は海抜700m以上、数時間前山頂に居たのが嘘みたい。
         羅臼で久しぶりに美味しいラーメンを食べ、今夜は「熊の湯」泊まりだ。
         稚内で出会った人に国設キャンプ場でバッタリ再会、お互いにグルグル巡り。
         「熊の湯」は良い温泉だ、気に入った、1時間以上ゆっくりゆったり。
        
      視界ゼロの誰もいない羅臼岳山頂 苦しい登りの大パ−ティ 
       
              ホット一息下り径    どいて頂戴よ蝦夷鹿さん  

             
               トッテモお気に入り熊の湯         

6/17(月)
羅臼(6:30)−(7:00)相泊(9:45)−(10:15)羅臼
熊の湯

         朝一番に「セセキ温泉」と「アイドマリ温泉」へ行ったが、どちらも入れず。
         「セセキ温泉」は波をかぶっていて、海の中。
         「アイドマリ温泉」は先日の強風で小屋が吹っ飛び、再建中。
         流石にここまで来たら、地の果てに来たんだな――と思う。
         疲れトリのために3時間程のお昼ね、久しぶりに頭がスッキリ。(_ _)。。o
         ジョギング21km/130分で体がシャキット。
         お気に入りの「熊の湯」に今日もお世話になりました。
        
        羅臼「道の果て」相泊   再建中油の浮いたの相泊温泉
          
         海の中のセセキ温泉      相泊の海岸線

6/18(火)
羅臼(5:40)−(7:20)カムイワッカ湯の滝(9:10)−
(9:50)知床五湖(10:50)−(12:30)浜小清水
カムイワッカ湯の滝
原生亭温泉

         「カムイワッカ湯の滝」は川そのものが温泉、濛々と立ち昇る湯煙。
         残念ながら水量が多くてぬるいお湯、それでも気分が良い川風呂。
         しかし、シカシ―――後が悪い、強い酸性のため体がピリピリ痛い。^@_@)y-~~
         知床五湖(1と2)の観光巡り、団体さんのお尻をブラブラ金魚の糞。
         斜里岳で知り合った小清水町の警察官「M/Tさん」を尋ねた。<再会>
         取りあえず「原生亭温泉」で時間つぶしして、15:30に再訪。
         「原生亭温泉」は湿地帯上に有るため、お湯はコーヒー色。
         15:30からのM/T家で日本対トルコ戦を観戦、残念ながらベスト8を逃す。
         道の駅のラーメン屋で夕食、道の駅駐車場で慣れた車中泊。
               
                知床峠から望む羅臼岳
        
         湯煙のカムイワッカ湯の滝 カムイワッカ湯の滝に入浴
    
            
           静かで穏やかな知床五湖  警察官M/Tさんと再会



特集第五号(連載その)                  
                              2006年6月24日

6/19(水)
浜小清水(13:30)−(14:00)網走(17:00)−
(17:30)能取岬(18:10)−(19:00)常呂
原生亭温泉
        
早朝、ドア・ガラスをたたく人有り、M/Tさんではないか!
         マタマタお邪魔して、おいしい美味しい納豆と味噌汁の朝食を頂いた。
        本当にホントウニありがとう! (^ム^)

         とっても寒い気温10度前後の中、バイク34km/75分・
        ラン10km/50分頑張った。

         何時まで続くのだろうこの寒さ、関西の真冬と同じではないか!
         「原生亭温泉」で汗を流してから網走へ行き、流氷館など見学す。
         虫の屍骸にまみれた愛車を洗い、ウルトラのゴール地常呂町へ移動。
         シーサイド常呂を訪ね、0/S事務局長と長時間の面談、情報入手。
         
         子馬の戯れる白馬牧場   おとぎの国の浜小清水駅舎
              
     オ〜サム・こさむオホーツク流氷館  誰もいない淋しい能取岬

6/20(木)
常呂(12:00)−(12:30)ワッカ原生花園(14:00)−(14:30)常呂

     ・    「船長の家」でホタテずくしの定食、コレデモカと言わんばかりの内容で満足。
     ・    「遺跡の森」を見物、壊れた土器の復元に精を出していたパートさんたち。
     ・    M/Mさんに各種魚の詰め合わせを、クール宅急便で送ってやった。
     ・    今日も寒い中をバイク36km/95分、「ワッカの水」まで往復。
     ・    その後網走方面を往復、ラン13km/70分頑張った。(・_・)☆
     ・    温かいお風呂を当てにして走ってたのに、町営風呂が特休でショック風呂なし。
     ・    水着さえあれば目の前の温水プールに入れるのに、そこまでして―――まで。
     ・    教訓:今後旅行するときは必ずスイムの準備をしておくこと。
         
        壊れた土器をジグソーパズル ワッカ原生花園の観光馬車

6/21(金)
常呂(6:30)−(7:00)網走(15:30)−(17:30)コタン温泉
網走湖畔荘温泉
コタン温泉

       ・   今日は朝から一日中雨降り、さて此れから何処へ行こうか?
        ・   民宿「はなかわ」で溜まりに溜まった洗濯物を初めて洗う。
         久しぶりにケンタッキーで時間つぶし、新聞で気持ちも洗濯。ヽ(^。^)ノ
         網走湖荘のつもりが網走湖畔荘に入ってしもた、お湯に変わりは無いのだが。
         「和琴温泉」・・もう一つだったので、「コタン温泉」へ・・ここはお気に入り。
         アイヌの店「丸木舟」で夕食と世間話し。
         夕闇の屈斜路湖が青白く幻想的な景色に、温泉の中でしばしの間眺める。
         
          ひなびた網走湖畔荘温泉 神秘的なブル−の世界コタン温泉


6/22(土)
コタン温泉(6:00)−(7:00)川湯(9:40)−(13:30)陸別(14:30)−
(15:20)瑠辺蘂
塩別つるつる温泉

         後1週間を如何に過ごすか、それが問題だ!(;^_^ A
         今日も雨のち曇り、ここのところず―――と寒くて悪天候。
         川湯で大鵬の相撲記念館・硫黄山を見学。
         塩別つるつる温泉から、寒い中をジョギング14km/86分で体がシャキット。
         ああ、今日も道の駅駐車場/泊。
           
          大鵬の相撲記念館     今も生き続ける硫黄山

6/23(日)
瑠辺蘂(12:00)−(12:30)生田原(18:00)−(18:30)丸瀬布
生田原温泉

         今日も一日中雨、走るわけにも行かないし―――どうしようもない。
         気温も10℃位しかないし――――どうしようもない。
         お昼から温泉に入って昼寝、今日も何とかノルマを果した。
         明日はイヨイヨ湧別に行くとするか! \(--;)
         せっかくの日曜日なのに、心は一向に盛り上らない。
            
             素晴らしい木彫り細工   山の中の立派な生田原温泉


6/24(月)
丸瀬布(8:00)−(9:00)上川(16:30)−(17:00)層雲峡
かんぽの宿温泉

         朝、急に気が変わって、雨を逃れてオホーツク地方を離れ、大雪山系を越えた。
         アッララ不思議、山を越したらこちらは曇り空。
         お陰で寒いながら21km/120分走る事が出来た。
         「北の森ガーデン」でぶらりブラリ時を過ごす。
         かんぽの宿は6/5にオープンしたばかりでピカピカ。
         但し露天風呂は設計が悪く、コンクリートの砦だ。
         オ―――寒い、今夜は特に寒い、車内でも2℃しかない(*_*)
         18日に越えて来た知床峠は、吹雪のため通行止めらしい
                                      
          
             遠く望む大雪の山々   出来たてホヤホヤかんぽの宿



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                              2006年7月14日

6/25(火)
層雲峡(14:40)−(17:00)キムアネップ岬(18:00)−(18:30)中湧別
上湧別温泉チューリップの湯

            今日は北海道に来てから初めての全天青空、ド快晴でGood。\_(^◇^)_/
      ・   
もう終わった筈の登山を、マタマタする事になってしまった。
            Tやんと約30年くらい前に登った黒岳へ、ロープウエイから歩いて黒岳往復。
            旭岳が遠くに見えていただけに行って見たかったが、今日は普段着。
            今日こそはウルトラマラソン/スタートの地へ行こう!
            出来立ての「チューリップの湯」、今日も何とか温泉にありつけた。
            
            ド快晴の大雪山系・黒岳  ちっちゃなカワイイ蝦夷シマリス


6/26(水)
中湧別(9:00)−(9:15)湧別
林業研修センタ「しらかば」の風呂

       ・    教育委員会を表敬訪問し、パンフなど貰う。
       ・    三里浜・灯台などBIKE49km/131分でマラソンコース見物走。
       ・    上湧別までのRUN往復10km/56分―――相変わらず寒い。
       ・    サロマ湖とオホーツク海を結ぶ水道は、川の様に渦巻いていた。
       ・    軽食喫茶「みよし」で情報入手、駐車OK・前日泊OKとのこと。
       ・    昏に紅く染まるサロマ湖/湧別港で、しばしの感傷に浸る。""^_^""
       ・    夜は温水プールを見学、スイムの用意をして来なかったのをまた悔いる。
       ・    林業研修センタ「しらかば」の風呂は臭くて最悪。
            
          サロマ湖をバックのバイク姿  昏に紅く染まるサロマ湖


6/27(木)
湧別(10:00)−(10:30)佐呂間(15:00)−(15:30)中湧別
上湧別温泉チューリップの湯

       ・    今日は50kmスタートの地佐呂間見物へ行き、会場の雰囲気を味わった。
            ここにも立派なグラウンドや温水プールがあり、ホタテ成金か? (^_-);
            100年広場でゲートボール・パークゴルフを見物。
            見物中にパークゴルフを打たせてもらった。GOOD!
            今日は昨日と反対に、中湧別から10km/60分のランニング。
            「トンビ」の羽根を拾った==幸運の羽根か?
         
           初めてやったパークゴルフ 干草造りに忙しいトラクタ−


6/28(金)

中湧別(9:00)−(9:15)湧別

       ・    選手登録後「みよし」で昼食、美人のママさんから色々な情報を得る。(^.^)
       ・    会場でホタテとビールで乾杯、その後も「みよし」で時間つぶし。
       ・    プール管理人「Kkさん」とみよしのママさん「Myさん」が兄妹と判明。
       ・    Kkさんと長時間話し込む中、ボランティア用の帽子入手を依頼した。
         
             車に張り付くパンツや毛布  マラソン人生のH/Tさん

               
        軽喫茶店「みよし」のMyさん  Myさんの兄のKkさん

6/29(土)
湧別(8:00)−(8:15)中湧別(17:00)−(17:15)湧別
上湧別温泉チューリップの湯

        ・    青森県のH/TさんとAM9:00〜11:00までジョギングした。
       ・    PM4:00まで温泉に入り、タップリ昼寝し寝不足を補った。
       ・    前夜祭はトライアスロンと比べて、やっぱりジミな雰囲気である。
       ・    チョット遅れて行ったら空っぽの容器、食べ物の種類も少ない。
       ・    今夜は久しぶりに家の中で寝られると思っていたら、そう甘くはなかった。
       ・    飲み客の大声がうるさくて寝られない、仕方なく車へ退散す。('◇'*
                      
                  前日の大会受付会場

6/30(日)

サロマ湖100kmウルトラマラソン
       スタート     AM5:00:00
       ゴール      PM2:48:40
       100km    男子55〜64歳の部

          ゼッケンNo.  2933
       ゴールタイム   9:48:40
          ネットタイム   9:48:39
       アベレージタイム 0:05:53/km

       総合順位     143位(1081人中)
       部門別順位    106位( 983人中)
          年代別順位     10位( 145人中)


     午前5時予定通りスタート、今日の調子はどうなんかな〜〜〜。
 
          42.195kmで3時間24分、マアマアのタイムで通過。
      ・    天候は晴れ絶好のマラソン日和、だんだん時が過ぎると共に暑くなってきた。
      ・    このままで走れたら8時間台で???と思ったんだが・・・
      ・    60kmを過ぎると例の如く、段々と足が重くなって来た。
      ・    70km以降は我慢の一言、ただ足を止める事なく思いはゴールへ。
      ・    95kmあたりで50km走のN/Tさんとすれ違った。
      ・    最後まで気持ちを切らさず、目標のサブ10を達成。\(^_^=^_^)/
      ・    結果を見ると30km以降、そんなに大きくペースダウンしていない。
      ・    コースはどの大会よりも平坦で、とっても走りやすかった。
      ・    リアルタイムで10km毎のラップタイムを、N/R・K/H・S/N各氏へ配信。
      ・    走り終わって湧別「みよし」に帰ってきたけど、店が開いてない。
      ・    色々迷った挙句店の中に入り、真っ暗な店のテレビ裏のキーを見つけ、ホッ。
      ・    約1ヶ月間北海道で登山しながら、最後に100kmを完走、満足感に浸って眠る。

                
        スタート直後の新聞写真(右端)     感動の完走ゴール写真
              
                 完走の喜び余韻に浸る


7/1(月)
湧別(11:50)−(14:20)当麻(15:00)−(19:50)小樽
小樽温泉オスパ

       ・    朝一番「みよし」に寄って、ここ数日間のお礼を告げに再訪問。
       ・    新聞のスタート写真に、私の姿が写っていて大感激。
       ・    何だかんだと話しているうちにお昼、お名残惜しい中で出発。
       ・    途中で泊まろうと思いつつツイツイ走り続け、小樽に着いてしまった。
       ・    今夜は北海道最後の温泉「オスパ」、お宿も寝慣れたマイカーベッド。
       ・    筋肉痛もたけなわアチコチ痛い、ヨチヨチアルキで大変だ。(・・ *
                    
               北海道最後の湯小樽温泉オスパ


7/2(火)
小樽(10:00)−<新日本海フェリー日本海航路>

       ・    帰りも往きと同じらいらっく号、6人部屋に1人とこれも同じ。
       ・    大海原は久々の曇天で見通し悪し、波は穏やか船の揺れなし。
       ・    利尻の民宿以来久々の水平床、ビール飲んで久々のお昼寝。(_ _)。。o ○
       ・    船旅はウルトラマラソンの疲れを取るに最良の方法か?
       ・    食べて・呑んで・散歩して・寝て・そしてまた食べて・呑んで・散歩して・寝て。

7/3(水)

(16:30)舞鶴(16:40)−(18:40)芦屋
らいらっく号の風呂

       ・    この一ヵ月の間で雨降りは4日程しかなかったが、今日は雨。
       ・    一ヶ月にわたる北海道大旅行を、無事に終える事が出来た。
           ・ また機会を作ってこの様な北海道旅行がしてみたいですネ!

       ・    全ての事々に対し心から感謝しています。
       ・    ありがとうございました。 (*^_^*)

                   

記  録
    6/ 8 : 後方羊蹄山(シリベシヤマ)     1898m  登山
    6/12 : 利尻岳(リシリダケ)        1721m  登山
    6/14 : 阿寒岳(アカンダケ)        1499m  登山
    6/15 : 斜里岳(シャリダケ)        1547m  登山
    6/16 : 羅臼岳(ラウスダケ)        1660m  登山
    6/25 : 大雪山黒岳(ダイセツザン クロダケ) 1984m  登山
    6/30 : サロマ湖100kmウルトラマラソン 9:48:40 完走


         ・ 温泉/風呂        23個所
         ・ ランニング練習     119km/11h42m
         ・ バイク練習       131km/ 5h01m
                ・  延べ車走行距離    2915km

                                    

 (参考)ウルトラマラソン完走記録

No. 大     会     名 距 離km 年・月・日
年 齢歳 公式時間
時間・分・秒
総合順位
位/人中
1 第2回淡路島ウルトラマラソン 100 1995・11・12 49  8・44・47 4/110
2 第8回熊野黒潮130kmウルトラマラソン 130 1996・10・13 49 16・32・33 18/73
3 第4回四万十川ウルトラマラソン 100 1997・10・26 51 9・41・50 80/861
4 98くびき野100kmラマラソン 100 1998・10・17 52 9・27・57 44/968
5 第13回和歌山城〜高野山往復ウルトラマラソン 110 1999・10・17 53 10・43・04 5/193
6 第3回村岡ダブルフル・ウルトラランニング 88 2000・09・23 53 9・39・06 21/343
7 第9回武庫川ユリカモメウルトラ70kmマラソン 70 2001・05・03 54 5・42・14 17/418
8 第1回歴史街道丹後100Kmウルトラマラソン 100 2001・09・16 54 10・51・54 131/685
9 第17回サロマ湖100kmウルトラマラソン 100 2002・06・30 55 9・48・40 106/1841
10 2004えびす・だいこく100kmマラソン 100 2004・05・23 57 9・09・34 9/143
11 2005芦屋浜潮風ウルトラマラソン 70 2005・10・02 58 6・31・40 1/18
12 第11回鯖街道ウルトラマラソン 76 2006・05・14 59 8:08:16 22/280

特集第四号(連載その

                佳子のボストンマラソン完走記!

            


   2006年6月15日
芦屋浜アスリートクラブ
  会員城  佳子氏


   ■4月17日(月曜日) 心臓破りの坂 ハートブレークヒル
     野球で調子がいい打者が「ボールが止まって見える」って言ったり、剣の達人が刀を交わし
     た相手の動きが「スローモーションのように見える」って言うのを聞いたことがありましたけど、
     厚かましいのですが、私もハートブレークヒルで同じような経験をしました。

     まず、去年は血を吐くんじゃないかと思ったぐらいきつかったハートブレークヒル。16マイル
     (25キロ)ぐらいからゆるゆると始まり21マイル(32キロ)地点ではピークに。そしたら、今年、
     走ってみたら、すいすいで、心拍数も別にあがらなく、足もきつくなく、かなり楽でした。周り
     を見ると、みんなが止まっている!! 時々スローモーションの人もいる!!

     自分の走路の邪魔になるので抜きたいのですが、人垣を縫って前に進むのが難しいのです。
     ハートブレークヒルの辺りは、人気の観戦スポットです。知り合いが走る場合には、もっとも
     相手が苦しいところだから応援のしがいがあるし、後は、野次馬たちが我々が苦しんでいる
     のを見て、ワーワーと声を掛けてきます。

     自分のペースが人と違うことに気がついたのは、沿道の応援からでした。沿道の応援は、も
     う絶叫に近い「雄叫び」で、「カエルちゃああああんん!(Froggie!!!)」 と、ホームチームの四
     番打者を迎えるスタジアムのような渦を巻いての大歓声でした。

     大太鼓を叩いているヒッピーみたいなおっさんがいて、「ジョー!」(私は胸に名前を書いて
     いた)と叫び、ボーーーンと大きい太鼓を叩きます。で、沿道の人はそれが合図で「ジョー!」
     と応答する。で、もう一回太鼓のおっさんが「ジョー!」と言って太鼓を叩く。で、沿道の人も
     「ジョー!」と叫ぶ。その間隔がみるみる内に縮まり、最後には、太鼓のボーンという音と「ジ
     ョー!」という雄叫びが一緒になって、うおーーーってなっています。なんか、インカ帝国の
     処刑執行のようで怖いので必死で走ってその場を去りました。

     190センチもあろうかという中年の大男が、女装して応援しています。めちゃ厚化粧!!そ
     れで、ランナーに『お色気』を振りまいてついて行ったりしているんだけど、なんせハートブレ
     ークヒルだから、ランナーの逃げる足も遅い。で、マリリンちゃん(仮名:女装の人のこと)は
     それを次々にちゃかして、沿道の人も大騒ぎで笑っている。ランナーも笑っている。

     そこにカエルちゃんが登場。 マリリンちゃんは、「すごいわぁん。つかまえちゃうわよぉぉぉ
     ん〜。」とか言って、追ってくるのだが、私がスタスタと坂を上って行くと、「捨てないでぇ。」
     と言う泣き声が聞こえ、振り返ると沿道の人は抱腹絶倒しています。私も天を仰いで、大声
     で笑いました。

     こんな風に自分に余裕があるのも、六甲山のお陰。今回は3月に何度もトレールランをしま
     した。一緒に六甲山でトレーニングした仲間内では、常に私はびりっけつの最後尾のランナ
     ーだけど、やっぱり、32キロ登りっぱなしで走るトレーニングは何ものにも代え難いと感じ
     ました。

     
特集第四号(連載その
                                                2006年6月7日
   ■4月17日(月曜日) ボストンマラソン当日          

     今回のボストンマラソンで充分なタイムが出たので、来年とさ来年の出場権もゲッ ト! 私は
     ソウルマラソンで予行演習をしたように、カエルちゃんをかぶってのご登場。 ボストンの人は
     カエルちゃんが大好きだったようです。

     沿道を埋め尽くした人たちからは、絶え間なく、「カエルちゃああああん!」「がんばれ〜〜
     !」「その帽子、さいこおおお!」と叫ばれ続けました。このまま、この町の市長にでも立候
     補しようかっていう勢いの人気。それぞれ一度づつ「アリゲーターレーディ、がんばれえええ
     !」というのと「タートル(亀)がいる!!」って言われたので、走るのをやめて、そのおばさん
     達には「カエル!!」って訂正し、みんなで、大笑いしました。

     ボストンマラソン観戦の達人のヘンリーさんとYさんは大きいボードに私の名前と 「がんば
     れ!」と日本語で書いたものを持って応援。私からも見えるように、ド派手なTシャツを着て、
     車とボートを駆使し6箇所に移動して観戦。そうです。チャールズリバーを渡る際には、ヘン
     リー&Yチームはいきなりヨットハーバーに現れて「誰でもいいから、対岸まで、ボートを出し
     てくれぇ!」と必死で私のゴールに間に合うように、ボートのヒッチハイクをしたそうです。
     

     Yさんは私の大学院時代の友人でボストン在住。ヘンリーさんはYさんの研究室仲間。ヘン
     リーさんは、1980年から同じ地図(冊子になったもの)を用い、ボストンマラソン観戦に命
     を賭けます。彼の地図は毎年のマラソン観戦でいい感じに使い込まれており、書き込みも
     所々にあります。毎年、観戦メモや反省ノートをつけているぐらい大ファン。

     ハーフポイントでは、去年も見に来てくれたOさんが、派手なサインで友達と大所帯で待って
     でキャ〜〜って大騒ぎで、知らない人も一緒に抱き合います。少し話 して、沢山写真を撮っ
     て、お名残惜しかったけど、別れました。

     写真タイムも含めてきれいに3時間45分のペースで走っており、ゴールも3時間45分20
     秒。少しだけ、自己新を更新。カエルちゃんをかぶっていなかったら、もう少し楽だったかな
     ーって思ったけど、いやいや、カエルちゃんだったから、沿道から信じられないぐらいすごい
     応援を受けて、超ご機嫌に走ることができたのだと思います。

     ソウルマラソンの4時間半のペースメーカのために500円で買ったカエルちゃんだけど、意
     外なことに、おかげで色々な人とコミュニケーションできて、なんか素晴らしい。これからは
     真剣勝負のレースこそ、カエルちゃんで挑もう。応援のされ方が全然違います!
                                                          

     
特集第四号(連載その
                                                2006年5月30日
   4月16日(日曜日)マラソンエキスポ

     今日はものすごく楽しみにしていた、マラソンエキスポ。
     去年の1月に出場資格を取って出場権は2年間有効なので、去年、初めて走っ
     てから二度目のボストンマラソン参戦になります。この出場資格というものは、
     性別や年齢によって異なります。
     例えば、年齢  18-34  3hrs 10min(男子)  3hrs 40min(女子)
               35-39  3hrs 15min(男子)  3hrs 45min(女子)
               40-44  3hrs 20min(男子)  3hrs 50min(女子)
               45-49  3hrs 30min(男子)  4hrs 00min(女子)
               50-54  3hrs 35min(男子)  4hrs 05min(女子)
               55-59  3hrs 45min(男子)  4hrs 15min(女子)
               60-64  4hrs 00min(男子)  4hrs 30min(女子)です。

     これは数年前に改訂され、女子の方が緩和されました。そこでは賛否両論色々とあります。
     エキスポ会場は去年と違い、海が見えるところにありボストンらしかったです。いつものよう
     にパワーバーなんかのサンプル、ジュースの試飲、サロンパスの試供品、色々なものが配
     られており、大喜びで色々なブースで寄り道をしました。

     一番面白かったのが、大会スポンサーのアディダスのブース。壁一面、四方八方に5センチ
     X10センチぐらいの升目が書かれており、そこにはゼッケン番号が一つ一つ書いてあります。
     そして自分のゼッケン番号のところにコメントを書んです。

     「初めてのボストンだよ。イエーイ!」
     「ここに出るために頑張りました。うれしいです。」
     「今年の参加賞のTシャツ、最高!」とか書いてあります。
     まず、村上春樹さんのスペースを見てみました。彼は19404番です。
     インターネットで調べました。 そうしたら、彼のところはまだ空白。残念。

     で、自分の番号のところに何かを書こうとしたら、、、、、、
     私の番号にダレカガ モウ カキコンデイル !!!
     そこには 「今年の参加賞のTシャツ、最高!」 って書き込まれています。
     私のスロットだよー。仕方がないから、私のスペースの隅っこにひらがなで「よしこ」とカエル
     の絵を描いて写真を撮りました。

     それから、アディダスでは有名選手のサイン会をしていました。殆どが中距離の選手だった
     けど、サインをしてもらい、一緒に写真も撮ってもらいました。アテネのオリンピック選手も来
     ていました。アディダスはボストンマラソンのポスターも配っていたけど、それは去年と同じよ
     うなもの。ポスターはボストンのゴール直前の写真が裏表にありますが、紙に特殊加工 がし
     てあり参加選手全員の名前が光るインクで印刷してあります。

     それから、「アダムとイブ」というオーガニックフードの会社が、若い男性を殆ど丸裸にしてお
     菓子を配らせています。彼は後ろからは、殆ど裸で、いちじくの葉のようなプラスチックでで
     きたものをつけています。女性は同じく、殆ど裸で、上下の下着としていちじくの葉で隠して
     いました。エキスポは込んでいるし、本当に楽しくてアドレナリンが出まくりで歩くのが大変で
      した。エキスポのことを書き出したらきりがないので、ここまで。明日は12:30スター ト!
                                                     



特集第三号(連載その

              わたしのダイエット体験 !(運動編)

    





   2006年3月1日
芦屋浜アスリートクラブ
  会員岩本 貴裕氏

         前回の栄養編に引き続き、今回は運動編を書いてみたいと思います。ご承知のとおり、
             運動は、消費カロリーの増加だけでなく、リバウンドの防止に重要な役割を果たしています。


     ■食事制限とリバウンド ―食事制限だけでは限界がある―
     減量は、食事制限で摂取カロリーを抑えさえすれば成功すると考えるのは正しくありません。

      減量は、摂取カロリーと消費カロリーの差によって起こるのですが、同時に、人間には、環境の変化に対応する
      防衛本能が備わっており、摂取カロリーが減るという「飢餓の危機」に対応して、消費カロリー(基礎代謝量)を抑
      えて生き延びようとするのです。

      一時期に摂取カロリーを急激に減らすと、はじめは減量に成功しますが、体自身が消費カロリーを抑えてしまうと
      食事制限の効果が消えてしまいます。たいていは、急激な食事制限はずっとは続けられないので、食事制限を断
      念したときに、摂取カロリーが消費カロリーを上回り、体重が増えてしまいます。これがリバウンドの原理です。

      よく、年を取ると「太りやすくなる」言われますが、これは、若いときに比べて筋量が減って基礎代謝量が減少する
      ことによるものといわれています。

      また、とあるホームページでは、人間の「防衛本能」を刺激しない体重の減少量の限界値は「1か月あたり体重の
      5%」と書かれています。その根拠についてはよくわかりませんが、わたしは参考にしていました。


     ■ダイエットを成功させるための運動 ―有酸素運動を主体、補助に筋トレ―
     それでは、ダイエットを成功させ、リバウンドを起こさない運動とはどのようなものでしょうか。
      運動によりカロリーを消費する「有酸素運動」と、基礎代謝量を減らさないための「筋力トレ−ニング」の2つが挙
      げられますが、有酸素運動は、筋力をUPさせる効果も兼ねています。
      そこで、有酸素運動を主体に考え、補助に筋力トレーニングを行うことをお奨めします。


     ■脂肪を燃やすための有酸素運動
     有酸素運動とは何でしょうか。
      急激に運動したときは、筋肉に十分な酸素が廻らないので、酸素を使わず、脂肪を燃やさない方法で運動エネル
      ギーを得ます。これが無酸素運動です。

      軽い運動をしたときは、筋肉に十分な酸素が廻るので、酸素を使い、脂肪を燃やすことになります。これが有酸素
      運動です。

      有酸素運動の領域では、できるだけ運動負荷を与えるほうが消費エネルギーは大きくなります。よくウォーキング
      で、速足で歩くように奨められるのはこのためです。ウォーキング以外の有酸素運動として、登山、ジョギング、
      自転車、水泳などがあります。


     ■私が選んだ有酸素運動
    (1)ウォーキング
      ダイエットをはじめて2月くらいは、食事制限だけで減量ができていましたが、そのうちに効果が落ちてきました。
      これはさきほど書いた理由によるものと思われます。

      そこで、まずはウォーキングから始めることにしました。ウォーキングを選んだ理由は、(当時)体重が重かったの
      で、膝に負担がかからず、日常の習慣に組み込んでやれるものだったからです。

      昼食のときには30分。これは、お弁当を一駅隣まで買いに行くことを決め、歩いていかなければ食事にありつけ
      なくすることで習慣化しました。それと、通勤の行き帰りに2時間ほど歩いていました。

      これらは、1.5kg/月ほどの減量効果があります。食事制限分とあわせて、約3kg/月の減量効果となりました。

     (2)ハイキング
      ダイエットをはじめて4か月目、これまで3kg/月の減を続けたおかげで、88kgあった体重は76kgになっていま
      した。そこで、膝サポーターを付けてハイキングを始めました。

      ハイキングを始めた理由は、時間あたりの消費エネルギーが非常に大きいことにあります。
      ウォーキングは140kcal/時間が目安といわれていますが、登山はその3倍の420kcal/時間に達し、6時間
      程度の歩行でフルマラソン完走に相当する莫大な消費エネルギーとなります。
      幸いにも、自宅が六甲山系に近い場所にあったので、毎週同じコースをひたすら歩いていました。

      今回は運動編について書いてきましたが、次回は、体重を適切に管理する方法「管理編」について書いていきたい
      と思います。次回で一応の終了とします。
      (もしご質問があれば、ご質問をお受けする形であと1回分追加するかもしれません)



     
特集第三号(連載その

              わたしのダイエット体験 !(栄養編)

             宗政会長からダイエット体験についての寄稿を依頼されましたので、書いてみました。
              長文になりすぎぬよう、内容のまとまりを区切りに、何回かに分割したいと考えており
              ますので、よろしくお願いします。


      ■きっかけ
      ダイエットは、職場の健康診断の指示として受診した管理栄養士とのカウンセリングがきっかけでした。栄養士との
      面談で、食事制限であれば意外と簡単に取り組めることに気付き、ダイエットにチャレンジしてみることにしました。

   ■経 過
      平成16年12月に88kgでスタートし、3kg/月ずつ減量して、平成17年8月に64kgにて終了しました。はじめは
      食事制限のみでしたが、減量の成果が現れてきてからは運動療法も併用しはじめ、2月からウォーキング(約1.5
      時間/日)、4月からは山歩きを行いました。

   ■食事制限の方法
      栄養学では「四群点数法」という食事制限の方法が一般的です。これは、食品を4つのグループに分け、各グルー
      プについて最低限の摂取量を守りながら、全体の摂取カロリーをコントロールするものです。
      http://home.c06.itscom.net/maruko/13tekiseiryou/4gun_frame/4gun_hyoushi.html
      四群点数法は、かなり厳格なお手本だと思いますが、これを参考にしながら、可能な範囲で実践するだけで、相当
      の効果が得られます。大まかには、次のとおりです。

   (1)摂りすぎの炭水化物を減らす
     カロリーブックを見ると、ご飯だけでなく、パン、麺類、お好み焼き、糖分の入ったお菓子・ジュースなど、かなりの品
      目が炭水化物であることがお判りいただけると思います。
      ダイエット期間中、わたしはご飯以外での炭水化物の摂取はほとんど断ちました。パン、うどん・ラーメン、粉ものに
      ついては8か月間、まったく口にしておりません。
      ちなみに、一般的な運動強度の方の場合、炭水化物の所要量は、1日にごはん3杯程度と思われます。(詳しくは
      カロリーブックをご参照ください。)
      あと、ビール1杯のカロリー=ごはん1杯のカロリーとなります。ビールについては、食欲を増進させる効果がありま
      すので、飲まれる方は、相当に意識してカロリーセーブを行う必要があります。


    (2)不足栄養素を意識的に摂る
     たいていの場合、食物繊維、カルシウム、鉄分の3つが不足しています。食物繊維は野菜、カルシウムは牛乳、鉄
      分は豆類やレバーなどが主な食品となります。これもカロリーブックを見て、意識して摂りましょう。
      野菜については後述しますが、カルシウムについては牛乳3杯/日が所要量です。鉄分については、アスリートの
      かたは筋肉を酷使しますので、一般の方よりも特に必要とされます。


    (3)四群点数法をイメージして各群をバランスよく
      カロリーブックを眺める習慣が付くと、バランスの悪い食事は即座に判断して却下することができるようになります。
      例えば、炭水化物同士の食べ合わせ(例:うどん定食、ラーメンライス)は避ける選択であることが判ってきます。

    (4)3食をきちんと摂る、夕食は少なめに
      意外と守れていない人が多いのではないでしょうか。脳や体が活動する前の食事を、きちんと摂ることが理にかな
      っています。
      ドカ食いや朝食抜きは、まったく逆効果です。

   ■食べるものを減らさず、食べるものを代える
      食べるものを減らしたら腹が減ってしょうがない、という意見が出てくると思いますので、食べるものを代えることに
      よる食事制限の方法を書きます。

    (1)満腹の生理を活かす
      人は、食事をしだしても、すぐには満腹を感じません。これは、人の満腹中枢が血糖値の上昇に反応するためで、
      食べだしてから血糖値が上昇するまでの20〜30分のあいだは、満腹を感じないのです。
      よく、ゆっくり食べるように、とか、カロリーの低い順にたべるように、とか言われるのは、このタイムラグを考慮した
      対策です。
      わたしが実践したのは、これに加えて、食前に甘いものを少量食べる方法です。食前に糖分を摂ることで血糖値を
      意識的に上昇させ、早く満腹を感じさせる効果を狙ったものです。

    (2)夕食30分前に甘いもの
      四群点数法では、くだものを1日80kcal(1点)摂ることになっているので、わたしは、食前に摂る糖分は嗜好品で
      はなく果物にしていました。
      具体的には、バナナ1本を食べ、カルシウム対策と腹持ちをよくするため、あわせて牛乳を1杯飲みます。これらを
      摂る時期は、夕食30分前です。
      そのうえで、食事は(繰り返しになりますが)、ゆっくりと、カロリーの低い順に食べるようにしていました。

    (3)野菜を積極的に摂る ―所要量を満足するために意識的に―
      野菜は、食物繊維を摂取する効果のほかに、食物繊維自体に満腹感があるので、どんどん摂りましょう。カロリー
      ブックを見てもらえばわかりますが、野菜の一日所要量は、生野菜だけを満腹に食べても困難なほどに多いです。
      ほとんどの人が満足に摂れていないと思われます。
      生野菜はもちろんのこと、野菜炒めなど(嵩を減らした)調理品を積極的に摂りましょう。
      以上の方法で食事制限することにより、250kcal/日程度は、さほど苦痛なく規制できると思われます。これは、
      月あたり7500kcalに相当し、約1kg弱/月の減量に相当します。
      わたしの場合は、約1.5kg/月(400kcal/日程度)を食事制限分で減らしていました。
      かなり分量を抑えたつもりですが、長文になりすみません。
      次回は、運動療法も含めて書いていきたいと考えております。




     特集第二号(連載その10

            生涯スポーツとしてのトライアスロン!
            (トライアスロンを人生の黄金期に活かす

                
                                            2007年5月17日
                                              清水 正博
                                                  兵庫県トライアスロン協会副理事長
                                                  健康道場「サラ・シャンティ」道場主

    五木寛之の「林住期」(幻冬社)によると、50歳から75歳までの25年
    間を「林住期」とし、社会人としての務めを終えたあとすべての人が迎える
    もっとも輝かしい「人生の黄金期」と書かれていますので、まだまだ老いる
    という言葉と無縁な気がします。しかし周りを見ると同世代でかなり老いの
    進行した方がいてびっくりします。定年後の生活設計を見据えて、頑張らず
    適度な緊張を持続する程度にやってきたお陰で、この4月の宮古島では10
    目の完走を果し、宮古の定年の65歳までは続けたいと決意を新たにしまし
    た。トライアスロンは都市型生活の理想的健康術だとの再確認もしました。

        
    太く短く華々しく生きるのか、細く長く堅実に生きるのか。私は後者のタイ
    プでやってきて今年1月に60歳定年を迎えました。トライアスロンの3種目は
    遅筋・持久筋を開発する健康法として生まれて来た訳ですから、「カメさん」
    のように走る人生観を持った人が多いと思います。と言っても、私も最初は
    競うのが好きな「ウサギ」さんでしたが、震災を境に焦らず、競わず、比較
    せずの楽なカメさん型に人生観が変わり、会社勤めを終える60歳までは年に
    1
度の大会だけでも続けようと思って、宮古大会だけは参加してきました。
    老いてもボケることなく寝込むことなくピンピンコロリと死ぬまでトライア
    スロンができれば嬉しいことなので、生活の中で3種目を上手に生かせるラ
    イフスタイルを考えてきました。

        
    こんなカメさんトライアスリートであっても、世間では毎日何時間もトレー
    ニングに費やし、年に何度も過酷な競技に挑戦する異常な体力の持ち主と見
    られているようです。私の家(神戸市灘区)の周辺は坂道が多く自転車で走
    り回っている人は確かに非常に少数です。MTBに乗って、例えば西方向では
    六甲から三宮、東方向では芦屋へ、電車・マイカーでの移動と時間差なく行
    けます。重たい荷物がある時は、登山用の背負子を利用して担いで帰ってき
    ます。農業を営む人が、老いても畑を耕すように、都市で楽しく元気でお金
    の掛からない生活をを営むためにMTBを足代わりにしているだけです。こん
    な健康に良い合理的なトレーニングなのにマネする人が出てこないのが残念
    でなりません。最近のMTBは安いし、パンクもほとんどないし、修理も簡単、
    前3段と坂道を登るのも楽にできているなど、便利で最高のツールだと思う。

        
    昔は重たい自転車を押して豆腐を売ったり、牛乳を配達したりするのが当た
    り前だったのですが、車社会になっておかしくなりました。私がマイカーを
    持たない理由は数々あります。

     ・会社勤めだと土日しか乗ることはないのに駐車場が必要、このダブルの損失。
     ・近い場所でも、どこへ行くにもマイカーに頼る悪習慣が生まれる。
     ・警察官や道交法など意識しなければならない、ネズミ捕り、駐車場探しな
      どトラブルに巻き込まれる、高い探知機が買える人買えない人、これって
      変だよね。

     人格が変わる。「チョッとの接触事故でも『すみません』と先に謝った方が
      負け」といったことが常識になっている、日本人として恥ずかしいよね。

     ・ガソリン代、保険代、高速道路代金その他経費が掛かりすぎる。
     ・渋滞が嫌い、時間的ロスが多い、本が読めない、眠れない等。
        
    その点、自転車だと駐車場さがしの煩わしい問題がないし、環境保護に貢献
    してるし、欧州の都市のように市内をマイカー規制しても影響も受けないな
    どメッリトが多いのに、日本は自転車を社会に活かす方向へ改善する努力を
    しない。だから、こんな車社会と関わりを持たないほうが気持ちが良いとい
    う信念が生まれる。どうしても車が必要な時はレンタカー・タクシーを使うよ
    うにしていますが、めったにありません。

        
    いかに車に頼らないか、そしてランや自転車をいかに活用するか考える習慣
    が身につくと、筋金入りのプラス思考人間になります。「MTBを上手に活用す
    るトライアスロン・ライフは、今後の年金暮らしにとってお金を使わず体力や
    運動神経を維持する健康法なんだと」軽い気持ちなんですが、周りの人は『
    元気やな』とびっくりされます。しかしここで有頂天になると落とし穴には
    まり自滅しますので、ケガや事故に対する警戒心を怠らぬよう平常心を養う
    注意をしています。

        
    そこでロードレーサーの保守点検・整備は事故防止の鉄則ですが、忙しいと
    つい警戒心が薄れ後回しにしてしまいます。日頃は物置に保管してますが、
    レース前の23ヶ月前に出してきて、しっかりチェックします。怖い乗り物
    だと思っていますので、乗り始めはいつも億劫になります。従って、競技指
    向型のツーリングや実力差がある人との練習や集団走行はしません。相手に
    合わせマイペースを守れないので集中できず事故に繋がりやすいからです。
    熟知したお気に入りのコース以外で乗らないようにします。 私の場合、表
    六甲ドライブウエーを記念碑台まで登り、時には芦有までの走り、タイムを
    測って記録します。

        

    宮古からの帰りの神戸空港から、バイクの入ったダンボールを輪行しポート
    ライナー、阪急電車を乗り継いで帰りました。これもトレーニングチャンス
    を生かし経費節減でき、輪行ノウハウの体験学習、そして老化防止策になり
    ます。折角辛くて厳しいレースを完走してストロングマン称号を得たのです
    から、これくらいのことは実践しなければと思っています。疲れたら上手に
    休息して回復させる、こうした事も場数を踏むと知恵になり、また現役主義
    をまっとうできる信念が養えます。サラーリーマンだ、都会生活だからとい
    って妥協したり、世間の目や常識を気にしていては、大切な事を見失ってし
    まいます。自分らしいスタイルを追求するには、天上天下唯我独尊で良いと
    思う。

        
    例えばランの練習の場合、スポーツウエアに着替えるのが邪魔臭かったら、
    普段着で走りに行けばよい。私の場合、時間を決めて毎日規則的にとか定期
    的に練習するのが嫌いなので、買い物や、人に会いに行く時など日常生活の
    移動をすべてトレーニングチャンスとして生かす、つまり季節に合わせて必
    要な肉体労働をする百姓的ライフスタイルが望ましいと思っています。しか
    し通勤バイクは毎日乗っていたのですから、これでは運動量がちょっと少な
    い。そこで短時間で帰ってこれる山登りを加えます。有り難いことに近くに
    歴史的に由緒のある摩耶山の青谷登山道があり、その中腹の不動の滝まで週
    に2・3回ほど行くようにしています。早朝ならラジオ体操をする元気なお
    年寄りに出会える往復2時間ばかりのコースで、鳥や花、木々そして猪と四
    季折々の自然に触れることもできて、時にはご来光も見れますのでトレーニ
    ング環境には大変恵まれていると思います。


       

     特集第二号(連載その                     2007年1月19日
    
            生涯スポーツとしてのトライアスロン!
           
    (
自転車通勤の極意

     昨年末の停年退職までの23年間あまり、すなわちトライアスロンを始めてから私は通勤に自転車を活用した。通勤
      時間をトレーニング時間にするなんて、これほど無駄のない有効な時間の使い方はないと考えた。この頃は東鳴
      尾の武庫川の近くに住んでいて会社まで20キロほどあり毎日ではなかったが、現在の阪急六甲に引っ越してから
      の16年あまりは雨の日以外ほぼ毎日自転車で通勤した。距離は片道6キロで往路は軽い下りゆえ、夏でもあまり
      汗をかかない私は会社で着替える必要はなかった。年に1度参加する宮古大会が4月にあるので、冬の寒い日は
      早めに家を出てランかウォークで通勤した。


     通勤時に自転車を使用し事故が起こった場合は勿論すべて自己責任とするのは覚悟の上である。ロードレーサ
      ーに乗り始めた最初の頃、お年寄りに接触してケガをさせてしまい、救急車を呼んで入院して貰った事がある。誠
      意をつくしありがたいことに後遺症も残らず無事退院されたのと、偶然かけていたバイク保険で全額出たのは嬉し
      かった。この事故を教訓にして出勤する時は、『事故は起こしません』と心に暗示をかけるようにしたが、忘れた頃
      にまた転倒しケガをした事が数度ある。一度坂を下っていた時に前を走る子供が急に回転ストップを掛けて私のコ
      ース上で止まったので、前輪部分に直撃し私は彼の上を空中回転して落ちたことがあった。この時も大したケガ
      も無くすんだが、事故とは避けられないもの、小さな事故の体験を積んで大きな事故を起こさぬ知恵を授かるのか
      もしれない。


     こうしたリスクがあったとしても、通勤自転車にはあり余るメリットがあって止められるものではありません。日常的
      にバイクに乗ることは、単にトレーニングや老化防止になるだけではなく、精神衛生上のメリットが抜群です。まず
      毎日の煩わしい通勤電車に乗らなくてよいのが最高にありがたい事。1分2分を争って電車の時刻通りに家を出る
      必要はなく、人ごみのする電車の吊革をもって車内広告からの無駄な情報に触れることもなく、痴漢に間違われる
      こともなく、通勤途上の様々な誘惑と戦う必要もなく、通勤費も不要であり、季節に合わせたおしゃれ着に余計な経
      費をかけたり、気を煩わされることもない。家を出て一度バイクに乗ってしまえば、瞬時に五感が開いて気分はア
      スリートに変心し身がひきしまる。ハンドルを握った手に体重を掛け、腹筋を絞めストップ&ダッシュを繰り返し、上
      り坂で足腰を鍛え、下りカーブのコーナリングにスリリングな緊張を味わい、天気の良い日はサイクリング気分で自
      己満足の右脳世界に浸る。動体視力、とっさの判断力、野生的な運動神経の維持が若々しい心身状態を保ってく
      れる。都会のジャングルの中を颯爽と走りぬけ、会社に着いた時は目も覚めて爽快な気分で仕事に掛かれる。


     帰宅時も、会社で嫌な事、失敗した事、難題が降りかかった時など、バイクにまたがって自宅へと走り始めれば、
      帰路もおなじく頭の中のスイッチが切り替わり、プラス思考がマイナス思考を掻き消してくれ、アイデアが降りてき
      て難題も解決、瞑想状態に入りエンドロフィンが出始めれば痛んだ胃の痛みも薄れるといったことが日常化します。
      それが通勤電車となるとそうは行かない。まず駅の繁華街に近づくと飲み屋の看板、好物の匂い、帰りに一杯とい
      うお付き合い、美人に眼が行く、ブックショップにも立ち寄りたくなるといった誘惑が多い。電車に乗れば周りの状況
      に心が奪われるし、読書は集中できない、子供・年寄りへの気配り、車内広告にも心を奪われる。こうした事を日々
      合算すると、どれほど無駄なことに大切な時間を奪われていることか。


     まだ子供が小さかった頃は東鳴尾に住んでいた。夫婦共働きゆえに子供が家で待っていると考えるとバイクに乗
      っていてもその事で頭が一杯になる。今日はどんな楽しいことをしようか、晩御飯のメニューが頭にうかぶとスーパ
      ーによってお惣菜を買って帰り料理を作ることもあった。バイクでもランの時でも、体を動かし始めると肉体の刺激
      が左脳中心の思考回路から右脳のイメージの世界に入っていく。正に瞑想状態の誰にも干渉されない時間はバ
      イクの乗り方とか走法とか姿勢、食事法、健康法について常に考えて走るのが長い習慣となり、いろんな企画をし
      たり文章が書きたくなる訳である。サラリーマン・ライフの貴重な通勤タイムが、なんと言っても「行」としての心身
      の試練を味わえただけではなく、自己との対話の至宝の時間帯になったのはなんと幸運なことかと思います。


     幕末の儒学者、佐藤一斎の『心志を養うは養の最なり、体躯を養うは養の中なり、口腹を養うは養の下な
      り
』という言葉があるそうですが、これを私流に解釈しますと。 厳しいトレーニングの後ほど食事が美味なことは
      ない、空腹は最高の味覚であり、どんな粗食でも有り難く頂ける。そんな事よりトレーニングが日常化すれば、生
      活習慣病の予防になり元気で健康な心身を得られ老化防止になる、しかしなるものは、こうしたトライアスロン・
      トレーニングに打ち込むことが出来る日常生活に感謝し、心身を養い精神面の充実を得ることである。物好きにも
      趣味で苦しいことが大好きな私達は世の中でも少数派のようで、よほど前世でも修験道者か武士か探検家で生命
      力が旺盛で苦行のような事をしていたのか、孤独に自己鍛錬に励む精神性の高い人種なのでしょうか? こんな
      素晴しい心志を養うトライアスリートが集まってきた兵ト協に感謝しつつ、さらにもっとトライアスロンが普及し人気
      競技として盛んになって欲しいと願っているのです。


       

     特集第二号(連載その                      2006年5月26日
    
            生涯スポーツとしてのトライアスロン!
           
(みなさん、国体に参加しましょう)

       震災後、縁あってこの宮古大会に参加してから今年で10回目の参加となります(ニュージランド・アイアンマンに
       途中1度出場)。沢山の友人ができたお陰で毎年キャンセル待ちなどで参加してきました。宮古大会は寒い冬や
       雨の多い春先に工夫して運動習慣を維持するのに時期的に丁度良く、年に一度は苦しみもがいてロングを走り、
       完走できれば体力が衰えていないと自己健康診断の目安としてきました。

                              
      来年還暦を迎えるので、退職後にどんなライフスタイルに切り替えるか考えています。体力はピークから下降線
       に入っている老いを真摯に受けとめ、もはや新しい事に気を取られず、これまでの体験で得た事を深めて行きた
       いと思っています。私の理想は西洋式のジムでのランニングデッキやエルゴメーターでのマシーン・トレーニン
       グより、古武道の杖道練習やヨガ、山登りなど自然に触れ合う事とか、マイカーは持たずバイクかウォークで行
       動しロング完走の体力を維持することです。そこで昨年の宮古島の後、月1万円の出費を節約するため会員制
       のジムも脱会しました。

                              
      今年の宮古島大会には一度も泳ぎに行かず、ランは週に1度は摩耶山に登る、バイクは土日の雨が祟って3月
       に2度六甲山に登っただけでした。しかし、こんな状態でも、宮古島の土地が持つ独特のエネルギーと大勢のボ
       ランティアや島の人
       たちの声援に助けられてか何とか完走できる自信はありました。もちろん楽には完走できません。思い切り苦痛
       を耐え忍んで最後まで諦めずに前進する喜び楽しみ、これは正にマゾヒストに通ずるのでしょうが、この潜在意
       識に植え込まれた「苦しむ事を喜びとする」超プラス思考こそがトライアスリートのパワーの源であり財産だと思
       っています。

                              
      さて大会当日、穏やかな朝を迎えました、その後にわかに雨が激しくなってデュアスロンに変更になりそうでした
       が、スタート30分前にはまた穏やかな天気に戻りました。私もいつもの調子でバトルを避けてゆっくりと泳いで
       ましたが、なぜか1700mの折り返し地点まで時間がかかり、腕時計も壊れて表示しなくなり、これはかなり強い
       逆潮だから帰路が追い潮で楽になると考えマイペースを維持していました。ところが1700mの折り返しに直前の
       ところで、「タイムオーバーになりましたボートに上ってください」と宣告されびっくりした。周りにも沢山のベテラン
       がいて一緒にボートに上がらされた。今回のように往路で逆潮になるケースは10回のレース体験で初めて、こ
       んな時に170050分の規制は厳しすぎる。

                              
      「苦しみに耐える一日」の予定が「楽する一日」となり、「10回に一度位ゆっくりしなさい」という神様のお計らいだ
       とプラス思考し、トラ・バッグをまとめ嬉々としてホテルに戻った。洗濯や荷物の整理をすませゆっくりして、ドイツ
       村の観光も兼ねて、午後よりバイクに乗っていつもは見られないトップ連中のバイクの疾走の姿やマラソンコー
       スでの人々の声援風景を観戦した。ゴールの競技場では、いつもお世話になっているおばあちゃんと一緒に花
       束を持って友人を待つ間、これほどまでに多数の人が熱い思いで選手の到来を待ち受けているのかと感謝感激
       させられてしまった。そして約1,300人のゴールを待ち受け、花の冠とタオルを渡してくれる日航の4人のスチュ
       ワーデスさんが一緒になって感動して涙を流す美しい姿を見て、「ああなんと宮古大会は素晴らしい」との印象
       を新たにした。スイムの失敗のお陰で貴重な観戦の一日となり、のんびりと宮古島で過ごす事が出来た。しかし
       来年の還暦を10回目の完走にするため大会前にせめて23度ロングを泳いでおきたい。

                              
      今年は医療班の歯医者さんと話す機会も得た。ご自身も隔年で参加されているアスリートなので、トライアスロン
       選手の中には健康管理が無茶苦茶な人とか血栓を持った人が結構いるとか、島の人々の中にもレースに対し
       て無理解な人が多いとか話が面白かった。大型台風の被害が多い宮古では、本土からの緊急支援が当てにな
       らないので、トライアスロン大会で組織した医療チームの経験が役立っているとか。22回の長い実績を持つ宮古
       大会医療グループには伝えたい貴重な話が沢山あるとのことで、本土の医療関係者との交流を希望されていま
       した。その宮古島大会も存続が保証されているわけではありませんが。

                              
      参加させてもらう立場からするとどの大会も出来るだけ長く続いて欲しい。寂しいことですが20回目のオロロン
       大会が今年で最後になるそうです。財政難に加え、住民の高齢化、大会を支える2000人ものボランティアの確
       保難、大会予算は約2800万円で、ほぼ半額を市町村が負担、残りは選手の参加料や協賛金でまかなっている
       とか。淡路大会も今年は兵庫国体として開催されますが、来年以降は企業の協賛を得られれば存続可能です
       のでスポンサー探しの強力な助っ人が必要です。超党派でトライアスロン議員連盟(仮称)が結成され、国体正
       式競技に向けて結束していくことが話し合われたとの話ですが、期待したい。

                              
      最近神戸空港へと海底を通るポートアイランドへの道路が開通したが自転車を排除した道路つくりになっている
       ので、私は会社までかなり迂回して行かねばならないといった残念ながら日本の現状は車優先の都市開発が
       いまだ進行形だ。環境先進国のヨーロッパのように自転車を持ち込めるニュートラムを採用し、都心からマイカー
       を締め出して自転車が快適に乗れるようにするなんて夢のような話。ツール・ド・フランス,ジロ・デ・イタリアのよ
       うなバイク競技が開催されるとか、そして勿論トライアスロンがどこでも気軽に開催されるようになって欲しい。嬉
       しいニュースでは来年2月に制限時間7時間の東京マラソン2007が開催が決まりました、これを突破口に大阪、
       神戸や全国各地で同規模のマラソン大会が開催されるようになれば嬉しい。そしてマラソンブームが復活し、都
       心でのバイクレースやトライアスロン大会の開催の規制緩和へと繋がればと思う。


         

    特集第二号(連載その                          2006年2月9日
    
            生涯スポーツとしてのトライアスロン!
           
(みなさん、国体に参加しましょう)

     
最近はトライアスロンに限らず、スキー人口が一時の3分の1に減っているそうで、それは携帯
     電話の普及のためだとの説があります。携帯が若者の生活に欠かせぬアイテムとなり、その経費
     捻出のためお金の掛かる遊びをするユトリがなくなったそうでなんとも悲しいこと。携帯とコン
    ビニにはあまりお世話になりたくない私にとっては理解できないところです。しかし近頃の人た
    ちが厳しい自然との触れ合いや体を鍛えるといった気構えが希薄になったなどと嘆いたりはしま
    せん。逆に冬のスキー場がスノボで混雑しなくなったなら、神戸空港から北海道や新潟も近くな
    ったし、そろそろウインタースポーツを再開しようかという気になります。20年以上もトライ
    アスロンと付き合ってきて、耐久競技にも自信がありますし、きっと若い頃とは違う味があるだ
    ろうと定年後が楽しみです。

                               
     さて、今年は兵庫国体でトライアスロンがデモスポ競技で開催されますが、兵庫県の会員の皆様
    には特典のある絶好の機会ですので多数の方に参加して頂きたいとおもいます。これを機会に兵
    庫県協会の会員数が復活してほしいと思います。その追い風のように、年末にはSMAPの二人
    がグアムで挑戦する番組がありました。内容はともかくスイム、バイク、ランの3競技を続けて
    する競技である事を影響力のあるスターが紹介してくれ嬉しい宣伝になりました。今年のロタ島
    でのトライアスロンにも、さる有名な会社の社長が挑戦したとの話を聞きました。過去にゴルフ
    が普及したように取引先の社長がしているからといった動機が何であろうと盛んになってくれれ
    ば良いと思います。ゴルフのような環境破壊型ではなく環境保護型の競技であることが理解され
    れば、トライアスロン人口は増えると確信しています。

                               
     そして誰でも最初は競技志向とか頑張りすぎるワナに落ち込みます。そしてケガや病気をして、
    自分の身体を知り知恵を習得し無理をしないようになります。しかしバイクの事故などは、整備
    不良など自己責任だとしても、避けられるものなら避けたいものです。私も致命的な事故を避け
    て来れたのも運が良かっただけの事。健康で長生きしたいと思って取り組んでいる以上、トライ
    アスロンに裏切られたくありません。ケガをして会社を休むと、『因果応報だ、好きなことをし
    て会社に、家族に迷惑をかけている』といわれたことがあり、それで本当に止めてしまう人もか
    なりあります。事故はいつでも起こります、ゴルフでも、山登りでも同じで、街で階段を踏み外
    したりと、生きている限りいつでも起こりうることです。

                               
     有酸素運動のお医者さんが薦める代表的な3種目で健康管理に良いといった理解が深まっている
    と思いますが、トライアスロンになると過酷だとの間違った印象もたれていて普及の障害になっ
    ています。こうした誤解を解くためにも経験豊富なベテランたちが普及に一役買ってほしいと思
    います。高齢者の山登りには、初心者向きのガイドブックが豊富ですが、トライアスロンにも是
    非必要です。団塊の世代のほとんどは『少し走れば息切れする、マラソンなんてとんでもない』
    とか、運動経験は球技スポーツしか知らない人、あるいは糖尿、高血圧の持病持ちとかストレス
    と過労で半病人が多く、とても一人で運動する事に耐える気持ちや習慣がありません。その為に
    トライアスロンが『自分の体力にあったマイペースで取り組めるエアロビクス運動として、体に
    負担をかけないゆっくりの泳法を習い、階段の上り下りや歩き、人と話しながら走るLSDの超
    スローのピッチ走法、持ち運びできる軽い自転車を軽いギアーで乗る利点を知り、上手に生活に
    取り入れ習慣にすれば、スローなライフスタイルへと改善できる素晴らしい健康法なのです』と
    いってもほとんど理解してくれる人はいません。その意味で、トライアスリートは社会的に特別
    の人と誤解されていますので、ベテラン達はその誤解を解く義務として、強さの謎?や秘訣やノ
    ウハウ、経験を伝える役目を担ってほしいのです。

                               
     これまで私はトライアスロンが盛んになって欲しいと思い、クラブ活動で仲間との交流を大切に
    してきました。いや、ウルトラマラソンの世界まで知り、不可能だった事を可能にできたのは本
    当にトライアスロンの仲間のお陰で、そんな出会いがあって、今の自分があるのだから、生涯を
    通じて付き合っていきたい同志だと思っています。その事を人に伝えたい。その思いをこうして
    協会の会報に書かせて頂いています。私の所属する兵庫トライアスロンクラブが発足をして今年
    で2
3年になり、今は神戸を中心にした活動していますが、すでに高齢化しクラブ員の大会への
    出場回数は減り、練習会もほとんどなくなりましたが、絆を大切にして夏は集まってビールを飲
    み、暮れには餅つき大会をし、協会の競技にはボランティアで参加していてます。唯一宮古島大
    会には多数での参加を目標としていますが、最近は6,7人になりました。

                               
     嬉しいニュースですが、団塊の世代定年組の宗政さんが芦屋浜アスリートクラブ(AAC)
    <ホームページ http://www.eonet.ne.jp/~munemune/>を結成し、芦屋浜でカヌーアスロンやウ
    ルトラマラソンや練習会を開催されてます。地域の良い環境を生かして、こうした活動が生まれ
    てこそ同志の交流が熱くなってまた元気になれます。まさに私たちがお互い生かされている事を
    実感できる大切な活動なのです。こうしたベテランたちの活動が地域に生まれてこそ、それぞれ
    経験を初心者に伝えていく環境が生まれます。ぜひ協会会員の皆様も地域のトライアスロンクラ
    ブを活性化し、定年を迎える団塊の世代にトライアスロンの良さを伝えていきましょう。
2006
    
212日(日)兵庫国体第二回準備委員会(9:0012:00am)がありますので、ぜひ一緒に加わっ
    てください。普及の為に絶好の機会ですので、まずトライアスロン競技を盛り上げで成功させた
    いと思いますので宜しくご協力ください。

        

    特集第二号(連載その                           2006年1月13日
                                            
   
       生涯スポーツとしてのトライアスロン!
                         (競技志向の落とし穴
     
     ナンバについては中休みして本題「生涯スポーツとしてのトライアスロン」に戻ります。最近ある方から私と同年
      代のトライアスリートたちが5人ガンで、1人が心臓麻痺で死んだと聞き、鉄人と言われる人たちなのに「何でや
      ネン、もったいないことや」と思いました。ただでさえトライアスロン人口が減りつつあるときに、仲間を6人も失な
      ったことは大変な損失です。トライアスロンは本来健康に良い3つの有酸素運動を組み合わせた健康志向のた
      めに生まれた筈です。忙しい生活の中で自分の都合の良い時間に他人の干渉を受けず、一人黙々と打ち込め
      る良さがあり、内省的に自分と向き合うのに最適です。さらに私としては日常生活で生かせる自転車が団塊世
      代に普及し、全国を四国88ヶ所のお遍路道のようにチャリンコ道が簡易宿でつながれば、老化防止で医療費は
      激減し、エコロジーと都市生活の融合、健康自立の素晴らしい脱クルマ社会になると期待しています。
                                     
     1960年代のアメリカでは、車社会の弊害で足腰の弱い高齢者が増えた対策にランニングが有効であると分か
      りボストン、NYなど大都市で市民マラソンが始まりました。楽しくゆっくり走るファンラン、踊りながら健康になろ
      うとエアロビクスダンスなども生まれました。競技志向優先になると時間内に完走しなければ恥だとか些細な
      事に捉われ、他人と比較したり世間の評価を気にする、それがストレスになり心身の調和を失って疲労が重な
      り体に悪い活性酸素がたまるということになりがちです。日本の為にと追い込まれて自殺した儒教的な円谷選
      手時代は昔のこと、自分のために楽しむQちゃんやオリンピックで好成績を出すようになった最近の若者は道
      教的になり意識が変わってきたと云われています。しかし相変わらず日本では制限時間で打ち切り、コースに
      残った選手を切り捨てる都市型マラソンやトライアスロン大会ばかりです。
                                     
     競技志向が強くなるとどうしてもトレーニングの時間が多くなり、家族との時間も犠牲になるのではないでしょう
      か? 家族の理解があると思っていても、気づかぬ内に精神的な負い目となったり、心身のケアが疎かになり、
      病気やケガを呼ぶ遠因になります。私の場合も心拍数42/分の維持や年代別入賞に捉われていたりでしたが、
      大震災のお陰でそのトラウマから抜け出ることができました。震災後はトレーニングできる環境がなくなり、そこ
      で体力を有効利用するために兵ト協が引越しボランティアを組織し、1人住まいでお困りの方や高齢者の引越し
      をお手伝いできました。こうして自己中心型から抜け出し志を高く保つための工夫を日常的にしようとトレーニン
      グの有効利用を真剣に考えました。出来る限り通勤とか近隣の移動にはMTBを利用する。通勤時間がトレー
      ニング時間となり、込んだ電車や車に乗らなくて済み、無駄な付き合いや寄り道もなくなり、不要な情報(通勤
      中の様々な誘惑なども)に触れる事もなく、バイクに乗ると即仕事のことを忘れアスリート思考(右脳)に切り替
      わり、都会生活でのバイクの達人になり、汗をかいて帰えってすぐの風呂、軽いストレッチ、旨いビールと食事、
      そして快眠。これだけで十分に宮古島大会が完走できる体力も維持できてトライアスリートとしての現役を維持。
      1石何鳥にもなる時間の合理的な有効利用がストレスフリーのライフスタイルとなります。マイカーを持たなくな
      ると年間100万円くらいの節約にもなります。

 
     私がトライアスロンを始めた22年前、ハワイ・アイアンマン5回優勝のデイブ・スコット著「トライアスロン」が唯一
      の入門書で実に名著でした。例えばトレーニング法や運動生理学など以外に食事の項目では菜食が紹介され、
      私もサラダ、ヨーグルト、ローファット牛乳、シリアル食を一日一食実践して血液のサラサラ状態がランで体を軽
      し持久力が生まれることを実感しました。日本に来る外人選手もベジタリアンが多く、彼らの健康管理や競技生
      活に真摯に取り組む姿勢に見習うべき所がありました。外食文化花盛りのグルメ日本では誘惑が多すぎて、
      現在の玄米菜食へと切り替えるにはかなり抵抗があり時間はかかりました。特に繊維質の多い玄米を主食に
      すると排便がよくなりキレ痔が治ったのには説得力がありました。これで体の血液をサラサラにするという意識
      を持つことは重要な要素で、例外もありますが腸の長い日本人には、体内で腐敗しやすい肉食は控えめにした
      ほうが良く、血糖値や血圧を自己管理する養生法としての認識が必要だと実感できたのです。外食するとアル
      コールや糖分の多い食品が多く、油断するとかなり多く摂取してしまうので、血糖値を上げ糖尿が心配です。
      会社勤めですので外では何でも食べてますが、家庭では有機農法の野菜など共同購入して玄米菜食を中心
      にしています。
                                     
     世界で最も料理法が豊富で贅沢なグルメ大国に加え、甘いお菓子、飲み物も多く肥満が増えています。世界
      中から食料を輸入し、飽食を煽り、食べ残しの生ゴミ大国になり、生活習慣病で医療費無駄使いの悪循環。新
      しい食品やサプリメントの開発、売らんが為のもっともらしい栄養学がテレビ、新聞や雑誌から流され、私達を
      洗脳し撹乱します。米国流の栄養剤、栄養補助食品や、一日30品目は本当に必要なのか。健康を害する落と
      し穴は多種多様でどこで遭遇するか予知不能。不運の事故もあるし、生活環境、人間関係、食事など油断でき
      ません。ライフスタイルや運動習慣の大切さを省みず、楽な方に流され、気がついたときには手遅れで医者通
      い。残業、土日出勤、少ない休暇、そんな事をゆっくり考える暇もユトリもなく、とにかく忙しすぎて大会出場を
      断念する人も多い現状で、トライアスロンの受難の時代でしょう。だからこそトライアスロン・ライフを実践し健康
      管理をしてほしいのです。大会に出られなくても諦めずに「健康志向」でRun,Bike,Swim3種目を日常生活に
      上手に組込めば、それで十分健康管理でき、いつでも大会に出場できるはず。こうした実践者が増えればライ
      フスタイルの改善や生涯スポーツとしてトライアスロンはもっとも都市生活者向きと評価され愛される時代がくる
      はずです。