OGAWA's Page of Mountain and Fishing in Japan
   山と釣りの本紹介
   Book Review on Mountain & Fishing
nippon ski tour
 日本スキーツアールート集   
 (1994)
 北田紘一 編
 山と渓谷社
 2500円
「位置エネルギーを動力源として雪面を縦横無尽に疾走するシ ンプルな乗り物」これが私の山スキーイメージです。
雪山はどこでも道になります。スキーを使うと,この雪山の好きなところを自由に移動できます。これがおもしろさですね。

さて,この本はだいぶ前に購入した山スキーのガイドブックですが,私にとってバイブルのような存在で,1年中いつも見ているので,ぼろぼろになってます。

編者の北田紘一氏は,日本にテレマークスキーを伝えた先駆者一人です。おかげさまで私もテレマーク教信者になってしまいました。スキーが乗り物だと実感さ せられるのは,急斜面ではなく,ブナの樹林帯を辿って いくような比較的緩斜面の登り降りに於いてです。このようなルートは,テレマーク向きではあるが,従来のアルペンスキーの山スキーにおいてはあまり対象と されなかったと思います。このガイドブックでは,このようなテレ マーク向きのルートも多くのページを割いて紹介しているところが良いところです。また写真がきれいです。


[戻る return]
trout fishing in hokkaido 
  北海道の鱒釣り
  (2011)
  奥本昌夫
  釣り人社
  1800円
 内容
 1章 野生虹鱒を探す
 2章 アメマス−旅するイワナ
 3章 エゾイワナ紀行
 4章 オショロコマの王国
 5章 サクラマスとヤマメ
 6章 朱鞠内のイトウ
 付録 北海道の鱒釣りのための道標

 この本を読むと,いても立ってもいられず,北海道で釣りをしたくなります。 筆者の紀行文や写真も良いですが,最後の付録の各種データも有用です。
 私も,筆者のように車にキャンプ用品と釣り具を積んで,北海道の釣りの旅にゆっくりと出かけたいです。

[戻る return]
 
ski tour  スキーツアー
  菊池哲男編
  山と渓谷社
  (2001)
  1900円

  内容
  HOW TO ENJOY SKI TOURING
  日本のスキーツアー新ルート集
一番初めに紹介した「日本スキーツアールート集」は,スキーによる山旅,とくにテレマークス キーによる山旅を重視している気がします。
一方,この本は,いかに危険な斜面の1本を滑るかという点を重視しています。
中には次のような記述があります。
「一 般に普及しているコースガイドブックは,雪崩などに対してできるだけ安全な,昔ながらのツアールートの紹介が主で,北アルプスの急峻な谷やルンゼを滑るよ うなアルパインスキー指向が高まる昨今では,少し時代にそぐわなくなってきています。現在,山スキーの主流は滑り重視で,いかに豪快でエキサイティングな コースを滑るかが注目されています。」
このような観点から書かれていますので,びっくりするような斜面を滑っている写真が掲載されていますし,ガイドが書かれています。転んだら終わりという感 じです。しかし怖いながらも滑ってみたい誘惑に駆られます。
また,スキーツアーへの思いを込めた北田紘一さんの巻頭言もいいですね。

[戻る return]
rainy day 
  雨の日の釣り師のために
  (1991)
  D&G・パウナル/開高健編
  TBSブリタニカ
  1,942円
 主な内容
 ・二つの心臓の大川  ヘミングウェイ
 ・誰にも釣れない鱒  フォークナー
 ・クレオパトラのいたずら  シェイクスピア
 ・かわめんたい  チェーホフ
 ・魚  D・H・ロレンス
 ・釣師  イェイツ
 ・二人の友  モーパッサン
 ・幻談  幸田露伴
 ・釣魚記  井伏鱒二
 ・黄金の魚  開高健
 
 山中の原生林に囲まれたログハウスに定着して日々釣りの生活。雨の日や雪に囲まれた冬の間は,雨音を聞きながら,あるいは林に静かに雪が落ちるのを見な がらこの本を読む...そのような生活が出来たらいいなと思います。この翻訳物でちょっと読みにくい書籍はその時のために私の本棚を飾っています。有名な 「二つの心臓の大川」は良かったです。

[戻る return] 
kumauchi 
   羆撃ち
  (2009)
  久保俊治
  小学館
  1700円
この本は文句なしに面白いです。
北海道で「羆撃ち」をしていた筆者の実体験で,今は少なく(いなく?)なったプロの羆撃ちの半生を記したものです。
特に,猟の様子が詳細に記述されており,これが非常に興味深い部分です。北海道の山中を何日間もビバークしながら追跡し,人間が先に倒れるか羆が先に見つ かるかという状況で猟が進みます。ついに追いついた羆対人間・羆猟犬の戦いはどちらも命がけです。そして仕留めた後の解体,筆者は湯気の上がる内蔵を食 べ,猟犬にも与えます。
 私にとっては,羆猟に対して漠然と持っていた既成概念を粉々に打ち砕く内容です。羆猟とはこのような過酷なものなのかと感じました。一方,北海道の自然 と一体化して行うこのような猟はある意味魅力的な職業だなと思います。

山好き,釣り好き,自然好きにとって大変興味深い内容だと思います。

[戻る return]