新市庁舎の建設、現庁舎の取り扱いについて
   平成21年6月1日の豊岡市議会全員協議会での質問の要旨は以下の通りです。

新市庁舎の建設、現庁舎の取り扱いについて
 庁舎建設基本構想、基本計画の上の立って今回の説明である。
 市長は折に触れて現本庁舎を遺したいと発言しており、希望ではなく確信して現本庁舎を遺したい気持ちを強く感じる。
 現庁舎の評価については、市勢の広がりに伴って、たこ足配置の事務スペースが複雑な解りにくい庁舎というイメージが強い。
 現庁舎の評価の議論の中には、市役所全体の評価と現本庁舎単体としての評価が混在しているように感じる。
 今回は、現本庁舎の取り扱いについてお尋ねしたい。

◎現庁舎を残すことの意義を問う
※歴史的評価について
北但大震災 大正14年5月23日午前11時9分57秒
生田通り以北は火災によって焼失。
政府の無利息借入金、義援金などを財源にして復興事業を実行。
道路整備、公営住宅建設、シビックセンター、町役場建設事業。
昭和3年1月24日豊岡町役場竣工
豊岡町予算 139315円、町役場建設費 92149円「豊岡復興史」
昭和25年4月1日市制施行(豊岡・新田・五荘・中筋)
昭和27年12月20日市庁舎増改築工事竣工
▼このような歴史的事実をどのように評価されているのか?

※文化財的評価について
文化財の定義(文化財保護法)
有形文化財、無形文化財、民俗文化財、記念物、文化的景観、伝統的建造物群
・歴史上、芸術上、学術上、鑑賞上、価値の高いものとされている。
国の指定も登録もされていない現庁舎の、文化財的評価について
国登録文化財、南庁舎別館(平成18年9月15日)との関連、
景観上の評価についてお尋ねする。


※中心市街地の賑わい復活についての評価について
平成20年3月28日神戸新聞記事
・兵庫ヘリテージ機構・但馬の会での神戸女学院大講師・川嶋智生さん報告
「第二次世界大戦前に建てられた市役所は全国でも10箇所しか残っていない」
「全国でもまれな例、観光客が見に来る時代が来るのではないか。活用は大切」
▼この新聞記事に対する評価と所見
現本庁舎が豊岡市の個性としての景観的評価について
カバンストリート・復興建築群・ふれあい公設市場・青空市場の連携は可能か
連携によって市街地中心部の交流人口の増加に期待できるか

※災害文化としての現庁舎について
北但大震災と台風被害について
(水災害)治水記念の碑の建立:シンボル
現庁舎は災害文化として後生に引き継ぐことへの評価
震災復興のシンボルも必要ではないか

◎市長の選挙公約との関係を問う
※瀬踏み行為としての語る会での発言について
地域固有の自然、歴史、文化、伝統を大切にしたい
条件が整えば是非遺したいの発言は公約と受け止めていいか
※市民の声と記者会見での発言について
20年12月2日記者会見
技術的、耐震性、経済的、機能を踏まえて総合的に判断したい
技術的評価について
耐震性と耐久性への評価について
財政負担(コスト)について
現庁舎保存は単なる庁舎の床面積確保の為のコストなのか
歴史的、文化的、都市のデザインのコストとも考えられる
庁舎建設コストと現庁舎保存のコストを同列評価はなじまない